国内文学作品一覧

  • 夢十夜 他二篇
    4.0
    長篇の合い間をぬうようにして書かれた小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうが、しかしその存在は大きく、戦後の新しい漱石論は『夢十夜』の読み直しからはじまったと言っても過言ではあるまい。ここには荒涼たる孤独に生きた作家漱石の最暗部が濃密に形象化されている。『文鳥』『永日小品』を併収。 (解説 阿部 昭)

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  • こころ
    値引きあり
    5.0
    1巻550円 (税込)
    夏目漱石による作品。
  • P+D BOOKS 男と女の子
    5.0
    吉行文学の真骨頂、繊細な男の心模様を描く。 戦後の混沌とした時代、男は安定を求めて大会社のサラリーマンとなった。 だが、人員整理でクビとなり退職金を受け取った日、ヌードモデル志望の少女と出会う。丸顔に濃い化粧、大きな頭でアンバランスな躰の彼女にやがて愛憐の情が湧きはじめる――。 空虚感を纏いながらこの時代を生きていく男と雑誌編集者の友人との交流、戦禍に散った友人への回顧など、卓越した心理描写で綴られた珠玉の作。 他に「水族館にて」「白い神経毬」「人形を焼く」の短編3作品を収録。
  • P+D BOOKS 大洪水(上)
    -
    1~2巻550~715円 (税込)
    中上健次、もう一つの遺作も初の電子化! 「路地」の解体時期に父親(浜村瀧造の朋輩・ヨシ兄)殺しに手を染め、「路地」から逃れた鉄男は、やはり夫・セキグチジュンを殺した女・セキグチマリと出会う。女は鉄男にそれまでと異なった衣装を着せ、ジュンと名付け、ジュンという<物語>を背負わせる。 マリが精神病院の患者同士として知り合った友人で、富豪の“太った女”水島エリは、鉄男を教祖とあがめる新興宗教に加わろうとし、道すがら出会った暴走族の首領の若者も、これまた鉄男の教祖としての雰囲気に惹かれていく。 そして、鉄男、マリ、エリ、暴走族の若者とその妹は、南の地・シンガポールへと向かうのだった……。 中上作品の中でも最もエンターテイメント色の濃い作品で、雑誌「SPA!」に連載中に未完のまま絶筆した。
  • いのちより、たいせつなもの
    -
    1巻550円 (税込)
    針金の蔓に、アルミ箔の花びら。銀色の植物で埋め尽くされた小さな裏庭。大切な人を失い、自分だけが生き残った小春は、銀色の植物を増やしつづける。見守る大学生の弟と、その友人や彼女。ある日、小春が亡くした「大切な人」の娘・菜津が、銀色の庭を訪ねてくる。父の死の真相を知るために。現実の中にある美しさと悲しみを描いた、日常の物語。2002年に京都で上演された戯曲作品。
  • わたしの長谷川さん
    -
    1巻550円 (税込)
    OLあさひ(26歳)は最近ついてない。会社でもプライベートでも、ちょっとしたトラブルに見舞われ、彼氏とも不穏な雰囲気。先日も、帰宅途中で大嫌いな犬にからまれ、万事休すのところを、正体不明の中年男性・長谷川に助けられた。その後、行く先々で、たびたび長谷川に遭遇する。しかし、追いかけるとすぐに彼は姿を消してしまう。お礼もろくにしていなかったので、あさひは気になったが、長谷川の正体はなかなかつかめなかった。もしかして、彼はストーカーかも?と急に恐怖を覚えたが、彼はあさひの守護霊、つまり幽霊であることが判明する…。奇妙な守護霊との日々を送るうち、生前の長谷川の姿を知りたくなったあさひは…。
  • 太宰治 名作ベストセレクション『走れメロス』『富嶽百景』『人間失格』『斜陽』『ヴィヨンの妻』『グッド・バイ』など
    値引きあり
    -
    1巻550円 (税込)
    太宰の傑作16作品収録! 破滅型作家とも言われる太宰の、公私ともに充実していた時期の、明るくほのぼのとした内容の中期作品傑作選と、人間の暗部を描いた後期の作品傑作選。 その2冊を合わせた太宰治セットとして登場! 「走れメロス」「人間失格」「斜陽」など代表作多数収録!
  • 影印本湖月抄 橋姫
    -
    1~7巻550~1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 北村季吟の源氏物語の注釈書「湖月抄」を巻毎に影印。延宝三年に上梓された本書は、三条西学統の流れを汲み、江戸時代を通じて最も広く流布し、源氏物語の普及・研究の促進に大きく寄与した重要な書。注釈は、頭注と傍注から成り、頭注に諸注を集成し、自らの注を加え、傍注では文中の人物や言葉の主を示す他、語意の解釈等を諸注および自説によって説く。全体に季吟自身の注解が控え目である点において、旧注の大体がうかがえる資料としても貴重。本文は比較的穏健な校訂によるもので、流布本としての価値を今でも失わない。演習、講読に絶好
  • 校本唐物語
    -
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 尊経閣文庫蔵本を底本とし、宮内庁書陵部蔵本及び清水浜臣校板本に依って対校した異文を各々傍注として示した主校本文と、これら三本以外の伝本を三系統に分類し、各系統別の校異を示した頭注部分との、二つから成る。巻末に「書陵部蔵本注記出典本文」の翻刻を付載。
  • ヴィヨンの妻
    3.8
    1巻550円 (税込)
    傷つきやすい心をごまかすように、金もないのに飲んだくれる詩人の動静を、妻が奇妙な明るさで語る表題作をはじめ、未完の絶筆「グッド・バイ」のほか「パンドラの匣」「眉山」「トカトントン」の5篇を収録。 ※本書は一九九八年に刊行された角川文庫『グッド・バイ』を改題したものが底本です。
  • 晩年
    3.7
    1巻550円 (税込)
    「美しさは、人から指定されて感じるものではなくて、自分で、自分ひとりで、ふっと発見するものです」昭和8年から11年にかけて発表した作品15篇を集めたこの第一創作集を、作者は自分の生涯の唯一の遺著になる思いで「晩年」と名付けた。「私はこの本一冊を創るためにのみ生れた」。
  • 集金旅行
    4.0
    とあるアパートの主人が死んで、小学校一年生の男の子が一人、残された。生前の主人と親しくしていた“私”は、部屋代を踏み倒して逃げていった人たちから勘定を取立てるために、年増美人コマツさんを伴って、思わくも黒々と集金旅行に出たのだが……。諷刺とユーモアに富んだ絵巻物。ほかに「追剥の話」「因ノ島」「白毛」「丑寅爺さん」「開墾村の与作」「釣場」を併録する短編集。
  • エロスに古文はよく似合う
    3.7
    時は平安後期――貴族社会から武家社会へと移りゆくとき…“今はむかし…”で始まる『今昔物語』、その中にも意外や意外ありました―愛(エロス)の話―。「いやだわぁ」と言いながらも、愛(エロス)に関しての好奇心は〈現在(いま)〉も〈昔〉もかわらないようで…それでは、その不思議な世界へあなたも御一緒にどうぞ――
  • 黒い自画像
    3.7
    「見たことがある。私に似ている。みんな年を取るとあんな顔になる……」。ふとよみがえる過去。内側から、私に囁きかける声。あのとき選ばなかった人生を、もし、歩んでいたら。いるはずのないもう一人の自分が、なぜか、今日は強く感じられる。生死の境が、まざまざと意識される。人生半ばを過ぎた15人の男女、15様の述懐。遠い過去へのほろ苦い郷愁。平凡な日日を突然襲う、心の陥穽を、精妙な筆致で綴った傑作短篇集!
  • 武者小路実篤の著作
    -
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1995年現在の単行本、個人全集・選集、文学全集・選集、文庫本、合著・合集までを含めた、「武者小路実篤著作目録」です。

