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お滝は、女衒にたぶらかされ、京の島原で遊女となった。童女だったころのお滝に憧れていたと、訪ねて来た男。その本性は!?(「かわたろ」) 河童、雪女、ウブメ。画家で俳人の与謝蕪村が見聞きした妖たちの、こころに響く物語九編。幽霊となった武家のご新造と出逢った植木職人の宗七。宗七がたぐり寄せた、切ない結末とは……。(第三回小説宝石新人賞受賞作「梅と鶯」を収録)
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Posted by ブクログ
画家で俳人の与謝蕪村が見聞きした“奇譚”九話と、著者のデビュー作である独立短編一話が収録されています(計十話)。
「日本昔ばなし」が大好きだった私には、本書のような妖かしだったり、現世と異界との狭間が感じられる話はどれも好物なので素直に楽しめました。
中には第五話「雪」のような切ない話もありましたが、蕪村さんの柔らかで優しい物腰もあってか、全体的に温かな雰囲気です。
第七話「鳶と烏」には、妖怪は出てこないのですが、偏屈な遣り手婆の心を開いていく蕪村さんは、さながらカウンセラーのようで、爽やかな読後感のお話でした。
独立短編の第十話「梅と鶯」は、切ない幽霊の話なのですが、哀しい中にも優しさや美しさが感じられて、こちらも好きでした。
本書の続編「恋する狐」も一緒に借りたので、これから読むのが楽しみです。
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