全国各地のクラフトビールブルワリーと、その醸造家を紹介する作品。一昔前は地ビールと呼ばれ大流行したが、近年はクラフトビールと名前を変えており、ブームは静かだが確実に再燃している。
日本のビール産業は、長らく大手寡占による装置産業であったが、ここ数年はビール系飲料の苦戦が伝えられている。このような市
...続きを読む場環境の変化は、本作に登場するようなクラフトビールメーカーにとっては、緩やかな追い風になっているのかもしれない。
本作では著者の友清氏が、北海道から沖縄までのブルワリーを実際に訪ね、当地の雰囲気と一緒に存分にビールを味わっている。内容的にはディープな紹介本というよりは、さらっとした紀行文という感じ、無理矢理ビールに例えるならヴァイツェンかベルジャンホワイト、と言ったところでしょうかね。