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悪夢の甲子園決勝再試合から25年。連投で限界を迎えたエースを登板させて炎上した元監督が辿り着いたマウンドの真実とは何か!? 大エースの苦悩と執念、監督の葛藤と不運――秘められた球児の思いと結末は感涙必至! 人間の真実を描き、予想もつかない真相が待ち受ける珠玉の短篇集。第38回小説推理新人賞を受賞した表題作を含む4篇を収録。
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Posted by ブクログ
久和間さんの短編集。 ・エースの遺言 ・秘密 ・ジョーカー ・約束 伏線やひねりもあり、どれも味わい深い作品です。 最後のどんでん返しは、見事ですね。
甲子園の英雄と炎上監督の再会。あの夏の悲劇の真相は優しくも残酷だった…。秘められた球児の思いと結末は感涙必至。人間の真実を描き、予想もつかない真相が待ち受ける珠玉の短編集。 横山秀夫『陰の季節』を初めて読んだ時と同じような感銘を受けた。人間の行動にはすべて意味があり、真実は人の数だけあるが事実はひと...続きを読むつ。その事実が必ずしも知るべきことだとも限らない。
久和間拓『エースの遺言』双葉文庫。 第38回小説推理新人賞受賞作の表題作を含む4篇を収録した短編集。 表題作よりも『秘密』が断然良かった。全体的にミステリーを描くためのシチュエーション造りで少しもたもた感があるのが残念。シチュエーションをごく自然に描いていれば、面白さが倍増したはずなのに勿体無い...続きを読む。 『エースの遺言』。表題作。少し偶然が重なり過ぎのようにも思うが、現実というのはそういうものだろう。様々な偶然が重なり合い、人は予想外の未来を歩むことになるのだ。25年前、将来を嘱望されたエースが甲子園の決勝再試合で強行登板する。その後、登板させた監督は世間から批難を浴びて辞職する。甲子園での登板を選び、プロ野球の夢を諦めたエースに一体何があったのか……★★★★ 『秘密』。まさかという結末の哀しい秘密。非常に面白いミステリーだった。末期癌で余命1年を宣告された老人と近所に住むかつての同僚だった老人。あることが切っ掛けで二人の独居老人の間で週に一度の絵葉書のやり取りが始まる。ミステリーのシチュエーションを整える所に多少のもたもた感はあるが……★★★★★ 『ジョーカー』。会社の同期のライバルがシンガポール行きを賭けて凌ぎを削る。圧倒的に有利だったはずが、何故か闘いに敗れた主人公。この短編もまたミステリーのシチュエーション造りでもたもたした感がある。そして、偶然が重要な要素を握る。★★★ 『約束』。有り得ないストーリー展開が残念。高校の統廃合を間近に控えた駅伝部。今の校名で最後の大会で優勝を狙う。皆で埋めようとしたタイムカプセル……★★★ 本体価格640円 ★★★★
帯のどんでん返し、涙の文に惹かれて購入。 どんでん返しは好きなので面白かったが、涙は流れなかった。 中を見ずに購入したら、まさかの短編集。 表題作のエースの遺言より、ジョーカーが個人的に一番好き。 全ての作品どんでん返しなので、どんでん返し好きな私としては嬉しい書籍だった。
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エースの遺言
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久和間拓
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