PHP文庫作品一覧

  • 呂蒙 関羽を討ち取った、知勇兼備の名将
    3.7
    かつて武勇一辺倒だった生粋の猛将が、のちに儒学者に優るとも劣らない学問を身につけ、恐るべき知将へと転じた――。その名は呂蒙。光和元年(178年)生まれの呂蒙は、寒門の出身でありながら、主君の孫権による「学問せよ」の一言から書物に親しむようになり、故国の運命を背負う武将へと大成長を遂げる。その劇的な変貌ぶりから、魯粛は「呉下の阿蒙に非ず」(呉にいたころの蒙ちゃんではない)と表現し、それに対して呂蒙は「士別れて三日なれば、刮目して相待すべし」(日々鍛錬している者は、三日も会わなければ見違えるほど変わっている)との名言を残した。かの有名な赤壁の戦いや江陵の戦いで、大きな功績を挙げた呂蒙は、魯粛が死去したあと、荊州方面の責任者となり、巧みな計略を用いて関羽を捕らえることに成功。荊州全域を呉の支配下に置くようになる。知勇兼備の波乱に満ちた男の生涯を描く、長編歴史小説。
  • 立花宗茂 秀吉が天下無双と讃えた戦国武将
    3.5
    筑後柳河十三万石の領主立花宗茂を描く長編小説。秀吉をして「鎮西一の忠勇、天下無双の勇士なり」といわしめた宗茂の生涯は、戦っては義戦多く、常に寡兵をもって大軍を破り、その生きざまは信義一筋、まことに誠実・清廉なものであった。これは実父高橋紹運、養父立花道雪という両父の高潔な生き方を範としており、ゆえに本編は、この三人の父子像が中心のテーマとなっている。ともに大友家の加判衆であった両父は、当主宗麟を守り立てる立場にある。たとえ非道な仕打ちにあったとしても、決して当主を見放さず、己の運命として受けとめ、恥じることのない生涯を終えるのである。この愚直なまでの廉潔な生き方を、著者は現今の知的ノウハウ重視の風潮に対するアンチテーゼとして提示、また自立する女性として描かれる妻ぎん千代と宗茂との葛藤も、今日的なテーマとして見事に描出している。現代人の心を癒し、人間の温もりをほのぼのとつたえる力作である。
  • わらべ歌に隠された古代史の闇
    -
    1巻699円 (税込)
    古来、子どもには不思議な力が秘められていると考えられていて、神に近い存在とみなされていた。だから多くの重要な神事にも、童子・童女は主役級の大役を任されてきたのである。その、子どもが行ってきた神事・祭りが、遊びとなって今日に伝わった疑いが強いのである。(本書「はじめに」より)「カゴメカゴメ、籠の中の鳥は、いついつ出やる。夜明の晩に……」カゴメ歌は、昔からよく知られた馴染み深い歌だ。しかし、歌の意味はよくわからない。実は、この意味不明な歌詞に登場する籠、鳥、亀などは、古代日本の民俗信仰や神事と深い関係がある。また「竹取物語」「羽衣伝説」とも共通点が見られるのだ。本書は、カゴメ歌の暗号を端緒に、古代史の真相に迫ろうというもの。歌に秘められた悲劇とは? 歴史から抹殺された者たちの怨念とは? 『かごめ歌の暗号』を改題。
  • 歴史の勝者にはウラがある 日本人が誤解している戦国史
    3.0
    1巻699円 (税込)
    日本人がイメージする戦国史は、秀吉や家康など天下人に都合よく改変されたものばかり――。実は、秀吉は小田原城を最後まで“落城”させられず、“忠臣の鑑”と名高い家康の家臣団はとんでもない不良揃いだったと聞けば驚くだろうか? 本書は、人気歴史作家が「冴えわたる智謀」「意外な敗戦秘話」「戦国合戦の奇手奇策」「情けなき愚将たち」「生き残りをかけた策謀」など、“通説”のウラ側に隠された真相を大胆に解き明かす。戦国時代の誤解が吹き飛ぶ一冊。『戦国合戦・15のウラ物語』を改題。 【本書の内容】「小早川隆景――じつは、徹底的な頭脳戦! 厳島の奇襲を演出した知将」「白井入道――10倍もの軍勢で攻め寄せる謙信を破った謎の軍師」「三方原の戦い――いちばんの敵は味方だった!? 家康を大敗させたダメ家臣団」「石田三成――武功のためなら味方も欺く! 満天下にさらした戦下手」「毛利輝元――天下人の夢ふたたび? 大坂の役の謀反計画」……ほか
  • 佐竹義重 伊達も北条も怖れた常陸の戦国大名
    3.6
    「退け! 逃げよ。彼奴は人でなし。鬼じゃ!」――大将自ら、真っ先に敵陣の中へと踊り込み、瞬時に7人を斬り捨てる。漆黒の甲冑が一転して朱に染まるが、それにも飽き足らず、太刀が届く相手を次々と血祭りに上げていく。「鬼佐竹」「坂東太郎」と諸国から怖れられ、伊達・北条と互角に渡り合った常陸の戦国大名、佐竹義重。その鬼神のような戦場での働きは、下妻の追撃戦で北条軍2万を潰走させ、人取橋の戦いでは奥州の伊達政宗さえも討ち取る寸前にまで追い込んだ。最盛期には義重が戦場に姿を現すだけで、敵軍は戦わずして退いていくこともしばしばであったという。清和源氏の流れを組む関東屈指の名家でありながら、常陸の半分にしか勢力が及ばない「半国守護」として、長年屈辱を味わってきた佐竹氏。だが、義重の登場によって悲願の常陸統一を果たし、絶頂期を迎える! 守護職の誇りをかけて、乱世を戦い抜いた男の生涯を描く。
  • 天皇と太平洋戦争 開戦の真相から終戦の決意まで
    -
    最近、天皇に関する書籍が各社から刊行されており、ちょっとした天皇ブームの感さえある。平成も15年目を迎え、太平洋戦争終結からは58年。天皇制、とくに昭和天皇について客観的かつ冷静に研究成果を著せる時期がきたということだろうか。本書もその流れのなかにある一冊といってよい。太平洋戦争の最高意志決定機関である大本営政府連絡会議を中心に、太平洋戦争の主要な決断20について、昭和天皇がどのようにかかわり、どのような事情によって国策としての決断が行われ実施されたのか。「聖戦」の実相を昭和天皇の言動をとおして解き明かそうというのが、本書の狙いである。その意味で本書は、まさに「戦う天皇」の姿を浮かび上がらせた、一級のノンフィクションであり、研究書である。戦史研究者、天皇制研究者はもちろん、「あの戦争」を考えるうえで、現代の多くの日本人に手にしてもらいたい作品である。『戦う天皇』を文庫化に際し改題した。
  • すっきり、ていねいに暮らすこと
    3.5
    【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます。】居心地のいい家ってどういうこと? 快適に過ごせる空間を保つためにすべきことって? 仕事をしたり、おいしいものを食べたり、時には人を招いてゆっくりと話をしたり……。長い時間を過ごす家の快適さを追求することは、自分らしく生きるための第一歩なのかもしれません。本書では、人気料理家である渡辺有子さんがシンプルに暮らすために実践しているマイルールを、カラー写真とともに紹介。キッチンまわりやリビングの収納のコツから、一日の過ごし方を決める朝の習慣まで、日々をムリなく、ていねいに過ごすための衣食住の工夫がつまっています。部屋も、心もすっきりするヒントがちりばめられた1冊。 【目次より】●一日のはじまりは部屋をととのえてから ●キッチンツールは素材ごとに ●食器、カラトリーの揃え方 ●さっと出せる前菜のアイデア ●シンプルで大人っぽい着こなし ●気分転換の方法
  • たのしく生きたきゃ落語をお聞き
    -
    長年の作家活動とともに今も各地で行われる講演が、堅苦しくなくて人気の著者。好評な理由を本人は、何十年ものあいだ身近にあった“落語”にあると分析している。若い時から落語で笑い、しんみりした気分にも、身につまされた思いもしたりして、多くを学んだという。落語はいわば人生劇場。登場人物は私たちとそれほど変わりない。切っても切れないのが親子の縁だし、女は冷静で大胆、男は臆病で間抜けなもの。騙すほうも悪いし騙されるほうも悪い、人はお金に困ると判断を誤ってしまうことなど、人間の本質をさりげなく学ばせてくれる。また、自分の怒りを上手にコントロールする方法や、権力や規制には知恵とアイディアで対抗することなど、落語国の人たちは、どうすればたのしく生き抜くことができるか、粋に教えてくれるのだ。本書では、それらを血肉とし作家活動を続けてきた著者が、選りすぐりの作品をあらすじとともに解説する。

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  • ドキュメント 太平洋戦争への道 「昭和史の転回点」はどこにあったか
    3.0
    歴史の真相を探るとき、そこには必ず「そこに至るまでの過程」と、「その原因となった火種」を見出すことができる。昭和16年12月8日未明の真珠湾奇襲に始まる太平洋戦争開戦にも、もちろん「そこに至るまでの過程」があった。本書は、日本がなぜ、太平洋戦争開戦を決定するに至ったのか。その過程を克明に描いた歴史ドキュメントである。一般的に「太平洋戦争への道」といえば、満州事変から論じられることが多いが、著者は「“海軍がなぜ開戦にノーといえなかったか”遠因をさぐるため」に、あえて昭和5年のロンドン海軍軍縮条約批准をめぐる統帥権干犯問題を第1章においている。それは、「複雑に絡んだ昭和史の謎を解く鍵は統帥権という“魔物”にある」からだという。手記や資料から歴史的事実のみを徹底的に拾い出しつつ、11年間におよぶ昭和史の転換点をドラマのように活写した文章は、長年『文藝春秋』の編集に携わった者の芸そのものである。
  • 歌舞伎キャラクター事典
    3.0
    千変万化する人間の内面を巧みに描き出し、江戸時代から庶民に親しまれてきた伝統芸能「歌舞伎」。登場人物たちの絢爛豪華な衣裳と特徴ある人格や性格は多くの観客を魅了し、たくさんの人気キャラクターたちを生み出してきた。本書は、究極の男伊達から無垢なお姫様、毒婦、極悪人まで、伝統的キャラクターたちにスポットをあて紹介した人物雑学である。歌舞伎の新たな魅力を発見できる一冊。
  • 日本人が知らない「世界の宗教」の見方
    -
    日本人が外国人と交流するとき、いちばんのネックになるのが「宗教」についての理解ではないか。たとえば、「ユダヤ教」と「キリスト教」で決定的に違う点はどこなのか? なぜ「イスラム教」は近現代になって、民族紛争・宗教紛争が止まらないのか? 儒教の影響は、中国・韓国・日本でどのように違うのか? 本書は、日本人が理解しづらい“世界の諸宗教”の特徴をわかりやすく解説した白熱の講義録だ。「キリスト教――『民族集団』ではなく『個人』に働きかける宗教」「イスラム教――西欧化以後のイスラム世界」「儒教――家族と国家を貫く倫理・道徳」「インドの宗教――輪廻転生の死生観・宇宙観」「神道と日本人の信仰――自然と人間を区別しない精神性」など、宗教を通じて見ることで、外国人の大切な価値観や信仰の在り方が理解できるようになる。また、日本人の「神の感じ方」も浮かび上がってくる。 『日本人として学んでおきたい世界の宗教』を改題。

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  • 日本海軍の歴史がよくわかる本 その誕生から終焉まで
    3.0
    ゼロ戦、戦艦「大和」、日本海海戦、山本五十六、真珠湾攻撃、太平洋戦争……。戦史や近現代史に詳しくない人でも、映画やテレビで誰もが知っている言葉ではないだろうか? 共通する要素は、もちろん「日本海軍」である。明治維新とともに誕生し、太平洋戦争に敗れて消滅。およそ80年の短い歴史であったが、四方を海に囲まれた島国日本にとって、海軍の建設はまさに近代国家としての生き残りを賭けた一大プロジェクトだった――。本書は、そんな日本海軍の“創成期”にスポットを当てつつ、時代と海軍を大きく動かした提督たちや戦闘、組織制度を分かりやすく解説しながら、終焉までの航跡を追った入門書である。世界史に燦然と輝く日本海海戦での勝利、欧米列強との建艦競争と「八八艦隊」、日独伊三国同盟をめぐる海軍内での衝突、日本の運命を決した山本五十六の真珠湾攻撃、そして終戦と解隊など、日本海軍の歴史には“熱いドラマ”が溢れている!

