【感想・ネタバレ】猿の部長 マーケティング戦略で世界を征服せよ!のレビュー

あらすじ

アメリカの大学でMBAを取得した滝川は、中堅総合商社・ライフ商事への入社直前、こっそり忍び込んだ猿ケ島での祭礼中に気を失ってしまう。目覚めるとそこは、経済の中枢を猿が牛耳り、人間をこき使うパラレルワールドだった!! 滝川は、ライフ商事の5つの事業部で、猿の部長たちにマーケティング戦略を提案し、年間利益10億円を目指すのだが……。「即日完売なのに、利益が出ない不動産事業部」「立地も広告も有利なのに、赤字続きの美容室事業部」「データ分析をしても、ヒット商品が出ないキッチン用品事業部」「徹底的なコスト削減をしても、利益ゼロの寝具事業部」「絶品スイーツなのに、全く売れないインターネット事業部」など、問題だらけの事業部を建て直すことはできるのか? そして滝川は、元の世界に戻れるのか?マーケティング知識ゼロでもよくわかる実践的なマーケティング戦略が満載。最後まで目が離せない、笑いと恐怖の新感覚ビジネスノベル。

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Posted by ブクログ

一言マーケティングといっても、状況に合わせた分析を使わなければ意味がないこと。分析だけではなくそこから打開策を考えられなければ改善もないこと。それが分かりやすく書かれていた。猿の部長ももしかしたらあるかもしれないなと思わせてくれるようなラストだった!

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2024年10月14日

Posted by ブクログ

パラレルワールド。
猿の惑星に行ったのではなく、どういうわけか
経済的な知能を持った猿が、大きな企業では部長以上になっている。
そこに、紛れ込んでしまったマーケティングのプロフェッショナル滝川。
ちょっと、ホストクラブ風で、昭和っぽい。
シャツのボタンを外して、金のネックレス。
しかし、凄腕のマーケッターというふれこみ。

五つの事業を立て直す。
不動産業、美容室チェーン、マットレス、キッチン雑貨、
そして スイーツ。目標利益は 10億とする。

マーケティング理論の基本を徹底して確認していく。
これが、私にとっては、大変 ためになった。
猿でもわかる マーケティング理論。
めずらしい理論ではなく、言い古されたマーケティング理論を、
組み合わせて、事業を再生する。
問題は ニンゲンのモチベーションが低いことで、
猿が、リーダーシップを発揮する。
不思議なことに、各事業部の 猿の部長は存在するが、
ニンゲンは 滝川と社長秘書の黒河だけというシンプルさ。

市場のセグメンテーション、ポジショニング。
コストリーダー、差別化、集中化。
価格競争して 勝てるか?という質問が重要なんですね。
キリンのクビが なぜ長いか?『クビが長いって、ギャグでしょ』
クチコミは、運任せではだめで、戦略がいる。

美容室のアプローチは、組織変革と
モノではなくコトに焦点をすえる。
選ばれた人しかこないようにする。『スイッチングコスト』がポイント。
店の回転率をあげることが 美容室の利益を上げる。
ふーむ。『子供の髪を切る』教室ねぇ。

機能よりも、かわいいキッチン雑貨。
SWOT分析とTOWS分析。→自分の都合のいいようにマトリックス。
日ごろ、なぜか、SWOT分析が好きじゃなかった。
現状知るにはいいけど、戦略ならないと思っていたが、すっきりした。
ふーむ。100円ショップでも売ってそうな感じだが。
『料理教室』との連携。商品とサービスの結合。
料理は 好きでやっている人は少ない。

マットレスの猿部長は 意外と手強い。
マットレスはなんのためにうるのか?
眠りのコンサルティングができないだろうかと発展させる。
目に見えない付加価値を。
体験しなければ、理解出来ない。

マーケティングは手段であって、答ではない。(納得!)
買ってくれるお客を捜すこと。
お客様の発見。お客様実証。お客開拓。そして、組織構築。

『昭和っぽい』というのが 琴線ですね。
ゴルファー猿なんかが でてきちゃう。
コアコンピタンス とは コアラのコンビダンス。
『売れるものは、何やっても売れる。』
でも、そういう商品は 少なくなったのだ。

パラレルワールドがなぜできたのか?
というのは、ウイルス、そして、それの効果。
『あまり深く考えない』ニンゲンがなぜできたのか?
ふーむ。中国を想起させる。

猿が部長の方が、ニンゲンのバカさ加減を証明出来る。
でも、日本みたいに 400メートルリレーで、ちゃんとアメリカに勝てるのだから
協力する能力はあるかもしれない。
イヤー。おもしろかった。
しかし、お客様は猿ではなく ニンゲン。
猿が リーダーシップとって 果たして ニンゲンに売ることができるのか?
まぁ。猿のリーダーシップで できちゃう物語だから、
リーダーがわかれば、なんでも解決出来るという 観念論に落込んでいる。

