ブレイディみかこのレビュー一覧

  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

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    2014年〜2021年の間に発表されたブレイディみかこさんの社会・政治時評集。ブレグジットに始まりコロナに終わるさまざまな社会的・政治的な問題への短めの評論が多数集められています。基本は反緊縮、反貧困で、英国の現状は日本の未来を予測する上でも役に立ちます。

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    2022年01月10日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    すごい作品に出会った.
    相変わらず,登場人物はBrightonの底辺層の,色々問題を抱えた人々が多いのだけど,人間を見つめる目は相変わらずどこまでも率直で優しい.
    このお話は海の向こうの遠い国の話ではなく,同じ時代に生きる僕たちの話だ.
    資本主義と民主主義って,本当に合い入れるのものなのかな,と.
    少なくとも,先鋭化した現代の資本主義=新自由主義は,民主主義とは相入れないものになってしまったとしか思えない.

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    2022年01月03日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    普段、政治を気にしてないで来たけど、世の中の国や女性がどんなことしてきているのか、勉強がてらそして時に楽しいのがブレイディみかこさんの本の面白いところ。

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    2022年01月02日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    日本とイギリスの教育の違いが、
    国民的価値観の違いから生じるのが
    分かる本でした。

    教育の考え方は、その国民が子供たちにどんな大人になって貰いたいかが問われるものですが、日本はあくまで和(合わない人間でも仲良くする)と現状維持(今も昔も同じ金太郎飴のような「学生」を作りたいのか、何で必要なのか分からない変な校則)だけを望んでるようにしか思われないのが残念でした。

    社会に出ても自立精神を持って生きられるような教育が欲しいです。

    個人的に印象に残ったのは、
    イギリスの政治の演説が芝居がかってるのは、その役割を演じてるからで
    演劇の素養は必要、という話です。

    日本人は素面で相手を批判するから

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    2021年12月12日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    第2弾の方が面白かったから、遡ってこの第1弾も。識者による未来予測だから、概ね似た内容になるのはむべなるかなで、『とんでもないな』って思うことは無い反面、そこまでインパクトの大きい論説には出合えなかったり。ただ、そんな中でも探検家・角幡さんの投稿はかなり移植で、だからこそ際立って面白く感じられた。コロナ突入のちょうどその時期、極地単独踏破を敢行していたなんて、まさにリアル浦島太郎。そんな状況に身を置かれていたとは。色んな意味で得難い体験。面白かったス。

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    2021年12月09日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    ブレディさんの本はどれも本当にわかりやすい。
    世界で活躍している女性政治家を何人も紹介してくれる中で、名前くらいしか知らなかった人も多かったので勉強になった。
    ミソジニーやマンスプレイニングと戦っているフェミニズムも一枚岩ではなく、様々な思惑が混じり合っているんだなぁと感じた。

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    2021年11月20日
  • 女たちのテロル

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    過酷な環境を生き抜いた2人の女性の物語。
    現状を打開するために闘い続けた彼女たちの記録には、驚かされるだけでなく励まされる。最後まで生きること、闘うことを諦めてはいけない。

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    2021年11月15日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    ネタバレ 購入済み

    英国の雰囲気が伝わってきて新鮮でした。多様で温かく、また厳格な社会のなかで成長していく息子さんの将来が楽しみです。

    #タメになる

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    2022年09月28日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    一人の見方を信じ切るのは危険だけど、
    世の中にはいろいろな女性リーダーがいると知れて
    面白かったし、考えさせられた。

    ウチのリーダーも女性だけど、
    男性人の中で大変だろうなあといつも思う。
    仕事が大変だと思うのはもちろん、
    気を遣っているのが大変そう。
    ああいう姿を見ていると、
    絶対にやりたくないって思ってしまう。
    良くないのだろうけど。

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    2021年11月03日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    購入済み

