小説・文芸 - 幻冬舎作品一覧

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  • いろは匂へど
    3.6
    京都・二条で小さな和食器店を営む紫(ゆかり)。好きなものに囲まれ静かに暮らす紫の毎日が、20歳近く年上の草木染め職人・光山(こうざん)の出現でがらりと変わる。無邪気で大胆なくせに、強引なことを“してくれない”彼に、紫は心を持て余し、らしくない自分に困り果てる。それでも想いは募る一方。ところが、光山には驚くべき過去が――。ほろ苦く、時々甘い、恋の物語。
  • 岩崎弥太郎と三菱四代
    3.7
    三大財閥中、三百年以上の歴史を持つ旧家の三井・住友に対し、三菱は明治の動乱に乗じて短期間で巨万の富を築いた特異な会社である。坂本龍馬の遺志を継いで海運業を起こし、権謀術数を駆使してわずか五年で頂点を極めた政商・岩崎弥太郎。日本初のビジネス街・丸の内を建設した二代目・弥之助。戦争景気で業績を伸ばし、昭和の大不況を勝ち残った三代目・久弥と四代目・小弥太。時代に即した巧みな経営術と、現在も続く財界随一のグループ結束力で成り上がった一族、岩崎家四代のビジネス立志伝!
  • 言わなかった言わなかった
    4.0
    横綱・朝青龍の起こした事件に対し、女性初の横綱審議委員として真っ向から対決!! 『横審の魔女』とまで呼ばれ、横綱へ「もう自ら引退せよ」と迫ったその言葉の真意には、日本の伝統文化への揺るがぬ愛情があった――。 決して“言わなかった”“聞かなかった”じゃ許されない。日本人の背筋を正す、怖くて優しい本音の言葉。痛快エッセイ五十編。
  • 引火点 組織犯罪対策部マネロン室
    3.3
    国内有数の仮想通貨取引所に、資金洗浄の疑いが持ち上がる。マネロン室の樫村らが捜査 を開始するが、謎の人物から警察の撤退を求める脅迫メールが届く。さらに調査対象だっ た取引所の女性CEO・村松が失踪。自作自演か、それとも第三者による誘拐か。姿の見 えない敵を相手に、刑事たちは心理戦を仕掛けるが……。汚れた金の行方に迫る警察小説。
  • インカメ越しのネット世界
    -
    自撮り女子が語る、エモいインターネットの現在と未来。 IT企業で働く傍ら「自撮り女子」として人気の著者が、セルフィーアプリ、ネットレビュー、動画コミュニケーション、ネット広告の未来、マッチングアプリ、サブアカウント、SNS時代のブランディング、レガシーメディアとWEBメディアなどの新しいインターネット文化を独自の目線でエモく斬る! 幻冬舎plusの人気連載に書き下ろしコンテンツを加え、待望の書籍化。巻末には、はあちゅうとの15,000字を超える赤裸々対談「女の子がいつまでもネットの第一線に立ち続けるために」も収録。さらに購入者限定にりょかちからLINEであとがきが送られてくる特典付き! 【目次】 ・自撮り女子が見る、インカメ越しのネット世界 ・2回目の検索をしなければ安心出来ない私たち ・「盛りたいだけ」はもう古い? 自撮り文化がもたらす新しいコミュニケーション ・私たち「ポストタラレバ娘世代」は、井の中の蛙を卒業して幸せになれるか ・データのやり取りが、私たちの「会話」を確実に拡張していく ・ドラえもんって超優秀な広告媒体じゃないですか? という話 ・JKに学ぶ、サブアカウントのススメ ・2017年、女子の「カワイイ」にまつわる戦略について ・インターネットはいつでも私たちの「恋心」を叶えるツールだ ・逆ブランディングは今日も、よくばりな私を救う ・私のレガシーメディア・コンプレックス ・特別付録1 はあちゅう×りょかち 対談「女の子がいつまでもネットの第一線に立ち続けるために」 ・特別付録2 ひとこと自撮り奥義 他 ・特別付録3 りょかちがLINEであとがき送ります
  • 因果鉄道の旅
    3.3
    下品、野卑、矮小、間抜け、暴力的、自分勝手、過剰な自意識と無意識……人間(おもに無名人)の、あらゆる愚かさを冷徹な観察眼で濃厚に描き、笑ってはならぬと思いながらも笑ってしまう究極のエンタテインメント。「中年愛への原体験」「内田研究とビッグバン」「尹松淑さんのこと」他、名作多数を含む現代日本の「旧約聖書」、珠玉の人間紀行。
  • インジョーカー 組織犯罪対策課 八神瑛子
    4.0
    躊躇なく被疑者を殴り、同僚を飼いならし、ヤクザと手を結ぶ――その美貌からは想像できない手法で犯人を挙げ続けてきた八神が外国人技能実習生の犯罪に直面。企業から使い捨ての扱いを受けるベトナム人らが暴力団の金を奪ったのだ。だが八神は刑事の道に迷い、監察から厳しいマークを受けてもいた。刑事生命の危機を越え、事件の闇を暴けるのか?
  • インターフォン
    3.5
    市営プールで見知らぬ女に声をかけられた。昔、同じ団地の役員だったという。気を許した隙、三歳の娘が誘拐された。茫然とする私に六年生の長男が「心当たりがある」と言う(表題作)。頻繁に訪れる老女の恐怖(「隣人」)、暇を持て余す主婦四人組の蠱惑(「団地妻」)等、団地のダークな人間関係を鮮やかに描いた十の傑作ミステリ。
  • 院長選挙
    3.5
    国立大学の最高峰、天都大医学部の病院長・宇津々が謎の死を遂げた。自殺・謀殺説が囁かれる中、近く病院内で行われる新院長選挙。候補者は4教授。心臓至上主義の内科・徳富、内科嫌いの外科・大小路、収益の4割を稼ぐ眼科・百目鬼、改革派の整形外科・鴨下。誰が院長の座に? 選挙運動真っ盛り、院長の 死に疑問を持った警察が動き出した……。
  • インドなんてもう絶対に行くかボケ! ……なんでまた行っちゃったんだろう。
    無料あり
    3.3
    軟弱な流動食系男子が、再びインドへの旅に出た!観光1割、口論9割のデリーでは、サイババの弟子を自称するライババに再会し前世とセックスについて占われる。ゴアのクラブではネコ耳をつけたまま立ち尽くし、祭りに出れば頭に卵を投げつけられる……。監禁され騙され、怖くて嫌いなインドだけど、やはりそこにはやめられない魅力がある!?
