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  • 原島弁護士の愛と悲しみ
    4.0
    江戸川区小岩で起きた残虐な母娘殺害事件。その容疑者の弁護を買って出たのは、良心的で正義感に厚いと評判の原島弁護士だった。しかも原島は、かつて同容疑者に自分の妻と娘をひき殺されていた。職業倫理に忠実であろうとする原島の行為は美談なのか、それとも……。表題作をはじめ、意想外なストーリーを巧みに構築した初期の傑作社会派ミステリー5編を収録。
  • 鳩が来る家
    4.0
    「船だ……船が復讐に来る」口癖のように呟(つぶや)き続け、狂死した父。母も後を追うように首を吊った。呪われた嘗羅家(なめらけ)最後の生き残り・雄作の元へも“彼ら”はやって来た。一族を根絶やしにするために……(表題作)。母が死んだ生家(せいか)に帰った男を襲う怪異(「骸列車」)。謎の缶詰に隠された恐るべき秘密(「蔵煮」)。研(と)ぎ澄まされた文章が紡(つむ)ぎ出した、純度120%の恐怖譚13編!
  • 「天の酒」殺人事件
    -
    夢の酒を造るために集まった多種多様な十四人。その吟醸酒「修羅の露」に絡み、密室状況で二人が殺された。美酒コンテストでは衆人環視のなか、大胆な殺人が。メンバーの一人、小説家の「私」を中心に真相を探るが、容疑者が二転三転する間にさらなる犠牲者が……。 日本酒をこよなく愛する著者が蘊蓄を傾けながら描いた、味わい深い本格ミステリー!
  • 冥府神(アヌビス)の産声
    3.0
    新宿中央公園で、帝都大学の教授・吉井原義(よしいみなよし)が刺殺された! 医学界のリーダーがなぜ!? ルポライター・相馬研一郎は、吉井の研究室を去った男を追う。その男・九条昭彦は新宿の浮浪者街にいた。彼を慕う不思議な少女・トウトとともに……。九条が以前行った禁断の実験とは? 瀕死の吉井がとった不可解な行動の意味は? ――鮎川哲也賞受賞者による衝撃作!
  • 小西行長
    3.0
    天下を掌握した豊臣秀吉は、ついに無謀な朝鮮侵略を目指す。キリシタン大名・小西行長は、主・秀吉の野望のままに従うか、それに背いて神の教えを守るべきか、と苦悩する。そんな彼に理解を示す石田三成。対照的に敵意むき出しの加藤清正。やがて秀吉を説得し海を渡った行長は、講話交渉の駆け引きに畢生の手腕をふるい、己のすべての夢を賭けた。長編時代ロマン小説!
  • 十津川警部 君は、あのSLを見たか
    -
    資産家の藤井清太郎が行方不明になり、家族のもとに、差出人不明の手紙が次々と届く。そこには、「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」――5つの言葉が指し示すSLの車内で、藤井は死ぬことになると書かれていた。いったい、どこを走るSLなのか? 指定の期日まであと2日。十津川警部は難問を解き明かし、事件を阻止できるのか!? 緊迫の長編ミステリー!
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~三毛猫と昨日のカレー~
    3.9
    病気のため余命5年を宣告されていた早川凪は、恋人からプロポーズを受けた。彼のことは好きだ。ずっと一緒にいたい。でも、長く生きられない私が、彼を幸せにできるわけがない。彼女は死者に再会できるという、千葉の内房にある食堂へとやって来た。自分が5歳の時に亡くなった母と話すために――。訪れる奇跡に温かな涙がとまらない、切なくて優しい連作短編集。
  • よろず屋平兵衛 江戸日記~三人の用心棒~
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    浅草福井町の稲荷通りにある居酒屋「吉田屋」は、主の佐竹平兵衛が住人の揉め事の相談にのることから「よろず屋」と呼ばれる。ある日、よろず屋に老舗料理屋の娘が駆け込んできた。ならず者たちに店を譲れと脅されているという。解決に乗り出した平兵衛の前に人斬りの異名を持つ男の影が。平兵衛が神道無念流の剣で悪に立ち向かう。著者畢竟の新シリーズ開幕。
  • にらみ
    3.5
    窃盗の常習犯・保原尚道が仮釈放中に保護司を殺害しようとして逮捕された。取り調べる片平成之は、以前、裁判で保原が供述を翻したりしないよう圧力をかけるべく“にらみ”をしていた。保原は自首しているのだが、片平は納得していない。保原は人を殺めようとするほどの悪人なのか――(表題作)。多様なサプライズが楽しめる、名手によるミステリー傑作集!
  • 十津川警部 西伊豆変死事件
    5.0
    西新宿のホテルで、女性の刺殺体が発見された。免許証から北千住のクラブのママ「中川真由美」と分かる。ところが静岡県警から、中川真由美は5年前に西伊豆の堂ヶ島沖合で溺死しているとの報告が! いったい、どちらが本物なのか? そして、ニセ者の狙いは? 十津川は事件の鍵を握る地、金沢へ――。やがて浮上してきたのは、意外な組織の関与だった。
  • 東京近江寮食堂
    3.7
    1~3巻660~726円 (税込)
    定年退職を間近に控えた妙子は、10年前に消えた夫の行方を探すため東京にやってきた。慣れない土地でのひょんなトラブルから、谷中にある宿泊施設、近江寮にたどりつく。個性的な管理人や常連客の貧しい食生活を見かねた妙子は彼らの食事を作り始めるが、その料理はやがて人々を動かし、運命を変えていく。そして彼女自身も――。おいしくてせつない、感動長編。
  • 神楽坂愛里の実験ノート
    3.1
    神楽坂愛里(かぐらざかあいり)は東央(とうおう)大学大学院に通うリケジョ。何よりも努力を尊び、ノーベル賞を目指し道を切り拓いてきた。ある日、同じ研究室の福豊颯太(ふくとよそうた)が実験に使うラットが集団死した。感染症の疑いに周りが騒然とする中、真相を突き止めようと、立入禁止の現場に潜り込む……! 踏みにじられた努力と、奪われた命に報いるため、科学を愛する愛里が推理する!
