小説・文芸 - 双葉社作品一覧

  • 青狼の拳 餓狼伝・秘篇
    -
    1巻517円 (税込)
    格闘小説の金字塔が遂に電子化! 格闘技最強の男を目指す丹波文七は、新たな技を習得すべく、サンボの大家、河野に弟子入りを懇願している。その河野は地上げ屋に狙われており、戦慄的な仕込杖の遣い手、土方元を差し向けてきた。柔道、空手の強敵と対戦してきた丹波に仕込杖の白刃が襲う!!
  • はぐれ長屋の用心棒 : 5 深川袖しぐれ
    4.1
    1~53巻506~693円 (税込)
    幼馴染みの女がならず者に連れ去られ、命を賭けてまで女を助けようと奔走する研師の茂次が狙われた。下手人糾明に乗り出した華町源九郎の前に三人の刺客が立ちはだかるが、なんとその背後には、闇社会を牛耳り町奉行所の役人までも手なずける大悪党が…。危うし華町源九郎!好評シリーズ第五弾!!

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  • はぐれ長屋の用心棒 : 華町源九郎 江戸暦
    3.9
    1~53巻506~693円 (税込)
    鏡新明智流の遣い手、華町源九郎は家督を息子に譲り、自由気侭な長屋暮らし。ある日、なにやら訳ありの迷い子を長屋に連れてくる。五千石のお家騒動に巻き込まれてしまった源九郎に襲いかかる謎の凶刃……。老いを感じ始めた中年武士の矜持をしみじみと描く長編時代小説。