  • インド旅行記1 北インド編
    3.6
    1~4巻575~742円 (税込)
    チューブわさびで体内消毒に励み、持参したウエットティッシュは数知れず。そんな努力の甲斐もむなしく、腹痛に見舞われ、暑いホテルで一人淋しく回復を待つ。町に出れば、パスポートを盗まれ、警察署長に懇願書を書くはめに……。単身インドに乗り込んだ、女優・中谷美紀に襲い掛かる困難の数々。泣いて、笑った38日間の一人旅の記録。累計30万部のベストセラー「インド旅行記」シリーズ第1弾。
  • ESP
    3.4
    国家が存在を秘匿する超能力者養成機関・ 悠世学園。全国から集められた子どもたちが 日々訓練していた。ある日、一人の平凡な男子 生徒・左木陽佑が瞬間移動の実技訓練中〈あ る力〉を暴発、ペアを組んだ女子・高馬さくらと ともに行方不明に。だが、これは国家を揺るがす 大事件の前兆にすぎなかった。抑え込まれた “何か”が二人の行く先々で動き出す。
  • イージー・ゴーイング 頑張りたくないあなたへ
    3.0
    人生が変わる! 楽に生きるヒントが満載! イージー・ゴーイング的ライフスタイルのすすめ。
  • ウィスコンシン渾身日記
    5.0
    青子ちゃんは若い人には珍しく『自分の文体』を持っています。これはけっこうすごいことです。どうして、若くして自分の文体を手に入れたのか。実は僕にもよくわからないんです。でも、すごい。――内田樹 齢31にして英語の海に飛び込んだ! 異文化と出会い、かけがえのない経験をした2年間の記録。 内田樹さんとの往復書簡付き 私はひょんなことから、この誰も知らないアメリカのウィスコンシン州マディソンで旦那さんと二人、暮らすことになった。2015年から2017年の2年間、アメリカがオバマ政権からトランプ政権へと変わり、アメリカそのものが歴史的な変貌を遂げようとしている、ちょうどそんな頃のアメリカ滞在だった。  (「はじめに」より)
  • ウイルスファクトリー SE神谷翔のサイバー事件簿 番外編
    3.5
    1巻110円 (税込)
    海外で猛威をふるっている新型インフルエンザウイルスが、日本にも上陸したという。 枯渇している特効薬の増産のため、国内でも最新の設備を搭載した東都製薬の工場が指定され、二十四時間の増産体制に入った。 そんな折、エールシステム社で、のほほんと仕事しているSE神谷翔のところに、公安のミサキと名乗る女性から、奇妙な依頼が舞い込む。 東都製薬の工場が、コンピュータウイルスに感染したとの情報があるため、マスコミ沙汰になる前に、至急、工場に赴いて調査・駆除してほしいという。 工場のシステムのことは分からないと言う翔に、ミサキは「全て遠隔で指示を出す」という。 翔に名乗るようにと渡された名刺には、なぜか、翔の尊敬していたスーパーハッカー、黒川龍の名が。 黒川龍は、「光の道」なる怪しい宗教法人に関わって失踪したきり、表舞台に姿を現していない。 誰がどんな目的でウイルスを送り込んだのか? 無線で話しかけてきた黒川は本物なのか? 任務が完了した暁には、翔の高校時代に失踪したガールフレンドの黒川美咲にも会えるという。 翔はいよいよ美咲と再会できるのか?
  • ウェブ日記レプリカの使途 I Say Essay Everyday
    3.8
    自分で書くのもおこがましいけれど、このシリーズは、最も森博嗣そのもの、本人の思考と生活に一番近い内容がここに含まれていることを保証する。これだけのものは、将来には決して出ないだろう--大胆不敵にして軽妙洒脱、読者の「好奇心」をも全開にしてしまう、天才・森助教授の超大作エッセィ“思考と生活”第四弾。
  • ウェルカム・ホーム!
    3.8
    介護される人は、どんな世界を 生きているのだろう 特養老人ホームの日常にあふれる謎。 それは人生の軌跡につながっていた―― 『ワンダフル・ライフ』で「読書メーター OF THE YEAR 2021」総合第1位。重度障害者の妻と約30年寄り添う著者が紡ぐ、渾身の連作短編集。 笑ったのち、7回泣けます。 〈あらすじ〉大森康介は新米介護士。特別養護老人ホーム「まほろば園」で働き始めたものの、便臭にはまだ慣れることができない。しかも認知症の人、言葉が不明瞭な人相手の仕事は毎日が謎解きだ。認知症の登志子さんが一度だけ食欲を取り戻したのはなぜ? 口に麻痺のある當間(とうま)さんが言う暗号「アアイオウエ」の意味は? その答えにたどり着いた康介は、この仕事の面白さにちょっとだけ気づき……。
  • 上と外(上)
    3.7
    1~2巻677~717円 (税込)
    両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに!? 疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が……。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。
  • 上と外 完結上下巻セット【電子版限定】
    3.9
    1巻1,394円 (税込)
    恩田陸のノンストップエンターテイメント『上と外』上下巻が電子版限定で、合本になって登場! ※本書は、『上と外(上)』『上と外(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。 ■『上と外(上)』 両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに!? 疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が……。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。 ■『上と外(下)』 千華子を人質にとられ練は、ニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強制された。それは生死をかけて争う苛酷なレース。刻一刻と過ぎる時間。制限時間まで残りわずか――。しかし、そのとき国全体をさらに揺るがすとんでもないことが起こった。神は二人を見捨てるのか。兄妹は再会できるのか。そして家族は? 緊迫と感動の新装版下巻。
  • 上には上がいる。中には自分しかいない。
    3.0
    ふがいない自分を支えてくれたのは、「言葉」と「筋トレ」だった。 破れない殻。失敗におびえる自分を乗り越えるために――。 再ブレイクの裏側、知られざる出来事を赤裸々に綴る。 デビュー後すぐに大ブレイクするも、次の一歩が踏みせず、次第に長いトンネルに入った武田真治。事務所からは「売り時は終わった」と言われ、別の仕事を探すべきなのか悩んだという。そんな時でも続けたのは、自分を奮いおこす言葉を壁に貼り、筋トレを続けることだった。 「夜の空想家ではなく、昼の実行家でいる。」「鏡の中で小さくまとまらない。」「見せかけの筋肉なんてない。自信をもって鍛えていい。筋肉は実力だ。」etc…。地道な努力はいつしかNHK「みんなで筋肉体操」へとつながり、再ブレイクとなった。「臆病者の時間が長すぎた」と自らの反省を込めて届ける、生きているうちに生まれ変わるためのリアルなメッセージ。
  • 上を向いて生きる
    4.0
    自殺未遂や引きこもり、突然のがん体験……。常に不条理と闘いながら、演出家として「生きる」とは何かを問い続けてきた。新型コロナで多くの人が生きづらさを感じるいま、読めば心が軽くなる、至高のメッセージ。 ・人生は悲劇にも喜劇にもなる ・心の蓋をひらく ・大変な時こそ笑顔で ・衰え?それは日々新しい進化 ・不安と恐怖から抜け出すには ・今この瞬間を無駄にしない ・同じ景色は二度とない ・想像力を使って楽になる ・ドーナツ そのものを見るか、穴を見るか ・自分を褒める言葉を傍におく ・「生きる」ことそれ自体を深く見つめる ・幸福の時こそ謙虚に ・最善を尽くす生き方
  • ウォーターゲーム
    4.2
    突如ダムが決壊し、濁流が町を呑み込んだ。水道民営化の利権に群がる政治家や企業による爆破テロ!? 秘密組織エージェントの鷹野一彦と田岡亮一は次の爆破計画を阻止するために奔走するが、事件の真相に迫るスクープ記事が政財界を揺るがす大スキャンダルを巻き起こす。テロの首謀者は、そしてこの情報戦を制する者は誰か。シリーズ三部作完結!
  • 浮かぶ瀬もあれ 新・病葉流れて
    -
    昭和四十四年、いざなぎ景気の真っ只中。広告代理店に勤める梨田雅之は、派閥争いと出世競争に辟易とし孤立していた。やがて裏街道を突き進むようになった彼は、破滅的な博打に身を焦がし、二人の女との情事に溺れる。だがその胸中には人生を賭けるに足る何かへの渇望が。荒ぶる魂は何をすれば鎮まるのか? 若き病葉の躍動を描く傑作賭博小説!