  • みちづれはいても、ひとり
    3.5
    夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社をやめた楓と、職探し中の弓子は、気分転換と休息を兼ねて島への旅に出ることにした。女二人の旅の行く末は――。
  • バッグをザックに持ち替えて
    3.8
    取材のためのはじめての登山がつらくて、山なんてやめた……はずだった。それが浅間山を皮切りに、谷川岳や八ヶ岳、そして富士山、ついには標高5000メートルを越えるエベレスト街道を歩くまでに。何が楽しいのか? 辛いのにどうしてまた登ってしまうのか? 山道具から下山後の宴会まで、さまざまな山の魅力を描いた傑作エッセイ。
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~黒猫と初恋サンドイッチ~
    3.9
    新進俳優として注目されていた兄が、自分をかばい交通事故で亡くなった。やり場のない悲しみと後悔を抱える琴子は、死者に再会できるという千葉の内房にある食堂へと向かう。その店で故人との思い出の料理を食べると、ありえない現象が起こるというのだ。半信半疑で訪れた彼女を包んだ温かな奇跡とは? 感動の涙をおさえきれない切なくて優しい連作短編集。
  • 晩夏の向日葵(ひまわり)~弁護人 五味陣介~
    4.0
    条川署の警官・新田真人は、オレオレ詐欺の金を受けとりに来た若者を現行犯逮捕した。犯人の立花康平は苦学生で、書類を受け取るアルバイトのつもりだったという言葉に嘘はないようだった。真人は、かつて冤罪事件解決で知り合った弁護士の五味陣介に康平の弁護を依頼。五味は康平の罪を軽くしようと、邪悪な黒幕の正体を暴くため、老骨にむち打ち奮闘する!
  • リゾートしらかみの犯罪
    4.0
    十津川班の新米刑事・津村の両親が殺された。休暇中だった津村に容疑がかけられるが、彼は五能線で青森の不老ふ死温泉へ旅をしていたという。津村は高校生の頃、不老ふ死温泉で、未解決の殺人事件の目撃者となっていたのだが……。十津川は、観光列車「蜃気楼号」の時刻表に隠された空白をもとに、二つの事件の真相へと迫ってゆく――。長編鉄道ミステリー!
  • 帝国の女
    3.6
    「帝国テレビジョン」で働く女たちの日々は、世間の認識とは裏腹に、華やかさから程遠い。倒れるまで奮闘する宣伝部・松国、仕事以外はまるでダメなプロデューサー・脇坂、倦怠に沈む脚本家・大島、刺青持ちのマネージャー・片倉、憧れの人と出会う日を夢見るテレビ誌記者・山浦。ままならないことばかり。それでも私たちはこの仕事が好きだ。5人の切実さが胸に迫る連作短編集。
  • 生のお米をパンに変える魔法のレシピ はじめての生米パン
    値引きあり
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パン業界で話題騒然! 家にある生のお米を、材料と一緒にミキサーにそのまま入れて3分でできる画期的なパンレシピ。米粉パンより簡単でヘルシー、ふわふわ&もちもちで美味しい! すべて植物性素材を使用しており、グルテンフリーでアレルギーのある人でも安心。生米パンからスイーツ、フライパンでつくる時短のパンまで掲載。生米パンを発明した著者・リト史織さんのパン教室は大人気で予約が取れず、常にキャンセル待ち状態。
  • 赤い珊瑚玉~日暮左近事件帖~
    4.0
    公事宿「巴屋」に、常陸の百姓が年季証文を持ち込んだ。百姓の女房が料理屋「松葉屋」での奉公を終えているはずが、まだ明けていないといわれたのだという。「巴屋」出入物吟味人の日暮左近が「松葉屋」の周りを調べ始めると、次々に不審な点が見つかり、背後にある藩の影が浮かんできた――。左近の無明斬刃剣が、弱き者を狙う悪を斬る! 迫力と充実のシリーズ第七弾。
  • 友喰い~県警対自衛隊〈最高機密〉~
    3.0
    1~2巻660~726円 (税込)
    日本海に面した小さな町の貨物岸壁に死体が漂着する。亡くなったのは海上自衛隊で掃海艇に乗る一等海尉! 刑事の溝口は自殺として形だけの捜査を命じられるが、死因に疑問を抱く。やがて、その一等海尉と古参の部下との確執に辿り着くが、機密を盾にした自衛隊側に阻まれる。美しい未亡人の謎の行動にも翻弄される溝口は、閉じられた空間での真相に迫れるのか――。
  • 獄門首(ごくもんくび)
    4.0
    1~2巻660~825円 (税込)
    流れ稼ぎの夫婦盗賊の子に生まれた余助は、強盗団の大金を横取りしようとした父母が潜伏先で殺されたため、4歳で孤児になった。爾来、寺に引き取られ雛僧になったのを皮切りに、次々に生きる場所と名前を変えていく。未知なる世界で様々な知識を授けられた彼は、やがて、江戸入りした後、豪商や公儀を相手に「大仕事」に取りかかった! 痛快無比の大盗賊伝!
  • 不屈の野獣
    -
    大型クルーザーで美女たちを相手にエロティックなパーティを開いていた伊達邦彦に、内務局保安部からの依頼が入った。LSD中毒者の事故が多発している。密輸組織を暴きだしてもらいたい……。多額の報酬のため、邦彦は調査を開始した。やがて、事件の背後にある大物の影が浮かんだ(「狂気征服者」)。30代半ばの伊達邦彦。マンハンターの冷酷な笑みを見よ!
  • 諜報局破壊班員
    -
    紺碧の地中海が輝くモナコ。F1グランプリで起きた大事故の混乱にまぎれて、王子と王女が誘拐された! そして身代金5億フランの要求が……。人質救出の任務を帯び、英国から送り込まれた男は、諜報局破壊班員YZ-九……日本から脱出し、国籍を変えていたはずの伊達邦彦であった。野獣の復活を描いた、記念碑的作品。(『伊達邦彦 地球を駆ける』改題)
  • 修羅の峠
    5.0
    木曾経文村(きそきょうもんむら)の守り神・地蔵菩薩が盗まれ、村の代表として、越路武平(こしじぶへい)が探索の旅に出た。ひと月後、武平は帰村の途中、修羅の峠の十王像の前で、何者かに惨殺された。大正時代、流浪の石工(いしく)が怨念をこめて刻んだという十王像には、何が秘められているのか? 事件を追う武平の娘・津恵と五堂捜査員の前に、やがて大物政治家の影が……。著者、異色のハード・サスペンス。
  • 木曽駒に幽霊茸を見た
    -
    北多摩警察署のウマさんこと相馬美之(よしゆき)刑事といえば、食欲からナニからウマ並みで知られる快男児。本書が初主役作品だ。ウマさんがドライブ中、ワゴン車と衝突、運転手は逃げ、助手席には他殺死体が!?――この総会屋殺しが、北多摩署を揺るがす連続殺人の発端だった。強盗傷害事件、爆弾恐喝事件と日々大活躍のウマさん、木曽駒で出会った美女との関係は?