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  • 「戦国大名」失敗の研究【群雄割拠篇】 政治力の差が明暗を分けた
    -
    1巻699円 (税込)
    伊達政宗、長宗我部元親、今川義元、そして信長を裏切って滅亡した多くの有力大名……。日本各地で覇を唱えた“戦国の英雄”たちは、なぜ己の野望を打ち砕かれたのか? 領国の「経営者」としては優れた手腕を発揮しつつも、一国の「指導者」としては成功できなかった“決定的差”は一体どこにあったのか? 本書は、気鋭の政治学者が「フランコ将軍」「大日本帝国」「第三次中東戦争」など、近現代史の類例と比較しつつ、天下に届かず一地方権力に終わった彼らの失敗の本質に迫る。「伊達政宗は本当に生まれてくるのが遅すぎたのか?」「戦略というよりも単なる『攻撃目標』」「空間と時間の政治力」「三番手以下が二番手と組む危険」「山本五十六と長宗我部元親の誤算」といった鋭い考察からは、現代を生きる我々にも共通する“局地政治力の限界”が浮かび上がってくる。時代の制約を動かす“偉大な指導者”の条件とは?

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  • 探さない収納
    4.0
    「探さない収納」の基本は、吊るす。磁石をつけて貼りつける。お気に入りのものは、仕舞わずに飾る。日常使いの布は、ストックを持たずに乾きやすい素材を選ぶ――極端にものが少ないわけではないのに、シンプルですてきな暮らしの石黒さん。そんな彼女が実践する収納術をご紹介。しなければいけないことはサボらないけれど、毎日をラクに暮らすためのアイデアが満載です。

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  • 「幕末維新」の不都合な真実
    4.0
    幕末維新のターニングポイントとなった「江戸城無血開城」。江戸の都市を壊滅から救い、日本の内乱を最小限に抑えた大英断は、今も“美談”として高く評価されるが、果たして本当だろうか? 実は、新政府軍が幕府軍を打ち破った鳥羽・伏見の戦い後も、江戸城の無血開城後も情勢は混沌――。どちらに“勝利の女神”がほほ笑むかは分からなかった。なぜなら、徳川家の猛烈な巻き返しに遭った新政府側は、「江戸城を徳川家に返還する」ことまで覚悟したからである。本書は、「江戸城無血開城」の立役者である西郷隆盛と勝海舟に注目し、江戸の攻防戦に秘められた“不都合な真実”の数々を描き出す。そして、「彰義隊の戦い」こそが天下分け目の決戦だったのであり、「新政府側が勝つべくして勝ち、徳川方が負けるべくして負けた」という幕末維新の定説をも覆していく。新時代をめぐる、逆転に次ぐ大逆転! 本当に追い詰められたのは、新政府だった!?

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  • 「関ヶ原合戦」の不都合な真実
    4.0
    日本史において“最も著名な戦い”である関ヶ原合戦――。豊臣家から徳川家に天下人が移行し、江戸開府への道が開かれた頂上決戦だ。この天下分け目の戦いで、「徳川家康は勝つべくして勝ち、石田三成は負けるべくして負けた」と語られるのが定番だが、果たして真実だろうか? 実は、関ヶ原合戦ほど、江戸時代に創られた“後世の脚色”が現代にまで流布している戦いはない。三成たち西軍諸将は、家康の掌で動いていたのではなく、本当は家康こそが、三成の掌で動かされていたのだ。本書は、大誤算だった家康の小山評定、領土拡大に野心満々の毛利家、消滅の危機だった上杉討伐軍、開戦と同時に西軍を裏切った小早川秀秋、家康が江戸から1ヵ月近く動けなかった窮状の理由など、予定調和のストーリーに隠されていた「不都合な真実」を明らかにする。天下をめぐる、逆転に次ぐ大逆転――。家康は“賊軍の将”に転落し、絶体絶命だった!?

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  • 「幕末大名」失敗の研究 政治力の差が明暗を分けた
    3.8
    1巻699円 (税込)
    「開国か攘夷か?」「尊皇か佐幕か?」――もはや一刻の猶予もない欧米列強の脅威と、ひたひたと忍び寄る植民地化の危機。日本の行く末を案じ、また己の権力の増強を目指して、幕府や大名、そして維新志士たちが動乱の時代を駆け抜けた。しかし、ある者は権勢を振るった末に消え、ある者は“時代の先駆者”のまま早々に舞台から降り、またある者は、維新を完遂したところで権力を奪われた。本書は、政治学者の著者が、幕末人物たちの「強大な政治力が失われる過程」を考察することで、現代にも通じる“失敗の教訓”を学ぶ。「徳川幕府が気づかなかった売国への道~井伊直弼と田中角栄」「生き残った山内容堂、殺された坂本龍馬」「『真珠湾攻撃』なき戊辰戦争で失敗した、松平容保」「西郷隆盛にとっての、『島津久光』という失敗」「水戸藩と長州藩、維新さきがけの組織疲労」など、彼らが“新時代”から姿を消した理由がここにある!

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  • ちびちび ごくごく お酒のはなし
    4.0
    夏の夕暮れに、テラスで飲むスプマンテ。凍るように寒い冬の夜に飲む熱燗。わいわいがやがやとした店内でほろ酔い加減のおじさんに混ざりながら、ぐびーっと飲み干すホッピー。お洒落して出かけたレストランで飲むキールロワイヤル。秋の夜長にひとりで飲む、こっくりした赤ワイン。お酒の場面は、いつでもこんな風にすぐに頭に思い浮かべることができる。リラックスした楽しい時間。私にとって、なくてはならないのが、そんな時間なのだ――。本書は、人気スタイリスト伊藤まさこさんが、いつも使っている酒器や道具、お酒にまつわるはなしとともに、ふだんの食卓のなかからお酒にあう49のレシピを紹介。ちくわの磯辺揚げには冷えたビール、日本酒には焼き味噌、赤ワインにはきのこのソテー、えびの黒酢炒めには紹興酒……。さて今日は、なにを飲もう? なに食べよう?

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  • 一度は行きたい「戦争遺跡」 北海道から沖縄まで、“戦時”の遺構を歩く
    -
    戦後70年を経た現在もなお、日本列島各地には、戦時の遺構が、ときに自治体の保全活動によって、あるいは顧みられず朽ちた状態で、今なお往時を偲ぶ姿を遺しているのをご存じだろうか? たとえば、函館市の夜景を楽しむスポットとして人気の函館山には、「函館山要塞」と呼ばれた時代の遺構が数カ所に点在している。太平洋戦争で直接戦火を交えることはなかったが、日露戦争に備えて海側からは見えないよう山のあちこちに砲台跡や司令部跡が残り、散策の途中に立ち寄ることも可能なのだ。本書は、北海道から沖縄までに点在するこれらの遺構を「戦争遺跡」(“戦跡”)と呼び、実際に著者が踏査したスポットを中心に、カラー写真をふんだんに掲載して紹介する力作現地ルポ。とくに第4章「沖縄戦の記憶。」は、実際に多く犠牲者の悲劇的な逸話が各々の戦跡に盛り込まれ、胸に迫る。

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  • 中学・高校英語を10時間でやり直す本 エッセンスだけを最速で理解!
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「中学・高校で6年間も英語を勉強したのに、どうして“実際の場面”で役立てることが、ちっともできないの?」それは中学・高校の授業では多くの文法事項を学びますが、その半分くらいは英語を読むための知識、あるいは大学入試対策の知識だといってもいいからです。「アウトプットする力――自分で英語を使えるようになる」という目的を設定すれば、学習すべき内容はかなり絞り込めるのです。本書は、わかりにくい文法用語や会話フレーズの丸暗記ではなく、学校英語をもとに実用的でない要素はバッサリと落とし、コミュニケーションの道具としての「使える英語」を最速でマスターするための一冊。“小池先生とナオミちゃん”の個人講義形式で、大人の英語の実用的な学び直しから、英語の基礎でつまずいてしまった悩める学生の成績アップまで、わずか10時間で効果が上がる決定版。こんな“効率のいい授業”で自分も教わりたかった!
  • 現代講談 松下幸之助 その発想と思想に学ぶ
    3.0
    いまITビジネスの世界では、若い有能な経営者が続々と誕生しているが、世界的な企業になったソニーもホンダも、現在のITビジネス同様、創業当時は熱気盛んなベンチャーであったにちがいない。パナソニックのブランドで世界の電気業界のトップの一つに数え上げられる松下電器も、その例に漏れない。本書は、その松下電器の創業者である松下幸之助の生い立ちから、死を迎える直前まで情熱を傾けたPHP運動を始めとする警世家としての晩年までを、著者独自の解釈を織りまぜつつ描いた、いわば『渡部版松下幸之助一代記』である。本書で興味深いのは、いま多くの企業が「儲け一辺倒」に偏りがちなのに対して、馘首自由の時代にあって、不況時にもクビを切らなかったというような、日本的経営の原点がその創業当初から見られる点である。日本的経営は終わったといわれ、新しい経営が模索される中で、今一度、経営とは何かを考えさせられる興味深い一冊である。
  • [新装版]真田三代記
    3.0
    「それがしはもと信州上田の城主真田左衛門佐幸村と申す者。ここにあってお首を頂戴いたそうと待っており申した」家康は顔色を変えた。もっとも恐れていた幸村が出たのだ。無言のまま、馬に鞭をくれて逃げ出した。(本文より抜粋)いかなる劣勢にあろうと、神算鬼謀を尽くして数万もの軍勢を翻弄した真田家の智将たち。武田家の興亡から天下分け目の関ヶ原合戦、そして運命の大坂の陣へと続く「昌幸・幸村・大助」三代の活躍は、天下に覇を唱えた信長をはじめ、最終的に江戸幕府を開いた家康など、時の権力者に立ち向かう“国民的英雄”を望んだ民衆により、“華々しい伝説”へと昇華していく。江戸の元禄期以降に書かれ、猿飛佐助・霧隠才蔵・三好青海入道らの奇想天外な活躍で明治から大正期にかけて爆発的な人気を呼んだ「立川文庫」真田編の“種本”となる『真田三代記』が、土橋治重の名訳で現代に甦る! 2016年大河ドラマの世界を愉しむ一冊。

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  • アメリカが日本に「昭和憲法」を与えた真相(PHP文庫)
    -
    日本の「戦後体制」の根幹である“昭和憲法”を与えると同時に、その憲法を変えること自体を困難なものにしたアメリカ。だが、平和主義の理想を貫くその憲法の背後に潜んでいるのは、戦勝国による“報復”であった。アメリカが主張する「侵略戦争に日本が敗れた」という前提があり、日本は報復を受けたのである。そして今、アメリカの国力が衰え、日本の安全保障を確保できなければ、“昭和憲法”の存在価値はなくなってしまう――。本書は、40年以上にわたって日米関係を取材してきた著者が、占領下で日本政府が事実上存在しない異常事態のもとで憲法が作られた過程を、マッカーサー指令部など歴史の証人から得た新たな証言で鮮やかに描き出す。「昭和憲法は国会を独裁者にした」「日本側は天皇制の維持だけに全力を挙げた」「アメリカは独立後の日本を信用しなかった」など、憲法を見直すにあたり、今の日本人が直視すべき“歴史の現実”がここにある!