  • 烏合
    -
    昭和51年、神戸で起きた≪神侠会≫若頭の射殺事件を皮切りに、神侠会から離脱した者たちが≪一神会≫なる組織をつくり分裂した。多くの死傷者を出す抗争劇が幕を開け、一神会若頭の美山勝治は、その火種を消すべく命を懸けるが……。血で血を洗う抗争の渦はもう誰にも止められないのか? 非道を極めた男たちの壮絶な権力闘争を描く、極道小説。
  • うさぎパン
    3.9
    お嬢様学校育ちの優子は、高校生になって同級生の富田君と大好きなパン屋巡りを始める。継母と暮らす優子と両親が離婚した富田君。二人はお互いへの淡い思い、家族への気持ちを深めていく。そんなある日、優子の前に思いがけない女性が現れ……。書き下ろし短編「はちみつ」も加えた、ささやかだけれど眩い青春の日々の物語。
  • 嘘

    3.5
    老舗画廊勤務の中田由紀、三十二歳。穏やかで上品な彼女が、一人旅から帰ってきた途端に豹変した。 これまでの服は全部捨て、付き合う友達も変わった。一緒に住む妹の彼氏に余計な口出しをしたかと思えば、婚約者を人前で罵倒したり――。 これは演技? だったら何のために? 翻弄される妹が辿り着いた姉の狂気の理由。明野サスペンスの真骨頂。
  • うそ
    4.0
    今日もまた一人、“殺したい奴リスト”に名前をつける。レンタル家族のバイトをする女子大生の玉貴。「うその家族」を演じながら、淡々と暮らす毎日にとりたてて不満はなかった。男にしか欲情しないゲイと同居し、外では愛のないセックスを運動のようにする。彼らと生きて、嬉しくも悲しくもない。疑いも傷みもない、はずだったが……。感動長編。
  • 嘘だらけでも、恋は恋。
    4.0
    温泉宿に逗留中の元ヤクザ・崎谷の前に突然下着姿で現れた場末のホステス・カンナ。元カレに攫われて犯されそうになり、逃げてきたという。女嫌いだったはずの崎谷は、彼女の魂をさらけ出すようなセックスに溺れていく。しかし、カンナの悪評や言動に不信感を覚え始め――。人間関係はなにもない。知っているのはセックスだけ。刹那的官能ダークロマン。
  • うたかた/サンクチュアリ
    5.0
    1巻440円 (税込)
    鳥海人魚は、初めて会った「兄」と言葉を交わした瞬間、突然世界が色づいて見えた。そして、聡明な瞳と毅然と伸びた背筋を持つ彼に惹かれていく――。「うたかた」。 夜の浜辺で出会った智明と馨。二人は、互いに大切な人を喪っていた――。「サンクチュアリ」。 疲れて何も感じなくなった心が動きだす、明日の光と確かな希望が詰まった中編二作品。
  • うたかたパンチ
    -
    お笑いコンビ「松本ハウス」の松本キックが、「まずい料理を出す店」「満員電車」「動かないエレベーター」など、日常に紛れる些事を凝視し、独特で強烈な妄想力で物語に昇華。 あくまで真面目、でも不思議、そして天然。不気味で笑えて、ちょっと怖くて、読んでいるとクセになる、今までにない“不条理文芸”。 <収録作品> ・まずい料理を出す店 ・年齢不詳な ・局地的満員電車 ・すべて見ている ・検証の結果は、 ・言葉会議 ・おじいちゃんのチャレンジ ・毒グモ・セアカコケグモ探索 ・クリーンな議員 ・おせち料理殺人事件 ※本書は幻冬舎plus(http://www.gentosha.jp)に連載された「うたかたパンチ」を加筆修正したものです。
  • うちの娘はAV女優です
    3.0
    AV女優は、親も応援する普通の職業になったのだ。「裸を売る仕事」をめぐる親子関係、価値観の変容を浮き彫りにする衝撃作! 「お母さん、ごめんね。 ……でもどうして、謝らなくちゃいけないんだろう。」 ―――紗倉まな(AV女優) 「AV女優は別世界の存在ではない。 彼女たちの言葉には、常に現代社会が映し出されている。」 ―――中村淳彦(ルポライター)  性業界には、現在の変化がもっとも速く、顕著にあらわれる。では、親が応援するAV女優が増えていることは、何を意味するのだろうか。 本書は、「カラダを売る仕事」をめぐる社会の価値観、親子関係の変化を10人のAV女優のインタビューから浮き彫りにした。 同時に、彼女たちの言葉をよりわかりやすく理解するために、「AVアイドルの存在」「ギャラの実情」「女性たちの好奇心」など、「AV女優の仕事環境」がわかるコラムを収録。 女性たちの生き様、性に対する価値観はさまざまで、一筋縄ではいかない。それは本書のAV女優たちの言葉にもあらわれている。ある人にとっては、たくましい女性たちに思えるだろうし、ある人にとっては、彼女たちの性に引きずられることにいたましさを感じるかもしれない。 ただ、彼女たちの徹底したプロ意識には誰もが驚かされるのではないだろうか。 ここに「親公認」が生まれる理由があるのかもしれない。 現代の性意識の最先端を読み取れる衝撃の一冊。 ・「親公認」は売れるAV女優の必須条件。 ・事務所へのお中元、お歳暮を欠かさない母親 ・父の暴力とお金のない家。母を守りたい一心だった娘 ・ファン向け動画についてアドバイスする父親 ・不特定多数を相手にする風俗よりAVのほうが安心だという親 ・52歳の人気AV女優が父親に打ち明けた理由……
  • ウチのセンセーは、今日も失踪中
    3.9
    富山から東京の出版社に漫画の持ち込みに行った宏彦は、失踪癖のある大御所漫画家のアシスタントになるハメに。クセのある仲間や編集者とセンセーの連載を落とさないよう必死に頑張る宏彦。実は、陸上の有望選手だったが、高三の秋のある事件で進学を諦め、病弱な妹の言葉で漫画家を目指すことになったのだ。カッコ悪くも沁みる、痛快エンタメ。
  • うっかり鉄道
    4.1
    錆びた看板に初めて魅かれたのは、能町みね子が中1の時だった。そんな著者が全国ローカル線を計画性不十分にめぐるとどうなるか。「平成22年2月22日の死闘」「琺ホーロー瑯看板フェティシズム」「あぶない! 江ノ電」など、タイトルからして珍妙な乗り鉄イラストエッセイが出来上がるのです。本書を読めばあなたも鉄道旅に出たくなる……たぶん!
  • 美しい暮らし
    -
    味覚の記憶は、いつも大切な人たちと結びつく――。 冬の午後に訪ねてきた後輩のために作る冬のほうれんそうの一品。 苦味に春を感じる、ふきのとうのピッツア。 少年の心細い気持ちを救った香港のキュウリのサンドイッチ。 海の家のようなレストランで出会った白いサングリア。 仕事と恋の思い出が詰まったベーカリーの閉店……。 人生の喜びも哀しみもたっぷり味わせてくれる、繊細で胸にしみいる文章とレシピ。 <目次> はじめに 冬の午後の素敵なあなたに 新しく生きる 遠い町のバル 蕗の薹のピッツァ 日常を忘れるホテル 不揃いのチョコレート トマトの砂糖がけとピクルス ミッフィーのピン・バッジ 優しい味のヴィシソワーズ 翡翠の印鑑 キッチンを囲む家 寂しい惑星 トマトの蕎麦 おとうさんの肉じゃが 白いサングリア キュウリのサンドウィッチ 思い出のベーカリー NYの池波正太郎と青柳飯 骨董市で見つけたもの 母の焼きそば あり合わせの柿のタルト 人生の探しもの 今を生きる 「美しい暮らし」のレシピ ※本作品は、幻冬舎plus(http://www.gentosha.jp/)に公開された「美しい暮らし」(第1回~第20回/2016年12月~2017年10月)に、書き下ろし(第21回~第23回)とレシピを加え、再構成したものです。
  • 美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか
    4.2
    現代日本の社会通念を挑発する作風で絶大な支持を受ける天才美術家、会田誠。奇抜な発想の裏にあるアーティストの日常と思考とは? なぜかCM俳優となった中国での出来事、ジャージだけで過ごした藝大時代の狙い、美術家を目指す若者へのアドバイス――。遺書を残すかのように自らの細部までさらけ出した名文の数々。笑えて深いエッセイ集。
  • うつけ屋敷の旗本大家
    3.0
    大矢家当主・小太郎は、堅物の朴念仁。甲府から五年ぶりに江戸へ帰ると、博打で借金を作った父・官兵衛が、返済のために邸内で貸家を始めていた! しかも住人は、借家で賭場を開くゴロツキや、倒幕思想を持つ国学者など曲者揃い。そんな時、老中から条件付きで、小太郎の出世を約束してもらうのだが――。常識破りの親子バディシリーズ始動!