  • 碧空のカノン~航空自衛隊航空中央音楽隊ノート~
    3.6
    航空自衛隊航空中央音楽隊でアルトサックスを担当する鳴瀬佳音(なるせかのん)は、ちょっぴりドジだけど憎めない女性隊員。練習と任務の演奏会に明け暮れる中、数々の不思議に遭遇する。失われた楽譜の謎、楽器のパーツ泥棒、絵葉書に込められた見えないメッセージ……。個性豊かな仲間たちと共に“事件”を解決! クライシス・ノベルの名手が意欲的に描く、爽やかで心温まる物語!
  • 「万葉集の謎」殺人事件
    -
    “額田王(ぬかたのおおきみ)の秘密を教える”との謎の手紙を遺(のこ)し、一人の女が殺された。筑波山や潮来(いたこ)を巡る〈万葉の旅〉の参加者・山際房江だ。死体発見前夜、房江と待ち合わせの約束をしていた出版社の文芸部員・笹谷美緒は、嫌疑がかかることを恐れるが、彼女もまた万葉集から引用された不気味な脅迫文を、何者かから送られていたのだった! 意表をつく新トリックが冴える傑作長編!
  • 昏き日輪
    -
    ボルネオ島上空で15名の日本人を乗せた飛行機が忽然と行方を絶った。母親、恋人の捜索に刑事の白川武秋、ヤクザの宮田雷四郎、医師・剣持雅晴の奇妙な組み合わせの3人が現場へ飛んだ。そこで彼らは、娼婦街で得た情報を頼りに密林深く分け入るが、その前に謎の軍団が……。陰謀渦巻く熱帯の地を舞台に、性の乱舞と暴力の極致(バイオレンス)をダイナミックに描く。〈宮田雷四郎シリーズ〉
  • 連合艦隊 大進撃~新・太平洋戦記2~
    -
    日本軍は勝利の美酒に酔いすぎていた。猛将・フレッチャー少将の米機動部隊は深い手傷を負いながらも猛反撃し、サンゴ海海戦は壮絶なる相打ちで終わった。ついでミッドウェイ決戦では山本五十六長官座乗の大和を先頭に、連合艦隊は総力戦に突入。だが、兵装転換にミスをした連合艦隊は、赤城を始め各艦に甚大な被害を受けた……。著者入魂の海戦大作第二巻。
  • 不敵な男(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    石川豊太(いしかわぶんた)は身長192センチ、体重90キロの巨漢。山羊(やぎ)を相手に自慰(じい)にふけるうち、急所を蹴られて巨根(きょこん)の持ち主となる。人生何が幸いするかわからない。女にもてた。苦学の末、弁護士になり、その間に覚えた経済のカラクリと勘のよさで、次々と事業を成功させていった。彼の巨根はその都度(つど)、大いに役立ったのである……。痛快ビジネス小説。
  • 平成の紫電改局地戦闘機
    -
    昭和20年、B29迎撃に飛び立った紫電改4機が、現代にタイムスリップした。新たな敵は、SVLF(南沙義勇解放軍)だ! アジアの火種・スプラトリー諸島を舞台に描かれる迫真の戦闘シーン! 世界の政治・軍事情勢に精通した著者が、“今”を冷静に分析し、大胆にシミュレート! これは、もはや、フィクションの世界のことだけではない。
  • 追憶
    4.0
    「新世界を象徴する通天閣みたいな男や」――剃り上げた頭に女郎蜘蛛の入れ墨。二メートル近い巨体。フリーの極道・ソクラテスの名は天王寺界隈で響き渡っていた。しのぎは、地の者の諍いや災難の始末を請け負うこと。渋い任侠道とは縁遠い、暴力付き人生相談所のような、けったいなしのぎが多いのだが……。地べたを這うような日常の喜怒哀楽を描く痛快+感動の傑作!(『さよならソクラテス』改題)
  • 南アルプス殺人峡谷
    -
    レジャー・ライターの釣部渓三郎(つるべけいざぶろう)は、笹子奥野沢(ささごおくのさわ)で女の全裸死体に出くわした! 恋人のアキと出かけた南アルプス・寸又峡(すまたきょう)では、身元不明の男の死体が! 男が残した百三十万円の大金と、一本の年代ものの毛バリ……。二件の殺人を繋(つな)ぐ謎を、釣部の名推理が解き明かす! おなじみ北多摩署の刑事、カニさん、ウマさんの活躍も光る、傑作渓流ミステリー!
  • 偽りの墳墓~鬼貫警部事件簿~
    3.8
    浜名湖東岸の温泉街で、土産物屋のおかみ・いくが首吊り死体で発見された。自殺を偽装した痕跡があったことから、多額の保険金を掛けていた夫・捨松(すてまつ)が疑われるがアリバイが崩せない。さらに、保険会社の依頼でいくの死を調べていた美人調査員が殺される、第二の事件が発生。やはり真犯人は捨松なのか!? ところが事件当日いくを訪ねてきていた第三の男の存在が浮上して……。巧緻を極めたトリックに鬼貫警部が挑む!
  • クイーンの色紙
    4.0
    来日したエラリー・クイーンにもらった貴重な色紙の紛失事件。謎のダイイング・メッセージや崩せないアリバイ。……難事件、怪事件の数々を、いつもみごとに解き明かしてみせるのは、銀座にあるバー「三番館」のバーテンダーである。――犯人当てと謎解きの粋をこらして読者に挑戦する、連作本格推理。安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)物の傑作!