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  • 安吾さんの太平洋戦争
    -
    人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない――戦後日本に衝撃を与えた大ベストセラー『堕落論』は、戦争中の日本人に対する完膚なき批評から生まれた。本書は、流行作家として世に出る前の、昭和11年から21年までの坂口安吾の人と作品に寄り添い、「太平洋戦争」が安吾文学に与えた影響を鋭く考察する。二・二六事件の最中、女流作家・矢田津世子との恋に終止符を打ち、小説の筆も進まずに京都で退廃的な1年間を送る安吾。新作を携えて東京に戻るが売れず、取手・小田原・新潟へと流浪する。しかし名作「日本文化私観」等を発表、歴史書を読み漁り、焼夷弾の降りしきる中を生き延びながら、人間を見る目を鍛えていった。ヒット作『昭和史』『幕末史』の著者にして、若き日に坂口安吾の担当編集者であった半藤一利氏が、「歴史探偵」の先達と敬愛する大作家の真実にせまる渾身の歴史・文学評論。

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  • 武田信繁 信玄が最も信頼した名補佐役
    3.5
    江戸時代において「まことの武将」と評されるとともに、その家訓が武士の心得として読み継がれるなど、後世の武士に大きな影響を与えた仁徳の武将、武田信繁。父・信虎に廉直な気質を愛され、次代の後継者とも目されていた信繁だったが、家臣・領民のために兄・信玄に従って父を追放。兄弟、親族同士が争う戦国時代にあって信玄を献身的に支えた。家臣の統制と領国経営に力を発揮するとともに、権力の大きさゆえに道をはずれそうになる信玄を、自身を犠牲にしてでも正す役目を負う。そして川中島の合戦では、信玄を守るために壮烈な戦死を遂げた。信玄は遺骸を抱いて号泣し、武田家臣団からは「惜しみても尚惜しむべし」といわれるだけでなく、敵である上杉謙信さえもその死を悼んだという。武田二十四将、随一の副将の生涯を爽やかに描く長編小説。

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  • 少ないもので贅沢に暮らす
    3.7
    愛用品が壊れたら、使わない生活をしてみる。修理不可能な道具は分解する。漆器は割ってみる。分解すると仕組みがわかり、漆器の断面から素地や下地がわかる――自分に必要なものを見極め、好きなものを長く使う暮らし方は、ある意味、余裕のある贅沢な生き方。本書は、そんな著者の毎日とお気に入りを紹介する一冊。シンプル&丁寧な暮らしのお手本です。 『素敵な良品生活のすすめ』を再編集。

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  • 真田幸村と後藤又兵衛
    3.0
    大坂の陣から四〇〇年――誰も見たことのない幸村と又兵衛が、ここにいる!五十男にして側近から若殿と呼ばれる真田幸村。京の都で遊女屋の用心棒ぐらしをする後藤又兵衛。慶長十九年(一六一四)、不遇をかこつ軍略家二人が、大坂城に入った。しかし決戦を前に、大坂城内は謎ばかり。又兵衛が警戒する真田家の不審な家臣・味岡、幸村の脳裏に蘇る長篠合戦の記憶、突如姿を現わした亡父・真田昌幸と瓜二つの老人、そして決戦前夜の、幸村と又兵衛二人の秘策……。戦国最後の戦いの行方はいかに?謎が謎を呼ぶ巧みな仕掛けでかつてない大坂の陣を展開させつつ、時代の巨大な奔流に抗った男たちの熱き魂を描いた、著者渾身の歴史長編。

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  • 猿の部長 マーケティング戦略で世界を征服せよ!
    4.0
    アメリカの大学でMBAを取得した滝川は、中堅総合商社・ライフ商事への入社直前、こっそり忍び込んだ猿ケ島での祭礼中に気を失ってしまう。目覚めるとそこは、経済の中枢を猿が牛耳り、人間をこき使うパラレルワールドだった!! 滝川は、ライフ商事の5つの事業部で、猿の部長たちにマーケティング戦略を提案し、年間利益10億円を目指すのだが……。「即日完売なのに、利益が出ない不動産事業部」「立地も広告も有利なのに、赤字続きの美容室事業部」「データ分析をしても、ヒット商品が出ないキッチン用品事業部」「徹底的なコスト削減をしても、利益ゼロの寝具事業部」「絶品スイーツなのに、全く売れないインターネット事業部」など、問題だらけの事業部を建て直すことはできるのか? そして滝川は、元の世界に戻れるのか?マーケティング知識ゼロでもよくわかる実践的なマーケティング戦略が満載。最後まで目が離せない、笑いと恐怖の新感覚ビジネスノベル。
  • 満蒙独立運動
    -
    1932年、満州建国に至る道は長く険しかった。辛亥革命以後、三度にわたる独立工作の挫折、1916年の張作霖爆殺事件など、日中外交の舞台裏には意外な真実が隠されていた。本書では、明治末期から大正期を中心に、満州問題に生死をかけた政治家、陸海軍将校、大陸浪人たち、さらに中国の革命家たちの姿を丹念に追っている。崩壊しようとする清朝に対し、日本は彼らの独立を支援するようなかたちで、その実、傀儡政権をつくることを画策していた。その中心人物が、大陸浪人、川島浪速であった。謎多き人物、川島と粛親王との出会い、さらに溥儀との関係は、満蒙独立運動の象徴であった。又、孫文、袁世凱に対する日本側の巧みな駆け引きは、外交の醍醐味でもある。さらに本書は「奈良武次日記」「上泉徳弥メモ」など未公刊史料も駆使しており、歴史ファンのみならず研究家たちにも一石を投じる。満州事変から七十年、歴史に埋没した史実を掘り起した渾身の作。

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  • マキャベリ兵法 君主は愛されるよりも恐れられよ
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    『君主論』『政略論』など、帝王学のバイブルとして今なお読み継がれるマキャベリの書。本書では、この不朽のメッセージを、兵法経営論として名高い、伝説の経営評論家が読み解いた。「側近や重臣から『決断力なし』とみられた君主は危ない」「君主の美徳が国を滅ぼすことがある」「狐をよくまねる者ほど成功する」など、混迷を続ける現代社会において、リーダーが押さえておきたい戦略の要諦が満載。逆境や困難に打ち克つ1冊!「マキャベリは、人々が動物的本能をまる出しにしていがみあう乱世において、母国フィレンツェを防衛し、外国勢力を駆逐し、フィレンツェをトップとする統一イタリアを実現するという、大変な問題に精根をつくした人なのである。従って彼の言葉は非情痛烈で、人間の本質をふまえており、われわれとしても、正直思いあたるところが少なくなく、まさにわれわれ自身のはらわたをつかみ出して見せつけられる思いがする」(本書より)

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  • こんなに面白かった「シェイクスピア」
    3.0
    2014年に生誕450周年を迎えたシェイクスピア。ハムレット、オセロー、リア王、マクベス、ハムレット、ロミオとジュリエット、夏の夜の夢、ヴェニスの商人、から騒ぎ、テンペスト……その作品はいまも世界中の舞台で常に上演されており、特に欧米では基礎教養として広く浸透している。一方、日本では「なんでそんなに人気があるの?」「作品名ぐらいは聞いたことがあるけれど、どんな話かと聞かれると……」という人が多いはず。現代の小説、映画などでも、シェイクスピア作品が下敷きとなっているものは非常に多く、日本人でもある程度の知識は「大人の常識」としておさえておきたいところ。そこで本書では、その生涯・時代背景から、全40作品のあらすじ、名ゼリフまで紹介。この1冊でシェイクスピアの魅力が丸わかり!

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  • すぐに役立つ! 「顧客満足」を高める35のヒント キーワードで比較・お客様から選ばれる販売方法とは
    -
    「顧客満足」を追求するお店が生き残る、といわれて久しい。バブルが崩壊して以降、多くの企業が、顧客満足を高め、お客様の来店率を高めれば、売上はきっと回復する。そのためには、まず接客やサービスを充実させることが先決だ、と考えた。確かに一時的にはこうした手法で客足が回復したお店もあるだろう。しかし、長引く不況の中、「顧客満足」を単に“厚遇サービス”と捉えて実践していても、一向に効果はあがらない。むしろコストがかさみ、収益悪化の要因にさえなりかねないのである。では一体どうすればお客はもどって来てくれるのだろう。本書では、品揃え・サービス・接客など35項目の「顧客満足」について、キーワードを比較しながら、徹底した解説を行っている。「真の顧客満足」とは何か、お客様の心をつかんで、再び来店していただくにはどうしたらよいかというヒントを満載した、実践的入門書の決定版である。

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  • 角田覚治(かくたかくじ) 「見敵必戦」を貫いた闘将
    3.5
    昭和の日本海軍で、山口多聞と並び称される闘将・角田覚治。その「見敵必戦」の信念が遺憾なく発揮されたのは、ミッドウェーの敗北から四カ月後に起こった南太平洋海戦である。機動部隊がぶつかり合う決戦の最中、第二航空戦隊司令官の角田は一時的に指揮権を譲られると、果敢に反復攻撃を試みて勝利をつかみとった。責務を誠実に担い、部下思いでも知られた提督の生涯を描いた力作。文庫書き下ろし。

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  • 小説 信玄と諏訪姫
    -
    戦国の雄・武田信玄が甲斐から信濃への版図拡大に踏み出したとき、真っ先に攻略対象とした諏訪頼重には美貌の姫があった。諏訪氏滅亡後に信玄の側室となり、一子・勝頼をもうけるものの、若くして世を去った「諏訪御寮人」……。謎に包まれたこの女性は、果たして父の敵を愛し得たのか? 本書は、信玄と諏訪姫、そして信玄の謀臣である山本勘助三者の数奇な関係を軸に、自由な想像力で乱世に生きた男と女の情念の機微、運命の綾をあざやかに描いた長編小説である。一目で諏訪姫を愛してしまった信玄と、なかなか心を開けない諏訪姫。そんな姫に密かな恋心を抱く山本勘助や、信玄を鉄砲で付け狙う諏訪氏の遺臣・茅野紳四郎といった男たちに見守られながら、諏訪姫はついに信玄の愛を受け入れることなく逝く。乱世ゆえの男と女の悲劇のかたちが、みごとに物語化されている。2007年NHK大河ドラマ「風林火山」の人間模様が活写された力作。

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  • 柳生石舟斎宗厳(むねよし) 戦国を戦い抜いた柳生新陰流の祖
    -
    柳生新陰流の祖として、「剣聖伝説」に彩られている柳生石舟斎宗厳。しかしその生涯は、まさに厳しい苦難の道のりであった。大和国に割拠する列強の一人・筒井順昭に攻められ、小柳生城が落ちたのは宗厳16歳のとき。その後は15年の人質生活を送り、柳生庄に戻るのは31歳、松永久秀に属してからである。しかし35歳のとき、奈良宝蔵院で上泉伊勢守信綱と出会ったことで、ついに柳生新陰流創始への糸口をつかむ。剣名を高めていく宗厳だったが、小領主としての艱難は続く。松永久秀に味方した合戦で長男厳勝が重傷を負い、将軍義昭の没落を機に45歳で柳生庄に逼塞する宗厳。66歳のときには太閤検地に際して「隠田」を密告され、所領没収の憂き目をみる。柳生家の繁栄は、5男宗矩が徳川家康の下で活躍する「関ヶ原」以後、宗厳70歳過ぎのことであった。剣の道を一筋に歩みながら、戦国の激動のなかで自らの宿命と戦い続けた男の生涯。

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  • 戦国名将一日一言
    4.0
    「器用というのは、他人の思惑の逆に出ることだ」織田信長、「不動明王は、心が優しいからこそ怖い顔をしているのだ」伊達政宗、「迷った時は神のせいにせよ」真田幸村、「博奕と色なら、博奕の方がましだ」藤堂高虎、「主人に諫言するのは、一番槍よりも難しい」徳川家康……戦国武将たちが、ことに臨んで発した至言・名言366を厳選。座右の書として、ぜひ手元におきたい一冊。

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  • 幕末に散った男たちの行動学
    -
    歴史には必ず、後世の私たちから見ると、「ひょっとしたらあなたは、この役割だけのために生まれてきたの?」と思わず問いたくなるような、究極の運命をもった人物が現れる。周布政之助、岡田以蔵、梅田雲浜、平岡円四郎、原市之進、徳川家茂。本書に登場する6人の人物たちは、将軍の家茂を除いて、いずれもそんな運命の持ち主だ。長州藩のために忠義を尽くそうとするものの、周囲に理解されないため憤死する周布政之助。武市半平太のために生き、武市半平太のために人斬りを行なった岡田以蔵。徳川慶喜に仕え、“頭脳”好みの慶喜を陰から操った男、原市之進。一橋時代の慶喜に重宝され、公武合体のブレーンとして辣腕をふるった平岡円四郎。本書は、「使命感」に殉じた男の生涯を組織と人間を描くことに卓越した著者が、真正面から描ききった評伝集である。6人の足跡から、われわれ現代人が何を為し、何を為さざるべきかを考える一冊。

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  • 大地の咆哮(ほうこう) 元上海総領事が見た中国
    4.6
    現代中国をどう認識し、どう対応するのか、日本の対中外交はいかにあるべきか――上海総領事であった著者が、末期がんの病苦をおして書き上げ、2006年に刊行されるやベストセラーとなった本書。中国の実態を鋭く抉って各界の絶賛を浴びたその内容は、文庫化にあたっていささかも古びることなく、むしろ現実の方が本書の議論を前提に進行している感さえある。外交官としての長年の中国勤務の体験をもとに、実際に担当し、かつ現地で見聞した情報を踏まえた叙述には、視点の鋭さと深さ、説得力がある。政治・経済・外交・軍事から農村問題に至るまで、“現代中国の真実の姿”を幅広く見極めようとする著者の真摯な思いが行間から伝わってくる。2004年5月の上海総領事館員自殺事件の折、総領事として部下を守れなかった無念から本書を執筆したという著者。“近くて遠い隣国”との付き合いを考える上で、思わずハッとさせられる示唆に富んだ好著である。