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  • 武者小路実篤の自画像 ―スケッチ帖より―
    -
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 武者小路実篤が描いた、自画像、夫人像、自分の手、静物、愛蔵品のスケッチに、安子夫人の実篤像をまじえて一冊にまとめています。

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  • 武者小路実篤九十年 ―年譜風略伝―
    -
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 武者小路実篤生誕百十年に当たり、1885年の誕生から1976年に没する生涯を年ごとにつづり、没後1977年から1995年の20年間に行われた関連事項を付した、年譜風略伝です。

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  • 人間らしく生きるために ―新しき村について―
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 武者小路実篤が創設以来、生涯にわたって書き続けた「新しき村」についての言葉から、実際に村の建設を進めた渡辺貫二が、その体験から選んだ「新しき村」の真実を語る文章が集められています。

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  • 清水次郎長
    -
    清水港の米屋「山本屋」の息子・長七郎(竹脇無我)は評判の働き者。ある日、許婚のお蝶(梓英子)が町を牛耳る鬼瓦一家に絡まれるが、長七郎は頭を下げるしかできなかった。苦悩の末、槍の達人・政五郎(大木実)に弟子入りし、またたく間に腕を上げる。鬼瓦一家と代官が悪事を働いていることを知り、長七郎は政五郎と共に代官所屋敷に乗り込む。長七郎の気風に惚れた渡世人の石松(あおい輝彦)と鬼吉(田辺靖雄)も助っ人に現れた。鬼瓦を切り捨てた長七郎は、政五郎の勧めで上州の大親分・大前田英五郎(天知茂)を頼る。長七郎の人柄に感心した大前田から杯を受け、長七郎は清水次郎長と名を改め、一家を構える。子分にも恵まれ、強気をくじき弱きを助ける、任侠一家の親分として名を上げてゆく。昭和46(1971)年からフジテレビ系で放送。全52回のうち、向田邦子の執筆は11回。本巻ではそのうち10回分(第1、3、5、7、10、18、24、27、28、32話)を掲載。
  • せい子宙太郎
    -
    宙太郎(小林桂樹)の会社が倒産したため、宙太郎とせい子(森光子)夫婦は「玉木葬祭総業」に住み込みで働くことになった。宙太郎は社長の玉木参平(遠藤太津朗)の運転手として雇われたはずが、あれこれ雑用を頼まれていて、せい子は面白くない。参平は金にうるさく、人使いも荒い男だった。妻の踏子(加藤治子)は参平の品の悪さが気になっている。玉木家の長男の大吉(武田鉄矢)は店の専務で、二男の日出男(山本伸吾)は大学生。長女の鯛子(五十嵐めぐみ)には秘密の恋人がいた。ある日、有子(真野響子)がせい子の元へやって来た。有子は、せい子夫婦の亡き息子の恋人で、せい子と宙太郎を実の親のように慕っていた。大吉が有子に一目惚れするが、有子は興味を示さない。宙太郎は参平にコマ(樹木希林)という、長年の愛人がいることを知る。昭和52(1977)年にTBS系で放送。全26回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全11回分を掲載。
  • こけこっこー!
    -
    新潟でお茶漬け屋を営む佳代(若尾文子)は、夫の良太を病気で亡くす。半年後、義母・とめ(賀原夏子)の勧めで上京し、亡夫の実家に身を寄せることに。実家は新聞販売店で、佳代の店で働いていた坂本(堺正章)も一緒に上京し、そこで働くことに。店主の善太(ハナ肇)は良太の兄で、数年前に妻を亡くしていたが、ひとり娘のカオル(川口晶)がいた。美しい未亡人の出現に、善太だけでなく従業員たちも急にソワソワ。隣家のレコード店の鉄平(杉浦直樹)も、佳代のことが気になって仕方がない。新しい環境に飛び込んだ佳代と周りの人々は、それぞれの生活の中で、それぞれの幸せを見出していく。昭和45(1970)年にTBS系で放送。全20回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全8回分(第3、4、6、8、11、14、17、18話)を掲載。
  • 時間ですよ4・昭和元年
    -
    昭和初期――。東京・湯島の銭湯「亀之湯」の女将・てる(森光子)は今日も大忙し。主人の平八郎(荒井注)はすきさえあれば番台の小銭を狙っている。姑のツネ(悠木千帆=樹木希林)もブツブツ小言を言うばかり。長男の忠治(千昌夫)は逓信省に勤めていた信子(池波志乃)と新婚早々だが、会社がつぶれ失業中だ。長女の美代(浅田美代子)は帝大生の木島にあこがれていた。「亀之湯」の常連客もクセ者ぞろいで、てるは気の休まる暇がない。肺を病んだヤクザ者・十郎(細川俊之)と小料理屋「喜楽」の女将・菊(安田道代=大楠道代)の悲恋も話題を呼んだ。人気ドラマ「時間ですよ」のキャストをほぼ一新し、時代を昭和初期に変えた別シリーズ。昭和49年にTBS系で放送。全26回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全13回分を掲載。
  • 家族サーカス
    -
    北島春虎は戦後の闇市から裸一貫でのし上がってきた。今では都内にカラオケスナックを5軒も持つやり手の実業家だ。だが、経営は火の車だった。長男の雄一は就職した早々に上司を殴り、辞表を書くハメに。長女の木枝子はスキーで怪我をするが、こともあろうに怪我をさせた男と家族に内緒で付き合うようになっていた。毎回家族の誰かにまるでサーカスの綱渡りのようなヒヤッとする出来事が起こる、スリル満点の家族模様を描く。出演は若山富三郎、加藤治子、国広富之、藤真利子、川谷拓三、倍賞美津子ほか。向田邦子の単独執筆で全13回。本巻では第1、2、10、12、13話(最終回)の5話分を掲載。昭和54年にフジテレビ系で放送。
  • 冬の運動会
    -
    北沢家は元連隊長の厳格な祖父・健吉、商事会社の部長・遼介、賢夫人タイプの母・あや子、長男の菊男、長女の大学生・直子の5人家族。菊男は高校時代に犯した万引き事件を引きずっており、25歳の今も就職もせずにフラフラしていた。ひょんなことから小さな靴屋でアルバイトを始め、その店の老夫婦と家族のような時間を過ごす。やがて恋人も出来る。ある日、堅物に思えた祖父に愛人がいることを知る。祖父にももうひとつの“家”があったのだ。出演は根津甚八、志村喬、木村功、加藤治子、大滝秀治、赤木春恵、いしだあゆみ、藤田弓子ほか。企画・木下恵介、演出・服部晴治。昭和52(1977)年TBS系で放送。向田邦子の単独執筆。全10回を掲載。
  • 新だいこんの花
    -
    森繁久彌と竹脇無我共演の人気ドラマシリーズ。戦後20年以上経てもなお、往年の夢を捨てきれない元巡洋艦「日高」艦長の父・永山忠臣と適齢期を迎えた息子・誠との男所帯を中心に繰り広げられるロマンチック・ホームドラマ。全部で第5部まで制作された。全26回。向田邦子が執筆した12話分を掲載。ヒロイン役は関根(高橋)恵子。出演はほかに加藤治子、大坂志郎、武原英子、大原麗子、牟田悌三、ミヤコ蝶々ら。演出は山内和郎。昭和47年にNET(現テレビ朝日)系で放送された。
  • セロ弾きのゴーシュ
    4.3
    楽団のお荷物だったセロ弾きの少年・ゴーシュが、夜ごと訪れる動物たちとのふれあいを通じて、心の陰を癒しセロの名手となっていく表題作。また「やまなし」「シグナルとシグナレス」「氷河鼠の毛皮」「猫の事務所」「雪渡り」「グスコーブドリの伝記」など、賢治が生前に新聞・雑誌に発表した名作・代表作の数々を収める。
  • 城の崎にて・小僧の神様
    3.6
    秤屋ではたらく小僧の仙吉は、番頭たちの噂話を聞いて、屋台の鮨屋にむかったもののお金が足りず、お鮨は食べられなかった上に恥をかく。ところが数日後。仙吉のお店にやってきた紳士が、お鮨をたらふくご馳走してくれたのだった! はたしてこの紳士の正体は……? 小僧の体験をユーモアたっぷりに描く「小僧の神様」、作者自身の経験をもとに綴られた「城の崎にて」など、作者のもっとも実りの多き時期に描かれた充実の作品集。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 李陵―中島敦名作集
    -
    1巻550円 (税込)
    漢学者を祖父にもち、漢学の教養と広い読書に支えられた知性と感性を身に付けた中島敦は、前人未到の高い芸術性をもった作品群を残して夭折した。ここには「李陵」「弟子」「名人伝」「山月記」「文字禍」「悟浄出世」「悟浄歎異」「牛人」「光と風と夢」の代表作9編をおさめた。