  • ウツボカズラの甘い息
    3.9
    家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。
  • 唸る長刀
    -
    気は優しくて力持ち。15歳の大石進は、身長2メートル、体重120キロの大男。筑後柳川藩の剣術・槍術指南役の跡取りだが武芸試合で呆気なく敗北を喫し、勘当されてしまう。強くならなければ、武士ではいられない。もがく進の前に現れたのは、一人の少女……。剣豪・大石進が自分の型を極めるまでを描いた爽快・歴史エンタテインメント小説!
  • うにっき Life is a Journey.
    -
    人生は旅だ。そして旅がなければ人生じゃない! バースデーパーティーを開くため友人達とおとずれた沖縄では、アンティーク小物や古着にはまる。アールデコブレスやブローチのセット。昔のプラスチック素材を使った、鷲のファー留め。古くてかわいい、チープなものも大スキだけど、結婚式を祝うために飛んだハワイではブランドの買い物をたっぷり。COACHのデニムサンダルとイタリアンブランドのコルク製ヒール、サテン地の薔薇付きオープントゥ。そして、買うつもりがなかったTIFFANYでダイヤ入り星型ピアスも購入。チープなものもブランドもほどよく好きで、まぜてファッションに取り入れるのがおおたうに流のおしゃれポイント。食べることもこよなく愛し、冬には丹後半島まで蟹を食べに9時間のドライブ。お蕎麦、鯛のコラーゲンゼリー、紫蘇のジュース、つぶした大豆入りのおからに、蟹。ブリシャブにエビカツ、小アジの唐揚げ。全てのものを感謝してたくさんいただく。旅や買い物、食を通して、幸せに生きるヒントが見つかる一冊。
  • ウはウミウシのウ シュノーケル偏愛旅行記 特別増補版
    4.0
    海でぷかぷか浮きながら、変なカタチの生きものが見たい――。爆笑旅エッセイで人気の著者が、究極のシュノーケルポイントを求め、国内外を巡る。ダイビングや美しい熱帯魚には目もくれず、探すは、ウミウシ、エイ、ヒトデなど、“奇妙な形”で“謎の動き”をする生きもの。旅は「気楽で愉快」に限る!
  • 生まれたままの私を
    -
    女性の裸を描き続けているヌード専門画家のミク。静かな生活を愛する一方で、誰かに強く揺さぶられることを願っていた。初めて開いた個展に美しい青年が現れたとき、ミクの体を始まりの予感が駆け巡る――。誰にも似ていない感性で愛の屈辱と恍惚を描くデビュー小説。恋した男に失望し、見限っていく心模様を鋭くとらえた書き下ろし短編も収録。
  • 海に沈む太陽(上)
    4.0
    1~2巻627円 (税込)
    一九五五年、十六歳の曾我輝雅は家出をし、憧れの船乗りになった。「果てのない果てへ旅している」。それは、妾の子という偏見と差別に苦しんだ末にやっと手にした自由だった。博打に酒、女に喧嘩と破天荒な生活を送っていたが、彼はまだ見ぬ世界を求めていた――。画家・黒田征太郎の青春時代をもとに、戦後日本の風俗をも描き切った感動長編。
  • 海に降る
    4.0
    深海には美しい雪が降るんだ――。幼い頃に別れた父の言葉に導かれ、潜水調査船のパイロットを目指す深雪。ところが閉所恐怖症になり、叶いかけた夢は遠のいてしまう。失意に沈む深雪の前に現れたのは、謎の深海生物〈白い糸〉を追う男・高峰だった。反発しあう二人だが、運命はいつしか彼らを大冒険へといざない……。壮大かつ爽快な傑作長編。
  • 海の時計(上)
    3.5
    恋人と別れたばかりの水穂は、祖母の徳子と地方都市で2人暮らしをしている。彼女の家族は、他に母と姉。離婚後、恋に生きる母・伊沙子は恋人を追って伊豆へ。姉の加穂は東京で、今は夫と別居中だ。女だけの4人家族の人生模様と恋愛観を、札幌の四季の流れにのせて描く、大河長編。読みはじめたら止まらない、藤堂流感動人間ドラマの真骨頂!
  • 海は見えるか
    3.8
    東日本大震災から一年以上経過しても復興は遅々として進まず、被災者はいまだに“普通の生活”すらできずにいた。だがそんな町で、自らも阪神・淡路大震災で妻子を失った教師・小野寺は、子どもたちの胸に希望を灯すため、奮闘し続けていた……。被災地の現実と祈りを見つめ、生き抜く人々の勇気を描き切った珠玉の7篇、連作短篇!