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  • この20人は、なぜすごいのか 乱世を生き抜く「考え方・戦い方」
    3.0
    今を乱世と呼ぶ人がいる。国民不在の政局、沈み続ける日本経済、ほんの数年先の未来がまったく読めない時代に、自分の居場所すら惑う人も多い。それは今までのセオリーが通用しなくなったからだ。しかし、そんな先行き不透明な時代だからこそ、「歴史に学ぶ」という視点が必要になる――。本書は、今の日本に強烈な影響を与えた“すごい”先人たち20人を中世・戦国・幕末から厳選し、その考え方・戦い方を解説。「上杉謙信――自分の強さと弱さに向き合い続ける」「伊達政宗――組織のなかで自分を成長させた教養の人」「藤堂高虎――人間を見抜く者が時代の先を見通せる」「竹中半兵衛――私心を捨て去ることで物事の本質が見えてくる」「源頼朝――生きることへの執着」「西郷隆盛――人を愛し、愛されたリーダー」など、混迷の時代を生き抜く指針を今に伝える。きっとあなたの理想となり、武器となる“すごい人”が見つかる一冊だ。

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  • 孔子から孫文まで 人物50人で読む「中国の思想」
    3.0
    古来から私たち日本人は、言葉や文字を初めとする多くの文化を中国から取り入れてきた。中でも儒学に代表される「中国の思想」は、現代の我々の生活や文化に深く根ざしており、その影響は無視できないものがある。例えば『論語』。私たち日本人は『論語』に少年の頃から慣れ親しんでおり、「人生を生きる上での座右の書」と言う人も少なくない。また王陽明の唱えた「陽明学」も日本に大きな影響を与えている思想の一つだ。吉田松陰や西郷隆盛など幕末志士の思想と行動は陽明学説に負うところも大きく、明治維新の成功は陽明学抜きでは語れないとも言われている。本書は、思想家50人の生涯を追いながら、それぞれの思想の誕生から発展・普及まで、その流れを読み解こうというもの。孔子、老子、孫文など誰でも知っている人から、屈原、王充、韓愈、厳復といったマイナーな人まですべてを網羅した、入門書として座右の書として納得の一冊。

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  • 竹中半兵衛と黒田官兵衛 秀吉に天下を取らせた二人の軍師
    3.5
    天正18年(1590)、豊臣秀吉は戦国乱世の時代に終止符を打ち、天下統一を成し遂げた。この偉業を支えた二人の名軍師が、竹中半兵衛重治と黒田官兵衛孝高である。わずかな手勢でやすやすと美濃・稲葉山城を盗り、そのあとで城を主に返して隠棲した無欲の天才・竹中半兵衛。秀吉が織田家臣団の中で台頭する時期、戦場における半兵衛の貢献は計り知れないほど大きかった。一方、播磨の国人に仕える一家老でありながら、天下への志を抱いた智謀と誠実の人・黒田官兵衛。本能寺の変に際して中国大返しを実現させ、官兵衛は秀吉に天下人への道を開いた。「二兵衛」と並び称された半兵衛と官兵衛は、置かれた環境は異なり、性格も正反対だった。にもかかわらず、互いの才を認め合い、相手を信頼し合って、秀吉の天下取りを補佐した。二人が抱き続けた志と友情は、今日の我々の胸を打つ「熱さ」を帯びている。不世出の軍師二人の人生を描いた力作長編小説。

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  • 「日本型うつ病社会」の構造 心理学者が見た停滞する日本の現状と未来
    4.0
    いま多くの日本人は経済的に苦しみ、それに呼応し心の病も深刻化している。なぜ心の病が増えているのか。なぜ、そのような状況を生むことになったのか。本書で著者は、その原因を明らかにしようと試みている。本書の底本が書かれたのは2003年である。当時は構造改革の真っ只中。長引く不況で失業者は400万人を超え、経営苦を理由に自殺する経営者が急増していた。その当時と現在の日本人の「経済と心理の関係」は基本的に変わっていない、と著者は指摘する。では、なぜいま日本人の多くが閉塞感を感じているのだろうか。著者は、急激な構造改革、不況による閉塞感が、もともと「うつ気質」の日本人の「心」に影響し、日本的な人間関係や社会性の崩壊を生み出していると言う。つまり、「うつ気質」の日本人に、改革や経済成長を求めてきたこと。そのこと自体に無理があったのだと言うわけである。心理学の視点から現代日本に警鐘を鳴らす1冊。

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  • しみことトモヱ
    -
    1~2巻709~730円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます】愛猫しみこと暮らすこと9年――ワンルームマンションに住む独身女性「かいぬし」は、しみこ一匹を部屋に残して仕事に行くのがかわいそうと、多頭飼いに初挑戦。しかし、やってきたトモヱと、しみこはまったくソリが合わず……。かいぬしは、そんなネコたちと川の字に寝る夢を実現できるのか? 本書は、無料コミックアプリ『comico』の大人気連載を1話から26話まで掲載したオールカラー文庫。イラストのかわいさもさりながら、しみことトモヱの間で「あちらを立てれば、こちらが立たず」と翻弄されるかいぬしもまた、笑いといやしを与えてくれる。同じネコでもまったく違う個性の二匹の態度やセリフの描写もまた秀逸。本書でしか読めない、描き下ろしの「かいぬし妄想劇場 極猫三人娘」ほか、「しみトモ蔵出し写真館」では、ついにしみことトモヱの写真を初公開! 『comico』のファンはもちろん、すべてのネコ好きが必ずはまるネコ漫画の傑作!
  • 宇宙138億年の謎を楽しむ本 星の誕生から重力波、暗黒物質まで
    3.0
    太陽系に地球外生命体は? 宇宙に終わりはある? 宇宙は、眠れないほど面白い! 100年前にアインシュタインによって予言された重力波が、2016年に直接観測された。天文学のめざましい進歩は、神秘のベールに包まれた宇宙の謎を次々と解き明かしつつあるのだ! 本書は、宇宙論の第一人者である佐藤勝彦先生が、太陽系や星のなりたちの基本から、ビッグバン理論やインフレーション理論といった最新宇宙論までを、図解とともにやさしく講義。宇宙研究の最前線を手軽に体感できる一冊。 (内容例)●ブラックホールの合体で生まれた重力波 ●宇宙は無数に存在する? ●「スーパーフレア」が地球を襲う? ●太陽に一番近い水星に大量の氷が存在する? ●新たな太陽系第九惑星は見つかるか? ●暗黒物質の正体に迫る

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  • 給料戦争
    3.7
    給料を上げる! 出世する! 感動と成長のストーリー。終戦間際から現代にタイムスリップした日本兵・花沢とラオスで出会ったお人好しの会社員・浅野。二人は日本で一緒に暮らすことに。一方、会社では新本部長に同期が抜擢され、浅野は部下になってしまう。ふて腐れる浅野に恋人の由美子は、出世して給料を上げるためのヒントを伝授するのだが……。人事制度から給与体系、出向、転職まで学べる、会社員必須のキャリアアップノベル。●基本給は25万円なのに、手取り額が20万円ちょっとになる理由●サラリーマンが、給料を上げるために絶対やるべき5つのこと●会社の業績を回復させるためには、人件費の削減も必要●転職する95%の人が失敗してしまう訳●買収した子会社への転籍は、栄転か? 左遷か?●社員が自分の給料の決定プロセスを知らない会社は儲からない――スピード出世した同期の下で目標を見失い、くすぶっていた浅野がつかんだ最高のキャリアプランとは?

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  • <増補決定版> 白虎隊
    3.0
    白虎隊士は、飯盛山で短き命を終えた士中二番隊の十九士だけではなかった――。本書は、白虎隊と総称された会津藩の五つの少年部隊の成立から、越後口、戸ノ口原、会津城下、籠城戦での戦いと、その激戦を生き延びて、苦難の明治時代を生きた者たちの生と死の軌跡をたどる一冊。永岡清治著の『旧夢会津白虎隊』をはじめとする数多くの史料をもとに、幕末から明治維新の時代背景、さらには会津に何度も足を運び現地を歩いた経験を交えながら、会津藩のおかれた厳しい状況を臨場感あふれる筆致で描く。時代の奔流を押し止めることができず、明治新政府軍から朝敵にまつり上げられた会津藩の悲劇。そしてその大きな渦に巻き込まれた少年隊士たち一人一人の人生を丁寧に紡いだ力作。会津藩に取材した多くの作品を発表してきた著者が、新たに〈日向内記の真実〉〈郡長正の自刃前後〉という2つの研究成果を増補して加筆。白虎隊の実像と全体像に迫った決定版。

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  • 愛犬と「幸せ家族」になる方法 出会い方から老犬介護、看取りまで
    -
    愛犬は、いつも無償の愛を与えてくれる大切な家族。でも、かわいがるだけでは「幸せ家族」にはなれません。飼い主の個性に合った「運命の犬」と出会うこと、そして迎え入れるにあたっては、しつけの仕方、食事の与え方、遊び方、問題行動が起こったときの対処、病気のときにどうするかなど、押さえておくべきポイントがたくさんあります。さらに近年話題になってきた老犬介護や、飼い主のほとんどが必ず直面する看取りの問題……。本書は大阪で人気ドッグサロンを経営するオーナーが、多頭飼いの飼い主としての立場から、またお客様から様々な愛犬をあずかり、かつ相談を受けてきた経験を踏まえ、ユーモアたっぷりに「愛犬と本当の家族になる」ための知恵を解説します。とくにおすすめは、担当編集者が読むたびに号泣した「愛犬しじみとの突然の別れ」。ここだけでも立ち読みしてください。必ず買わずにはいられなくなります。

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  • 歴史とは何か 世界を俯瞰する力
    3.7
    いかにすれば歴史の真実に辿りつき、いかにすれば真実を伝えることができるのか……。本書はヘロドトス、司馬遷、吉田松陰、福沢諭吉ら、古今東西の歴史を紡いできた人々を取り上げ、彼らがいかに時代と向き合い、そしていかに歴史をとらえたかを、イスラム史の第一人者が解き明かしたものである。外交評論家の岡崎久彦氏は、本書解説でこう評す。「歴史哲学に関する古典を全て渉猟され、それの読み方を指導していただける本である。まさに表題通り、『歴史とは何か』を共に思索出来る本である」読者は、歴史学の使命と意味を知るとともに、世界といかに向き合うべきか、そのヒントを得られるに違いない。『歴史の作法』を改題。◎目次より◎『史記』から学ぶ四つの教訓/『ローマ帝国衰亡史』の運命的瞬間/『平家物語』とカフカの世界/クレオパトラの鼻・ルイ十四世の痔瘻・バヤズィトの痛風/海舟・松陰・晋作、危機に思う/孔子とアリストテレスの歴史観/トインビーが「指導的歴史家」と評価したエジプト人

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  • 大いなる謎 真田一族 最新研究でわかった100の真実
    5.0
    1巻709円 (税込)
    合戦、外交、人物像……大河ドラマ「真田丸」の時代考証担当者が、全てを解き明かした決定版! 真田一族というと、武田信玄に仕えて本領を回復した幸綱、徳川軍を二度も打ち負かした昌幸、大坂の陣で散った信繁(幸村)、そしてお家を存続させた信之が知られる。しかし、彼らにまつわる実像や逸話については謎が多く、今まさに見直しが求められている。本書は、そんな真田家にまつわる謎を、研究の第一人者が最新研究にもとづいて解き明かしたものである。謎が明らかとなった時、読者は真田一族の真の魅力に気づかされるに違いない。驚きの新説、明らかになった新事実を公開! 真田氏の出自は、信濃ではない! 幸綱が上杉謙信に太刀を贈った真意は? 上田城を築城したのは昌幸ではなく、あの宿敵? 明かになった「犬伏の別れ」の意外な真相 昌幸は九度山配流中、実は信之と…… 信繁は、秀吉から大名に抜擢されていた!? 信之はいかにしてお家騒動を収めたのか
  • 「自分のアタマで考える子」の育て方
    4.5
    テレビで大反響、「花まる学習会」の集大成がこの一冊に!子どもにどんな能力を身につけさせれば、将来を幸せに生きられるのだろう?そんな悩みを抱える親は多いのではないでしょうか。テレビ出演等で多くの親から「こういうことを言ってくれる人を待っていた!」と大反響を呼んだ、著者の高濱正伸先生は、生きる力=「自分のアタマで考えられる力」だといいます。では、どんなことをしたら、そのような力が身につくのでしょうか。本書は、「充実した人生を送っている人」のお母さんの共通点、「乗り遅れちゃいけない」と過剰に心配しないために、これからの時代に必要な五つの要素、といった子育ての指針から、男の子・女の子の扱い方、国語力・算数力の伸ばし方、思春期の男の子・女の子との関わり方、私立中と公立中のメリット・デメリット、中学受験塾の選び方といった具体的な方法まで一挙に紹介。手間のかかる幼児から難しい思春期までの“10年使える子育てのヒント”がぎゅっとつまった、高濱先生による渾身のメッセージ!

