大橋武夫の作品一覧
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
佐藤氏の「トランプ時代のインテリジェンス」が、本紙「謀略」をテクストにしていたので、俄然読みたくなり拝読。まさにインテリジェンスの教科書だし、講談調の語り口も読みやすく、1章の明石元二郎のインテリジェンスの凄まじさは冒険譚のようで非常に興味深かった。日露戦争の勝利も明石の諜報活動あってのことぐらいの知識はあったが、この作戦がもっと早くできていれば、終戦交渉がもっと有利に運び、日比谷焼き討ち事件で戒厳令になるような事態はなかったのではないかとも思わせる。ゾルゲ・尾崎や戦国武将のところは本当に付録(明石の活躍よりは有名だと思うので既知が多かった)で、1章が山場。7章の謀略を考えるも、佐藤氏の「トランプ時代のインテリジェンス」の繰り返しに近い。個人的には1章で腹一杯になった感じ。
Posted by ブクログ
著者大橋武夫は陸軍参謀第二部所属ではなかったものの、優れたインテリジェンス能力を持っていた。戦後そのノウハウを企業経営に活かした。本書『謀略』では著者が明石元二郎、リヒャルト・ゾルゲ、戦国武将それぞれの工作を具体的に見ていくが、その中でも特に現代人が読むべき箇所は(七)謀略を考える、であろう。こちらの箇所は作家佐藤優が具体的な解説をしているが、地政学リスクが叫ばれる昨今だからこそ、諸外国とどのような関係で付き合うべきかを考えさせられる。
まず「謀略」と似た用語に「諜報」があるが、これら用語は明確に異なる。諜報とは、単に相手の状況を知るだけであるが、それに対して謀略とは、自身の実力をなるべく使わず相手を自分の思うようにすることだ。また謀略の工作には、文書によるものとスパイによるものがある。前者は今日でいうオシントに該当する。しかし謀略を実行する場合、最も重要なことがある。それは相手に誠意をもって接することだ。これは解説で言及されているが、これは陸軍中野学校においても同様の教育方針である。たとえ協力者が欲しい情報を収集できなかったあるいはその情報がガセネタであったとしても、その人をぞんざいに扱ってはいけない。