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  • 日本の民話(九州編)
    -
    1巻550円 (税込)
    九州と沖縄地方に伝わる代表的な昔ばなし23編を集めました。長崎2編、佐賀3編、福岡3編、熊本3編、大分3編、宮崎2編、鹿児島5編、沖縄2編の全部で23編の、地方色のよく出た昔ばなしばかりです。「彦一」や「吉四六(きっちょむ)」も、もちろん含まれています。

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  • 日本の民話(四国編)
    -
    1巻550円 (税込)
    四国地方に伝わる代表的な昔ばなしを集めました。徳島8編、香川4編、愛媛3編、高知5編の全部で20編の、バラエティ豊かな昔ばなしを収録しています。

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  • 日本の民話(全国編)
    -
    1巻550円 (税込)
    この全国編には、日本全国どこに住んでいる人でも知っているような「かぐや姫」「浦島太郎」「「瘤(こぶ)とりじいさん」「桃太郎」「金太郎」「はちかつぎ姫」「一寸法師」「花咲(はなさか)じじい」「舌きり雀」などの有名な昔ばなし12編を集めています。

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  • 日本の民話(神話編)
    -
    1巻550円 (税込)
    この「日本の民話」は「日本の神話と昔ばなし」のシリーズで、日本の伝説・童話の研究に一生を捧げた著者による「日本伝承民俗童話全集」の電子ブックです。神話編、全国編、四国編、九州編、近畿・中国地方編、中部編、関東編、東北・北海道編の8巻からなります。この神話編には、「天の岩戸」「八岐(やまた)のオロチ」「因幡(いなば)の白兎」など、「古事記」や「風土記」など古い書物のなかの神話を集めました。

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  • 入れ札
    -
    1巻550円 (税込)
    油の乗りきった時期に一気に書かれた「蘭学事始」「入れ札」「島原心中」「乱世」「仇討三態」「船医の立場」のほか、後年の2編を収録。「入れ札」は会心の作と評判をとった。

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  • 忠直卿行状記
    -
    1巻550円 (税込)
    処女作「身投げ救助業」から出世作「忠直卿行状記」を含め「恩を返す話」「無名作家の日記」「恩讐の彼方に」「出世」「勝負事」など、菊池寛の初期の小説の代表作を集めた。

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  • 四畳半襖の下張り
    5.0
    永井荷風作といわれる和製ポルノの代表作。作家丸谷才一氏らが弁護側に立って「猥褻かどうか」が法廷で争われたことも有名。