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2016年09月14日

Posted by ブクログ

上司が猿って…(笑)設定だけでも面白かったです。SF&マーケティング&ミステリーの組み合わせです。最後まで一気読みです。最後にどんでん返しがあります。

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2016年06月06日

Posted by ブクログ

奇想天外な設定のビジネス小説第3弾。
部長以上はみんな猿という世界に迷い込んだ主人公が、猿の部長達を相手にコンサルするという話。
合間に唐突に入るギャグがめっちゃおもろい。

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2015年06月13日

Posted by ブクログ

 シリーズ3冊目で、慣れたためか、計算ネタがなかったためか不明だが、もっともすらすらと読めた。また、小説としても単純ながら面白さがあり、その点もよかった(本書でマーケティングの基礎をというわけでもなかったが、それもあらかた満たしていると思えた)。
 美容室のビジネスの話が、身近に具体例を見てきたせいもあり、特に良かった。

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2015年06月03日

Posted by ブクログ

まずストーリーが十分合格ラインでした。
小説を通してなんらかの技術を学ぶ体の本ですが、十分楽しめたことは大きい。マーケティングについても一読では難しいが何度も読めば自分でも実践できそうと思えた。

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2015年04月27日

Posted by ブクログ

天国、ロボット、タイムスリップと来て今度は猿の惑星。プロットがまんま猿の惑星なのにはちょっと笑った。

相変わらずビジネスに役立つ知識のエッセンスが散りばめられている。エッセンスだけだから、これに興味を持ったなら本格的に勉強してみればいいだろう、というスタンスを感じる。
知識のお勉強部分は相変わらず分かりやすいけど、今回は小説のフィクション部分もだいぶ面白くなっていたように思う。
尤も、オチの部分はだいぶご都合主義だったけど。とはいえ筋書きはよく考え込まれていたと思う。楽しく読めた。

マーケティング、面白い!ちょっと勉強してみよう。

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

ある有名企業の店長や管理監督者が集まる研修で実施したアンケートで、半数以上の方がこの本を読んだ感想を書いていたので、タイトルの不思議さもあり、気になったので読んでみました。
マーケティングの考え方が具体例を用いて書かれていて、とても勉強になりました。とはいっても小難しい話ばかりではなく、ストーリー展開もきちんとあるので、おもしろくて一気に読み進められました。続編あったりするのかなぁ(笑)

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

冒頭からの奇天烈な設定に半信半疑で読み進めたが、想定外の展開で小説としても楽しめた。
マーケティングについては素人のため、色々な業界をケーススタディによく知られる分析手法を確認できたため手軽なビジネス書としてもお得感のある一冊だった。

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2021年05月20日

Posted by ブクログ

物語形式のビジネス書と見せかけて、SFとしてめちゃめちゃ面白い - 竹内 謙礼 青木 寿幸「猿の部長 マーケティング戦略で世界を征服せよ!」 ★★★★☆

小説形式のビジネス書ってありますよね。映像でいうと、免許更新の時にみる事故の物語のことね。
本作は、根本的にはマーケティングを物語形式で説明するビジネス書です。しかし、面白い!SFとして面白い!マーケティングの部分をやんわりに改編すれば映画化もできるんじゃないかくらい面白い。
ビジネス書としてもマーケティングの面白さが存分にわかる内容となっており、マーケティング部に配属された新人さんとか、就活中の大学生がみると楽しさが感じられて良いと思います。
題名からわかるように、「猿の惑星」から作られたお話になります。「猿の惑星」をオマージュしているので自由の女神的なアレもあります。いやまぢでヤられたわ。ここだけなら「このミス」にもだせるぞ!(まぁ「猿の惑星」感が強すぎて出せないけどね)

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2023年10月27日

Posted by ブクログ

文庫本サイズのビジネス書は、通勤時間に読めるので良い。まず、部長以上はすべて猿。異次元に迷いこんで、利益10億を達成し、元の世界に戻れるかという設定が面白い。

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2018年05月05日

Posted by ブクログ

シリーズ第三作
徐々に小説としての質が上がってきています。
というより、マーケティング事例は小説にしやすいのかもしれません。

マーケティング戦略と同時に組織戦略(組織風土)にも言及しているのがいいです。

マーケティング戦略
SWOT分析、3C分析、セグメント分析、ターゲット選定、ポジショニング、4P計画

組織戦略と組織風土
持続的な実行力と検証力

が有機的に結び付いてはじめて効果的に作用します。ビジネスが競争である以上、まわりがまだ手ぬるい内に勝負をしなければなりません。
猿ヶ島の猿がこちらの世界に来るまでにね(笑)