  • 尼僧お庭番
    -
    紀州藩の内紛により、若君国松は行方不明。生家の不祥事に心を痛める将軍吉宗。腕利きの忍者・鈴鹿尼は、若君探索の旅へ。くノ一の妖艶な色香を駆使して阿波の国に潜入した彼女は、そこで若君と同じく紀州家の血をひく、少年天一丸に出会った。果たして彼の正体は? のちに、将軍吉宗の座を揺るがした、“天一坊事件”にまつわる秘話。妖美な女忍者を描く痛快巨編(シリーズ第2弾)。
  • 戦国十二刻 終わりのとき
    4.6
    大坂夏の陣。劣勢に立つ豊臣秀頼は、一縷の望みをかけ自ら出陣することを決意する。だが、母の淀殿はそれを頑なに阻むのだった――。衝撃の結末に息を呑む珠玉の傑作「お拾い様」ほか、山本勘助、今川義元、徳川家康ら名高き武将たちが死を迎える最期の二十四時間を、濃密に描く全六編を収録する。斬新な歴史解釈と鮮やかなどんでん返しに彩られた奇跡の作品集。(『戦国24時~さいごの刻~』改題)
  • モラトリアムな季節
    3.7
    大学受験に失敗した和也は予備校に通うため仙台で独り暮らしを始めた。小学5年生のときに4ヵ月だけ住んだO町での思い出が真っ先に心に浮かんだ。閉塞した浪人生活に悩む和也の前に、初恋の相手であるナオミが現れる。高校時代の彼女とも、よりを戻しつつある和也の心は激しく揺れ動く――。昭和五十年代を舞台に、混沌とした青春期を瑞々しく描いた成長物語。
  • 無銘刀~御刀番 左京之介(十一)~
    3.0
    小石川傳通院の裏で、五人の沼津藩藩士が斬殺された。背後に、妖刀村正に似た無銘刀を遣う凄腕の剣客の存在が浮かび上がる。汐崎藩御刀番頭の左京之介は、度重なる襲撃に怯える沼津藩藩主・水野忠成の懐刀で、これまで対立していた土方縫殿助から助けを求められる。土方の求めに京之介が下した判断とは――。霞左文字が、権力者たちの謀略を斬る! 感動のシリーズ最終巻。
  • ヒキタさん! ご懐妊ですよ
    3.6
    「ヒキタさんの子どもの顔が見てみたい」35歳の妻が、何気なく言ったひと言で、45歳の作家は子どもを作る決心をした。排卵日を割り出すタイミング法を取り入れたが、一年あまり結果が出なかった。検査を受けると、精子の運動率が悪いと診断され……。そこから長い長い「懐妊トレーニング」の日々が始まった! 男性から見た不妊治療を綴ったドキュメント。
  • 居酒屋宗十郎 剣風録
    3.0
    神田花房町にある居酒屋『福田屋』の離れで寝起きする滝川宗十郎。小身旗本の家を出て福田屋の居候となった宗十郎は、福田屋の仕事を引き受けている。それは、福田屋が表の居酒屋とは別に手掛けている「闇の仕事人」だった。柳生新陰流と一刀流をもとに編み出した神速の剣で、悲劇の道場を救うことができるのか。息を呑む剣戟が溢れる、著者渾身の新シリーズ開幕。
  • コレって、あやかしですよね?~放送中止の怪事件~
    3.8
    ネット放送の『あやかしTV』は、現代にも残る不可思議な現象やスポットを徹底調査していく番組。アシスタントディレクターの香月都は、オカルト否定論者のディレクター・倉橋匠とともに、各地を飛び回る毎日だ。“不思議”の謎を解き明かすうち、その向こうに見えてくる人々の切実な想いとは? せつなくて心温まる連作ミステリー。シリーズ第1弾!
  • 三毛猫ホームズの傾向と対策 新装版
    4.0
    K大を受験する温水さゆりは、東京へと向かう夜行列車で水田智子と出会う。同じK大を受験するという智子だったが、東京駅で姿を消していた。駅では、晴美がさゆりを出迎えた。さゆりが片山家でホームステイするのだ。そのK大で、教授の今坂が殺される事件が。さゆりも渦中へと巻き込まれて……。義太郎が捜査を進めると、大学入試を巡る策謀が浮かび上がる!
  • よっつ屋根の下
    4.5
    小学6年生の平山史彰は、父親の転勤のため、千葉県の犬吠埼近くの漁師町に引っ越してきた。田舎の暮らしには慣れてきたけれど、お母さんと妹は、まだ東京に残ったままだ。史彰は家族がまた一緒に住むことを願っているが、母と妹がやって来ないのには、実は複雑な事情があって……。父、母、息子、娘。それぞれの視点から、ひとつの家族の、10年間の物語を紡ぐ。
  • 向田理髪店
    3.8
    かつては炭鉱で栄えたが、すっかり寂れ、高齢化ばかりが進む北海道苫沢町。理髪店を営む向田康彦は、札幌で働く息子の「会社を辞めて店を継ぐ」という言葉に戸惑うが……。(表題作) 異国からやってきた花嫁に町民たちは興味津々だが、新郎はお披露目をしたがらなくて――。(「中国からの花嫁」) 過疎の町のさまざまな騒動と人間模様を、温かくユーモラスに描く連作集。
  • ひょうたん~あやかし同心捕物控~
    5.0
    柏木の旦那は、どうやって飯を食ってるんだ? なんせ、のっぺらぼうで口がないんだから――。その秘密は千太郎が腰に提げた「ひょうたん」にあった。そいつに食わせれば腹に入れたことになるらしい。その大事なひょうたんが盗まれてしまった! 仲間たちは犯人捜しに奔走するが……。心優しきのっぺら同心があやかし騒ぎを解決する、笑えて泣ける妖怪捕物帖第二弾!
  • 荒川乱歩の初恋~高校生探偵~
    -
    野球推薦に落ちた荒川乱歩(あらかわらんぽ)は、新設された谷根千高校探偵科に通うことになった。入学早々に出された課題は、2年前に地元で起きた『S字坂の殺人事件』の再調査。犯人はいまだ逃走している。曲者ぞろいのクラスのリーダーに指名されたその夜、客から引き取った古椅子の中から死体が出て、乱歩の父は容疑者になってしまった――。高校生探偵の推理が冴えわたる!