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  • 野菊の墓
    -
    愛し合う二人が結ばれず、悲劇的な最後を迎える青春小説『野菊の墓』を読んで泣かない人はいない。山口百恵主演でテレビドラマ化、松田聖子主演で映画化された永遠の名作だが、100年以上も前の小説なので理解しづらいところも多い。特に会話は不自然な言い回しが目立つ。そこで、すらすら読め、小説としての感動がより深まるような現代語に超訳した。【登場人物】◎政夫(「りんどう」の花のように凛(りん)とした心優しい15歳の少年)◎民子(政夫と幼なじみの従姉。「野菊」の花のような可憐で美しい17歳の少女)幼なじみ政夫と民子は、いつしか心ひかれ合うようになるが、周囲の反対で民子は好きでもない男のもとへ嫁がされる。それでも互いのことを思慕し続ける二人に悲劇的な結末が……。

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  • 荻窪風土記
    3.9
    関東大震災前には、品川の岸壁を離れる汽船の汽笛がはっきり聞えたと言われ、近年までクヌギ林や麦畑が残っていた、武蔵野は荻窪の地に移り住んで五十有余年。満州事変、二・二六事件、太平洋戦争……時世の大きなうねりの中に、荻窪の風土と市井の変遷を捉え、親交を結んだ土地っ子や隣人、文学青年窶(やつ)れした知友たちの人生を軽妙な筆で描き出す。名匠が半生の思いをこめた自伝的長編。
  • 山椒魚
    3.7
    老成と若さの不思議な混淆、これを貫くのは豊かな詩精神。飄々として明るく踉々として暗い。本書は初期の短編より代表作を収める短編集である。岩屋の中に棲んでいるうちに体が大きくなり、外へ出られなくなった山椒魚の狼狽、かなしみのさまをユーモラスに描く処女作「山椒魚」、大空への旅の誘いを抒情的に描いた「屋根の上のサワン」ほか、「朽助のいる谷間」など12編。
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    4.2
    1~30巻539~1,254円 (税込)
    源氏物語の全体が分かる楽しい1冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、古文の力がなくても十分古典の面白さが分かる。原文も現代語訳も総ルビ付き。ビジュアル面も豊富。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 抒情小曲集
    -
    1巻536円 (税込)
    室生犀星による作品。
  • かなしみの場所
    3.7
    離婚して雑貨を作りながら細々と生活する果那。離婚のきっかけになった事件のせいで家では眠れず、雑貨の卸先「梅屋」で熟睡する日々。昔々、子供の頃に誘拐されたときのことが交錯する、静かで美しい物語。
  • 肝臓先生
    3.9
    町医者というものは、風ニモマケズ、雨ニモマケズ、常に歩いて疲れを知らぬ足そのものでなければならぬ――どんな患者も肝臓病に診たてたことから“肝臓先生”とあだ名された伊東の開業医・赤城風雲。戦争まっただなか、赤城は、蔓延する肝臓炎を撲滅せんと、寝食を忘れて研究に没頭、患者のために今日も走りまわっていた……。滑稽にして実直な、忘れ得ぬ人間像を描き出した感動の表題作のほか、「魔の退屈」「私は海をだきしめていたい」「ジロリの女」「行雲流水」を収録。
  • 20 CONTACTS 消えない星々との短い接触
    3.9
    ポール・セザンヌ、アンリ・マティス、バーナード・リーチ、フィンセント・ゴッホ、黒澤明、手塚治虫、東山魁夷、宮沢賢治――。アートを通じ世界とコンタクトした物故作家20名に、著者が妄想突撃インタビューを敢行。いちアートファンとして巨匠たちに向かい合い、その創作の秘密に迫る。自ら初めて手がけた展覧会の為書き下ろした格別な創作集。
  • 話し言葉で読める「方丈記」
    -
    1巻520円 (税込)
    日本人なら一度は読んでおきたい古典文学がある。『源氏物語』『枕草子』『奥の細道』など。それに、冒頭の「行く河の流れはたえずして、しかももとの水にあらず」の有名な一節で始まる、鴨長明の『方丈記』だ。冒頭部分は知っていても、現在の文庫本に直して数十ページしかないこの短い名随筆を、いったいどれほどの日本人が読んでいるだろう。古語の難しさ、文法の難しさのまえに、ほとんど読まれていないのが実際のところだろう。ならばいっそのこと、もし我々が普段使っている現代語で、鴨長明が『方丈記』を書いたなら、きっとこんな具合に書いただろうという、大胆な発想で「リライト」(?)したのが、本書である。読みやすさはいうまでもないが、長尾剛さんが設定した鴨長明の性格を反映した文章は、まさに傑作。「訳」ではなく「リライト」といった意味をご理解いただけると思う。無常観を述べた『方丈記」だが、それが実感できる画期的一冊。

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  • 躾けられたい
    4.0
    1巻519円 (税込)
    こんなわたし、知らなかったの。 女子大生・琴音と、優しい青年実業家。 二人の出会いから、その関係は始まった。 最高に純粋で淫乱な、主従関係ラブストーリー。 【あらすじ】 女子大生の琴音は、学業の合間に出来るバイトを探していた。苦労の末に見つけたのは、青年実業家・白石周平の秘書。それまで化粧気もなく、恋愛経験もなかった琴音は、周平の悪戯っ子のような笑みに惹かれ、「特別な関係」に堕ちていく。そして、ある夜誘われたホテルの一室で彼女を待ち受けていたのは、目眩い快楽の世界だった。周平は琴音が隠し持っていた「もうひとりの淫乱なわたし」を暴き、犯し、解放していく。激しい欲望と純粋な愛情に溢れる、痛く切ないBDSM(主従関係)ラブストーリー。
  • 権三と助十
    -
    1巻519円 (税込)
    岡本 綺堂による作品。
  • 我が円朝研究
    -
    1巻519円 (税込)
    正岡容による作品。
  • 世界一わかりすぎる源氏物語
    4.0
    全五四巻の大長編『源氏物語』が、知識ゼロから正しくわかる入門書。巻ごとにあらすじ・系図・イラストでコンパクトに紹介し、キーポイントは四五のコラムで徹底解説。信頼度&理解度ナンバーワンの決定版。
  • 殴り合う貴族たち
    4.4
    宮中での取っ組み合いの喧嘩、従者の殴殺、果ては邸宅建設のために平安京を破壊――。優雅な王朝時代のはずが、貴族たちはやりたい放題。当時の日記をもとに、貴族たちの意外な素顔を探り出した意欲作。
  • 鴎外の「舞姫」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編
    3.5
    一九世紀末のドイツの都ベルリンを舞台に、有望な青年官吏太田豊太郎と美しい踊り子エリスとの悲恋を、浪漫派的雅文体で綴る名作。ふりがな付き原文と現代語訳の両方で楽しめ、地図・図版満載のビギナーズ版。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 後世への最大遺物
    -
    1巻510円 (税込)
    内村鑑三による作品。
  • 親鸞
    -
    1巻510円 (税込)
    三木清による作品。
  • 更級日記
    4.2
    一地方官の娘として育った作者が,父につれられ京へ上る時の紀行から始まり,『源氏物語』を手にして「后の位も何にかはせむ」と,几帳の蔭で読み耽った夢みがちの少女時代,そして恋愛,結婚,夫との死別,五十代の侘しい一人住いを綴って日記は終る.平安時代が次第に翳りをおびてくる,そうした社会に生きた一人の女性の記録.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 河童 他二篇
    3.8
    「河童」は、ある精神病患者の談話を筆録したという形で書かれたユートピア小説。ここに描かれた奇妙な河童の国は、戯画化された昭和初期の日本社会であり、また、生活に、創作に行きづまっていた作者の不安と苦悩が色濃く影を落している。脱稿後半年を経ずして、芥川は自ら命を断った。(解説=吉田精一)