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  • 日本の歴史を貫く柱
    -
    日本(人)の歴史を貫く柱は何なのかを、私はずっと考えてきた――。本書は、日本とアメリカの政治思想を専門とする碩学が、日本人の精神の歩みと日本人の真の在り方を問うた、渾身の論考である。著者は、中世から昭和史を一貫して突き動してきたものとして、中国のある人物の存在に注目する。しかし、その精神性は、敗戦とともに失われてしまったという。その背景にあった「世界史の構図」とは何か、日本人の歩むべき道とは何か……。かつてない視点で読み解かれた日本史の全体像に、読む者は驚きと知的興奮を覚えずにはいられないだろう。

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  • なぜ人を殺してはいけないのか
    3.0
    殺人や自殺はなぜいけないのか、不倫や売買春は許されない行為か憲法はそもそも必要なのか――。本書はそんな、人類にとって「永遠の課題」ともいえる十個の倫理的主題を、根源から問い直した渾身の論考である。具体的な問いは、以下のものだ。第一問 人は何のために生きるのか第二問 自殺は許されない行為か第三問 「私」とは何か、「自分」とは何か第四問 人を愛するとはどういうことか第五問 不倫は許されない行為か第六問 売春(買春)は悪か第七問 他人に迷惑をかけなければ何をやってもよいのか第八問 なぜ人を殺してはいけないのか第九問 死刑は廃止すべきか第十問 国民は主権を持つのか 一見してわかるように、いずれも、答えがあるかさえもわからない難問ばかりである。しかし、これらと向き合った時、必ずしや、見えてくるものがあるだろう。さあ、あなたなら、どう答える?現代日本の政治問題も見据えつつベストセラーを大幅増補した決定版!

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  • みっともない老い方 60歳からの「生き直し」のススメ
    -
    一生懸命に働いて、ようやく手にした第二の人生。誰もが豊かな老後を送りたいと考える。ところが、現役時代にがんばった人ほど、過去の栄光にしがみつき、会社の肩書や人間関係をそのまま引きずってしまう。いつまでも他人と比べて一喜一憂し、思いどおりにいかないとキレて、不機嫌を周囲にまきちらす……。そんな、みっともない老い方をしていないだろうか? どんな人もリタイアすれば「ただの人」。この自覚がないと第二の人生はつらくなる。60歳になったら「昔はよかった」と言うはやめて、「素」の自分で今を楽しもう。人生100年時代の「老いの作法」を紹介。 【こんな年寄りは嫌われる!】●かつての肩書にこだわる ●人と比べて文句を言う ●やってもらって当然と考える ●不機嫌を周囲にまきちらす ●家事をパートナーに丸投げ
  • 年金だけで十分暮らせます
    -
    インフレ、超低金利、負担増、受給年齢引き上げ……老後資金が不安な人、必見! インフレ&低金利でも年金だけで上手に暮らすポイントをアドバイス。政府の投資誘導策に騙されるな! インフレに負けない老後資産防衛術 日々起こる様々なニュースに追いやられて、影が薄くなりつつありますが、「年金問題」は何ひとつ解決されたわけではありません。日本はこれからますます少子高齢化が進み、2025年には65歳以上の高齢者1人を、2人の現役層が支える超高齢化社会に突入するといわれています。そこで政府が目をつけたのが、平均2000万円を超えるともいわれる高齢者の貯蓄です。それを狙って次々と繰り出される政策。例えば、後期高齢者の段階的な保険料アップ、投資を促すiDeCo(イデコ)や新NISA制度、きわめつきは「マイナ保険証(マイナンバーカードの健康保険証利用)」です。これまで使われていた保険証を2024年秋までに「マイナ保険証」に切り替えることを事実上、義務化しようとしています。医療・保険だけでなく、納税、年金給付の銀行口座などを紐づけして個人情報を一本化し、国民の資産を把握、管理しようという思惑が見え隠れします。「登録したら2万円分のポイント還元」などという、政府の甘い言葉に惑わされてはいけません! (本書「はじめに」より抜粋) ●今の40代は将来、年金をもらえるのか? ●子供の教育費分だけ生命保険をかけておけば十分 ●「まとめ払い」で、国民年金は安くなる ●「繰り上げ受給」と「繰り下げ受給」、おトクなのはどっち? ●こんなにある! 生活費と固定費の落とし穴 ●保険の仕組みは、“クジ”と同じ ●子供が社会人になったら死亡保障を削る ●銀行・郵便局で、投資信託を買うと損をする!? ●「投資をしないと老後資金が足りなくなる」は嘘! ●介護のお金は、どれくらいかかるか? 老後資金を心配しなくても大丈夫! 『年金だけでも暮らせます』を改題し文庫化。
  • 仕事に効く! 「孫子の兵法」
    4.0
    疫禍に加え、国際情勢が激動するなど、私たちはこれまでにないほど、不安な時代に生きている。そうした中で、『孫子』は、以前にもまして意義深いものともいえよう。今から2500年ほど前の「春秋時代」に書かれたこの古典は、世界最古の「兵法書」として有名だ。著したのは、呉の国で将軍(軍事部門トップ)として仕えた孫武。勝つために、いかに状況を冷静に見極めて戦略的思考を巡らすかをまとめたもので、孫武は極力少ないリスクで高いリターンを狙うことを理想とし、そのための手段を選ばなかった。本書は、『孫子』に記された特徴的な言葉を取り上げつつ、実際のビジネスの場に置き換えて読み解いている。「戦わずして勝つ」「風林火山」「防御こそ最大の攻撃になる」「部下には今の状況を尋ねよ」「仕事に『ハーフタイム』を設けよう」など、負けない戦略で勝ちグセをつけるための項目が並ぶ。
  • 面白くて眠れなくなる進化論
    4.0
    なぜ、世界はこんなにたくさんの生物に満ちているのか? 本書は、ベストセラー『働かないアリに意義がある』の著者が、進化論の歴史、可能性と限界、そして新たな展開について語った、進化論の超入門書です。「遺伝子の正体とは?」「カブトエビの危機管理」など、生物の多様性と適応をめぐる進化論の知的冒険について、やさしく解説。謎と不思議に満ちた、生物進化のはなしが満載の1冊! 「生物の多様性の魅力について知ってみたい全ての方々、特に専門家ではない人たちに向けて本書は書かれています。進化って面白そうだけど難しくてよくわからない。そう思っている皆さん、進化論の冒険の旅におつきあいいただきたいと思います」(本書「はじめに」より) (主な項目)●神の御業を見よ ●生きている間変化し続ける生物たち ●ダーウィンの冒険とフィンチとゾウガメ ●なぜ労働しないアミメアリは滅びないのか? ●進化論も進化する――一神教と多神教 etc.
  • 50歳からは、好きに生きられる
    4.0
    50代は、人生の中でもっとも楽しく輝く時期なはずです。なぜなら、これまで積み重ねてきた経験があります。楽しいことだけでなく、辛いことや苦しいこともたくさん経験してきました。その経験は気づかないうちに心の糧として蓄えられているからです。少しだけ家族や仕事から解放され、自分次第で何でもできる可能性がある。まだまだ夢を叶えることは十分にできます。これまでの人生でやり残したこと、やりたかったことに再び挑戦することもできます。自由自在に自分の人生を歩いていくことができる。まさに50代というのは、人生における「自在期」なのではないでしょうか。禅僧として、大学教授として、庭園デザイナーとして国内外で活躍してきた著者。本書では、手放して身軽にすること、あなたにしかできないこと、後悔や不安との付き合い方を考えていきます。いまという時間を豊かに、50代という素晴らしい時代をまっすぐ前を向いて生きていくことを提案します。
  • 兵法 項羽と劉邦 漢楚の兵法に学ぶ
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    楚の覇王項羽と漢王劉邦。秦帝国を打ち滅ぼした後、一時は中国全土を統一するほどまでに隆盛を誇った項羽だが、ライバル劉邦の強烈な巻き返しにあい、ついには垓下の戦いに敗れて自決してしまう。「抜山蓋世の勇あり」と謳われた稀代の英雄・項羽は、なぜ無頼漢あがりの劉邦に負けたのか。それは項羽が己の将才だけを頼りに軍を推し進めていったのに対し、劉邦は多くの人材を幕下に集め、絶妙な組織力を発揮したからである。范増一人を使い切れなかった項羽と、政治幕僚に蕭何、作戦参謀に張良、前線に天才武将・韓信を配し、徹底したチームプレーを演出した劉邦。本書は、項羽と劉邦、それぞれの戦略・戦術の違いを、図解をまじえて徹底分析したものである。どんなに個々の能力が優れていても、それらを有機的に結合させて組織力を発揮しなければ大事を成し遂げることはできないのが世の常。経営者・ビジネスマンの大局判断、局面打開に役立つ一冊である。
  • 大山 巌 剛腹にして果断の将軍
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    迫り来る欧米列強の帝国主義支配から自らを守るため、ついに、強豪ロシアを敵に廻し、矛を交える羽目になった、生まれて間もない明治日本。ロシアは、当時、世界最大の陸軍国であった。その陸戦の総司令官として、この最強の敵前に立ったのが、本書の主人公・大山巌である。彼の特質は、師とも兄とも仰ぐ西郷隆盛ばりの、きわだった度量の広さにあった。たとえば、彼が作戦の遂行をまかせていた児玉源太郎が、敵の不意打ちをうけてパニックに陥っている時、わざと寝巻き姿の眠そうな顔で作戦室に現われ、部下たちに冷静な頭を取り戻させるなど、人身掌握の術にたけていた。また、そのウラで、外見からは窺い知れない緻密な戦略眼を持っており、乃木と児玉を共同させて、旅順の戦いを制するなど縦横無尽な作戦指導を見せたりもした。日本陸軍が、日露戦争において、苦戦を辛くも勝ち切ったのは、この大山巌無くしてはありえなかったであろう。その生涯を描く。
  • 認知症にならない! ボケる食 ボケない食 脳を一気に若返らせる100のコツ(PHP文庫)
    -
    認知症は食事で予防・改善できる! 認知症治療の権威が、脳を一気に若返らせる食べ物&食べ方を大公開。本書では、認知症患者の症状改善の実績をもつ白澤卓二医師が、脳を若々しく保つ「ボケない食べ方」、脳を活性化させる「ボケない食べ物」と脳にダメージを与える「ボケる食べ物」、それにコラムを合わせて100項目を紹介します。興味の湧いたものから一つでも多く実践して、健康長寿を目指しましょう! (本書の主な内容)◆認知症は防げるようになった─―毎日の生活がボケない脳をつくる ◆ボケ予防の要は「毎日の食事」─―カギとなる「炎症」「栄養不足」「毒物」 ◆加工食品よりも自然食品――不自然な食べ物が脳をボケさせる ◆ココナッツオイル─―中鎖脂肪酸が脳の老化を遅らせる ◆生の果物─―果物をそのまま食べると認知症予防に ◆小麦――毎日のパンが脳にダメージを与える ◆バーガー・ポテト・コーラ――脳をボケさせる凶悪セット!
  • 鈴木貫太郎 昭和天皇から最も信頼された海軍大将
    4.0
    もはや勝利への望みはついえた太平洋戦争の幕をいかに引くか。それこそが、昭和天皇から、首相・鈴木貫太郎に託された、最大の任務であった。日清戦争当時から、“鬼の水雷艇長”として名を馳せたが、「軍人は政治に関与すべきではない」との固い信条から、決して、政界の表に立とうとしなかった“生粋の海軍軍人”は、天皇の口から「頼む」といわれ、ついに、この難局に立ち向かうことを決意する。しかし、特に陸軍においては、この時に至っても、“本土決戦、一億玉砕”の意気強く、天皇―鈴木ラインの“早期終戦”とは、全く相容れない情況であった。そこで、鈴木貫太郎は、本心をおしかくし、決戦派に迎合するように見せながら、海外の情勢をも見定め、自らの任務遂行に向けて、着々と手を打って行く。そして、ポツダム宣言の発表……ここに貫太郎は細心の注意を払いつつ、勝負をかけた行動に出た……。天皇と日本への至誠を貫いた男の生涯を描く長編小説。
  • 直江兼続と妻お船
    3.7
    戦国の上杉家を支える二大巨頭の重臣のひとつ、直江家には一粒種の娘“お船”がいた。後継者となる嫡子のいなかった直江家では、男子の様に活発な少女として育てられ、のちに鎌倉時代の女傑・北条政子にも比肩される器量をもった、聡明な女性となる――。謙信が死去すると、その養子同士の景勝と景虎の間で、越後を二分する熾烈な跡目争い「御館の乱」が勃発する。直江家は景勝を支えて勝利するも、お船は愛する夫を暗殺されてしまう。悲嘆にくれるお船の再婚相手として、三歳年下の幼馴染みである“兼続”が婿に選ばれたことから、戦国を代表する名軍師・直江兼続が生まれ、二人の運命は大きく動き始める。幾多の困難を乗り越えて結ばれたお船と兼続の戦国夫婦ぶりは、「前田利家と松」「山内一豊と千代」に勝るとも劣らない。秀吉・家康の天下人を相手に、内紛で弱体化した上杉家の危機を救った男と女の物語を鮮やかに描いた力作小説!