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  • GF ガールズファイト
    -
    若い女性がそれぞれの世界で頑張る姿を描いた短編集。落ち目のアイドルがかつての栄光を取り戻すべく一発逆転の大勝負に出る。果たして復活できるのか?(「キャッチライト」)や、白バイ隊員になりたかったが、背が伸びず断念したバイク乗りの情熱(「ペガサスの翼」)など、どれを読んでも共感度抜群の5編を収録。
  • かげろう日記
    3.0
    サスペンス・スリラーの傑作が15年の時を経て復刊!会社員の町田輝樹のもとに一冊のノートが届けられた。それは四年付き合った末に、一年前に別れた元彼女・内藤茜の筆跡による日記だった。しかし茜は半年前に事件に巻き込まれて死んだのだ。一体誰が、なんのために!?自分が死ぬことを分かっていない茜の日記を、輝樹はなかなか読み進められないが、どんどん驚愕の内容になり、ついにはあり得ない事態が!!そして、その先に衝撃の真相が――。(角川ホラー文庫の同名作品を復刊したものです。)
  • 小説 ミスミソウ
    3.0
    わたしの家族は焼き殺された――。雪深い田舎町の中学に転校してきた少女・春花を待ち受けていた、あまりに切なく残酷な出来事。そして、巻き起こる凄惨な復讐劇……。押切蓮介の伝説のコミックス『ミスミソウ[完全版]』を、オリジナルエピソードを交えてノベライズ。カバーイラストは押切蓮介の特別描き下ろし。
  • 大江戸算法純情伝 : 1 茜空
    -
    槇岡藩の下級武士の息子・柏木新助は、江戸に出て一流の算術家になるのが夢。そんな新助に、千載一遇の好機が巡ってきた。江戸の幕臣・北城家への養子入りの話が持ち上がったのだ。勇んで江戸に出てきた新助だが、思わぬ現実が待っていた。さまざまな事情により、養子入りの話が立ち消えになったというのだ。北城家の「厄介者」となった新助は、算術に救いを求め、関孝和の算術塾の門を叩く。大注目の時代小説新シリーズ第一弾!
  • アレルヤ
    3.0
    失業中の吉永シロウは、昔のバンド仲間であるドラムとふたり暮らし。ある深夜、突然気づく。「俺は、ヘリ(水際)に立っている!」。人生の崖っぷちに一念発起、シロウはドラムに勧められるがままに小説を書きだすのだが…。ポップでロックな青春小説。
  • Presents
    4.2
    私たちはたくさんの愛を贈られて生きている。この世に生まれて初めてもらう「名前」。放課後の「初キス」。女友達からの「ウェディングヴェール」。子供が描いた「家族の絵」――。人生で巡りあうかけがえのないプレゼントシーンを、小説と絵で鮮やかに切り取った12編。贈られた記憶がせつなくよみがえり、大切な人とのつながりが胸に染みわたる。待望の文庫化!
  • 少しのお金で優雅に生きる方法
    3.3
    不況が長引き、「お金がない」状態に慣れてきた日本人。しかし、お金はなくとも十分楽しく、センスのある暮らしはできる! フランス生活の長かった著者が、少しのお金で豊かに暮らすことに長けているフランス人から学んだ、生活節約術を紹介。心がラクになる、フランス式「ゼロ出費哲学」エッセイ。
  • わるじい秘剣帖 : 1 じいじだよ
    3.5
    元目付の愛坂桃太郎は、不肖の息子が芸者・珠子に作らせた外孫・桃子に出会い、その可愛らしさにメロメロになってしまう。孫可愛さのあまり、常に孫を背中に背負って、子守りをする毎日。ところが、日本橋きっての売れっ子、珠子の周囲では、なぜかトラブルが多発。母子を守るため、桃太郎の秘剣が唸る! 待望の新シリーズ始動!
  • シュレーダーの階段
    3.0
    突然誘拐され、窓のない部屋に閉じ込められたうえ、解かないと脱出できないという難解なゲームをつきつけられた加奈美。一方、いじめを受けている中学生のそらいちは、ひょんなきっかけから姉の部屋に忍び込むことになり、そこで隠しカメラを見つける……。一見、無関係に見えるこの二つの話は、ラストで思わぬかたちで繋がっていく。それはまるで、見方によって違うものが見えてくる錯視「シュレーダーの階段」のようである。「脱出」と「侵入」を描く長編サスペンス!
  • 魚河岸奉行 : 1 初鰹
    3.5
    1~2巻506~528円 (税込)
    文化十四年初夏、江戸に待望の初鰹が到来した。「御用魚」の幟をはためかせ、大名行列も蹴散らして御城へと激走する荷車には鯔背な男が一人――将軍家の食す魚を目利きする幕府賄方魚納屋役所頭取――人呼んで魚河岸奉行、大池由良ノ介である。一見遊び人風の由良ノ介だが、実は江戸の台所、魚河岸と民の安寧を守るという密命を帯びていた。由良ノ介は豊富な魚の知識と荒波が育てた剛剣、凄腕の手下を武器に鮮やかに難事件を捌いていく。期待の新シリーズ!
  • 旗本金融道 : 1 銭が情けの新次郎
    3.7
    正義感だが無学単細胞の安藤新次郎は、旗本安藤家の次男坊。急死した叔父の末期養子として、母の実家である旗本榊原家の家督を継ぐことになった。その榊原家、家禄一八〇俵の小普請ながら、なぜかとても裕福。それもそのはず、実は榊原家は、「義理欠く、見栄欠く、情け欠く」を座右の銘とする祖父源兵衛の指揮のもと、裏稼業で「金貸し」を手広く行っていたのだ。果たして新次郎の運命や如何に!? 期待の新シリーズ、ついに登場!
  • 生き直し
    -
    この感覚、きっと覚えておいでだろう。誰もが否応なしに放り込まれた、小中学校の友達同士のパワーバランス。一瞬の油断もならず、発言には細心の注意を払い、自分のポジションを確保するのに汲々とする――。子供といえど、毎日戦っているのだ。優等生の相原真帆は、ある事件をもとに“最下層”の境遇に陥る。転校先では、同じことを繰り返したくない。孤高とも言える幼き真帆の背筋の伸びた姿勢が胸を打つ、問題作にして傑作がここに。
  • トラップ
    3.5
    知能犯と対峙する警視庁捜査二課の若手刑事・西澤を描いた前著『ナンバー』からつづく物語。経験をつみ、成長した西澤が新たな事件にのぞむ! 犯罪者の心理や犯罪の手口、捜査にかける警察官の思いなど、リアルでディープな描写が生きる警察小説。
  • 十八の夏 <新装版>
    4.0
    大学受験に失敗し、予備校に通う信也はある日、河川敷で絵を描いていた紅美子と出会う。やがて同じアパートに住むようになり、信也は紅美子と親しくなるが、信也は“ある事情”を抱えていたのだった……。「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」--切なすぎる結末が感動を呼ぶ物語。第55回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作を含む、珠玉の短編集。
  • ノベライズ この世界の片隅に
    4.4