  • 海へ、山へ、森へ、町へ
    3.7
    天然水で作る地球味のかき氷(埼玉・長瀞)。ホームステイ先の羊肉たっぷり手作り餃子(モンゴル)。地元の山菜を使った一日一組の贅沢なレストラン(滋賀・米原)。西表島で真夜中に潮干狩りをし、カナダの森でキノコ狩り。自然の恵みと人々の愛情によって絶品料理が生まれる軌跡を辿ろう! 美味しい出会いを求めた旅の滋味溢れるエッセイ。
  • 海辺の俳人
    -
    潮風を胸いっぱいに吸い、地球と繋がる。 “ここ”にある、小さな確かな幸せ。 海辺の暮らしは、結婚、愛娘の誕生、コロナ禍の自粛生活と、 形を変えつつ穏やかに続いていく。 湘南の片隅の町に暮らす、俳人、ときどき“変人”の初エッセイ。 ふるさとにつながる海や南風  和歌山で大自然に囲まれて育った俳人は、上京してから海にあこがれ続け、25年目、湘南の片隅の町にある「スーパーオーシャンビュー」の一軒家に移り住む。 浜辺で見つけた箱河豚のミイラ、ウイスキーを垂らして啜る生牡蠣、庭にふらりと訪れる猫、臨月の妻との散歩、俳句を詠みながら待つ我が子の誕生、コロナ禍の親子三人での初帰省……。海風に守られるように身を寄せ合って暮らした日々の記録。 七草や疫病の世に児のおなら 俳句結社「蒼海」主催で、又吉直樹さんとの共著『芸人と俳人』、穂村弘さんとの共著『短歌と俳句の五十番勝負』、NHK俳句の選者など、幅広く活躍する俳人の初エッセイ集。
  • 海よりもまだ深く
    3.5
    15年前に文学賞を取ったきりの自称作家の良多。今では「小説の取材」と言い訳をしながら、探偵事務所で働いている。現実を見ようとしない良多に愛想を尽かし、出て行った元妻。父親に似ることを恐れる真面目な11歳の息子。そして、46歳の良多を未だ「大器晩成」と優しく見守る母親。そんな元家族が、ある台風の夜を共に過ごすことになり……。
  • 裏アジア紀行
    3.8
    片道切符で旅立ったクーロン黒沢がディープな僻地で出会う筋金入りの奇人変人たち。訳ありの逃亡者、反省していない元殺人犯、変態、ヤク中、詐欺師……。あわよくばひと儲け、と付き合ったが最後、想像を絶する悲惨なトラブルに次から次へと巻き込まれていく。すったもんだの末に辿り着いた悟りの境地とは一体?史上最低最悪の青春顛末記。
  • 裏切りのステーキハウス
    3.5
    会員制高級ステーキハウスの雇われ店長、久慈良彦は、冷酷無比なオーナー、立浪琢郎から「妻と寝ただろう」と銃をつきつけられた。神に誓って潔白なのに、身に覚えのない証拠が出てきて大ピンチ……! そこへ、良彦の愛娘が来店、さらに“本当の浮気相手”とその恋人まで登場し、絶体絶命の修羅場へ――。誰かが何かを仕組んでいる? 笑いと恐怖の傑作サスペンス。
  • 裏 最強 土下座
    4.0
    古来より伝わる究極の謝罪・土下座が、なぜか現代日本で脚光を浴び始めている。私たちは、この現象にどう向き合っていけばいいのか? その問いに敢然と立ち向かった漫画家がいる。 累計5000万部のベストセラー『刃牙(バキ)』シリーズで、「本当の強さ」を追求してきた板垣恵介が辿り着いたもうひとつの闘い方──それが「土下座」だ、というのだ。誰もが究極の謝罪だと考えていた「土下座」に、とてつもない攻撃性・破壊力が秘められていることに気づいた著者が、土下座の可能性を徹底的に語りつくした。土下座についての考察、下から目線の心地よさ、そして土下座が秘める新しい魅力など、漫画家の視点で数多くの実体験を交えながら展開する。
  • 裏と表
    3.5
    念願の金券ショップを開店した樋口は、大量の高速券を持ち込んだ謎の美女に惹かれ、偽造とわかりながら買い取ってしまう。大企業の計画倒産の裏で暗躍する金の亡者たち。男たちに翻弄されながらもしたたかに生き抜く女。瀬戸際の攻防の先に見えるのは天国か、地獄か。裏金作りに使われる金券ショップの秘密を明かす、かつてない金融サスペンス!
  • 裏本時代
    3.5
    一九八二年、駆け出しのライターだった僕を雇った男は、闇の出版ビジネスを支配する首領だった―。「裏本」を生み「裏本」と心中した八〇年代のカリスマ「村西とおる」と女たち。そして伝説の写真誌「スクランブル」。時代の徒花「裏本」の興亡とアンダーグラウンドカルチャーを、あつくスキャンダラスに描くノンフィクション。
  • 怨み返し
    3.4
    1巻1,210円 (税込)
    指令を成し遂げられないと罰が待っている、子どもたちの遊び「ドコイキ」。それを真似た殺人事件が都内で発生した。死体の隣に描かれた大きな円の枠内には、「右手」「頭皮頭髪」の書き込みが。さらに「右手」の文字の上には小石が一つ乗っていた。これは一体何を意味するのか!? 警視庁捜査一課の警部補・祖父江が聞き込みを開始すると、捜査線上に浮かび上がったのは、子どもの頃壮絶ないじめに遭った男の存在だった……。
  • 雨露
    3.5
    ただ、江戸を守りたい。非力であろうと、臆病であろうと——。 二百六十年以上にわたる長き泰平の世で、江戸が初めて戦場になった日。 彰義隊は強大なる新政府軍に挑み、儚く散った。 名もなき彼らの葛藤と非業の運命を描く、号泣必至の傑作! 慶応四年。鳥羽伏見の戦いで幕府軍を破った新政府軍が江戸に迫る。多くの町人も交えて結成された彰義隊は上野寛永寺に立て篭もるが、わずか半日で最新兵器を駆使する官軍に敗北——。なぜ、名もなき彼らは、無謀な戦いの場に身を投じたのか。臆病者の旗本次男・小山勝美ら、若き彰義隊隊士の葛藤と非業の運命を情感豊かな筆致で描き出す、号泣必至の傑作!
  • 運命の足音
    3.3
    人はおのれの運命を感知することができるのだろうか? はたして天寿というものを知ることは可能なのか? 生まれた場所と時代、あたえられた「運命」によって人が背負ってきたものは何か。「これを言ってしまわなければ死ねない、とずっと感じていた――」。 戦後五十七年、胸に封印して語りえなかった悲痛な記憶の物語。驚愕の真実から、やがて静かな感動と勇気が心を満たす。『大河の一滴』『人生の目的』に続く著者渾身の告白的人間論、衝撃のロングセラー。
  • 運命のタックル
    4.0
    大学ラグビーのある試合で、悲劇は起こった。 タックルをされた者は頚椎損傷で半身付随に、タックルをした者は生存率50%の肺ガンに————。 涙なくしては読めない、感動の実話! プロローグ 第1章 魂をこめたタックル 2017年 京都産業大学ラグビー部の「栄養合宿」 近畿大学ラグビー部の「決起集会」 関西大学リーグ最終節・京都産業大学対近畿大学 運命のタックル 非情の宣告 突然襲ってきた病魔 第2章 二人のラグビー少年 1996年―2017年 正義感あふれる男 生まれながらのキャプテン気質 タックルで認められた男 高校3年生で全国大会優勝 二人の合言葉 第3章 絶望との戦い 2017年―2018年 天井しか見えない 生存率50% マサヤに送った一通のLINE 失神との闘い マサヤに届いた驚きの知らせ チームメートに送ったビデオメッセージ 甥っ子と恩師の力を支えに 病院からの「卒業検定」 京産大ラグビー部の名監督 地獄の抗がん剤治療 仲間の思いが詰まった千羽鶴 友情のバリカン 第4章 復活の日を夢見て 2018年―2019年 抗がん剤治療、再び 涙の卒部式 足よ言うことを聞いてくれ 思わぬ人からの励ましのメッセージ 人生を賭けた大手術 目標は免許取得と大学復帰 夏のドライブデート 「でんぼの神さん」へのお百度参り ついに帰ってきた 夢にまでみた再契約 それぞれのリスタート 第5章 新たな敵、コロナにも負けず 2019年―2021年 恩師のラストシーズン 200人の学生を前にして 1年半ぶりのタックル シーズン終了、そして就職 小さい仲間に力をもらう あの場所で再出発 公式戦デビューを目指して 車いすラグビーへの挑戦 エピローグ
  • 運命は、きっと変えられるよ
    -
    今つらくても、苦しくても、大丈夫。 あなたの内に潜む能力を、いつでも信じていて。 希望の光が差し込んでくる癒しの言葉 強くやさしく生きるための、94のメッセージ 人知れず涙を流す夜や、不安で起き上がれない朝は、どんな人にも訪れるもの。生きている限り悩みは尽きないけれど、時代や国を超えて語り継がれてきた「名言」が胸にあれば、くじけそうなときも立ち直れる──そんな、“心の杖”となる言葉と、考え方のヒントを綴った癒しのエッセイ集。 「涙があるから、心は前に向く」 悲しいとき、あなたは人前で泣くことができますか? 涙は、こらえるものではなく、流したほうがずっといいものなのです。 インドの指導者であるガンジーは、こんな言葉を残しています。 『束縛があるからこそ、私は飛べるのだ。悲しみがあるからこそ、私は高く舞い上がれるのだ。逆境があるからこそ、私は走れるのだ。涙があるからこそ、私は前に進めるのだ』 泣くのは、心が弱いからではありません。みっともないことでもありません。それは前に進むために必要な“心のリセット”なのです。
  • 永遠の旅行者(上)
    3.9
    1~2巻627円 (税込)
    元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した――。謎とスリルの上巻。
  • 永遠の旅行者 完結上下巻セット 【電子版限定】
    5.0
    1巻1,254円 (税込)
    橘玲の人気サスペンスタイトルが電子版限定で、合本になって登場! ※本書は、『永遠の旅行者(上)』『永遠の旅行者(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。 ■『永遠の旅行者(上)』 元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した――。謎とスリルの上巻。 ■『永遠の旅行者(下)』 まゆは幼い頃に母を殺された未解決事件にまだ苦しんでいた。アメリカで失踪した悠介の居場所はつかめない。麻生の死期は迫る。真鍋には時間がなかった。そもそも麻生はなぜ無税の相続に拘るのか? そして、まゆが何者かに誘拐された――。人間の欲望と絶望、金と愛情、人生の意味までを、大胆かつ繊細に描ききった新世代の『罪と罰』完結!
