Posted by ブクログ
2016年09月14日
パラレルワールド。
猿の惑星に行ったのではなく、どういうわけか
経済的な知能を持った猿が、大きな企業では部長以上になっている。
そこに、紛れ込んでしまったマーケティングのプロフェッショナル滝川。
ちょっと、ホストクラブ風で、昭和っぽい。
シャツのボタンを外して、金のネックレス。
しかし、凄腕のマーケ...続きを読むッターというふれこみ。
五つの事業を立て直す。
不動産業、美容室チェーン、マットレス、キッチン雑貨、
そして スイーツ。目標利益は 10億とする。
マーケティング理論の基本を徹底して確認していく。
これが、私にとっては、大変 ためになった。
猿でもわかる マーケティング理論。
めずらしい理論ではなく、言い古されたマーケティング理論を、
組み合わせて、事業を再生する。
問題は ニンゲンのモチベーションが低いことで、
猿が、リーダーシップを発揮する。
不思議なことに、各事業部の 猿の部長は存在するが、
ニンゲンは 滝川と社長秘書の黒河だけというシンプルさ。
市場のセグメンテーション、ポジショニング。
コストリーダー、差別化、集中化。
価格競争して 勝てるか?という質問が重要なんですね。
キリンのクビが なぜ長いか?『クビが長いって、ギャグでしょ』
クチコミは、運任せではだめで、戦略がいる。
美容室のアプローチは、組織変革と
モノではなくコトに焦点をすえる。
選ばれた人しかこないようにする。『スイッチングコスト』がポイント。
店の回転率をあげることが 美容室の利益を上げる。
ふーむ。『子供の髪を切る』教室ねぇ。
機能よりも、かわいいキッチン雑貨。
SWOT分析とTOWS分析。→自分の都合のいいようにマトリックス。
日ごろ、なぜか、SWOT分析が好きじゃなかった。
現状知るにはいいけど、戦略ならないと思っていたが、すっきりした。
ふーむ。100円ショップでも売ってそうな感じだが。
『料理教室』との連携。商品とサービスの結合。
料理は 好きでやっている人は少ない。
マットレスの猿部長は 意外と手強い。
マットレスはなんのためにうるのか?
眠りのコンサルティングができないだろうかと発展させる。
目に見えない付加価値を。
体験しなければ、理解出来ない。
マーケティングは手段であって、答ではない。(納得!)
買ってくれるお客を捜すこと。
お客様の発見。お客様実証。お客開拓。そして、組織構築。
『昭和っぽい』というのが 琴線ですね。
ゴルファー猿なんかが でてきちゃう。
コアコンピタンス とは コアラのコンビダンス。
『売れるものは、何やっても売れる。』
でも、そういう商品は 少なくなったのだ。
パラレルワールドがなぜできたのか?
というのは、ウイルス、そして、それの効果。
『あまり深く考えない』ニンゲンがなぜできたのか?
ふーむ。中国を想起させる。
猿が部長の方が、ニンゲンのバカさ加減を証明出来る。
でも、日本みたいに 400メートルリレーで、ちゃんとアメリカに勝てるのだから
協力する能力はあるかもしれない。
イヤー。おもしろかった。
しかし、お客様は猿ではなく ニンゲン。
猿が リーダーシップとって 果たして ニンゲンに売ることができるのか?
まぁ。猿のリーダーシップで できちゃう物語だから、
リーダーがわかれば、なんでも解決出来るという 観念論に落込んでいる。