  • 梅雨と西洋風呂~松本清張プレミアム・ミステリー~
    4.3
    1巻660円 (税込)
    水尾市の市会議員である鐘崎義介は酒造会社と市政に批判的な新聞社を経営するやり手。だが、温泉で出会った女・カツ子が自室の西洋風呂で見せる、若く奔放な姿態に溺れる。地方の名士である男は、都会的なものの虚飾に魅せられて破滅の道をたどり、やがて殺人を招き寄せていく! 地方政界に渦巻く欲望と利権を描くとともに、“アリバイ崩し”にも挑んだ本格推理長編。
  • 高校殺人事件
    3.7
    1巻660円 (税込)
    武蔵野台地の一画で、多摩川を見下ろす城跡に私たちの高校はある。高校3年生の私の仲間で詩人ポーの心酔者で、クラスメイトや先生から愛されていた通称「ノッポ」が学校裏の沼で絞殺死体となって見つかった。彼の死をきっかけに学校の周りで不思議な出来事が続発する。はたして事件の真相とは――。清張作品では稀な青春推理小説で、瑞々しい感覚を放つ一作。
  • 講談 大久保長安(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    もと能役者で、異国人の血を引く大久保長安は、鉱山採掘の技術によって、徳川家康に重用される。戦国時代、武器の材料として貴重な鉱物は、各国、争奪の的であった。それゆえ、腕利きの忍者が動員され、各地で激しい争奪戦が繰り広げられた……。長安の採掘した莫大な金・銀・鉱物が、やがて家康を万全のものにしていく。時代を変えた長安の秘密に迫る、異色の長編。
  • 小夜左文字(さよさもじ)~御刀番 左京之介(十)~
    5.0
    汐崎藩御刀番頭の左京之介は、左家にまつわる名刀「小夜左文字」が盗まれたことを知らされる。一方、汐崎藩主堀田家憲には縁談が舞い込む。藩主から縁談相手の松代藩真田家を探るように命じられ、京之介が調べ始めると、そこに小夜左文字の存在が浮かび上がる。小夜左文字を盗んだ者の思惑とは――。迫力の戦闘シーンと胸に迫る若殿の恋。充実のシリーズ第十弾。
  • 欲望刑事(デカ)~六本木裏捜査~
    -
    1巻660円 (税込)
    六本木署の萩原は、暴対法の網の目を潜り抜ける半グレ集団を専門に取り締まる刑事だ。振込詐欺の現金受け渡しの現場を押さえるため、山手連合幹部の情婦とみられる女を尾行。現場となった銀行で、萩原は強盗事件に巻き込まれる。山手連合は、高級車の窃盗、さらに麻薬取引にまで手を染めていた。半グレ集団の裏にちらつく権力の影が、萩原を追い詰める!
  • 源助悪漢(わる)十手
    -
    弱みを握られれば骨までしゃぶられ、些細な借りを作ればいつまでもたかられ――。浅草西仲町の御用聞き、源助の巨体を目にするや、町中の人が逃げ隠れする毎日だ。ところが、ひとたび十手を握ると、謎に満ちた事件をたちまち解決する豪腕ぶり。その特異な能力も、めったによい方に発揮されないのが困りものだが……。悪漢岡っ引の活躍を描く、痛快捕物帖!
  • ぼくは落ち着きがない
    3.9
    1巻660円 (税込)
    両開きのドアを押して入るとカウンターがある。そこは西部劇の酒場……ではなく図書室だった。桜ケ丘高校の図書部員・望美は今日も朝一番に部室へ行く。そこには不機嫌な頼子、柔道部と掛け持ちの幸治など様々な面々が揃っている。決して事件は起こらない。でも、高校生だからこその悩み、友情、そして恋――すべてが詰まった伝説の不可思議“部室”小説が電子書籍化!
  • 晦日の月~六尺文治捕物控~
    3.5
    名代の十手持ち辰三が姿を消したのは昨年暮れ。上方の悪党「名なしの幻造」を追ったまま行方がしれない。縄張りの日本橋をあずかる子分の文治だが、切れ者の親分と比べると頼りにならない。辰三の娘お加代が、御用の向きにも口を挟んでくる。心根の優しい大男と跳ねっ返り娘が智恵を寄せ合い、御用の謎を解き明かす。時代小説の新鋭が情感豊かに描く、傑作捕物帖。
  • 信なくば、立たず~サラリーマン「論語」小説~
    4.0
    1巻660円 (税込)
    食品加工製造会社に勤める山田信義は、先代社長の「儲けよりも信頼だ」という教えを忠実に守っていた。だが、社長が息子に代替わりした途端に食肉偽造を強要される。義憤に駆られた彼は、内部告発を企てる。(「信なくば、立たず」) 日本経済が低迷から脱し、再び大きく羽ばたくために――。企業や経営者、そしてサラリーマンが本来あるべき姿を示唆する「必読」の一冊!
  • 道後温泉・石鎚山殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    蝶ヶ岳で遭難し救助された物部佐千子。ところが、道後湯之町の自宅に戻った数日後、何者かに刺殺される! 事件を追う安曇野署の刑事・道原伝吉は、部下と共に愛媛・松山へ。関係者を辿るほどに浮かび上がる不審な人々と、佐千子が抱えていた悲しき過去……。「文学のまち」と美しき山々を舞台に、道原の推理が冴え渡る。名手の仕掛けた謎の連鎖に唸る山岳ミステリー!
  • 新・新幹線殺人事件
    5.0
    1巻660円 (税込)
    博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。被害者と交際していた博多のホステスが容疑者として浮かぶが、彼女は、事件当日、死体の発見されたひかりより44分遅れのひかり4号で、東京へ向かっていた――。鉄壁のアリバイに挑む捜査陣がたどり着いた驚愕の真相! 本格の構造に、崩壊した家族の再生を描き込んだ、著者会心の傑作ミステリー!
  • わたしのおせっかい談義 新装版
    3.7
    粋な人生とは? 気ばたらきとは? 下町育ちの江戸っ子気質で知られた名女優がユーモラスに痛快に語った、自らの生い立ちから、食に対する思い、夫婦のあり方、美しく歳を重ねる秘訣まで。噛みしめるほどに味わい深い言葉の数々に、生きる知恵が詰まっています。エッセイストとしても名高い著者の講演会でのスピーチをまとめた、『わたしの茶の間』姉妹編。
  • 夜叉萬同心 もどり途(みち)
    4.5
    浅草・花川戸で貸元の谷次郎が殺され、前後して唇に艶紅の塗られた若い女の死体が見つかった――。夜叉萬と綽名される北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は、内与力・久米信孝の命により、谷次郎殺しの下手人との差口のあった「あやめの権八」なる男の裏を探り始めるが、事態は急展開をみせる。著者の原点であるシリーズ、待望の書下ろし新作。一寸先の闇を斬れ。
  • ヨコハマB-side
    3.5
    1巻660円 (税込)
    横浜駅西口ビブレ前広場でティッシュ配りをしているチハルは埼玉生まれの埼玉育ち。横浜に憧れて片道2時間近くをかけ、通勤している。一方、外見もダサく、使えない新人バイトの山田は生粋の横浜育ち。広場で出会った中年男から結婚相談所で紹介された女性が失踪したと相談を受けた二人は?(「女王様、どうよ?」) 広場に集まる若者たちの疾走を描く青春群像小説!