    すずは広島の江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、18歳で呉に嫁いだすずは、戦争が世の中の空気を変えていく中、ひとりの主婦として前を向いて生きていく。だが、戦争は進み、呉はたびたび空襲に見舞われる。そして昭和20年の夏がやってきた――。数々の漫画賞を受賞した原作コミック、待望の劇場アニメ化。戦時下の広島・呉を生きるすずの日常と軌跡を描く物語、ノベライズ版。
  • 室町小町謎解き帖 : 1 消えたろくろっ首
    3.0
    日本橋の呉服商「三浦屋」の箱入り娘、お雪は今年十九。その美しさは広く江戸中に知れ渡り、“室町小町”と謳われるが、本人はいたって内気で、家に引きこもる毎日。そんな折、両国の見世物小屋で「ろくろっ首」の見世物を演じていた女の首なし死体が見つかる。その話に興味津々のお雪は家を抜け出し、現場を訪れるが、ならず者に襲われてしまう。新シリーズ第一弾!
  • 先生と僕
    3.9
    僕の先生は中学生! ひょんなことから大学のミス研に入った恐がりな僕は、家庭教師の生徒である隼人くんから古今東西のミステリー作品の講義を受けることに。出かけた先で遭遇する様々な「日常の謎」を2人で解決していくミステリー連作集。
  • デラックスじゃない
    3.5
    8年にわたり時事とともに「いまのマツコ」を作った出来事を激語り。 「この業界に飛び込んでみて、自分がなんてつまらない人間なのかと愕然とした」など自身のこれまでを顧みたり、フェイスブックやツイッターへの悪ふざけ投稿が起これば「負のパワーはネットに吐き出さず、自分のためにぶつけてほしいわ」と社会への違和感を語る。さらに、現在、自らを電波芸者と名乗るマツコが、なぜテレビの住人になったのか、その意地と覚悟も赤裸々に! そんなストイックな姿の一方、マツコB面ともいうべきプライベートは超自堕落!「ビールを飲んでももう全く酔わない」など、知られざるマツコの姿も収録。極端なほどにふりきれた、「デラックスじゃない」刹那的なマツコの過去・現在・未来からは、8年を経て「変わらないマツコと変わるマツコ」の姿が見えてくる。文庫化に際して、2016年現在のマツコの思いも加筆収録。
  • 山あり愛あり
    3.0
    周三は銀行で不良債権処理に追われる日々を送ったのち、早期自主退職し、長らく封印してきた登山を再開するつもりでいた。だが母子家庭支援のNPOバンクに関わることに。周三自身は母親と義絶していたが、その母親が今、死に瀕しているという。人生の岐路に立った男が自分を見つめ直すとき。共感と静かな感動を呼ぶ長編小説。
  • 信長の影
    3.0
    戦国の覇者・織田信長の姿を、血縁者や家臣、ライバルたちの目を通して描く短編集。上杉謙信・蒲生氏郷・柴田勝家・足利義昭・土田御前ら、戦国に生きた者たちの生涯をも描く。文芸評論家・縄田一男氏をして「信長の魅力を語った希有の一巻」と言わしめた話題作。
  • それでも酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く
    -
    酒飲みエッセイの最高峰、「酔ってません」シリーズ。齢50を過ぎても夜な夜な酒場へ繰り出し朝まで酩酊。様々な酔っ払いとの交流を通して酒場の愉しさ、酒の面白さを伝えていく……べく今夜も杯を重ねる。読めば酩酊必至。すべての酒呑みに捧げるホロ酔いのエッセイ集、待望の第3弾。
  • 僕の行く道
    3.8
    離れて暮らす母に会うため、小学3年生の沖田大志はひとり、旅に出る。途中、さまざまなトラブルが大志に降りかかるが、行く先で出会う人々の優しさに助けられ乗り切っていく。心細い思いをしながらも健気に旅を続ける大志は、果たして母に会えるのか? 「涙でページがめくれませんでした」という読者が続出した、親子愛溢れるハートフルストーリー。
  • 十津川警部 古都千年の殺人
    -
    京人形に仕込まれた爆弾による殺人事件が東京と京都で起きた。警視庁と京都府警の合同捜査が始まり、十津川警部は人形師・京屋一太郎を重要参考人として手配した。しかし、京屋一太郎は来日中のカナダ副首相夫人を誘拐し、各所旧跡の無差別爆弾の予告と町の景観改善を要求する脅迫状を京都市長に送ってきた。難事件解決に十津川警部が動き出す。
  • 4ページミステリー 60の奇妙な事件
    3.7
    大好評の「4ページミステリー」待望の最新作。ちょっとした待ち時間や移動時間に、気軽に読めちゃうショートショート・ミステリーを、一挙60本収録。たった4ページでも、謎と推理は本格的! お出かけのお供にぴったりの一冊。
  • 新装版 熊田十兵衛の仇討ち 本懐編
    4.0
    1~2巻506~517円 (税込)
    父を闇討ちにした山口小助を追い、仇討ちの旅に出た熊田十兵衛。しかし、何年経っても小助を見つけだすことはできず、ついには眼を病んでしまう。十兵衛が視力を失ったことを知った小助は、逆にある企みを……。表題作『熊田十兵衛の仇討ち』のほか、『鬼火』『首』『寝返り寅松』『舞台うらの男』『仇討ち狂い』の6編の珠玉の短編を収録。
  • 花が咲く頃いた君と
    3.6
    気鋭の作家が四季を彩る花とともに描く青春小説。4編からなる連作集。祖父との交流を描いた「椿の葉に雪が積もる音がする」は必読の1編。
  • ナンバー
    3.4
    1巻506円 (税込)
    所轄署から警視庁本部への転属が決まった西澤は意気軒昂として桜田門に向かう。だが、所属は期待していた刑事部の華といわれる捜査一課ではなく、詐欺や横領事件といった知能犯を追う捜査二課だった……。犯人や同僚・上司。事件に関わる人間の裏表を、かつてない緊迫感で描く迫真の警察小説。
  • これからの誕生日
    3.8
    1巻506円 (税込)
    千春はバス事故で友人や教師を失い、一人生き残った罪悪感に打ちのめされる。そんな千春を取り巻く弟、伯母、担任教師、亡くなった友人の母親、新聞記者、ケーキ店店主という6人の視点で、人間が新たな一歩を踏み出してゆくまでの道のりを丹念に見つめる。明日を生きるための強さを優しく描きだした連作短編集。
  • 4ページ小咄 井崎脩五郎のおもしろイイ!話
    4.0
    十年以上続く「小説推理」の人気連載を待望の文庫化。スケベ心が幸いして世界記録を生み出した話、勉強とは「自分がバカであることを知るためにするのです」と教えてくれた恩師の泣ける話など、6つのジャンルの「おもしろイイ」話を全60編収録。もちろん、井崎式競馬予想から生まれた仰天話も!嘘か、真か!?お茶の間の人気者が綴る、世界の面白話の決定版!!
  • 本能寺六夜物語
    3.5
    織田信長が、天下統一を目前にして斃れた「本能寺の変」。後世伝えられた明智光秀の謀反には、決して公にできないある事情が隠されていた。それを知る六人が集まり、語られる真相とは。『太閤暗殺』で驚きの結末を描いた著者が、再び読者の度肝を抜く!
  • いちにち8ミリの。
    -