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  • 絶対、人に話したくなる「時間」の雑学
    3.0
    「年をとると1年があっという間に過ぎていく」「楽しいときは早く終わり、退屈なときは時計ばかり気になる」「病気で寝込んでいると、時間の流れがゆっくり感じられる」……。時間は誰でも平等のはずなのに、不思議に感じたことはありませんか? 本書は、人間の心理や身体が“時間の速さ”にどう影響するかなど、サイエンスの視点から時間にまつわる素朴な疑問を解説していきます。「体温が高いと、時間が経つのが遅くなる?」「ワームホールで過去にさかのぼれる?」など、人体の構造や宇宙の謎にまで迫った科学雑学の決定版! 【本書の主な内容】●子どもは1日が短く、1年は長い? ●うつ病の人の時間はゆっくり進む? ●タンパク質が「振り子」の役割をする ●時計の針は、なぜ右まわりなのか? ●太古の地球では、1日24時間ではなかった ●光より速いロケットはタイムマシンになる ●時間には「始まり」と「終わり」があるのか?

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  • 浅井長政とお市の方
    3.5
    北近江の勇将、浅井長政。その実力を認めた織田信長は、絶世の美女といわれた妹・お市を嫁がせ、長政と同盟関係を結ぶ。その後、長政とお市は「茶々・初・江」という三人の娘をもうけ、浅井家の行く末は安泰にみえた。しかし、天下統一を目論む信長は非道な振る舞いを繰り返し、長政を苛立たせる。そしてついには、浅井家と長年同盟関係にあった朝倉家を、長政に無断で攻撃。「織田が朝倉に兵を向けるときは必ず報せる」との約束を見事に破られた長政は、ついに離反を決意する。兄・信長をとるべきか、夫・長政をとるべきか……。苦渋の選択を迫られたお市はいかに行動したのか? はたまた、三人の娘の運命は!? のちに徳川二代将軍・秀忠の正室となる三女・江を通じて、徳川の治世にまで受け継がれた「浅井と織田」の気概を、膨大な史料をもとに描いた渾身の大作。文庫書き下ろし

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  • 千利休 己れの美学に殉じた男
    3.0
    「あれほど待ち望んだ平和が招来したとたん、朝鮮、明に出兵しようとは……とうとう心まで老いて魔道に入ったか!」。面前で平然と言い放つ利休に、秀吉は思わず懐刀に手をかけた――。信長、秀吉に仕え、茶の湯の頂点を極めた男、千利休。しかし一方で利休は、恐るべき秀吉の秘密を知ってしまったのだった。天下人である秀吉と利休の関係を新しい解釈で描きあげ、自刃の謎に迫る傑作歴史小説。
  • 子どもが育つ魔法の言葉
    4.2
    世界37カ国で愛読され、日本でも累計270万部を超えるベストセラーとなった子育てバイブルが電子書籍で待望の登場! 子育てでもっとも大切なことは何か、どんな親になればいいのかというヒントがこの本にあります。親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。子どもは、毎日の生活の中で、よいことも悪いことも、親から吸収していきます。本書は、よい子を育てるために親が知っておかなければならない知恵が、誰もが共感できるシンプルな言葉で綴られています。「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる」「見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる」「認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる」「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」など、子育ての不安を解消する魔法の言葉がいっぱいです。自信を持って子どもに向き合えるようになるに違いありません。
  • 太原雪斎と今川義元 東海に覇を唱えた軍師と名将
    4.0
    衰退した幕府を救うため、京の都に旗を立てる! 家督相続を巡る内乱――花蔵の乱――に勝ち、第九代当主となった今川義元。その軍師として、北条家、武田家との間で三国同盟を仕掛けるなど、「戦国大名・今川家」の力を養った太原雪斎。永禄三年、駿河・遠江・三河の兵を率いた義元は、遂に上洛の軍旅を催すのだが……。「東海の覇権」を担った二人の活躍と悲運の結末を描いた力作長篇小説。

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  • これが日本の実力! 世界なんでもランキング100
    -
    1巻720円 (税込)
    「日本は豊かな国? それとも貧しい国?」――現代人が抱くそんな“素朴な疑問”も、日本を眺めているだけではわからない。また、「ODA大国」「再生エネルギーで世界一」といった10~20年前の日本のイメージが、すっかり様変わりしているケースも多くある。本書は、政治・経済から社会問題、教育、文化、マネー、趣味嗜好まで網羅した100のランキングで“世界のいま”を浮き彫りにする。「『高い』と言われる日本のガソリン代は、意外と安かった!?」「幸せの国・ブータンの『幸福度』が下落している」「いまや『金の産出量』でナンバーワンの中国」「難民問題で『住宅価格』が急上昇するトルコ」「現在も世界で断トツの『鉄道王国』アメリカ」「『睡眠不足』で世界ワースト1位を争う日本と韓国」など、最新のデータから見えてくる意外な事実から、日本の“真の実力”も明らかになる。あなたの常識が引っくり返されること、間違いなしの一冊。

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  • 『名将言行録』乱世の人生訓
    4.0
    本書は、幕末の館林藩家老・岡谷繁実が16年の歳月をかけて、日本近世の“個性的な武将”192人のエピソードを選りすぐった『名将言行録』の抄訳。欧米列強の脅威が迫るなか、日本が国家を保つためには、いったいどうすればいいのか? ――岡谷は、応仁の乱後から徳川3代将軍家光の世に至る日本国内の〈人材〉の在り方に注目した。人材こそが国家を盛んにし、また衰えさせもしたのである。「『最後は斬る』のが武士の本質だ!(内藤昌豊)」「『徳川攻め』を最優先の事業にさせるな!(徳川家康)」「『弱敵』を恐れぬ将は、勝ちを貯蓄できない(黒田孝高)」「『平常通り』こそ武家政権の危機管理だ(阿部忠秋)」「『害を避けること』の害を知れ(本多正信)」「『覚悟』があれば、身体は勝手に反応する(堀直政)」など、名将たちの強烈な生き様から、現代人の不安を打ち砕く生き方の極意を浮かび上がらせる。『[新訳]名将言行録』を大幅増補し、改題。

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  • 「英語のしくみ」を5日間で完全マスターする本
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 誰もが学校の英語の授業で、最初に習った覚えのある「5文型」のキホン。ところが、今日の英語教育で「5文型」を採用しているのは世界中で日本だけと聞いたら驚くだろうか? (海外では「7文型」「8文型」の考え方が主流である)。実は、英文法にはさまざまな理論があり、日本の学校英語はその1つにすぎないのだ。本書は、最新の英文法理論をふまえつつ、教科書の“丸暗記”では理解できない「英語のしくみ」を5日間で完全マスターする。「英語には未来形という時制がない」「aは新情報、theは旧情報の目印である」「日本語は助詞、英語は単語を並べる順番が『文の意味』を決定づける」「theは、もともとthat『それ』を弱めた形」など、学校英語とは少し違った角度から、自然かつ本当に実用的な英語のルールを解説。「なるほど、そういうことだったのか!」と新たな発見と気づきで、あなたの“英語感覚”が一変すること間違いなし。
  • 真田幸村は生きていた! 日本各地の「不死伝説」の謎に迫る
    3.0
    日本史の悲劇的な英雄にまつわる「不死伝説」。それは戦国武将の中で屈指の人気を誇る真田幸村についても、数々の伝説が残されている。絶望的な劣勢の大坂の陣で、天下人・家康を“あわや討死寸前”まで一度は追い詰めた幸村。ところが、疲労困憊の末のあっけない最期に、「幸村の首実検で用いられたのは“偽首”では?」という噂が絶えなかった。本書は、大坂の陣後に九州・四国・本州など日本各地に残された、幸村とその周辺人物(真田大助、豊臣秀頼・国松、淀殿、後藤又兵衛、明石全登、木村重成、長宗我部盛親……)たちの生存説の謎を追う。「埋葬場所が不明な幸村の首」「『真田の抜け穴』は三つあった?」「真田家の足軽がみた岩窟に棲む翁」「安房の山中に残る不死伝説」「大助が島原の乱で一揆方に加わった?」「秀頼生存説に対する江戸幕府の対応」など、大坂の陣の真の結末に迫る一冊。戦国最後の英雄はどこへ消えたのか?

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  • 日本人が意外と知らないアジア45カ国の国民性
    -
    灼熱のインド、南国のインドネシア、砂漠のサウジアラビア、草原の国モンゴルなどなど、アジアと一口に言っても、民族も宗教も環境も多種多様だ。本書では、「ブータン人は、実は不倫OK!?」「ヒゲ増毛クリニックが人気のトルコ」「タイの男性は人生で一度は出家する!」「カタールの公務員の勤務時間は午前中だけ!?」「人口密度は1平方キロメートルに2人未満のモンゴル」など、各国気質の本音を徹底紹介。上下関係に厳しかったり、強い男性が理想だったり、日本では失いつつある古風な共通点が見えてくる!? [インド人]家族の間でも回し飲みは絶対しない[ベトナム人]メイドさんのことを「おしん」という[イエメン人]男性は幅広の短刀をいつも携帯している[イラン]男女隔離の政策が徹底しすぎて晩婚化が進んでいる[タジキスタン]教師のヒゲ禁止令がある[台湾]屋台が多いので料理を作れない女性もいる――同じアジアだから、似ているかと思ったら……全く違う!
  • 真田幸村 家康が怖れた男の生涯
    3.4
    群雄割拠する戦国の乱世にあって、幾度かの人質生活、兄・信幸との対立、屈辱的な蟄居時代など、様々な苦渋を味わいながらも、天下取りの機を探り、大望を賭けた大坂夏の陣で散った名戦術家・真田幸村の生涯を綴る長編歴史小説。

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  • 武田信玄
    -
    戦国乱世にその名を轟かせた希代の戦術家・武田信玄。武田家嫡男として生まれながら、「異相の子」として父・信虎に冷遇された晴信(のちの信玄)は、二十一歳にして父を駿河に追放、甲斐国の領主として立つ。北に上杉謙信、西に織田信長、南に若き徳川家康。無敵の武田軍を率い、割拠する勇将たちと覇を競いあったその野望と栄光の生涯を、雄渾な筆致で描く。

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  • 加藤清正 太閤の夢に殉ず
    3.3
    勇猛果敢にして慈悲の心にあふれ、今日なお語り伝えられる多くの逸話を残した異色の戦国大名・加藤清正。戦乱の世には剛毅なる武将として名を馳せ、天下治まってからは、築城・治世の名人としてその才能を讃えられた名君。波乱に富んだ全生涯を壮大なスケールで描き、併せて秀吉による朝鮮出兵の知られざる側面を明らかにする。

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  • あの有名人101人にみる 理想の逝き方
    -
    なんの前ぶれもなく、ぽっくり死にたい──。そう考える人は多いだろう。しかし、死を考えることなく逝くことが、本当に幸福だろうか。本書では、作家、芸術家、俳優、政財界人として活躍した「あの人」のご臨終場面を再現。たとえば、「延命治療を拒否した人」として、緒方拳(俳優)、長谷川町子(漫画家)などを紹介。他には、「仕事にすべてを燃焼させた死に方」として、溝口健二(映画監督)、田中絹代(女優)、「自死という美学を貫いた人」には、江藤淳(文芸評論家)、三島由紀夫(作家)、「不慮の死をとげた人」には、向田邦子(作家)、力道山(プロレスラー)などなど。さらに、「じたばたしても潔い死に方」「人知れず姿を消す」「急死」「自然死」など、死に方の類型を人物のエピソードとともに綴る。現代日本人100余人の「逝き方」を哲学者が徹底研究。あなただったら、どんな死に方を理想とするか? 悔いなく人生を閉じるための心得帳である。

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  • 目からウロコの日本史 ここまでわかった!通説のウソと新事実
    4.0
    1巻720円 (税込)
    通説の裏に隠された意外な真相こそ、歴史の醍醐味だ!絶対に変わらないようでいて確実に変わっているのが歴史。新発見があるたびに、歴史はどんどん書き換えられています。本書はそんな、最新の歴史情報を満載した一冊。偉人、英雄たちの知られざる素顔や歴史的事件の隠れたエピソードから、通説に対する新しい見方まで、まさに目からウロコが落ちる“日本史の真相”を紹介します。「縄文人は竪穴住居では生活していなかった?」「日本の稲作は定説より五千年も前から始まっていた?」「日本最古の貨幣は『和同開珎』ではなかった?」「銭形平次は、庶民の鼻つまみ者だった?」「鎌倉幕府創設は1192年ではなかった?」「鎖国時代の最大の貿易相手国は朝鮮政府だった?」「薩長同盟成立の場に坂本龍馬は立ち会っていなかった?」など古代から近代までの意外な史実を、「社会」「人物」「政治経済」「文化」「外交」のジャンル別に紹介します。教科書が教えない情報満載!

