津軽

津軽

572円 (税込)

2pt

昭和19年、風土記の執筆を依頼された太宰は三週間にわたって津軽半島を一周した。自己を見つめ、宿命の生地への思いを素直に綴り上げた紀行文であり、著者最高傑作とも言われる感動の一冊。

※本書は、角川文庫旧版(一九九せ年六月二十五日改版初版)を底本とし、筑摩書房『太宰治全集』(一九九せ)ほかを参照して、一部原文表記に改めました。
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津軽 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月30日

    太宰治がふるさとの津軽をめぐった旅行談と思い出話と津軽界隈の歴史も。

    その旅中、地元旧友や家族とのやりとりが良い。

    大の酒好きで旅行中はどこでも酒を飲み、売れっ子作家に妬み、ふてくされ、意地っ張りで見栄っ張り。

    しかしそれがなんだか可愛らしい。
    そしてその人間くささを隠さず描くことがすごいなぁ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月07日

    人間失格の太宰はキザったらしい言い回しをするメンヘラ放蕩野郎という感じがして、まったく共感できなかった。が、津軽人としての太宰はかなり好きだ。
    教科書で使われてたりするので、結構たけとの再開にスポットが当たりがちで、実際本人もたけに会えてテンションぶち上がったのでここで締めますと書いているけど、私自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月26日

    ▼「津軽」太宰治。初出1944年。35歳くらいの太宰治が生まれ故郷の青森県津軽地方を、旅して歩いた紀行エッセイのような一冊。以前から「積ん読」になっていたものです。

    ▼太宰治さんは、恐らく高校生くらいの頃かに、一通りというかそれ以上くらい読みました。基本は面白かったです。大作?よりも「眉山」なんて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    言わずと知れた名紀行文。

    高校生の時授業でダイジェストを読み、夏休みに通しで読んだ上で感想文を書かされた。

    多分、その時は全文を読まず、適当に書いた。

    自分を含むあらゆることを呪っていた高校生で極度のひねくれ者だったが、高校3年間で現国の教科書で習った『城の崎にて』『檸檬』『こころ』、そしてこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月12日

    昭和19年の検閲下に書かれた紀行文にしては、世相の暗さがほとんど反映してこない、明るい紀行文。蟹田で旧友に遭って蟹を食べまくりリンゴ酒も相伴にあずかる太宰治、米の凶作が常態化している年表を見て津軽人の根っこをみて、バスで外ヶ浜を北上し今別と三厩に立ち寄って竜飛岬にいく太宰治、生家のある金木に行くも心...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月25日

    月並みな感想文はやめとく!!沁みた…
    最後は言わずもがな…芦野公園の描写が好きだった、、喋りすぎちゃうのでこの辺で、命あらばまた他日!!

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    Posted by ブクログ 2023年11月19日

    刺激というのはなく、周りの人々含め素直で人間くさいのがよい。最後の自らの育ちについての気付きは、一理あるのかもしれない。
    津軽という土地の歴史、りんご産業は比較的新参だとかは純粋に勉強になる。津軽は(都会に対する)地方の一つとしか思っていなかったが、それなりに歴史・背景があるんだいうこと、そしてきっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月20日

    この年になるまで『走れメロス』以外ほとんど読んでこなかった太宰治。
    そりゃあ、いつかは読もうと思っていましたよ。
    でも、今まで縁がなかったのね。

    この作品が太宰初心者向けなのかどうかわかりませんが、面白かったです。
    今まで勝手に思っていた、ナルシストのような、ちょっと重ためのコマッタちゃんのような...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月04日

    限定カバーが素敵だったので数年ぶりに再読しました。
    宿命の地である津軽の紀行文でありながら随所に太宰節も織り交ぜつつ、幼少を過ごした地でかつての友や女中などと出会い語り合うことで、津島修治としての内面も垣間見ることのできる貴重な作品でした。
    風景描写も秀逸でまるで故郷に帰ったような気分になり、
    育て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月11日

    斜陽館を訪れて、ご近所のmelo と言うお店にて。

    太宰という人をつくった基礎を、垣間見ることのできる作品。

    サイダーを、がぶがぶ飲んだ洋間もまた感慨深い。

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