    好きな美澄に会いたくて、1日8ミリずつうごく石と、その石と話のできる恋敵のペットの猿を描いた表題作。他2篇も、どこかにありそうで、どこにもなかったおとなの読む童話のような短編小説です。父・中島らもを超える物語の紡ぎ手の登場!
  • まだまだ酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く
    3.8
    ぜんぜん酔ってないと豪語して、著者は毎夜毎夜酒場へ繰り出し、酔人と出会い、自らも酔いの深みへと足を突っ込んでいく。今度はどんな酔態が見られるか。すべての酒呑みに捧げるホロ酔いのエッセイ集。
  • 赤い刻印
    3.7
    刑事である母に毎年届く、差出人不明の御守り。秘められた想いが、封印された過去を引き寄せる。果たして、真実を知った娘は――。40万部超の大ヒット文庫『傍聞き』の表題作(日本推理作家協会賞短編部門受賞作)で主人公を務めた、あの母娘が再び登場!「巧緻な伏線」と「人生の哀歓」が、見事にクロスする瞬間を描いたミステリー短編集。
  • 勝負師の極意
    3.0
    87年にデビュー以降、日本競馬の歴史と記録を塗り替え続けている勝負師の著書が待望の文庫化。大舞台での想像もできないようなプレッシャーに打ち勝つための考え方から名馬との思い出まで。名手のすべてがわかる一冊。
  • わるいうさぎ
    5.0
    ラボから脱走した「わるいうさぎ」、穴に挟まった饒舌な「ねずみ」、“夜の当番”をさせられる「たぬき」、猛獣を愛し、食べられたいと願う「うさぎ」、生き別れた母を捜す「とり」──彼らがいる世界は、どこかで少しずつ繋がっている。切なさに涙があふれる大人の童話集。
  • ひっくり返ったおもちゃ箱 傑作短編集
    3.0
    ホラーサスペンス『リカ』、青春小説『1985年の奇跡』、家族小説『パパとムスメの7日間』、警察小説『贖い』など様々なジャンルで活躍する著者が、デビュー時に発表した短編を収録した作品集。「作家のすべてはデビュー作に詰まっている」との言葉よろしく、多彩な読み味で満足度十分。初刊行作品や初文庫化作品も収録!
  • 竜巻ガール
    3.5
    父親の再婚相手の連れ子と同居することになった高校二年生の哲夫。なんと義妹は同学年のガングロ娘だった! その日から破天荒で過激な彼女に翻弄される日々が始まった。第27回小説推理新人賞受賞作家のデビュー作。 ※垣谷美雨原作の『結婚相手は抽選で』が2018年10月からテレビドラマ化! ドラマも原作本も必見です。
  • むすびや
    3.3
    1巻495円 (税込)
    就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすびに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、徐々に気持ちが変わってゆく。亡き祖母が「結」という名前に込めたある想いも、前途を温かく照らし出す――。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。
  • ばんちゃんがいた
    3.5
    大晦日の夜、親友のばんちゃんが死んだ。以来、俺はクラスで喋らなくなった。そんな態度がうざいという裏掲示板の書き込みをきっかけに、刃のような言葉が行き交う。あの夜、ばんちゃんに対して俺が密かに計画していたことは、誰も知らない――。表裏一体の2編から立ち上がる、未熟な魂のあやうさときらめき。
  • 映画ノベライズ orange―オレンジ―
    4.2
    高野苺の大ヒットコミック、2015年12月12日全国東宝系にて実写映画公開の『orange-オレンジ-』脚本ノベライズ版。主演は土屋太鳳、共演は山崎賢人ほか。高校2年生の春、1通の手紙が届いた。差出人は、未来の「私」。10年後からの手紙が、臆病な「イマ」を変えていく――。
  • 4ページミステリー
    3.2
    「小説推理」で好評連載中の「2000字ミステリー」を、一挙まるごと5年分、60編収録。各話は原稿用紙5枚分というお手軽な長さなので、通勤通学の車内でちょこっと開くのにオススメです。短くても、伏線やどんでん返し、ミスリードの仕掛けありで、これはオイシイ!
  • ランドリー
    3.7
    1巻495円 (税込)
    小さい頃の怪我のせいで、人よりモノを覚えるのが下手で、忘れるのが得意になったテル。コインランドリーで洗濯物を見張る仕事をしていたテルは、乾燥機の中にワンピースを置き忘れたまま田舎に帰った女性・水絵を追いかけていく。傷つくことを恐れる水絵は、傷つくことを知らないテルのおかげで少しずつ笑顔を取り戻していた。しかし、ある日突然、幸せな日々は断ち切られる――「書店員が選んだもう一度読みたい文庫(青春文庫)第1位」に輝いた、感動作。
  • 主婦が幸せになる60の方法
    -
    「今の私ってこれでいいの?」「主婦の私にできることなんてない…」そんな迷いや不安を抱いている女性たちに、カリスマ主婦ブロガーが等身大で綴るエッセイ。「幸せって特別なものじゃない」「平凡な日々こそ、愛おしい」そう気づかせてくれる60のヒント。家族を愛し、自分を愛するための大切な心のバイブル――。生活情報誌『サンキュ!』連載コラムのほか、文庫版書き下ろしも収録。挿画/柿崎こうこ
  • MAZE 新装版
    3.5
    アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知り得たのか? 人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥を生み出したシリーズ第一弾、新装版!
  • レモンサワー
    3.0
    1巻495円 (税込)
    伝説のミニコミ誌『酒とつまみ』創刊編集長による処女小説が待望の文庫化。高校時代に蒸発した父、女手ひとつで息子2人を育てた母。父への葛藤はやがて自らが親になることによって変化していく。酒エッセイの名手が描く昭和の父子の物語。
  • 神待ち少女
    3.0
    携帯電話の掲示板を使って、宿や食事を無償で提供してくれる「神」を求めて街を、ネット空間をさまよう少女たち。しかし、そう簡単に「神」は現れない。宿や食事、少しばかりの金を払って、男たちは少女たちの肉体を貪ろうとする。決して目の前に降臨することのない「神」を少女たちはなぜ求め続けるのか。
  • 毒舌訳 哲学者の言葉
    3.3
    難解と言われる哲学者の言葉。それをお笑い芸人・有吉弘行が自身の体験から得た鋭い指摘を「毒舌」というオブラートに包み込み、軽妙洒脱にアウトプット。そうだったのか――!!哲人の言葉が身近に感じられる、有吉流・言葉遊び傑作選!
  • 現金強奪計画 ダービーを狙え
    5.0
    ポルシェ911Sに乗る唐木は、途方もない計画をもっていた。狙いは東京競馬場で行われるダービーの売上金20億円。唐木は仲間を一人ずつ集め、男五人女二人の七人が揃った。そして周到な計画にしたがって動きはじめた。七人の若者が挑んだ冒険の結末は!?