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  • 目からウロコの世界史 “読みやすさ”“面白さ”バツグンの「通史」決定版!
    -
    1巻720円 (税込)
    この広大な地球上に初めて都市国家が形成されてから現代まで、人類が歩んできた世界の歴史は約6000年――。その膨大な世界史の知識を、教養として一通り得ようと思ってもどこから勉強したらいいのか分からない、いきなりページ数の多い専門書ではとっつきにくいと迷っている方が多いのでは?本書は、世界史全体を75のポイントに分け、学校の授業では味わえない躍動感溢れるエピソードで面白く解説していきます。パラパラと本をめくって興味をもった時代のどこから読んでもOK、図表や写真も豊富に収録して、今まで世界史に馴染みが薄かったという人でもイメージが掴みやすい工夫が盛り沢山です。「モヘンジョダロから大量に発掘された人骨の謎」「名家ハプスブルク家、700年の栄華」「ドラゴン・レディー西太后による清朝末期の改革」「イギリスの繁栄を誇示した大イベント・ロンドン万国博」など、思わず目からウロコが落ちる情報が満載の一冊!

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  • 戦略課長
    3.9
    事なかれ主義で経営が悪化した上場企業に、メインバンクから取締役としてロボットが出向してきた!?予算5000万円の新規事業を任された新米課長・道明美穂は、ロボット取締役からさっそく事業計画書の作り直しを命じられるが……。はたして道明はこの事業を成功させ、業績を上げることができるのか、さらに恋人・吾郎との恋の行方は?「新規事業を成功させる3つの戦略」「ポートフォリオを使えば、事業リスクは減らせる」「事業を拡大するお金を上手に調達する方法」「賃料を上げて不動産投資を成功させる方法」「戦略を理解できれば、人生の勝者になれる」など、事業計画書や経営戦略の立て方から株や不動産投資の基本まで、投資のルールのすべてがわかる! 先が気になる、笑いと涙の投資戦略ノベル。運に任せた人生は、努力の効率が悪い。成功するために必要な知識を得て、戦略を立て、合理的に決断し、実行すれば人生は変わる!

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  • 会計天国(PHP文庫)
    3.8
    突然、事故死した経営コンサルタントの北条。そこに現われた黒スーツ姿の天使・Kが提案したのは、現世に復活するチャンスだった。ただし、人生崖っぷちの5人を、会計ノウハウを使って幸せにするという条件付で……。その5人とは、黒字続きなのに給与と家賃が払えないアパレル会社の元アイドル社長。アニメグッズを販売する直営店ビジネスが大コケして株価が急降下したオタク社長。親が買収した子会社で粉飾決算が発覚した経理担当の娘。決算書が読めないのに「売上至上主義」で出世できた大手専門商社のやり手部長。多角化経営に失敗して資金繰りに行き詰った青年実業家(実は娘の婚約者)。北条は追い詰められた彼らを救い、現世に戻って娘の結婚式に出席することができるのか――。初心者でも「財務3表」が読めて使えるようになる。仕事で役立つ決算書&会計知識が満載。

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  • 私の夢・日本の夢 21世紀の日本
    4.0
    1977年に松下幸之助が提示した壮大な21世紀ビジョンとは。 政治、経済、経営から教育、宗教、国土まで、理想の社会像を未来小説風に描き出した異色の日本論。

