夢十夜 他二篇

夢十夜 他二篇

550円 (税込)

2pt

長篇の合い間をぬうようにして書かれた小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうが、しかしその存在は大きく、戦後の新しい漱石論は『夢十夜』の読み直しからはじまったと言っても過言ではあるまい。ここには荒涼たる孤独に生きた作家漱石の最暗部が濃密に形象化されている。『文鳥』『永日小品』を併収。 (解説 阿部 昭)

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夢十夜 他二篇 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年04月14日

    現代文で読んだ作品をもう一度読みたくて読みました。「夢」ということもあってか、幻想的で美しいです。ただ、よく考えてみたらこうした夢は見られそうで見られないかもしれません。「夢」ですから。

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    Posted by ブクログ 2019年08月14日

    こんな夢を見た・・・というフレーズで始まる不思議な話し。全体的にホラー要素が強かったように思える。夢というのはあいまいで、だからこそ面白く。その無軌道な進行が物語に奥行きを持たせ、さらに不思議な迷宮の中をさ迷うような感覚を再現するのだ。特に、3夜の子供を背負う父親の話しが好みだった。後半、いきなり百...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月07日

    こんな夢を見た。

    そこから始まる夢のお話を10話。

    夢のお話なので摩訶不思議。ここに何か意味やメッセージがあるのか、よくわからない世界です。

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    Posted by ブクログ 2018年05月19日

    正統派ブンガク
    かかった時間は…こまぎれに読んだのでわからない

    「夢十夜」「文鳥」「永日小品」が収録されている。まあ購入したのは「夢十夜」でも読んでみるかな、と思ったからだが、「永日小品」がものすごくよかった。

    思えば私にとっての夏目漱石は「吾輩は猫である」が始まりだった。小学生の自分にとってさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月18日

    面白い。想像したよりも面白かった。
    個人的には一夜と三夜の話が好き。
    これは漱石自身の夢をもとに書かれたものらしいけど、本当にこんな様々にみたのかね?
    ロマンチックだったり、怖かったり、滑稽だったり。
    それにしてもどれもたんたんとしていて、それでいてドラマチックなのが流石。

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    Posted by ブクログ 2012年11月27日

    山のシューレで能楽師の安田登さんが演じたものが、この夢十夜のオマージュ(物語内のいくつかの話が混在している)だったと知って読んでみました。
    夏目漱石はあまり読んだことがなかったけど、これはすごく好き。曖昧さの極致を表現してると思う。

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    Posted by ブクログ 2012年06月28日

    第一夜の夢が好き。

    白い百合ってとこがいい。百年も待ち続けて百合って。

    なんとなく、小泉八雲の「怪談」を思い出しました。

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    Posted by ブクログ 2012年06月23日

    おぶっていた子供が石地蔵のように重くなってきた話し。また確か自分が置き去りにしたのを思い出して困っていたら「遠慮しなくていい」とドキッとすることを結う子供。ほんといい話です。いい本だと思います。

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    Posted by ブクログ 2013年02月25日

    追記
    表題作「夢十夜」について学部で読書会を行なって随分理解が深まったので追加。

    夢十夜はそれぞれを漱石が見た夢と考えてもいいが、よく読んでみると技工の優れた点や、後の作品の片鱗、漱石らしい主張などなど様々なものが盛り込まれている。


    第一夜は、死や土の匂いなど負の要素が確かにあるのにそれを全く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月02日

    「夢十夜」。
    黒澤明監督「夢」の元となった、「こんな夢を見た」で始まる(実際には前半のお話だけだけど)不思議な十篇の物語。

    「文鳥」。
    細部にわたる情景や心情などのうつろいの描写に感嘆した。ひょっとしたら初めて夏目漱石の偉大さにふれたかもしれない。

    「永日小品」。
    随筆とも短編ともつかない、落語...続きを読む

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