  • 夜叉萬同心 藍より出でて
    4.0
    舟運業者らが開いたご禁制の賭場から大金が奪われたとの噂が流れ、次いで勘定奉行所の役人が殺された。萬七蔵は事件の探索を始めるが、そんな中、かつての親友・連太郎が訪ねてくる。七蔵は再会を喜ぶも、友の様子は微妙に変化していた。やがて友に関する重大な事実が明らかになり……。納涼花火の夜陰に紛れ、暗躍する勢力と七蔵が対決する。傑作シリーズ第四弾。
  • 夜叉萬同心 親子坂
    5.0
    中越・永生藩の山村から、奇妙な男が江戸に送り込まれた。無垢な心を持ち、鷹のように一瞬に獲物に止めを刺す、森で育った忍びの者、西上幻影。北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は相次ぐ豪商の不審死を調べるうち、ある腹黒い商人と永生藩国家老周辺との癒着に気づく。巻き込まれる誇り高い鷹、幻影の運命に、七蔵はどう立ち向かうか。傑作シリーズ第三弾。
  • 夜叉萬同心 冥途の別れ橋
    4.3
    北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は、「夜叉萬」と恐れられる存在だ。永代橋崩落の大惨事に揺れる江戸で、押しこみ強盗の末に一家を惨殺する卑劣な窃盗団「赤蜥蜴」の探索をすることに。直近の襲撃のみ、一味のやり口が変化していることに七蔵は戸惑うが、そこから導き出されるのは意外な真実だった。人間の業や情愛、運命を鮮やかに描き出す、シリーズ第二弾。
  • 三毛猫ホームズの正誤表 新装版
    4.5
    1巻660円 (税込)
    新人女優の恵利に主役を射止められてしまった丹羽しおり。彼女が通うグループカウンセリングでは、みな自分の立場に不満を持っていた。部長ポストを奪われた男、転校生に成績トップの座を譲った中学生、夫に悩まされる主婦。彼らの人生を「訂正」させる連続殺人が起こる。まるで、〈正誤表〉に沿うように。晴美の友人である恵利は、自らに迫る危機を片山に訴え……。
  • 般若同心と変化小僧(一)
    -
    「お助け金所望、五百両」応じなければ、主人を惨殺。江戸では、豪商を狙った世直し党による凶行が続いていた。『三倉屋』への投げ文が、賊を騙った手口だと般若同心・柚木源九郎が見破る。源九郎は、奪った金を庶民に配る義賊・変化小僧とともに世直し党の正体に迫る! 北町の同心・小月忠吾は、源九郎と変化小僧との関わりに疑念を抱くが……。“痛快”捕物帖!
  • 踊る猫
    4.1
    お滝は、女衒にたぶらかされ、京の島原で遊女となった。童女だったころのお滝に憧れていたと、訪ねて来た男。その本性は!?(「かわたろ」) 河童、雪女、ウブメ。画家で俳人の与謝蕪村が見聞きした妖たちの、こころに響く物語九編。幽霊となった武家のご新造と出逢った植木職人の宗七。宗七がたぐり寄せた、切ない結末とは……。(第三回小説宝石新人賞受賞作「梅と鶯」を収録)
  • エデンの命題
    3.3
    1巻660円 (税込)
    アスペルガー症候群の子供たちを集めた学園から、少女が消えた。残されたザッカリ・カハネの元に届いた文書に記されていたのは、世界支配に取り憑かれた民族の歪んだ野望と、学園の恐怖の実態だった。生きるため、学園を脱出したザッカリを待ち受ける驚愕の真実――。ほかに、「21世紀本格」の嚆矢となった「へルター・スケルター」を収録した歴史的傑作中編集!
  • 天国からの銃弾
    3.7
    1巻660円 (税込)
    もと消防署だった建物を購入した男は、施設の一部として残った「見張り塔」から、毎日写真を撮りつづけた。聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ“自由の女神像”。ある日、その女神の目が異様に赤く光る瞬間があることに気づいたとき、男の平穏な日常を襲う衝撃的な事件が……。(表題作) 奇抜な着想で鬼才が放つ、トリック&サスペンスの傑作!
  • こちら弁天通りラッキーロード商店街
    3.6
    1巻660円 (税込)
    借金に追われ、見知らぬ町に逃げ込んだ笠井武。無人の寺に泊まり迎えた翌朝、やって来た老人たちはなぜか彼を新しい住職と勘違い。寂れた商店街で夢も希望もなく生きる町の住民は、誰しもがポックリ逝かせてくれと請い願う。戸惑う笠井だったが、彼らと生活を共にするなかで、何気なく口にした思いつきが波紋を呼び……。一気読み必至の痛快エンタテインメント!
  • 女の絶望
    4.3
    1巻660円 (税込)
    「夫と話すことがありません」「赤ん坊と二人ッきりでいると息がつまりそう」「パート先で好きになった15歳下の男性が遠くに転勤して寂しい」次々と寄せられる読者からの身の上相談に答えるのは50代前半の詩人兼回答者・伊藤しろみ。不倫、セックス、子離れから、更年期、離婚、親の介護まで、迫力と説得力たっぷりに語りたおす。女の人生の絶望と希望が詰まった一冊!
  • 三毛猫ホームズの登山列車 新装版
    4.0
    片山兄妹はヨーロッパを歴訪中。もちろん、ホームズ、石津も一緒だ。スイスの観光地・ユングフラウヨッホの展望台で、日本人女性観光客が氷河へ滑落! 義太郎と石津が決死の救出劇を演じる。その女性・多田靖子は、姉が自殺し、傷心旅行中だった。ところが、靖子は、このヨーロッパで、姉を自殺に追い込んだ男を目撃して……。そこから、次々と事件が!
  • 栗色のスカーフ~杉原爽香四十三歳の秋~
    3.7
    着々と仕事を進める爽香の前にトラブルは絶えない! 都市開発を主導する大企業が抱える複雑な事情。愛人の死体隠蔽に奔走する取引先の男。そして、勤務する〈G興産〉の社長・田端の心変わり!? 期せずして爽香は苦難の渦に呑み込まれる。一方、夫・明男は、彼に恋する未亡人・大宅栄子と二人きりで会うこととなり……。登場人物が年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • 若狭殺人事件~〈浅見光彦×歴史ロマン〉SELECTION~
    -
    水中綱引きの神事で賑わう福井県若狭の名勝日向湖に男の死体が流れ着く! その1年後、東京・高島平で広告代理店勤務の細野久男が絞殺された。細野が死の前に、同人誌に発表していた短編小説「死舞」には、若狭を舞台とし、黒い服の男の謎の行動と暗い過去が描かれていた。浅見光彦は、小説が結びつける2つの殺人事件の接点に引きつけられ、若狭へ向かう!