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  • 清く正しく、殺人者
    4.5
    1巻495円 (税込)
    足を洗い会社を経営するまでになった元・殺し屋に、正体不明の組織が襲いかかる。彼らの目的は? 謎の組織が彼ばかりか、娘や恋人にまで危害を加えるにおよんで、元・殺し屋は唯一人、敢然と悪の組織に立ち向かっていく。

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  • エースの遺言
    値引きあり
    3.7
    悪夢の甲子園決勝再試合から25年。連投で限界を迎えたエースを登板させて炎上した元監督が辿り着いたマウンドの真実とは何か!? 大エースの苦悩と執念、監督の葛藤と不運――秘められた球児の思いと結末は感涙必至! 人間の真実を描き、予想もつかない真相が待ち受ける珠玉の短篇集。第38回小説推理新人賞を受賞した表題作を含む4篇を収録。
  • 犬棒日記
    値引きあり
    3.5
    犬も歩けば棒にあたる――。その故事のごとく、一歩外に出てみれば、そこにあるのは幸運か災難か!? 巧みな人物造形と心理描写で多くの読者から支持される著者が、街で見た人物や光景を日記形式で描く人間観察記。あなたの身近の風景も、著者の手にかかれば、一瞬にして物語になる!
  • 上皇陛下からわたしたちへのおことば
    -
    2017年に刊行された書籍を増補改訂して文庫版に再編集。退位の意向を示された陛下の「おことば」が大きくクローズアップされましたが、震災直後などこれまでも折にふれ、そのお人柄がよくわかる印象的なお言葉を発せられてきました。天皇に即位されてからはもちろん、皇太子時代までさかのぼり、発せられた背景の解説とともに紹介します。
  • スマート泥棒
    3.0
    ひとりの女性のモノローグから物語は始まる。登場人物が繋がっていく複雑な人間関係と、一章ごとに増えていく相関図は、一度読んだらもう一度読みたくなる。みずみずしい筆致で描く、パズルのような群像劇。第35回小説推理新人賞受賞。選考委員をうならせたデビュー作!
  • 煩悩の子
    3.3
    桐生極、小学五年生。膨らみはじめたココロと身体に翻弄され進むは、大人への階段か? いや、それとも――。世界と向き合いはじめた少女の瑞々しい感性を、シニカルなユーモアで描いた青春小説。
  • たった、それだけ
    3.9
    何があっても変わらずに、笑っている。あの人はそんな“冷たい”人だった――。社命で携わった仕事に贈賄の容疑がかかり、失踪した望月正幸。正幸の浮気相手、妻、娘。変わることを余儀なくされた人たちの思いは。希望は訪れるのか。一言一句にいたるまで確かな手によって掬い取られた詞藻豊かな連作短編集。繊細にして力強い心情描写は至高の域ともいうべき。『羊と鋼の森』と時を同じくして書かれた傑作、待望の文庫化!
  • バイ貝
    4.0
    日々の生活の中でたまった鬱を、日々の生活の中でいかに散ずるか。「物」を買い、使い、また買い、使う。消費社会で生きる私たちの姿をあますところなく描く。超言語激烈文芸作品。
  • 消えた少女 吉祥寺探偵物語 : 1
    3.4
    1~5巻484~583円 (税込)
    おれ、川庄、38歳、バツイチ、息子あり。コンビニのバイトと家事を終え、夜な夜なバーに出かける日々。ある日、オカマバーのママ、京子ちゃんからある女性を紹介された。1年前、この吉祥寺で小学1年生の少女がいなくなってちょっとした騒ぎになったが、その母親だった。母親から娘を捜してくれと頼まれるおれ。美人に弱いおれはつい引き受けてしまうが、いったいどうすればよいのか…。著者初の文庫書き下ろし。
  • 屋根裏の少女
    3.0
    1巻484円 (税込)
    念願かなって、中古ながら一軒家に引っ越すことができた木崎家。父親の誠、母親の雪江、大学生の紘子、そして中学生の初。それぞれに喜びを隠しきれないが、事件は入居一日目から始まった。奇妙な苦情電話に続いて、紘子や初が不思議な少女を家の中で見かける。彼女は誰? 引っ越しをきっかけに家族それぞれがトラブルに巻き込まれる。