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  • にごりえ たけくらべ
    4.1
    酌婦の身を嘆きつつ日を送る菊の井のお力のはかない生涯を描いた「にごりえ」。東京の下町を舞台に、大黒屋の美登利、龍華寺の信如、正太郎、長吉たち思春期の少年少女を描いた「たけくらべ」。吉原遊廓という闇の空間とその周辺に生きる人びとに目を向けた一葉の名篇を収める。詳細な注を加えての改版。(注・解説=菅聡子)

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  • 五重塔
    4.1
    技量はありながらも小才の利かぬ性格ゆえに、「のっそり」とあだ名で呼ばれる大工十兵衛。その十兵衛が、義理も人情も捨てて、谷中感応寺の五重塔建立に一身を捧げる。エゴイズムや作為を超えた魔性のものに憑かれ、翻弄される職人の姿を、求心的な文体で浮き彫りにする文豪露伴(一八六七―一九四七)の傑作。 (解説 桶谷秀昭)

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  • 硝子戸の中
    3.8
    自己を語ることに寡黙であった漱石が「自分以外にあまり関係のない詰らぬ」事を書くとことわって書いた連作エッセー。記憶の底に沈んでいる体験や回想に光をあてることで静謐にして一種不思議な明るさに充ちた表現世界を生み出している。この作品は『こころ』のあと『道草』の前という漱石の晩年に書かれた。 (解説・注 竹盛天雄)

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  • 李陵・山月記 弟子・名人伝
    4.3
    1巻506円 (税込)
    漢の最盛期、武帝の時代。が、北辺の地に匈奴の来襲があいつぎ、時代に影が兆しはじめた。李陵は、五千の少兵を率い、十万の匈奴と勇戦するが、捕虜となった。その評価をめぐり、華やかな宮廷に汚い欲望が渦巻く。司馬遷は一人李陵を弁護するが、思いもかけぬ刑罰をうける結果となった。讒言による悲運に苦しむ二人の運命に仮託して、人間関係のみにくさ美しさを綴る「李陵」他に、自らの自尊心のため人喰い虎に変身する李徴の苦悩を描く「山月記」など六編を収録。
  • 舞踏会・蜜柑
    4.2
    「私は花火のことを考えていたのです。我々の生のような花火のことを」秋の夜の鹿鳴館舞踏会で、露台に出たフランス海軍将校は明子に教えるような調子で言った。……夜空に消える一閃の花火に人生の空しさを象徴させた名作「舞踏会」、ほのぼのとした小品「蜜柑」。ほか「葱」「路上」「鼠小僧次郎吉」など大正8年度作品を収録。
  • 杜子春・南京の基督
    4.3
    「杜子春」は、中国伝奇を骨子としたメルヘンで、唐の洛陽の若者が仙人から母の愛の尊さを教えられる話。同じく中国物の「南京の基督」は、秋の一夜年若い売春婦が体験した、基督との不思議なふれあいを描き、短篇技巧の冴えを示す。ほか、名作「秋」「お律と子等と」など大正9年度の作品十数篇を収む。
  • インドラの網
    3.0
    ツェラという高原を歩いているうちに、ふと“天の空間”に滑り込んでしまい、天人、蒼い孔雀、天界の太陽などあらゆる美の極致を目にする主人公を描く表題作「インドラの網」をはじめ、夢と神秘にあふれた幻想的作品を集める。「雁の童子」「学者アラムハラドの見た着物」など“西域異聞”と呼ばれる作品も含め、賢治の持っていた〈心象宙宇〉の途方もない大きさと透明度をあますところなく伝え、賢治世界の真骨頂ともいえる童話集である。
  • 影絵の町
    3.0
    ときめく恋――淋しい恋――情熱的な恋――せつない恋――〈おとこ〉と〈おんな〉。新たな〈恋〉のドラマが始まる時、夕闇という名の幕(ヴェール)は、静かに二人の姿を隠す……恋のドラマにあわせて、阿刀田高が奏でる恋の〈夜想曲(ノクターン)〉。今夜(こよい)の観客は、貴女ひとりです。
  • 駅前旅館
    3.6
    昭和30年代初頭、東京は上野駅前の団体旅館。子供のころから女中部屋で寝起きし、長じて番頭に納まった主人公が語る宿屋稼業の舞台裏。業界の符牒に始まり、お国による客の性質の違い、呼込みの手練手管……。美人おかみの飲み屋に集まる番頭仲間の奇妙な生態や、修学旅行の学生らが巻き起こす珍騒動を交えつつ、時代の波に飲み込まれていく老舗旅館の番頭たちの哀歓を描いた傑作ユーモア小説。
  • 少年狩り 野田秀樹戯曲集1
    -
    登場人物――西田幾多郎、護良(もりなが)親王、サン・テグジュペリ、少年1・2・3、あんあん、のんの、立の木リサ、その他――をいちいち説明してもはじまらない。南北朝時代から600年をへだてた世紀末、すなわち現代の、たとえば「人に刃物を持たせると危ない」ような暑い夜、愛の絆などが問題になるのではけっしてなく、「うつつの世は夢、夜の夢こそまこと」である現世において、「月の光と鏡のいたずら」によって事が起き、鎮まり、ついに「鏡の海の果ては、行く先々で千夜一夜」という言葉で果てる、烈しさのあまり人の手を焼く、華麗不遜な、失なわれゆくものの物語。
  • 阿部一族 他二篇
    3.8
    1巻506円 (税込)
    細川忠利公の死で後を追った忠臣が18名を数えたのに、なぜか阿部弥一右衛門の場合は──許されぬ殉死が招く一族の悲劇。武士道が支配する封建制下の日本社会で、人間はいかなる思想心情のもとに生き、また死んだか。初期歴史小説の代表作「興津弥五右衛門の遺書」「佐橋甚五郎」の2篇を併せて収録。解説=斎藤茂吉。改版