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  • 歴史から読み解く日本人論
    4.0
    罰則がないコロナ対策、敵国だったアメリカとの日米安保条約、一度も改正されたことがない日本国憲法……外国人から見ると驚くことが多い日本人の考え方。その行動原理の原点は歴史にあった! 日本人も気づいていない日本特有の思想の歴史的な背景を井沢史観で徹底解説。穢れ、水に流す、尊い犠牲……これらの感覚の正体とは? 憲法改正と言うといまだに「改悪でしかない」と血相変えて反対をする人がいます。それは日本人に「多くの人間の犠牲の上に成立したことは絶対に守らなければいけない」という宗教があるからです。その結果成立した日本国憲法は絶対変えてはいけないということになりました。(本書「あとがき」より) ●日本には話し合い絶対主義という宗教がある ●偉大な人間が不幸な死に方をすると怨霊になる ●日本人が考える理想的なリーダーは談合調整型 ●遷都するほど恐ろしい「死穢」 ●“きれい”と“正しい”はイコールになる
  • 牧野富太郎・植物を友として生きる
    -
    朝ドラのモデルとして話題! 小学校中退→実家が破産→極貧→世界的植物学者波瀾万丈すぎる男の生涯とは――牧野富太郎は、NHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルとなった人物。本書は、牧野富太郎の歩みをハイライトごとに描き、まるでドラマを見ているかのように、その波瀾万丈の生涯をたどることができる。多くの苦難を味わいながらも、「日本植物学の父」といわれるほどの学者となった牧野の生涯は、多くの人々に勇気を与えてくれるはず! (本文より)これからはじまる本編を読むと、周囲を気にせず、ただひたすら我が道を行く富太郎の姿に、ときには苛立ちを覚えるかもしれない。特に壽衛の苦労を思うと、彼に嫌悪感を抱く方がいてもおかしくはない。だが、同時に、羨ましくも思えるのではないだろうか。誰に何を言われても、どれほど疎まれても恨まれても、ときには大事な家族に無理を強いてでも――けっして自分を偽らず、寝食を忘れて好きな植物に熱中する富太郎を、心のどこかで羨ましいと感じるのではないだろうか。
  • 10秒で人を操る心理術
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    ●スタンフォード大、ハーバード大……すべてに根拠あり! ●意外なコツを知るだけで、仕事・生活……全部うまくいく! ●心理学が科学的に明らかにした「人間関係のすごい秘密」 本書で紹介する心理学の知見は、「人間の心は、コミュニケーションの最初の一瞬に大きく左右される」ことをよく示している。最初の挨拶の一言だけで、タイミングよく発せられた言葉ひとつで、ちょっとだけ見せた笑顔ひとつで、かすかな身体の動きひとつで……。コミュニケーションは、いちいち考えずに口をついて出る言葉や一瞬の行動によって成り立っている。だからこそ、相手に思いどおりに動いてもらうためには、適切な言葉をすぐにかける必要がある。しかし、頭の回転が特別に速いわけではなくても、口が達者でなくても、人は操ることができる――たとえば、無言であっても、人を操ることは可能だ。人間の心理に沿った言葉や動きを知っておけば、10秒で人を操ることなどたやすいものだ。一瞬で相手をあなたの虜にする「禁断のテクニック」が満載!
  • [新版]面白くて眠れなくなる元素
    -
    元素は現在、全部で118種類ありますが、天然にあるのは約90種類です。その約90種類の元素が、1億を超える地球上の物質や宇宙にある物質も含めて、さまざまな種類の物質を織りなしています。元素は結びつく相手や結びつき方を変えて膨大な物質(万物)をつくりあげているのです。本書は、天然にあるものとないもの計118種類、原子番号1「水素」から原子番号118「オガネソン」まで、すべての元素の世界を、身近で興味深い話題に結びつけながら、やさしく解き明かしています。学校で習った理科や化学が苦手だったとしても知的好奇心をもって元素の世界を知りたい人に、最適です。 ●太陽エネルギーの源は水素の核融合 ●天然塩(自然塩)のつくり方 ●鉛筆はなぜ「鉛の筆」というのか? ●タバコを吸うと被ばくする!? ●ローマ時代の水道管 など、というように、興味深い話が満載です。好評書籍の情報をアップデートして文庫化。読みだしたら止まらない一冊。
  • 近代史の教訓 幕末・明治のリーダーと「日本のこころ」
    3.0
    われわれが歴史を読むとき、一番大切な着眼点は、「歴史を動かすもの」は、物質なのか、それとも人間の精神なのか、という問題意識だと私は思います。そして日本の近代史とくに「明治」を考えるとき、これこそ最も重要な視点ではないかと思うのです。(「最終章」より) 著者は、日本近代史において明治という時代が「輝かしい」のは、いち早く西洋の合理主義、技術をわがものにし、日清、日露という大戦争に勝ち抜いて列強に肩を並べたからでなく、西洋文明の奔流にさらされる中で、本来の「日本のこころ」のあり方をつねに見つめ、「誠」を貫くことこそ、自らの持てる力を十分に発揮しうる道であり、それこそが己の生きる道だと信じた人間がリーダーたちだけでなく、庶民の間でも、次から次へと多数現われた時代だったところにあるという。本書にはそうした国際政治学者だからこそ見えてくる、日本の歴史を読み直す視点が、幕末・明治期を代表するリーダーを取り上げるなかで随所に提示されている。
  • 50代の壁 人生の分かれ道を決断する36のヒント
    3.3
    役職定年、年下上司万歳!! 人生逆転の法則を伝授。バブル期に大量入社した世代がちょうど50代半ばに突入。出向や役職定年、早期退職などの時期を迎えている。著者は言う。「リストラ対象の50代に言いたいことは1つだけである。意地を張れ、ということだ。ありていに言えば身勝手に生きろということだ。会社がリストラを迫っても、ホイホイと受けるんじゃない。とことん会社にしがみつくべきである。今までの経験も実績もまったく評価せずリストラを迫ってくる会社に一泡吹かせるなら、居残って、意地を張り、身勝手に振る舞い異端として会社内に居場所を作るのだ。異端として会社内に居場所を作ろうと覚悟した瞬間に、仕事は与えられるものではなく、自分のものに姿を変えるだろう」。銀行マンから50歳を目前に作家に転身、その後の日本振興銀行社長就任や倒産、裁判など、波乱万丈の50代を送ってきた著者ならではの人生訓を綴っていただく。
  • 面白くて眠れなくなる解剖学
    3.0
    自分の体の中がどうなっているか、知りたくないですか? 本書は、TV「世界一受けたい授業」出演の人気の解剖学者が、人体の仕組みから謎までをやさしく解説。まるで人体解剖を疑似体験しているかのように感じられる1冊です。神秘とふしぎに満ちた体の中を覗いてみよう! ●人体を解剖するということ ●江戸時代の解剖事情 ●解剖学が西洋医学を変えた ●腹筋が割れるのはなぜ? ●心臓には骨組みがある ●あなたの肺は何色? ●人間のお尻はゴリラよりも立派 ●足に踵があるのはなぜ? ●眼球の周りには脂肪が詰まっている ●耳の中は複雑な迷路 etc. 「一般の人が人体を解剖することはできません。しかし、自分の体の中がどうなっているのか、ちょっと怖いけれど覗いてみたいと思いませんか。そんな皆さんに、人体解剖の様子をお教えしたいと思います。きっと体の不思議だけではなく、命の尊さを実感する貴重な探検になるのではないでしょうか」(本書「はじめに」より)
  • 南雲忠一 空母機動部隊を率いた悲劇の提督
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    日本海軍最強の「空母機動部隊」を率いて、太平洋戦争の序盤を支配した提督・南雲忠一。ハワイ作戦、南方作戦、インド洋作戦、ミッドウェー作戦、第2次ソロモン海戦、南太平洋海戦……南雲ほど数多くの作戦を指揮した提督はいなかった。真珠湾攻撃で世界戦史に輝く一大勝利を挙げながら、南雲は常に不信の目で見られていた。それは南雲が魚雷の専門家であり、航空機に不慣れだったにも関わらず、年功序列人事で空母部隊の指揮官に選ばれたからだった。結局、ミッドウェーで虎の子の空母4隻を失う大失態を犯したことで南雲のイメージは決定的となり、以後「凡将・愚将」のレッテルを貼られてしまう。しかし南雲は一切弁明せず、南太平洋海戦に出撃、米空母に一矢を報いて司令長官の座を去っていくのだった。最後はサイパン島で玉砕して果てた南雲の評価は、本当に妥当なものなのか? 日本海軍の勝利と敗北、その中心にいた“悲劇の提督”の戦いを描く!
  • 山本五十六と山口多聞 名将二人の生き方、戦い方
    5.0
    太平洋戦争のターニングポイントとなった真珠湾奇襲とミッドウェー海戦――。この天王山の戦いは、連合艦隊司令長官・山本五十六と、その後継者と目された山口多聞少将を抜きにしては語れない。両者とも武士の家系を引き継ぎ、山本はハーバード大学、山口はプリンストン大学に米国留学した経験をもつなど、共通点が多い。また駐米武官を務めたところも同じで、日本海軍きっての知米派であり国際派であった。山本も山口もアメリカの真の実力をよく知っており、日米の戦争には一貫して反対していたのだった。しかし一旦、国家が開戦を決断した以上、海軍軍人である二人は死力を尽くして米軍と戦い、当初から不利と思われていた戦いを善戦へと導いた。山口はミッドウェー海戦で米艦隊に一矢を報いて海に沈み、山本はブーゲンビル島上空で米機に撃墜され、無念の戦死を遂げる――。日本海軍が誇る名将二人の激闘の生涯を描いた力作長編小説。
  • [小川式]突然英語がペラペラになる勉強法(PHP文庫)
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    英会話が苦手だった著者が、なぜ急にペラペラになったのか? 本書では、42歳から始めて、たった1年で英語の達人になった著者が、普通に日本で生活しながら、まるでニューヨークに語学留学したかのような効果が得られる、驚きの勉強法を伝授します。その秘訣は、「日常そのものを英語化する」という方法にあります。「話すための『ハーフ&ハーフ・スピーキング』」など、実際に使える英語が身につく、5つの方法を具体的に解説します。 ◎話す――『ハーフ&ハーフ・スピーキング』で日常生活に英語を持ち込む ◎聴く――『ナチュラル英語シャワー・リスニング』で大量に聴く ◎書く――『添削フレンドリー・ライティング』で英語を直してもらおう ◎読む――『アウトプット式リーディング』で「読むこと」と「話すこと」をつなぐ ◎考える――『直接英語シンキング』で英語力を上げる この1冊で、気づけば夢の「英語ペラペラ」に!
  • 世界のエリートが学んでいる哲学・宗教の授業
    3.3
    哲学と宗教は、人間が生きていく上で不可欠な基本原理である。しかし、日本人エリートには、それらの知識と教養が欠如している。この点を改善することが、日本の社会と国家を強化するために有益なのではないだろうか――。本書は、このような問題意識を抱く著者が、筑波大学で「超優秀」な学生たちを対象に行った「哲学的訓練」と題する連続講義を、紙上で再現したものである。具体的には、◎三四郎はなぜ名古屋で下車したのか? ◎嘘をついても信頼が失われないケース ◎教皇は「会長兼社長」のようなもの ◎ムスリムは遅刻した時に何と言うか など、思わず興味をそそられるトピックが満載。哲学や宗教の知識をまったく持たない人でも内容を十分に理解できるように、細心の配慮をしてまとめられているため、誰が読んでも、「超優秀」な学生たちが覚えた知的興奮が味わうことができる。世界レベルの教養を身につけたい人必読の1冊。
  • こんなに面白かった 古代史「謎解き」入門
    -
    1巻730円 (税込)
    『日本書紀』の中には、まだ謎と秘密がいっぱい眠っている! 著者の古代史は、大胆な推理、緻密な分析、ユニークな視点が特徴で、多くのファンに親しまれている。本書は、古代史の入門者に向けて、著者独自の謎解きのノウハウを余すところなく解説した古代史エッセイ。内容は、◎なぜ誰もが蘇我氏の地・飛鳥を懐かしんだのか ◎『古事記』だけ読んでも古代史の謎は解けない ◎武烈天皇の非道と継体天皇の出現 ◎『日本書紀』は何のために書かれたのか? ◎纏向遺跡にも確認された東国の存在感 ◎謎がないと信じられている時代に謎がある ◎聖武天皇がなぜ豹変したのか、自分で仮説を立ててみる ◎表裏一体だった「鬼」と「神」 ◎伊勢神宮や新道は本当に「日本的」なのか ◎『日本書紀』には「聖徳太子」は登場しない ◎神社の伝承に記されたヤマト建国直後の政争と結末 ……など、興味が尽きない話題を通覧する一冊。『古代史は知的冒険』を改題し、再編集。
  • 古関裕而 応援歌の神様 激動の昭和を音楽で勇気づけた男
    -
    2020年春NHK朝の連続テレビ小説『エール』の主人公のモデルは古関裕而。『オリンピック・マーチ』『栄光は君に輝く』など、昭和の音楽史を代表する天才作曲家、古関裕而は明治42年に福島で生まれました。古関は、銀行員時代に山田耕筰に認められデビュー。応援歌、歌謡曲から軍歌、オペラまで、生涯で5000にものぼる音楽を生み出しました。古関の名曲たちは昭和の娯楽史そのものです。本書に登場するのは、ライバルの古賀政男、世界的オペラ歌手の三浦環、古関と同じ福島出身の人気歌手・伊藤久男や作詞家・野村俊夫、そして昭和の演劇界を牽引した劇作家・菊田一夫など。華やかな昭和のエンタメ業界の豪華メンバーが織りなす物語は笑いと涙に包まれます。彼はいかにして激動の時代に、国民から愛される数々の名曲を生み出したのか。妻・金子(きんこ)と共に歩んだ、その知られざる一生に迫ります。この一冊で、朝の連ドラが絶対面白くなる!
  • 海外経験ゼロでも時間がなくても「英語は1年」でマスターできる
    3.0
    英語が苦手なのに、孫正義氏の秘書に任命された著者が編み出した最短最速の英語勉強法! 孫社長との海外出張の際、ひと言もしゃべれなかった著者が、たった1年で「通訳なしで交渉ができるレベル」になれた学習法を完全公開します。「やるべきこと、やらなくていいことを見極める」などの学習戦略に加え、やる気維持と習慣化のコツ、教材・スクール選びのポイントも紹介。 ◎時間のない方がマスターするための「7つの戦略」 ●戦略1 「自分に必要なのはどんな英語か」をまず明確にする ●戦略2 スピーキングとヒアリングを集中的に鍛える ●戦略3 単語は勉強しない ●戦略4 言いたいこと一つにつき、覚える言い回しは一つだけ ●戦略5 文法も勉強しない ●戦略6 日常会話やスモールトークは後回し ●戦略7 発音はあきらめる 『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる』を改題し、再編集したものを電子化。
  • 旧皇族が語る天皇の日本史
    3.8
    現存する世界最古の国家、日本。その歴史はすなわち天皇の歴史であり、世界で一番壮大なドラマである。本書で語られるのは、「為政者からみた政治史」ではなく「朝廷からみた日本史」。神々の時代から平成の皇室まで、脈々と受け継がれる八千代の流れを追う。いかにして日本という国は生まれ、二千年以上もの時を重ねることができたのか。その理由は、天皇という存在を抜きに語ることはできない。臣下に暗殺された天皇、怨霊と化し壮絶な死を遂げた天皇、祈りで国を救った天皇、朝廷と戦いつづけたカリスマ天皇……。いかなる政権においても、揺るぐことのなかった天皇の本質とは。大化の改新、元寇、応仁の乱、戦国の世、幕末、第一次世界大戦……すでに知っている出来事でも、従来とは異なる視座に立つことで、新たな様相が現れる。明治天皇の玄孫である筆者だからこそ書き得た気鋭の作。
  • 未来世療法 運命は変えられる
    4.3
    全世界ベストセラー『前世療法』シリーズ最新刊、待望の文庫版を電子化! 本書は、米国屈指の精神科医・ワイス博士が綴った、未来を拓くための真実のドラマ。ワイス博士は、治療中の患者が前世の語り出したことから、神秘の世界に気づく。その後、治療体験を重ねるうちに、患者を過去世だけでなく、未来世へと導くことができるようになる。過去と未来へのドラマチックな心の旅で、輪廻転生の意味に気づき、未来は決まっているものではなく、現世の生き方や選択によって変わっていくものと知る。 ◎「サマンサは、ギリシャの建築家であった前世、そして、内科医として名を馳せている来世の自分を見て、学生時代の挫折を克服」 ◎「ポールは、来世でもアリスンと愛し合うことを知り、アリスンの闘病生活を助けるために現在の生活を一変させた」など、未来世を知ることは、傷ついた人生の癒しとなるのです。“運命を変える”究極のスピリチュアルレッスン。
  • 大名屋敷「謎」の生活
    -
    「江戸は町民が主役!」と言うけれど、実は江戸の面積の七割は武家地で、さらにその大半を、参勤交代で全国から集まる殿様と家臣たちが住む“大名屋敷”が占めていた――。本書は、大名屋敷の圧倒的広さ、超豪華庭園、巨大な経済効果、利権を狙う御用達商人、軍事機密で謎に包まれた殿様の生活などから、百万都市・江戸の知られざる実像に迫る。大名屋敷なくして、“江戸の繁栄”は成り立たなかった! 【本書の内容】●第一章 謎の空間! 江戸藩邸――「対照的」だった大名と藩士の生活 ●第二章 江戸の高級サロンだった大名庭園――贅をつくした「おもてなし」 ●第三章 「御用達の座」をめぐる争い――生活物資の納入から汲み取りまで ●第四章 幕末の動乱が「江戸経済」を活性化させた!――戦争という特需 ●第五章 寂れていく「江戸の大名屋敷」――幕府の消滅とともに ●第六章 「首都」東京と消えゆく大名屋敷――荒れ野からの再生(目次より)
  • 江戸時代の「不都合すぎる真実」 日本を三流にした徳川の過ち
    3.0
    天下泰平の世が長く続き、環境にもエコロジー、人情味にあふれる江戸時代を「理想の社会」と憧れる日本人は多いが、はたして本当だろうか? 本書は、「特権階級的に恵まれた江戸市民の暮らし」「鎖国はオランダに騙されただけ」「全国はげ山だらけの自然破壊」など、徳川300年の治世の“不都合すぎる真実”を明らかにする。時代劇や小説で知る江戸時代のイメージが決定的に覆される一冊! 【目次】●プロローグ 「江戸時代礼賛論」を全面的に否定する理由 ●第1章 豊臣の天下はなぜ短命だったのか? ●第2章 関ヶ原で西軍が負けた失敗の本質 ●第3章 世界史から鎖国の原因と功罪を解き明かす ●第4章 徳川家康の祖法を守って「じり貧300年」 ●第5章 「日本は300の国からなっていた」という伝説 ●第6章 武士道とは縁遠い、江戸時代の普通の武士たち ●第7章 江戸時代と現代の北朝鮮はこんなに似ている ●第8章 西郷どんの視点から見た幕末維新
  • 古代日本人と朝鮮半島
    4.5
    なぜ、日本と半島の気質はこれほど違うのか? 科学と歴史から日本人の正体に迫る! 近年DNA分析が進み、アフリカで誕生した人類が、どのように拡散し日本まで辿りついたのかが、少しずつ解明されてきた。そして驚くべきことに古代日本列島では、実に多様な人々が世界各地からやって来て、共存していたようなのだ。そのため、「縄文人と弥生人から現在の日本人になった」という説はもはや成り立たなくなっている。本書は、こうした最新の科学研究とともに、考古学と史料を駆使し、どのようにして日本人と日本が出来たのかを探る1冊。同じ東アジアでも中国、朝鮮半島と異なる気質をもつ日本人のルーツを探ることで、半島、大陸とのつき合い方も自ずと見えてくるだろう。『なぜ日本と朝鮮半島は仲が悪いのか』を改題。

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