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  • 失われた少女
    -
    1巻484円 (税込)
    小説家・伊波伸二は四年前に妻をなくしてから避暑地の別荘にひっそりと暮していた。そこへ記憶を喪失した美少女が現われた。同時に彼の身の回りに奇妙な出来事が起こりはじめた。恐怖と混乱を軽妙なタッチで描く赤川ライト・ミステリー。

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  • 赤頭巾ちゃんの回り道
    4.5
    1巻484円 (税込)
    刑事から探偵社に転職した尾田の初仕事は、実業家の娘のボディー・ガード。が、一瞬の隙に娘は誘拐されてしまう。必死の捜査の末、浮かび上がった犯人は意外にも……。

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  • 小説 DESTINY 鎌倉ものがたり
    5.0
    西岸良平の人気ロングセラーコミック、古都・鎌倉のファンタジーロマン『鎌倉ものがたり』が待望の実写化! 『ALWAYS  三丁目の夕日』チームが贈る、時空を超えた冒険ファンタジー映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』。監督・脚本・VFX山崎貴、2017年12月9日より全国東宝系で公開。話題映画の小説版。
  • 3時のアッコちゃん
    3.9
    「アッコちゃんシリーズ」第二弾、待望の文庫化! 澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていき――!?表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編を収録。
  • 蛇行する月
    3.9
    「東京に逃げることにしたの」。高校を卒業してまもなく、同級生だった順子から清美に連絡が入る。二十も年上の男と駆け落ちするという。故郷を捨て、極貧の生活を「幸せ」と言う順子に、それぞれ苦悩や孤独を抱えた女たちは引き寄せられていく――。自分らしく生きてゆくことの難しさ、そこにある確かな希望を描いた連作長編。
  • 誰かが足りない
    3.7
    予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。10月31日午後6時に、たまたま店にいた客たちの、それぞれの物語。認知症の症状が出始めた老婦人、ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年など、6人の人生と後悔や現状の悩みを描く。「ハライに行って、美味しいものを食べる」ことをひとつのきっかけにして、前に進もうとする気持ちを、それぞれ丹念にすくいとっていく。
  • 死んでも負けない
    4.0
    祖父はビルマ戦の帰還兵で、戦争中の武勇伝を得意満面に語る。何百回と繰り返される話だが、聞かないと鉄槌が下るのだ。その祖父が入院した。そこで僕は信じられない光景を目の当たりにする…。戦争帰りの偏屈な老人に翻弄される一家をコミカルに描いた家族小説。著者の知られざるユーモアセンスが冴え渡る会心作!
  • 秘密は日記に隠すもの
    3.7
    父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」、母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」、姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」、熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。まったく無関係な4人だが、本人たちも気づかぬところで、実は不思議な繋がりがあった……。急逝した著者の絶筆となった最後の作品。著者は一体、どんな秘密を作品の中に隠したのか……。
  • ランチのアッコちゃん
    4.0
    発行部数12万部を超え、著者を一挙に若手人気作家へと押し上げた注目作がついに文庫で登場! 彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の澤田三智子は、畏怖する上司、通称“アッコ女史”こと黒川敦子部長から突然、一週間のランチ交換を命じられる。表題作ほか、「読むと元気になる!」と絶賛され、本屋大賞にもノミネートされたビタミン小説。
  • 牛を屠る
    4.3
    著者が作家専業となる以前、1990年から埼玉の屠畜場に勤めていた日々を綴る。「おめえみたいなヤツの来るところじゃねえ!」と怒鳴られた入社初日から10年半、ひたすらナイフを研いで牛の皮を剥き続けるなかで抱いた、働くことの実感と悦び。仕事と人生の関わりを普遍的に描き得た一冊。
  • 風紋 上 新装版
    値引きあり
    3.9
    1~2巻469~531円 (税込)
    ある殺人事件をめぐる家族の物語――。事件後、報道によって明らかになる被害者の姿。それは、近しい人間を殺され、ただでさえ苦しい残された家族をさらに追い詰める。またそれは、加害者側にもいえることだった。真に迫る緻密な心理描写で他の追随を許さない著書の、後世に語り継がれるべき傑作が装いを新たに登場。読みだしたら最後、読み手の心を放さない。
  • 傍聞き
    3.6
    娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。巧妙な伏線と人間ドラマを見事に融合させた4編。表題作で08年日本推理作家協会賞短編部門受賞!
  • 晩鐘〈上〉 新装版
    値引きあり
    4.3
    1~3巻462~469円 (税込)
    犯罪被害者の問題を真っ向から取り上げた衝撃作『風紋』。その7年後を描く。――母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。3人を中心に、それぞれに関わる人間の姿を余すことなく活写する。『風紋』に勝るとも劣らない心理描写に慟哭必至の大作。
  • 死者はまだ眠れない
    -
    調布市で電気店の店主が、京王多摩川の河原で男の死体を発見、通報によって警官が駈けつけた時には死体が消えていた。数日後、国電十条駅の近くで「妻を絞め殺した」と自首した男のアパートの一室からも死体が消え、更に中野区の住宅街でも……死体消滅への深まる謎とその背後に潜む恐るべき真相に、十津川警部が挑む!

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  • 消えた男の日記
    -
    1巻462円 (税込)
    この日記が解読できれば失踪した父の行方は判る、と少女が持ちこんだ日記はラテン語で書かれていた。入江警部は娘の咲江に頼み、翻訳者も見つかったが、不審火・車の追突など異様な事件が咲江を襲い、遂には誘拐の魔手までが……。