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  • 歯車 他二篇
    4.0
    ここに収めた三篇は、いずれも作者最晩年の代表作。『玄鶴山房』の暗澹たる世界は、作者の見た人生というものの、最も偽りのない姿であり、『歯車』には自ら死を決意した人の、死を待つ日々の心情が端的に反映されている。『或阿呆の一生』は、芥川という一人の人間が、自らの一生に下した総決算といってよい。(解説 中村真一郎)

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  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族
    3.4
    1巻506円 (税込)
    人買いによって母と引き離されてしまった安寿と厨子王の姉弟。由良の山椒大夫に売られた二人は奴隷として辛い日々を送っていたが、姉は弟を逃がして自らは死を選ぶ。姉の犠牲によって脱走した弟は、父母を捜すべく都に向かい、出世をしていき……。犠牲の意味を問う「山椒太夫」、安楽死の問題を扱った「高瀬舟」、殉死制度のもたらした悲劇を描く「阿部一族」など、鴎外晩年の歴史物の名作9篇。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 弓道中祖伝
    -
    1巻501円 (税込)
    国枝史郎による作品。
  • 筑後川渡船転覆: 駿介と副田先生
    -
    1巻500円 (税込)
    昭和17(1942)年の春、駿介は国民学校の5年生になった。4年生の時の担任は転任し、新しい先生が校長から新5年生の松組の皆に紹介された。新しい先生は、副田美代次といった——主人公と新任担任の出会いと別れを描いた心温まるストーリー。
  • 道草
    -
    1巻495円 (税込)
    自伝的色彩の濃い漱石作品といわれる。健三と、お住の夫婦生活を中心に展開されるエゴイズムの葛藤。「世の中に片付くなんてものは殆どありはしない。一遍起ったことは何時までも続くのさ」健三はお住に向かって最後にこう吐き捨てる。
  • 彼岸過迄
    -
    1巻495円 (税込)
    自意識をもてあます内省的な須永と、その従妹千代子との恋愛問題を主軸として展開されるエゴイズムの葛藤。それは高木に対する須永の並外れた嫉妬となってクライマックスに達する。「行人」「こころ」とつづく後期三部作の序曲。
  • 泉鏡花 現代語訳集17 日本橋
    -
    泉鏡花の小説「日本橋」の現代語訳。 【あらすじ】 雛の節句の明くる晩、宵に少し降った雨上がり、月は潜んで朧―と言いたいところだが、実際は黒雲が滲んで暗い、一石橋の欄干際。 そこに立つのは、遺憾ながら野暮な野郎の影二つ、しかもその一つは警官である。 もう一人の男が、先ほどから流れに臨んで辺りを見回し、新聞紙に包んだかなり重量のあるものを川へ放り込んだのを見て、警官が、今のは何か―と問うと、男は、姉の志としてあるものを流した―と答える。 その説明に警官が納得せず、尋問の続いているところへ、稲葉家の看板芸妓、錦絵のお孝が微酔い加減で姿を現し、わたしも同じことをしに来たんですよ―。 男は大学の生理学教室に籍を置く葛木晋三。お孝と並び称される滝の家の清葉に姉の面影を見て、長年恋い慕ってきたその思いを、今晩打ち明けたが振られたと言う。 その話が心に沁みたお孝は、清葉への対抗心もあり、葛木の手を引いて抱き込んだのであったが… 激しく、悲しく、そして美しい、人の情念の綾を見事に織り上げた傑作。 【訳者略歴】 白水 銀雪(しろみ ぎんせつ) 慶應義塾大学大学院博士課程中退(専攻:数学) システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・コンサルタントとして、宇宙分野を中心とする科学技術系システム開発に従事 現在、蓼科にて山暮らし
  • きらめく星座 昭和オデオン堂物語
    4.5
    時は昭和の15、6年。浅草のレコード店・オデオン堂の家族と下宿人たちは無類の音楽好き。その音楽好きも禍いし、一時は“非国民”と貶められて、またある時は娘が傷痍軍人と結婚して“軍国美談の家”と褒めそやされて…。劇作の異才が、人間への限りない信頼を込めて描く庶民伝。
  • 世界国尽 巻1 亜細亜洲
    -
    1~3巻495円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 慶應義塾大学を創設し、思想家、教育者として維新期の日本人の思想に多大な影響を与えた福沢諭吉。「世界国尽」は福沢がビギナー向けに世界の地理や歴地を著した書である。本書は明治2年に出版された本の電子書籍版。
  • 崩し文字便覧
    -
    1巻495円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治時代に裁判官として活躍し、また関西大学創立に尽力した井上操。「崩し文字便覧 草書七則」はそんな彼が記憶しにくい草書体の文字を容易に覚えられるよう、文字の特徴を体系的にまとめたユニークな書なのだ。本書は大正11年に出版されたもの。
  • 書牘文案
    -
    1巻495円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文部省の官僚であり、一方で若き人材を育てるため私財を投じて立命館大学を創立した中川小十郎。彼はまた女子教育の重要性を説くなど、当時としてはリベラルな考えを持った教育者、政治家であったといえる。「書牘文案」はそんな彼の教育に対する姿勢がうかがえる貴重な書。電子書籍になって蘇る古書の世界を是非堪能ください。
  • 女流 林芙美子と有吉佐和子
    4.0
    『放浪記』で戦前の文壇に登場し、一躍時代の寵児となり、戦後に怒涛のように作品を生み出して彗星のように去った林芙美子。高度経済成長とともに早熟な才女としてデビューし、『恍惚の人』『複合汚染』などで流行作家となった有吉佐和子。二人の「女流」作家が駆け抜けるように生きたそれぞれの「昭和」とはどんな時代だったのか……。過剰なまでに個性的で生命力にあふれた人間像を鮮やかに描く。
  • 主權及ヒ上院ノ組織
    -