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2016年11月13日

Posted by ブクログ

マーケティング本だが、理論の解説よりも実践的な使い方に焦点をあてている点が面白い。小説にしてきる分、面白くすんなりと読める。

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2015年11月19日

Posted by ブクログ

・コーヒーメーカーは仕事中や朝にコーヒーを飲むシーンを創出することで、市場を拡大させている(頻度を上げている)

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2015年09月27日

Posted by ブクログ

猿の部長というタイトルに思わず惹かれて購入。
中身はマーケティング論を分かり易く書いたもので、主人公がその知識を使い、様々な業種の会社を再建に導いていく。

マーケティングの様々な手法を、それぞれの業種・市場での立場等から考え導いていくやり取りが、猿の部長との楽しい掛け合いで進められるので、ビジネス書の割にサクサク読むことができる。
ある程度知識を持った人は物足りないと思うが、入門書としては楽しく学べる一冊。

何故部長以上の要職が猿になってしまい、人は猿に使われる立場となったのか、そんな謎を追うプチSFミステリの意外な展開も魅力です。

最終消費者と直結した商売は、やはり面白そうだなと思う。
練った戦略やアイデアがハマった時には、たまらないやりがいを感じることだろう。

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2015年03月06日

Posted by ブクログ

『様々な視点のマーケティング』
・市場規模、ニッチ市場を見定めて競合脱却
・実行に移すまでのスピードをあげてチャンスを逃さない
・トライアンドエラーを繰り返す
サルが社会を牛耳る世界へワープ?した主人公が、マーケティングを武器にサル社会で活躍する意外なストーリー。だが勉強にはなる

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2023年08月16日

Posted by ブクログ



ある日、猿ヶ島で行われた祭礼を機に異世界へ。

そこでは、部長職以上は全て猿という世界。
それ以外は普段と変わらない。

そんな世界に送り込まれた主人公の任務はある企業を1年以内に10億円の利益を生み出すこと。

様々なマーケティング手法を用いて、各事業部の問題点を洗い出し、改善してゆく。

ーケティングはあくまでも手法であり、それを使うのは人間で、組織を作るのも人間。

マーケティングを効果的に発揮させるために最も重要なことは...

仰る通りな内容でした。

作中で風刺される前時代的な日本企業の在り方が痛々しい。

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2023年02月09日

Posted by ブクログ

名SF映画「猿の惑星」をオマージュした、一見マーケティング入門書の作品。
しかし、自社と顧客たる他者を冷徹に分析し、組織を効率的に方向づけし、最短距離で成果を得るマーケティングという重要なビジネススキルを学ばせてくれる。

教科書的なビジネス本も否定しないが、マンガ風にも関わらず、実は著者の実体験に裏付けされた本作品もいいと思う。
マーケティングのスタートは、先ず、自社(自分)の得手・不得手を見極める事が重要であると言うことを改めて学ばせてくれる。

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2017年11月28日

Posted by ブクログ

マーケティングの考え方を分かり易く物語にしてる為
知識のない人でも読める内容だった。専門知識を持って
いる人には物足りないが、内容としては非現実的な
内容だが面白いと思った。部署に関係なく上に立つには
マーケティング知識は最低限押さえておかないと某大手
企業にように衰退が続く事になってしまう危険がある。

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2015年10月10日

Posted by ブクログ

マーケティング戦略をわかりやすく解説している本。
セグメンテーションの考え方、PLCなど。
一度読めば十分かな。話はそれなりに面白い。

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2015年01月14日

Posted by ブクログ

会計(『会計天国』)、投資(『戦略課長』)に続く、
第3弾のテーマは、マーケティングですね…。

でも…、
事業会社をケーススタディーにしているにも拘らず、
たぶん、主人公の言動が、社内コンサル的な評論家、
的な感じになってしまってるからだと思ぅんだけど、
前2作と比べて、客観性が乏しぃ印象だったかな~?

まぁ、指南書なので、その辺りは致し方なぃけど…。

でも…、
ベースのストーリーや設定がイマイチだったかな~?

前2作では、
なんとかオリジナリティーを出そぅとしてたけど…、
本作の設定は、「猿の○星」のパクリだからね~。
作者さんは、本職の作家さんではなぃとは言え、
奇を衒ってのパクリじゃ、興醒めしちゃったかも…。

骨格となる「マーケティング理論」については、
端々で、よぃキーワードも散見されていたし…、
マーケティングの初心者が、入門書として読むには、
ちょうどよぃ内容だったかな~、と思います…。

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2015年01月02日

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