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  • ウツボカズラの夢
    値引きあり
    3.6
    斉藤未芙由は長野から上京する。亡くなった母の従姉妹の家に住み込み、家事の手伝いをしながら毎日を過ごす。団体職員の父、専業主婦の母、大学生の長男、高校生の長女が暮らすその家、鹿島田家の日常を未芙由の静かな視点で描く。
  • 有吉弘行くらやみ格言集 Vol.01 「炎の叱咤激励」編
    -
    1~4巻440円 (税込)
    芸人・有吉弘行による「365日くらやみカレンダー」が、4冊の「くらやみ格言集」となりました。 本人直筆の「言葉」と、その真意を披歴した「解説」とで構成された本書は、悩み多き我々に必読の書となるでしょう。 酸いも甘いも知った有吉弘行による含蓄ある金言を、ふとした時に拝めば、今日も生きる勇気が湧いてくる。 そして、あなたも気付くはず。人間はかくも愚かで愛おしい、と――。 本書は『有吉弘行くらやみ格言集』のVol.01、「炎の叱咤激励」編。 有吉先生からの厳しくも温かいお言葉に耳を傾ければ、先が見えぬこの時代を生き抜く勇気になるはず――。 ※他にも「地獄のぼやき」編(Vol.02)、「亡者の悲哀」編(Vol.03)、「愛しき愚劣」編(Vol.04)が配信中です。 また、Vol.01~04を1冊にまとめた「合冊版」もありますので、お好みに合わせてお買い求め下さい。 ※本書は、2021年2月刊行の紙書籍の作品『有吉弘行365日くらやみカレンダー』を基に、体裁・構成・書名などを変更して作成しました電子オリジナル版となります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 優しい音楽 <新装版>
    4.0
    混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合いを描いた作品集。
  • 読売り雷蔵世直し帖 3 初雁翔ぶ
    3.0
    真綿問屋『多田屋』に閻魔と名乗る盗賊が押し入り一家を皆殺しにして百両だけを奪い姿を消した。奉行所の懸命な探索を嘲笑うかのように、閻魔は同様の押し込みを繰り返す。書物問屋『巴屋』の雷蔵は殺された者への怨みを晴らすべく閻魔を裏獄門へと誘う罠を張るが……。書き下ろし痛快時代小説、好評シリーズ第三弾。
  • 読売り雷蔵世直し帖 2 螢の川
    3.0
    怪しげな布教をしている尼天教に入信したまま帰らぬ妻を連れ戻してくれと、子連れの浪人が読売り屋の雷蔵のもとに駆け込んできた。雷蔵は、巧妙に法の目をかいくぐり悪事を働く輩を裏獄門にかけていく。書き下ろし痛快時代小説、シリーズ第二弾。
  • 読売り雷蔵世直し帖 1 彼岸桜
    3.0
    浅草花川戸町に店を構えていた書物問屋・巴屋の若主人、新五郎が殺された。以前からお上を批判する瓦版を出していたこともあってか、新五郎の死を機に巴屋に稼業差し止めの沙汰が言い渡された。そして一年後、巴屋を再興して倅の仇を討とうと決意した雷蔵は、昔の仲間を集めて罠を張るが…。書き下ろし痛快時代小説、待望の新シリーズ第一弾。
  • 甲次郎浪華始末 4 迷い雲
    4.0
    美濃屋の一人娘おりんが失踪した。ちょうどその頃、京都の公卿の御落胤と自称する若者が大坂の町で評判となっていた。若狭屋の跡取りである甲次郎と大坂東町奉行同心の丹羽祥吾は、失踪事件と御落胤騒動に深いつながりがあるのを探り出すが…。甲次郎と千佐、祥吾と信乃の恋の行方は!?好評シリーズ第四弾!
  • 甲次郎浪華始末 3 雨宿り恋情
    4.0
    大坂東町奉行所同心が殺された。内々に処理させよという城代の命に反して、秘密裡に同僚の死の謎を追う丹羽祥吾。手を貸すことになった、呉服商若狭屋の跡取りで幼なじみの甲次郎。二人に襲いかかる刺客、不可思議な行動をとる奥女中、事件は若狭屋の主と娘信乃を巻き込んで思わぬ展開をみせる。書き下ろし長編時代小説第三弾。
  • 甲次郎浪華始末 2 残照の渡し
    4.0
    呉服商若狭屋の跡取り、甲次郎と道場仲間だった豊次が殺された。犯人探しに奔走する甲次郎に大坂城代管轄の長内村の煙硝蔵が破られたという噂が届く。一方、若狭屋に寄宿している千佐の友達、美弥を郷里に送り届けた甲次郎と千佐が何者かに襲われて・・・。
  • 甲次郎浪華始末 1 蔵屋敷の遣い
    4.3
    多額の金子を差し出して返却を迫る両替商泉屋の要求をつっぱねた番頭が、小浜藩の侍に襲われた。町奉行所同心、丹羽祥吾を巻き込み真相解明に奔走する若狭屋の跡取り、甲次郎。気鋭の大型新人が天保年間の大坂を舞台に武士と商人の策謀を描く書下ろし長編時代小説。
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 3 遠い陽炎
    -
    谷中富士見坂にある洗い張り屋に、“洗ってもらいたい”と男が長羽織を差し出した。50に手が届こうかという番頭風だが、大盗賊・雲切仁左衛門と聞いて十兵衛は断ろうとするが……。忌まわしい過去を消したいとやってくる駆け込み人を逃がす“洗い屋”を裏家業とする月丸十兵衛の活躍を描く、書き下ろし痛快時代小説第3弾。
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 2 恋しのぶ
    4.0
    さる小藩の江戸詰めだったが、藩主御乱行で取り潰しになり、浪人を余儀なくされた月丸十兵衛。過去を消して、新たに生きる路を見出したいとやってくる依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏家業とする十兵衛の人情闇裁き。好評書き下ろし連作時代小説第二弾。
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 1 逃がして候
    4.0
    人生洗いなおします。旦那殺しの疑いをかけられた妖艶な美女、自らの過ちを知り死を覚悟した吟味与力、苦界に堕ちながらも懸命に明日を夢見る遊女など、やむにやまれぬ事情を抱える依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏稼業とする素浪人、月丸十兵衛の人情闇裁きを描く、痛快長編時代小説。
  • おいらか俊作江戸綴り 1 若竹ざむらい
    3.5
    信州猪田藩藩士で一刀流の遣い手滝沢俊作は十八歳の時、若君の近習に抜擢され江戸藩邸へ。しかし、二年が経ったある日、同僚を殺害という身に覚えのない罪で藩を追放される。ひょんなことで知り合った浪人の万請け負いの仕事を手伝うのだが、未だ慣れぬ江戸の町を右往左往する……。待望の新シリーズ第一弾!