  • 読売屋 天一郎
    4.0
    築地の読売《末成り屋》。その主、水月天一郎の元へ勘定吟味役と水油仲買商人が癒着しているとの情報が入った。探索を始めた天一郎はすぐに何者かに襲われる。そして、新たに入った情報を追う天一郎の前に現れた侍たちの影。正義のため瓦版に命をかける天一郎の剣が煌めく。迫力の剣戟に胸躍る展開、心を打つ物語――。大人気の著者が放つ渾身の新シリーズ第一弾。
  • しぐれ茶漬~武士の料理帖~
    3.9
    病に伏せる命の恩人、切腹した父、生き別れた母、縁を切った妹、別れた亭主、憎き敵、いつも優しかった幼馴染……。人にはそれぞれに想いのある料理がある。鰻丼、天ぷら、鉄火巻きから大根飯、しじみ汁、きんつばまで、涙、怒り、笑いを江戸の味にのせて調理された「掌の小説」。『武士の家計簿』『武士の献立』の脚本家が描いた21の超短編集。
  • 「裏窓」殺人事件~tの密室~
    3.5
    三鷹で起こった、自殺らしき女性の墜落死と、中野で起きた殴殺事件は、同時刻に起きた。そして、墜落死を目撃した少女がいた。飛び降り直後は密室だった女性の部屋に、男がいたことを少女が証言したことから、警察は同一人物の犯行と見なす。犯人は現場を瞬間移動したのか? 少女に迫る魔手……。衝撃の密室トリック! 本格推理にサスペンスを加味した傑作!
  • 鈍色(にびいろ)の家
    3.5
    多香子は、届いた手紙を手にして息を呑んだ。それは、母の親友・郁子が、死の直前に出したものだった。そこには恐るべき告白が! 10年も介護した認知症の義母を、自らが手にかけていたというのだ。片時も目を離せない我が儘な義母。何も手を貸さない冷淡な夫とその姉妹たち……。牢獄のような家の中で、何が起こっていたのか!? 女性心理を深く抉る傑作ミステリー。
  • 我慢ならない女
    3.6
    あらゆることを犠牲にし、小説を書くことに全身全霊を傾ける作家・樺山ひろ江。秘書として支え続ける姪の明子だったが、気難しい性格のひろ江は、編集者たちに煙たがられる存在だ。6年前に出したデビュー作のドラマ化をきっかけに、状況は一変。作品は売れ、執筆依頼も殺到するのだが……。浮き沈みの中、絆を深めてゆく二人の女性の人生を濃密に描く傑作長編。
  • ないたカラス
    4.0
    江戸の北端、小塚原にある築安寺には、千里眼を持った和尚がいると評判だ。だが、その正体は、食いつめ者の偽坊主。幼なじみの三太と弥吉は、和尚と寺男に扮し、相談に来る者から謝礼をせしめていた。亡き師匠の娘と所帯を持つはずだった噺家が、許嫁が急に心変わりしたと泣きついてきた。(表題作)厄介事を、いかさま千里眼で珍妙に解決。人情味溢れる傑作時代小説。
  • 刹那に似てせつなく 新装版
    4.4
    並木響子は娘を死に追いやった男を殺す機会をついに得た。復讐を遂げ、放心状態で立ち尽くしていたとき、見知らぬ若い女・道田ユミに手を引かれ、その場から逃げ出すことに。数奇な過去を抱えた響子とユミ。ふたりの息つく間もない逃亡劇の終着点はいったいどこなのか――。著者の新境地を開拓した傑作クライム・ロマンが、新装版として生まれ変わる!
  • クリーピー
    3.9
    1~2巻660~748円 (税込)
    大学で犯罪心理学を教える高倉(たかくら)は、妻と二人、一戸建てに暮らす。ある日、刑事・野上(のがみ)から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。だがそれらも、本当の恐怖の発端(ほったん)でしかなかった。「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • 姓名判断の世界~楽しく生きるためのヒント~
    -
    名まえは、その人の「パートナー」。一生、切っても切れない全人格のよりどころだ。なにげなく付き合ってきた名まえを、姓名判断の視点から見直してみよう。一生を通じての基本運勢をつかめば、節目節目の判断が上手にでき、人生を楽しむ要素もつぎつぎと見えてくる。この変革と混迷の時代、名まえの裏に隠された生き方のヒントを知る本。(『姓名判断決定版』改題)
  • おもろい韓国人~愛があるから、ここまで言える~
    3.0
    韓国と日本の間にある感情の行き違いや誤解は、韓国人と日本人があまりにもそっくりなために生じている――韓国通として知られ、韓国大好き人間の著者が、歯に衣着せず、愛を込めて語るほんとうの韓国人像。我々は、このかけがえのない隣国、似て異なる韓国とどう付き合えばよいのか? 韓国人がわかり、日本人自身も見えてくるユニーク韓国人論!(『おもろい・もっとおもろい韓国人』改題)
  • 孤高の狙撃手
    4.0
    「銃はただのメカではなく、主人公の生き方にかかわるものであり、時と場合によっては“生き物”ですらある」。大藪作品の圧倒的にリアルな銃撃描写の背後には、その豊富な銃体験があった! アラスカの荒野で、アフリカのサバンナで、アメリカの海兵隊基地で――日本で最も銃を知り、銃を愛した作家が、世界を股にかけ撃ちまくった全記録! 待望の単行本未収録エッセイ集。
  • 石川五右衛門(上)
    -
    武田勢の襲来で今川方は総崩れ、駿府の町は猛火につつまれた。五右衛門の父は、御宝物庫(ごほうもっこ)から名物・千鳥ノ香炉(ちどりのこうろ)を運び出すが、途中、野伏(のぶせ)りに襲われる。父と妹の死。五右衛門は、千鳥ノ香炉をお屋形さまに届けるべく旅立った。その後、旅宿「松風」の主のもとで修業し、成長を遂げる五右衛門。やがて、父と妹の仇討ちを果たすべき時が近づいてきた。
  • 密命警部
    -
    1~3巻660~682円 (税込)
    警視庁捜査一課で強行犯殺人捜査第六係係長を務めていた真崎航は、事件を巡り不正を隠蔽した上司に暴力をふるい、処分される。しかし、真崎の正義感と才能に目をつけた天野勇司刑事部長は、直接彼の命令を受けて捜査する「密命警部」に抜擢した。そして、ある日、真崎に池袋署管内で発生した「警官殺し」の捜査が任されたのだが――。著者、渾身の新シリーズ第1弾。
  • 遊撃警視
    -
    歌舞伎町の裏通りでノンフィクション・ライターが殺された。数日後に犯人を名乗る男が自首するが、その供述は矛盾だらけで、捜査本部は男を釈放せざるを得ない。だがその2日後、男が不審死したことで捜査は一気に混迷する。そこで隠れ捜査の密命が下ったのが警視総監直属の捜査官加納卓也警視だ。捜査一課の管理官まで出世したが、現場を選んだ破天荒な警視の活躍を描く!