  • 栄光一途
    3.5
    オリンピックを目前に控えた柔道界を舞台に描く雫井脩介のデビュー作。 「代表候補の中から、ドーピングをしている選手を突き止めよ」。日本柔道強化チームのコーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務を言い渡された。重圧に堪えながら真実を追う篠子は、スポーツ界を蝕む病に直面する。
  • エイジハラスメント
    3.3
    大沢蜜は34歳のごく普通の主婦。可愛い娘にも恵まれて、何不自由ない暮らしを送っていた。ある日、パート先でオバサン扱いをされた上、夫が若い女と浮気している現場を目撃。もはや蜜には、若くて綺麗な愛人と戦うだけの魅力はない。家庭もプライドも失いかけた蜜は、若返りの為に美容外科手術を決意するが、それで幸せな日々は取り戻せるのか!?
  • 笑顔という、たったひとつのルール
    -
    “Smile!!” 泣きたいときも、苦しいときも、微笑むことで乗り越えてきた―― 二代目襲名三十年にして初めて明かす、日本美容界トップの軌跡 「ジェーン、山野愛子を継ぎなさい。二代目の山野愛子になるんだ」 ある日突然、祖父から言い渡された、二代目・山野愛子という運命。 「コンニチハ」「アリガトウ」しか話せなかった二代目の出発点は、 ただひたすら笑顔を作ることだった──。 国内最大の美容複合企業であるヤマノグループのアイコン・二代目山野愛子ジェーン。 21万人の卒業生を送り出した山野美容専門学校をはじめとする各教育機関のトップであり、山野流着装の宗家でもある彼女が、初めて自身の半生を綴ったエッセイ。
  • SE神谷翔のサイバー事件簿
    無料あり
    3.4
    1~3巻0~677円 (税込)
    草食系でディズニーオタクの新米SE神谷翔。会社では遅刻に凡ミス連発で、頼りがいゼロの彼は、実は警視庁のサイバー犯罪捜査に協力している元ハッカー。知識だけはピカイチの翔と、正義感だけは強い先輩・理沙が繰り広げるネット犯罪捜査ミステリ。〈ウイルス騒ぎ〉〈なりすまし〉……。身近な難事件にヘタレSEが弱腰で挑む! 読切り3話収録。
  • SE神谷翔のサイバー事件簿 3巻セット【電子版限定】※番外編付き
    1.0
    1巻1,650円 (税込)
    本書は、『SE神谷翔のサイバー事件簿』1巻~3巻及び番外編1冊にまとめた、お得なセット版になります。 ■『SE神谷翔のサイバー事件簿』 草食系でディズニーオタクの新米SE神谷翔。会社では凡ミス連発、頼りがいゼロの彼は、実は警視庁のサイバー犯罪捜査に協力している元ハッカー。知識だけはピカイチの翔と、正義感だけは強い先輩・理沙が繰り広げるネット犯罪捜査ミステリ。 ■『SE神谷翔のサイバー事件簿2』 「娘は預かった」。警視庁生活安全部長に届いたハッカー集団からの脅迫メール。手がかりはリンク先の動画に写るTDRのシンデレラ城だけだった。元ハッカーでサイバー捜査に携わる神谷翔と先輩・理沙の凸凹コンビが奮闘するITミステリ。 ■『クラウド・トラップ SE神谷翔のサイバー事件簿3』 マイナンバーが施行され、国民の全ての情報がクラウド上に保管されたすぐそこの未来。絶対安全と謳われていたアルティメイト社のクラウド基盤を支える無人データセンタが何者かに狙われ、元ハッカーのSE神谷が、孤軍奮闘するハメに!事件の余波は中国まで広がり、反日テロリストや各国政府、<光の道>の思惑が絡み合い、思わぬ大事件へと発展していく――。 ■『ウイルスファクトリー SE神谷翔のサイバー事件簿 番外編』 海外で猛威をふるう新型インフルエンザウイルスが日本にも上陸。特効薬の増産体制に入った工場に、コンピュータウイルスが紛れ込んだという。SE神谷翔は、なぜか公安に指名を受け、その調査のため工場に潜入する羽目に。工場の制御系システムを操るコンピュータウイルスにデータを人質にとる「ランサムウェア」、成りすましにアバターにと虚実が入り交じる……現実(リアル)と仮想(バーチャル)が入り交じる社会の、その先を問う!
  • SEのフシギな職場 ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ヶ条
    4.2
    「お前に任せるよ」って言ったのに、何だかんだと口出す上司。言われたことしかやらないくせに、「もっと評価してくれ」とわめく部下――。そんな彼らを「あいつはダメだ」と斬り捨てる前に、何がダメかを学びましょう。そして目指すはプロフェッショナル!職場に巣食うダメ社員を例に、28の教訓を導き出す。思わず吹き出すコミックエッセイ!
  • SEのフシギな生態 失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条
    3.7
    アホな上司に振り回され、おバカな部下には泣かされる。外注業者は駄々をこね、クライアントは無茶を言う。「いい加減にしてくれよ……」そう言いたい気持ちをグッとこらえ、徹夜してでも納期を守る仕事人。日本経済を陰で支える縁の下の力持ち・システムエンジニアの舞台裏を描いた爆笑コミックエッセイ。就職・転職に効くノウハウも満載!
  • エスケープ!
    3.6
    シュウは会社の内定も決まり、かわいい彼女もいる大学生。刺激のなさそうな平凡な将来に不安を感じていたある日、目にした雑誌記事がきっかけで“空き巣の計画”を立て始める……。緻密なシチュエーション・トリック、予想を裏切り続ける展開、最後にほろり。コント職人・渡部が人間の滑稽さと愛らしさを詰め込んだ、ノンストップコメディ小説!
  • エスピオナージ
    4.0
    日本国内での暗躍に苛烈さを増すロシア工作員。彼らに壮絶な闘いを挑む警視庁のスパイハンターたち。そのさなか、捜査線上に浮かび上がる正体不明の男と女。執念の捜査の先には、想像もしなかった悪魔の所業が隠蔽されていた。国家間の諜報戦に翻弄されてきた男女が選ぶ答えとは? 謎が謎を呼ぶ展開、胸を締め付ける感動の結末。リアルサスペンスミステリの傑作!