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  • 刀根又四郎必殺剣 用心棒が斬る
    -
    安永四年、徳川十代家治の治世。幕府の実権は老中田沼意次が握り政治は賄賂の多寡によって行なわれていた。いわゆる収賄即奉行である。二階堂流の達人、刀根又四郎は大奥の権力者を凶刃の襲撃から助けたことから、奇怪な事件に巻きこまれてゆく。襲いくる敵を次つぎと血祭りに上げる又四郎の憂いを見よ。 人気シリーズ第八巻!

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  • 刀根又四朗必殺剣 恋鬼が斬る
    4.0
    安永四年、徳川十代家治の治世。幕府の実権は老中田沼意次が握り政治は賄賂の多寡によって行なわれていた。いわゆる収賄即奉行である。二階堂流の達人、刀根又四郎は大奥の権力者を凶刃の襲撃から助けたことから、奇怪な事件に巻きこまれてゆく。襲いくる敵を次つぎと血祭りに上げる又四郎の憂いを見よ。 人気シリーズ第七巻!

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  • 柔肌の炎
    -
    1巻440円 (税込)
    休暇を利用して老舗の温泉旅館に投宿したフリーライターの内海哲也は、そこで見知らぬ女の夜這いを受け、訳も分からぬまま?を合わせてしまう。その後、旅館の主人・冨島亘が多額の金品とともに姿を消したことを知らされた内海は、期せずして冨島の行方を探すことになるのだが、内海の前に次々と美女たちが現れ……。長編書き下ろしサスペンス・エロス。

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  • 義姉の寝室
    -
    1巻440円 (税込)
    京都で三百年続く茶の湯の宗家から、次世家元が結婚したばかりの嫁を残して出奔した。満たされぬ夜を過ごす美しい嫁に義父が伝授する、あまりに官能的な秘流の極意。それを密かに覗き見る義弟の抑えきれぬ欲望。秘されてきた旧家の血が絶えようとする刹那に繰り広げられる淫靡な官能の世界。書き下ろし長編官能小説。

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  • 刀根又四郎必殺剣 妖姫が斬る
    -
    安永四年、徳川十代家治の治世。幕府の実権は老中田沼意次が握り政治は賄賂の多寡によって行なわれていた。いわゆる収賄即奉行である。二階堂流の達人、刀根又四郎は大奥の権力者を凶刃の襲撃から助けたことから、奇怪な事件に巻きこまれてゆく。襲いくる敵を次つぎと血祭りに上げる又四郎の憂いを見よ。 人気シリーズ第六巻!

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  • 巨乳諜報員
    3.0
    1巻440円 (税込)
    上京して浪人生活を送っていた河津圭一は、いきなり訪ねてきた謎のハーフ美女・竜崎マリーに、訳のわからないまま下宿から連れ出される。江ノ島の地下にある秘密組織・ウラシマの仕事を手伝ってほしいというのだが、なんと彼に与えられた使命とは女の子ふたりに子種を授けることだった!? 書き下ろし長編フェチック・エロス。

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  • 刀根又四郎必殺剣 魅鬼が斬る
    -
    安永四年、徳川十代家治の治世。幕府の実権は老中田沼意次が握り政治は賄賂の多寡によって行なわれていた。いわゆる収賄即奉行である。二階堂流の達人、刀根又四郎は大奥の権力者を凶刃の襲撃から助けたことから、奇怪な事件に巻きこまれてゆく。襲いくる敵を次つぎと血祭りに上げる又四郎の憂いを見よ。 人気シリーズ第五巻!

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  • 艶がたり
    5.0
    深川にある小間物屋の一人息子・一蔵は、表向きは親に勘当されたという形で、大工の美濃吉の家に居候しつつ世間修業をすることになった。女主人で後家の千代が営む湯屋の手伝いをしてはどうかという話が持ち上がり、一蔵は湯屋に赴いた晩、前から好いていた千代に夜這いをかける「湯屋番 江戸篇」。ほか、江戸落語を素材にした「短命」「厩火事」「紙入れ」「佃祭り」「真田小僧」「間男の松茸」の全7編を収録した時代官能短編集。

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  • 刀根又四郎必殺剣 青狼が斬る
    -
    安永四年、徳川十代家治の治世。幕府の実権は老中田沼意次が握り政治は賄賂の多寡によって行なわれていた。いわゆる収賄即奉行である。二階堂流の達人、刀根又四郎は大奥の権力者を凶刃の襲撃から助けたことから、奇怪な事件に巻きこまれてゆく。襲いくる敵を次つぎと血祭りに上げる又四郎の憂いを見よ。 人気シリーズ第四巻!

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  • 刀根又四郎必殺剣 邪鬼が斬る
    -
    安永四年、徳川十代家治の治世。幕府の実権は老中田沼意次が握り政治は賄賂の多寡によって行なわれていた。いわゆる収賄即奉行である。二階堂流の達人、刀根又四郎は大奥の権力者を凶刃の襲撃から助けたことから、奇怪な事件に巻きこまれてゆく。襲いくる敵を次つぎと血祭りに上げる又四郎の憂いを見よ。 人気シリーズ第三巻!

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