    1巻495円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 初代内閣総理大臣、伊藤博文。彼はアジアで初めて憲法に基づいた政治を行い、議会政治家としての評価も高い。 「主權及ヒ上院ノ組織」は伊藤博文が憲法政治を行うに際し、華族に向け上院とはどうあるべきかを述べたものである。 本書は、1888年に出版されたもの。
  • 軍歌「戦友」
    -
    今は定年退職を迎える年齢に達した戦争体験者の、かつての戦場のひとコマを淡々と描いた表題作。素朴な庶民の生活をユーモアを交えて描く「多甚古村」「丑寅爺さん」、戦場から帰還した元中尉の異常な言動を描いて戦時思想を痛烈に批判する「遙拝隊長」の四作を収録した滋味あふれる傑作集。
  • 死ぬまでに読んでおきたい 芥川龍之介
    -
    1巻495円 (税込)
    35歳という若さで自ら人生を終えた芥川龍之介。 同時に彼の素晴らしい芸術生涯も終わりを告げましたが、短い一生の間に残した140編あまりの小説は、今なお私たちの心の琴線を揺さぶり続けています。 彼は大正時代における新現実主義の代表的な作家でした。 20世紀初期の日本の小資産階級の現実に不満をもったが出口が見つからない気持ちを表現しているという、 新現実主義の流派は、今の混迷の時代に暮らす私たちに共感できるところが多くみられます。 その中でも彼の真骨頂ともいえるのが短編小説です。 芥川のたくさんある短編小説は題材、形式において、どの作品もオリジナリティーに富んでいます。 短い紙面と2、3人の人物で、その文章の主題思想を表現し、人間の複雑で込み入った思想意識が表現されています。 芥川の短編小説は、歴史題材の作品でも現代題材の作品でも、上品な言葉、きめが細かい心理描写、巧妙な分布で彼の独特な芸術風格が表わされており、 後期の現代を題材とする作品は正直な知識人が現実の人生を探求しながら、結局、幻滅し、その後の苦悩と絶望の気持ちを表現する。 いずれにしても、彼の大部分の作品は人の複雑な内心の世界を鮮やかな筆使いで描写しています。 本書「死ぬまでに読んでおきたい 芥川龍之介」では下記7作品を収録しました。 ぜひ芥川龍之介の鮮やかな筆遣いをご堪能ください。 【目次】 羅生門 鼻 芋粥 地獄変 奉教人の死 藪の中 河童
  • 死ぬまでに読んでおきたい 太宰治
    -
    1巻495円 (税込)
    「恥の多い生涯を送ってきました」 日本が生んだ天才作家、太宰治。 死後64年が経ち、いまだに私たちの胸を突き刺し続ける、そして他の追随を許さないユーモアの持ち主。 本書「死ぬまでに読んでおきたい 太宰治」では、豪華に太宰治の名作7篇を収めました。 ・没落貴族の哀歓を描いた「斜陽」 ・太宰の文学の総決算「人間失格」 ・美しい友情の物語「走れメロス」 ・紀行文であり、著者最高傑作とも言われる感動の一冊「津軽」 など、全7作品。 太宰治をまとめて読みたい方へ! ●目次 ヴィヨンの妻 斜陽 人間失格 走れメロス 津軽 道化の華 富嶽百景 ■太宰治 (1909-1948)青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。 在学中、非合法運動に関係するが、脱落。 酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。 1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。 1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。 戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。
  • 虞美人草
    4.0
    美しく聡明だが、我が強く、徳義心に欠ける藤尾には、亡き父が決めた許嫁・宗近がいた。しかし藤尾は宗近ではなく、天皇陛下から銀時計を下賜されるほどの俊才で詩人の小野に心を寄せていた。京都の恩師の娘で清楚な小夜子という許嫁がありながら、藤尾に惹かれる小野。藤尾の異母兄・甲野を思う宗近の妹・糸子。複雑に絡む6人の思いが錯綜するなか、小野が出した答えとは……。漱石文学の転換点となる初の悲劇作品。 【目 次】 虞美人草 注釈 解説 佐古純一郎 新版解説 小森陽一 文献抄 年譜 (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 道草
    3.7
    留学帰りの健三は仕事に忙殺され、妻子を思いやる余裕もなく日々を過ごしていた。 ある日、彼のもとへ絶縁したはずの養父・島田が金の無心にやって来る。かつての恩義や見栄のため、頼みを断れない彼に嫌気がさす身重の妻。 しかし意固地な二人は話し合うこともせず、すれ違う。 腹違いの姉からも経済的支援をせがまれ、健三の苦悩は深まる。そんな中、妻は出産を迎えるが……。 分かり合いたい、分かってもらいたい、けれども分かり合えない二人。 互いへの理解を諦めきれない夫婦の姿を克明に描く、漱石後期の名作。
  • それから(漱石コレクション)
    4.2
    時は明治末。財産家の次男に生まれた代助は30歳になっても仕事に就かず、結婚もせず、父の金に徒食して暮らしていた。ある日、失職して上京した友人、平岡の来訪を受ける。彼の妻、三千代は、かつて代助とも因縁のある間柄だった。再び目の前に現れた三千代。それをきっかけに、停滞していた日々の歯車が思わぬ方向に少しずつ動きはじめる。『三四郎』に始まり『門』へと連なる、三部作の第二作。
  • 遙拝隊長・本日休診
    4.0
    復員しても、いまだに戦争中だと錯覚している元中尉の異常な言動を描いて、戦争と戦争思想の愚劣さを痛烈にあばき、真の戦争犠牲者に対して強い同情をよせた『遙拝隊長』、“本日休診”の札を出した病院に、その札を無視してつぎつぎと訪れる庶民の姿を洒脱な老医の視点から描く『本日休診』。戦後の救いなき世相を反映させ、ほろにがいユーモアをただよわせた2編を収録。
  • 源氏物語の読み方
    -
    1巻471円 (税込)
    だれもが「源氏物語」は、恋愛小説だと知っている。しかし、それが原因で敬遠している人も多いのではないだろうか。紫式部は、平安の都のみやびな貴族たちの恋模様をただ描いたのではなく、いつの世も変わらない人間社会の現実をその冷徹なまなざしで見極めていたのだ。すでに読んだことのある人はもちろん、敬遠していた人も読みたくなる、あたらしい「源氏物語」の読み方。