  • 越境者 松田優作
    5.0
    在日韓国人という出自へのコンプレックス、早すぎる死の真相……。伝説の俳優、松田優作は、その華々しい栄光の影に壮絶な苦悩と葛藤を抱えていた。いままで明かされることのなかった真実の姿を描く傑作ノンフィクション。
  • 江戸の闇風 黒桔梗 裏草紙
    4.0
    美人常磐津師匠・お沙夜の裏稼業は、大泥棒。ある時お沙夜は借金に苦しむ兄妹を助けるが、直後にその兄が何者かに殺されてしまう。きな臭さを感じ、相棒の彦次郎らと真相を探るうちに、八千両という大金の怪しい動きに気づく。あわよくばと大金を狙うお沙夜一味を待ち受けていたのは、江戸を揺るがす大悪党だった――。手に汗握る痛快時代小説。
  • 江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖
    3.0
    祝儀能殺人事件を解決した労を称えられ、稲生下野守から茶会に誘われた多田文治郎。世に名高い陶芸家・沼波弄山が主催する茶会は趣向を凝らした宴席へと続いたが、山場となった江戸では珍しい「普茶料理」の最中、厠に立った客が何者かに殺される。犯人は列席者の中に? 手口は? 文治郎の名推理が始まった。人気の時代ミステリ、待望の第三弾!
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ
    3.4
    北森下町にある長屋の大家の娘・お美羽は容姿端麗でしっかり者だが、勝ち気すぎる性格もあって二十一歳で独り身。父親に代わり、店賃を取り立てて、住人の世話をしている。ある日、小間物屋の悪い噂を耳にした。白黒つけなければ気がすまないお美羽は、密かに恋心を寄せる浪人の山際と手を組み、真相を探っていくが……。痛快な時代ミステリー!
  • 江戸湾封鎖
    2.8
    「クァピタン殿! 打沈め線を越えてはならねぇ!」 ペリー来航の7年前。江戸湾に、巨大な戦艦が突如、姿を現した。幕府が決めた「打沈め線」を越えたら、三崎にある日本側の全ての大砲は火を噴く。 西欧列強の恐ろしさは、清国の惨状から、骨の髄まで日本人には理解されていた。なんとしても砲弾を交えることなく、巨大戦艦を止めなければならない。 自らの船の70倍の人員を乗せた世界最大級の戦艦をめざし、川越藩与力・内池武者右衛門は、死を覚悟の「乗止め」に向かった――。 胸熱くなる歴史エンタメの傑作!
  • 絵本作家の森のいえ便り
    3.7
    どの季節が、好き? ――ぜんぶ。 自然いっぱいの毎日は、楽しいことであふれてる。 「まるで、お話の世界! 」な日々をつづった、人気作家の初エッセイ。 くまのaccototoさんちの絵本コーナーつき 森の木々がいっせいに芽吹く春、 雨が降るごとに緑が濃くなる初夏、 庭のツリーハウスから見上げる夏の夜空、 紅葉が絨毯のように積もる秋のテラス、 銀世界に小さな訪問者の足跡が残る冬。 ――都会から引っ越して10年。森のいえに暮らす絵本作家の日々は、四季の変化、動物たちとの交流、育っていく子どもたちのおかげで、彩り豊かで目まぐるしい。 四季を感じる暮らし/雨が作る芸術/自然の落とし物/ツリーハウスを作る/梅仕事/秋の実りと訪問者/ハロウィンかぼちゃ/初雪はマズい!/ある年の大雪の楽しみ/薪ストーブ/星空/マジックアワー など
  • MR(上)
    4.0
    1~2巻784円 (税込)
    中堅製薬会社のMRである紀尾中は、自社新薬の「診療ガイドライン」第一選択Aグレード決定のために奔走する。決まれば年間売上1000億円超のメガヒット商品となる。難攻不落、MR泣かせの大御所医科大学長からようやく内定を得た直後、外資ライバル社の鮫さめじま島による苛烈で卑劣な妨害工作で一転、新薬はコンプライアンス違反に問われる……。
  • Mの女
    3.6
    ミステリ作家の冴子は、友人・亜美から恋人タケルを紹介される。第一印象からタケルに不穏なものを感じていた冴子は、一通のファンレターを契機に、タケルに不審を抱き、彼の過去を探ることに。するとそこには数多くの死が……! そしてその死は着実に冴子と亜美にも近づいていた。逆転に次ぐ逆転。鮮やかに覆っていく真実。これぞミステリの真髄!
  • MBO マネジメント・バイアウト
    3.5
    1巻495円 (税込)
    「あなた自身がギャラクシー・デパートになる、とは、あなたがギャラクシー・デパートを買収することです」――解任寸前の雇われ社長・小野里は大木弁護士の助言に躊躇した。しかし小野里は巨大グループのオーナーを相手に取締役会で過半数株主を追放し、外資系ファンドを操り、経営権乗っ取りの勝負に出た……。MBO戦争を告げる企業法律小説!
  • LCCで行く! アジア新自由旅行 3万5000円で7カ国巡ってきました
    無料あり
    3.7
    1巻0~677円 (税込)
    自由に旅程を組み立てて、一カ所でなくあちこち回りたい――そんな我が儘を叶えるLCC。旅の可能性を広げる画期的な移動手段なら大歓迎。格安だろうが、気軽だろうが、旅は旅なのである。片道から組み立てられる旅の魅力を体感するため、LCC元年である2012年初頭、旅人は雪国から旅立った。羨まし過ぎて、読めばあなたも行きたくなる!
  • エレガンスというエネルギー
    -
    一杯のコントレックスから始まる朝、一日の終わりに慈しんで磨くバッグや小物……。一生をかけて愛せる物を選び抜いてきた著者が、宝物との出会いと哲学を初めてつづったフォトエッセイ。
  • 冤罪捜査官 新米刑事・青田菜緒の憂鬱な捜査
    3.3
    正義感が人一倍強い青田菜緒は、幼い頃からの夢を叶え警察官に。だが、配属先は被疑者の常套句「俺はやってない!」を信じるのがモットーの冤罪係。誤認逮捕、強要された自白、不十分な証拠……。刑事課長に嫌みを言われつつ、身内の粗探しに勤しむ菜緒。彼女は警察の不祥事を未然に解決できるのか? 新米刑事の憂鬱な日常を綴った連作ミステリー。
  • 延長戦に入りました
    3.8
    ボブスレーの二番目の選手は何をしているのかと物議を醸し、ボクシングではリングサイドで熱くなる客を注視。さらに、がに股を余儀なくされる女子スケート選手の心の葛藤を慮る、デリケートかつ不条理なスポーツ無責任観戦! 読んで・笑って・観戦して、三倍楽しい猛毒エッセイ三十四篇。
  • EM
    4.0
    村上美弥子は、悲惨な遺体を生きているかのように蘇らせることのできる専門技術者(エンバーマー)だ。ある日、平岡刑事からの依頼で仕事が舞い込んだ。遺体の主は一七歳の少年で、自らの肉体をナイフで十数箇所も切り裂いて自殺した。いったいなぜ? 完璧な遺体の処置を終えた美弥子は連続殺人事件に遭遇し、何者かに狙われる……。傑作フィジカル・サスペンス!
  • 閻魔大王の代理人
    4.0
    蓬莱一馬は、その生まれ持った緋色の瞳のために、父である藩主の紀興から疎まれていた。 父からの刺客に襲われ死を覚悟したその時、謎の金髪イケメンが突如、一馬の前に現れる。 「あなたを迎えに参りました」。辿り着いた場所は、見なれぬ豪奢な王宮。なんと一馬は八大地獄のひとつ、等活地獄の王だった!  魑魅魍魎が大暴れの地獄エンタメ、開幕!