  • 茶立虫~莨屋(たばこや)文蔵御用帳~
    -
    留吉(とめきち)の幼馴染みが、女を紹介すると言われ、金を騙(だま)し取られたらしい。義憤(ぎふん)を覚えた彼は、おそめという名の女を探して江戸の町を奔(はし)る。そんな時、四谷忍町(よつやおしまち)の横丁で商人風の男が殺された。その際、稲荷番の男が「おそめ」と叫ぶ男の声を聞いたと言う。果たして同一人か? 文蔵は探索を開始するが……(表題作)。好評“裏稼ぎ”捕物控!
  • 蜥蜴市~莨屋(たばこや)文蔵御用帳~
    -
    江戸は市谷・浄瑠璃坂下で、商人風の男が何者かに絞殺された。男は料理茶屋に一人で出かけ、帰らぬ人となった。八丁堀同心・青木廉平の命を受けた岡っ引き・文蔵は、子分の松と留吉を引き連れ、下手人の行方を追う。殺された男の本妻には間男がおり、その間男の影が妾の背後にも……(表題作)。 悪事を懲らすが情もかける、好評“裏稼ぎ”捕物控!
  • 贋妻敵(にせめがたき)~莨屋(たばこや)文蔵御用帳~
    -
    捕物にかけては、めっぽう腕利きの文蔵親分だが、年増女の色気には鋭い探索の手も鈍る。一件落着の上の役得は、たいていは、“とらぬ狸の皮算用”。これではならぬ、と気を引きしめ、少々頼りない二人の子分(松と留吉)を相棒に、ぬらりくらりと巧妙に立ち回る犯人を、土壇場へと追い詰める。悪の蔓延(はびこ)る江戸の町に、文蔵の十手(じって)が閃(ひか)る。裏稼ぎ捕物控シリーズ!
  • 裏稼ぎ~莨屋(たばこや)文蔵御用帳~
    -
    女房の火遊びに亭主の浮気、一張羅(いっちょうら)の晴れ着を盗まれてくやしがる娘――。岡っ引き莨屋文蔵は、子分たち(テレコの松に横丁の留吉)が拾ってきた、一見たわいのない町のもめごとの裏に、妖(あや)しい悪事の気配を嗅(か)ぎつけた。江戸の片隅に生きる男と女の、はかない夢と挫折、ゆがんだ愛欲のもつれが生み出した奇怪な事件の謎(なぞ)に立ち向かう、裏稼ぎ捕物控(とりものひかえ)。
  • ラーメン殺人事件
    -
    味が評判のラーメン屋で、女店主が背中を刺されて絶命していた。事件発生! おなじみの酒島警視、平束刑事、人妻探偵・紫藤鮎子が額を寄せ合う。まず犯行現場に近い美容院の鏡で事の経緯を目撃した、ある夫人が重要証人に。すると彼女の指に被害者自慢のダイヤがピカリ。芥川賞受賞の覆面作家が、豊かな食通歴に推理の味を加えて面白く盛りつけをした連作集。
  • 白い華燭
    -
    スキー旅行の白馬で出会った朝子と高木。だが二人の愛は実らなかった。そして六年後の同じ白馬。再会した二人は激しく燃えた……。雪崩で死んだ高木の同僚・斎藤にかけられた業務上横領の疑い。遺された手帳は何を語るのか!? 白銀の世界に芽ばえた愛の行方と“謎の死”をみごとに融合させた長編推理小説の白眉。
  • 二重生活
    3.6
    看護学校の苦学生として看護婦を目指す「わたし」は、自分を支援してくれる“足長おじさん”に想いを抱き始める。しかし、男の語っていたすべてが嘘で、妻との「二重生活」だったとわかり、男と周りの人間への復讐を誓う――。折原一、新津きよみの作家夫婦が初めて共作した記念すべき作品。折原のホラー、新津のサスペンスと二つの要素が凝縮された傑作が待望の復刻。
  • 義弘敗走~慶長風雲録~
    -
    徳川家康が会津征伐で大坂を留守にするや、石田三成は即座に挙兵した。家康は討伐のため、急遽(きゅうきょ)西進する。日本六十余州の諸侯が東軍西軍に別れて、自身と家を賭けた天下分け目の一大決戦。家康の裏切り工作と、暗躍する忍びの群れ。やがて、小早川秀秋らの裏切りで戦況は一変、西軍は総崩れとなった。薩摩の島津義弘隊は、玉砕覚悟の敵前突破を敢行するが……。
  • 前田利家(上)
    4.0
    天文七年、尾張荒子城主・前田利春の四男として生まれた利家。幼名を犬千代。容姿端麗にして知略にも秀れ、槍をとっては天下無双。信長に従い、群雄割拠の乱世を勇猛果敢に突き抜けた姿を描く長編歴史小説!
  • 一休闇物語
    3.0
    なまめかしい肢体で男の精気を吸う妖女、高僧だけを喰らう妖物、尊氏(たかうじ)ゆかりの凶鳥(まがとり)……さまざまな怪異と遭いつつ、地獄さながらの世を行く一休宗純(そうじゅん)。旅を経て寺に戻った一休は、師・華叟宗曇(かそうそうどん)の危篤を知る。そんな宗曇の病床に妖怪が現われ、誰彼かまわず人間の影を食いはじめた!(「影わに」)一休はなぜ旅をするのか!? 膨大な史料と想像力が生んだ連作小説。
  • 百怪祭
    3.3
    1~2巻660~715円 (税込)
    《戦乱の昏き世。足利が織田が豊臣が、そして妖異の者たちが描きだす壮大な伝奇絵巻!》その男は龍にならんとする蛇か? ──琵琶法師を殺(あや)めて奪った古文書が、油売り・庄五郎の野心を烈(はげ)しく燃やす。そこに記されしは邪淫教立川流の秘儀! 天下を取り、女を抱くため、古文書にしたがい、魔物と約定を交わす庄五郎。彼が辿る凄絶な運命とは?(「魔蟲傳(まむしでん)」)

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