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  • 「うそ」で読み解く源氏物語
    -
    ■内容紹介 源氏物語は単なる恋愛小説ではなかった。光源氏の巧妙な「うそ」、女性たちの苦しみ、僧都の権力者へのへつらいなどを掬い取るうちに、成熟した社会の病が見えてくる。物語には、貴族社会への批判と警鐘がひそんでいたのだ。源氏物語をより楽しむための恰好の指南書。 ■著者紹介 田中 宗孝(たなか むねたか) 1941年、奈良県生まれ。64年、東京大学法学部を卒業。国家公務員・地方公務員を経て、99年、日本大学法学部教授になり、11年10月、退職する。著書に『政治改革六年の道程』(ぎょうせい)、共著に『源氏物語解読「うそ」の世界からの脱出』『宇治十帖解読 菩提と煩悩の間でさまよう人々』(幻冬舎ルネッサンス)がある。

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  • 神社合祀に関する意見
    -
    1巻466円 (税込)
    南方 熊楠による作品。
  • 文鳥・夢十夜・永日小品
    3.9
    エゴイズムに苦しむ近代的人間の運命を追求してやまなかった漱石が時として見せた滋味豊かな一面をのぞかせる美しくも香り高い珠玉の短篇。メルヘンと呼ぶべきか、夢幻と名づくべきか、読者を一つの世界にいざなってやまない。漱石を愛する人々の忘れてはならない貴重な人間像。「京に着ける夕」「倫敦消息(1)(2)」「自転車日記」も収録。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 女生徒
    4.3
    1巻462円 (税込)
    「言えば、言うほど人は私を信じて呉れません」(燈籠)。「おわかれ致します」(きりぎりす)。「女は、やっぱり、駄目なものなのね」(千代女)。こういう書き出しで始まる女性の独白形式による作品を集めてみた。昭和12年から23年まで作者の作家活動のほぼ全盛期にわたるいろいろな時期の心の投影色濃き女の物語集。
  • 草枕・二百十日
    3.5
    「草枕」(明治39年)は漱石のいわゆる非人情の美学が説かれているロマンティシズムの極致である。非人情とは東洋古来の漢詩や俳句に流れている根本的態度であり、一切の人間の事象を自然に対すると同じ無私の眼で見ることだ。「二百十日」(明治39年)は、漱石には珍しい社会批評の方向を示す中篇小説。
  • 高野聖
    4.0
    1巻462円 (税込)
    飛騨から信州へと向かう僧が、危険な旧道を経てようやくたどり着いた山中の一軒家。家の婦人に一夜の宿を請うが、彼女には恐ろしい秘密があった。耽美な魅力に溢れる表題作や、滝の白糸で知られる「義血侠血」、「夜行巡査」「外科室」「眉かくしの霊」の5編を詳しい解説とともに収録。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 注文の多い料理店
    4.1
    これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです――(「序」より) そこでは森と人が言葉を交わし、烏は軍隊を組織し、雪童子と雪狼が飛び回り、柏の林が唄い、でんしんばしらは踊り出す。暖かさと懐かしさ、そして神秘に満ちた、イーハトーヴからの透きとおった贈り物――。賢治の生前に刊行された唯一の童話集。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • おちくぼ姫
    4.1
    貴族のお姫さまではあっても、意地悪い継母のせいで、召使い同然、粗末な身なりで一日中縫い物をさせられ、床が一段低く落ちくぼんだ部屋にひとりぼっちで暮らしている――。千年も昔、日本で書かれた王朝版「シンデレラ物語」。姫君と貴公子のラブ・ストーリーを田辺聖子の現代語訳で!(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 堕落論
    4.0
    第二次世界大戦直後の混迷した社会に、戦前戦中の倫理観を明確に否定して新しい指標を示した「堕落論」は、当時の若者たちの絶大な支持を得た。「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。」墜ちきることにより真の自分を発見して救われるという安吾流の考え方は、いつの世でも受け入れられるにちがいない。ほかに「日本文化私観」「恋愛論」など名エッセイ十二編を収める。
  • 行人
    4.3
    自我にとじこもる一郎の懐疑と孤独は、近代的人間の運命そのものの姿である。「行人」の悲劇は、単なる一夫婦の悲劇ではない。人間そのものの心の深淵に、その宿命的な根を求めなければならない性質の悲劇だ。「死ぬか、気が違うか、宗教に入るか」主人公の苦悶は、漱石自身の苦しみでもあった。大正元年作。
  • 風の又三郎
    4.3
    谷川の岸にある小さな小学校にひとりの少年が転校してきた。小学校の子どもたちは、落ち着かない気持ちに襲われながらも、少年にひかれてゆく。少年の周りには、いつも不思議な風が巻き起こっていた……。名作の誉れ高い表題作のほかに、人と熊との宿命的な命のやりとりを哀切をこめて描く「なめとこ山の熊」、峻烈な印象を残す自伝風作品「ガドルフの百合」、仏教的寓話「マグノリアの木」など、賢治世界の多彩な顔を楽しめる作品集。
  • 道草(漱石コレクション)
    4.0
    小雨降るある日、健三は勤め帰りに思いがけない人物を見かける。それはかつての養父・島田で、海外留学から戻り大学教師となった健三から、何がしかの援助を得ようと十数年の時を経て近づいてきたのだ。島田、島田の先妻・お常、姉・お夏、妻・お住の父。困窮する係累にあてにされ、神経症気味の妻とも気持ちがすれ違う。永遠に「片付かない」日常の苦悩を描いた自伝小説ともいえる家族の物語。語注・年譜付き。
  • 竹取物語
    -
    1巻440円 (税込)
    現存する日本最古の物語であり、「かぐや姫」として有名。竹取の翁(おきな)によって光り輝く竹の中から発見され、翁夫婦に育てられた「かぐや姫」を巡る奇譚である。当初の求婚者は5人、それぞれ難しいものを持参するよう言われるが、それは「仏の御石(みいし)の鉢」「蓬莱の玉の枝」「火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわぎぬ)」「龍の首の珠」「燕の産んだ子安貝」だった。結局、成功したものはなく、一人残らずすべて落第。最後には「帝(みかど)」が求婚するが…巻末には三谷栄一氏による「解説」を付した。
  • 太宰治短編名作全集
    -
    「トカトントン」「女生徒」「走れメロス」「犯人」など、文豪・太宰治の傑作短編を一冊にまとめた短編ベストコレクションです。 ■収録内容 女生徒 雪の夜の話 きりぎりす トカトントン 走れメロス 犯人 駈込み訴え 畜犬談 チャンス おさん 清貧譚 お伽草紙 新釈諸国噺 東京八景 魚服記 猿面冠者 女の決闘 酒の追憶 佐渡 服装に就いて 貨幣 令嬢アユ 失敗園 ロマネスク 八十八夜 如是我聞

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