  • 円満退社
    3.2
    東京大学を出て一流銀行に勤めるも、出世とは無縁。うだつの上がらぬ宮仕えを34年、悪妻に虐げられた結婚生活を26年続けてきた岩沢千秋、56歳。定年退職を迎える日、彼は人生最大の賭けに打って出るが、思わぬトラブルに見舞われ、人生最悪のピンチに追い込まれる……。経済小説の第一人者が描く、哀歓に満ちたサラリーマン小説。
  • AV時代 村西とおるとその時代
    3.5
    二十代最後の夏、村西とおるのもとで“僕”は初めてAVに出演した。村西はやがて黒木香、松坂季実子などのスターや“顔面シャワー”を生み出し、“AV界の帝王”となる。しかし、繁栄もつかの間、ハワイでの逮捕、ジャニーズ騒動など事件が続いて、王国は崩壊していく。激動のまっただ中にいた著者による『裏本時代』に続く、自伝的ノンフィクション。
  • 老いた兎は眠るように逝く
    -
    1巻305円 (税込)
    忍び寄る父親との別れ。長い間の父親との闘争が記憶が巡る――。著者が初めての「山川健一」を主人公とした、亡き父親に捧げるレクイエムであり、原発へのメッセージも込めた私小説的作品。未書籍化の新作小説が電子書籍で発売。
  • 老いてこそ生き甲斐
    4.0
    脳梗塞を克服して退院した時、著者は自宅の庭のありきたりな立ち木の枝葉が陽に映えているのにしみじみ見入り、それを「迫りくる死のもたらす感覚の成熟」と覚った。老いなければ見られないもの、感じられないもの、極められないものが確かにある。死という最後の未来と向き合い、身にしみた老いの本質とは? 限りある人生を味わ尽くす全八章!
  • 老いてこそ人生
    3.6
    誰しも年はとりたくない。誰しも老いたくはない。しかし誰しも必ず年をとり老いていくのだ。そんな当たり前のことがらを前にしてなんでくよくよしたり、怯えてたり、腰が引けたりすることがあるのだろうか。正面きって向かい合いこちらから仕掛けていけば、こんなにやり甲斐生き甲斐のある人生の時の時は他にあるものではないのです。「序章」より
  • 老いは生のさなかにあり
    5.0
    「老境に至ってなお、盛運のいきおいを増してゆく人物は、『考える人』である」(はじめに――「老い」とはなにか)。徳川家康、豊臣秀吉、勝海舟、親鸞……。最期まで自らを磨きつづけ、昇りつめた先人たちは何を心の糧としたのか。歴史小説の第一人者である著者が、史実に名を刻んだ十二人の生きざまを通して説き明かす晩成への人生論。
  • 黄金海流(上)
    -
    江戸の人足寄場を束ねる呑海に持ちかけられた、伊豆大島・波浮の築港計画。それは従来のモノ・カネの流れを革命的に変えるものだった。計画阻止を狙って忍び寄る、深い闇。立身出世を夢見る下田の役人、狩野英一郎に下ったのは、築港のキーパーソン暗殺の命だった……。濁流のごとくうねる、正義、思惑。暗闘に次ぐ暗闘。結末やいかに!
  • 黄金の60代
    5.0
    1972年のデビューから約50年、芸能シーンのトップを走り続けてきた郷ひろみ。稀代のスターは、67歳の今が最も充実していると言い、自らを「大器晩成」だと表現する。周囲から「ザ・芸能人」として崇められ特別視される裏側で、常に準備してきた彼の隠された哲学とは。人生100年時代を、優雅に力強く生き抜くための58の人生訓がここにある。
  • 黄金のロザリオ 伊達政宗の見果てぬ夢
    4.0
    自分を毒殺しようとした母の代わりに弟を殺したと言われる伊達政宗。だが、母子の確執は本当にあったのか? そして、キリシタン禁令の折、一大名の立場であえてローマへ使節を送った政宗の真の目的とは――? 天下取りの大望を追いつづけた主従を縦糸に、母・妻・娘ら周囲の女性たちを横糸に配して新たな政宗像を織りなした新・伊達物語。
  • かえり花 お江戸甘味処 谷中はつねや
    3.3
    「つくっても売れ残るだけだから」嘉永三年の早春、谷中・感応寺の門前町の一角に見世びらきして二月、「甘味処 はつねや」の門出は大雪で挫かれた上、前途多難。おかみのおはつは近くの老舗・伊勢屋に意地悪され亭主の音松は苦笑いするばかりだった。食べるのが惜しくなる音松の菓子と若い夫婦の奮闘、仲間の人情で多幸感に包まれる時代小説。
  • 大いなる時を求めて
    3.5
    一九一〇年の併合以来、日本の支配下にあった朝鮮。済州島で暮らす少年・金宗烈の夢は、天皇のために立派な軍人になることだった。だが終戦を迎え、次第に朝鮮人としての自覚が芽生えてきた宗烈は、済州島虐殺事件に巻き込まれてしまい……。時代の荒波に翻弄されながらも、生きることを諦めない人間の死闘を描いた、傑作『血と骨』前夜の物語。
  • 大奥
    3.0
    美貌、知性、家柄、色じかけ……。女としてのあらゆる武器を使い、ただひとりの男をめぐって争った江戸城大奥は、八百屋、魚屋、農家の娘とさまざまな出自の側室を抱えていた。恐妻家将軍秀忠に愛されたお静の方、家光に還俗させられた尼僧お万の方、教養と知性で綱吉を虜にした右衛門佐、三人の女性をとおして大奥の真実を描いた異色時代小説。
  • 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
    3.8
    1巻605円 (税込)
    映画化の話題作! 長い同棲を経て結婚した大木信義と咲は、占い師にのせられ久しぶりの旅に出る。小さな池を抜け、向かった先は一泊二日の地獄旅行。猫畑、巨大旅館、ビーフシチュー温泉、そして赤と青の地獄人。不思議な出来事ばかりの奇妙な旅路は、馴れ合いになった二人の意識を少しずつ変える―。異世界だから気づく大切なこと。笑えてなぜかせつない物語。
  • 大阪ばかぼんど ハードボイルド作家のぐうたら日記
    3.0
    連戦連敗なのにやめられないギャンブル、空恐ろしい妻との尽きない諍い、ストレス性腸炎やバセドー病を発症して軋むカラダ、事故と反則をくらうトラブル続きのマイカー、ペットのカエルは鳴き止まず、オカメインコはやきもち妬き…。ミステリー小説の名手が日々を赤裸々に明かすエッセイ集。軽妙すぎる会話、圧倒的なリアリティはここにも。
  • 大阪ばかぼんど 夫婦萬歳
    4.5
    「この本売れるかな」「ひとつだけいい方法がある」「なんやて…」「名前変えるねん。赤川一郎とか西村京次郎と」。時に蔑み、罵り合いながらも妙味が詰まった夫婦の会話。食べ残しカレーからラーメン、汁粉、ケーキ、果物と何でも口に入れ、緑茶とコーヒーをがぶ飲みするという食生活―。ハードボイルド作家が日々を赤裸々に明かすエッセイ集。
  • 大わらんじの男(一) 八代将軍徳川吉宗
    3.0
    紀州藩主徳川光貞の四男・新之助は、天与の武勇と慈愛に満ちた言動で、幼少期より家臣の信頼を得ていた。だが、所詮は他藩の婿養子になれるかどうかの庶子。藩主の座など望むべくもなく、自らを律して生きようとするが、綱紀粛正と財政改革を望む臣下の密謀により、人生最大の転機を迎える。八代将軍吉宗の波乱に満ちた全生涯、瞠目の第一部。

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