    罪な無料版

    途中まで引き込まれて、結局全文読みたくなる無料版。まんまと其の罠にかかって本屋さんに直行。前作から引き続き出てくるクラスメートも息子くんも成長して、寂しいような嬉しいような。

    #切ない #アツい #感動する

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    2021年10月24日
  • 女たちのテロル

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    金子文子、エミリー・デイヴィソン、マーガレット・スキニダー、壮絶な生き方をした三人の女性たち。でも、獄中で死んだのは金子文子だけ。自死とされているが、それも確証はない。最期の3ヶ月の文章は残されていないらしい。やはり国家に殺されたようなもんだ。金子文子関係をもっと読んでみようっと。

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    2021年10月16日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    岸田内閣が発足し総選挙が行われることになった。岸田内閣に期待すること、あるいは、衆院選の論点として考えるべきこと、という内容で、日本経済新聞が朝刊に連載をしているが、今日の朝刊のテーマは「成長か分配か。まずは成長を優先すべき」という内容のものであった。

    本書は、ブレイディみかこさんと、経済学者の松尾匡氏、社会学者の北田暁大氏の対談で構成されている。発行は2018年5月のことなので、今から3.5年前のことであり、岸田内閣はもとより、菅首相の前の安倍首相、経済政策で言えばアベノミックス時代の発行である。
    本書の大きなテーマの一つは、書名にもなっているが、日本の左翼・左派に対して疑問を呈する、とい

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    2021年10月16日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    ネタバレ

    「年収1000万円以下所得税免除」「消費税5%」=某野党の公約。本書が出された2018年からは大きな進歩。しかし、「プライマリーバランス」は”凍結”で、「消費減税」は時限的。両方とも廃止でよいではないか?英国でも労働党ブレア政権が緊縮だったが、現党首コービンは反緊縮で票を伸ばした。他の欧州各国も似たような動き。レフト2.0から3.0への進化とされる。米国で労働者の票を逃したクリントンに学んだバイデン政権。安倍一強に学べない野党。理想の啓蒙よりも目の前の暮らし。まだまだ本書に手にして欲しい左派がいる。

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    2021年10月11日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    世界で活躍する女性政治家たちを考察。「小説幻冬」に掲載されたコラム。

    自民党の総裁選、高市早苗が注目されており女性政治家をテーマとした本書を読んでみる。多くはイギリス他欧米の政治家。人に関しては小池百合子と稲田朋美だけ。

    海外の視点から見た日本という論評は時に素晴らしい的確な指摘となる。
    日本の女性の社会進出の明らかな遅れなど参考になる意見多数。

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    2021年09月21日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    ほお。イギリスの底辺の保育所はこうなっているのだと、まるで見ているかのような臨場感を感じられる。
    そして、底辺の人々を甘やかさず自立させなければならない政治のむずかしさ、イギリス人だけでなく外国人も含めた底辺コミュニティの変わりよう。

    中流のイギリス人が、外国人の底辺には優しいが、アンダークラスのイギリス人には手厳しいという矛盾。他人ごとではない。

    底辺の人々を救うべく自分の時間を差し出す人々の善意と正義感。

    かっこいいだけではない、むしろぞっとするイギリスを垣間見ることができて、興味深かった。日本はどうなっているのだろう?私に何かできるだろうか?

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    2021年09月20日
  • 女たちのテロル

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    闘ってきた女たちの話。
    金子文子は映画で見た時、そのすごさが分からなかったけれど、この本を読んで、何に絶望し、何に希望を持ったのか、なにを得たく戦っていたのか、少し理解できたように思う。ただ、自分自身でありたいだけだ、というシンプルな心持ち。
    ほとんど学校に行かなくても、これだけの文章をかける知性を持ち得ることに驚愕。天才だったのだろう。

    そして、ここにシンパシーを感じているらしい著者にも興味がわく。

    エミリー・デイヴィンソンとマーガレットスキニダーは知らなかったけど、狂ったようにたたかっていたその生きざま興味深い。

    彼女たちのおかげで、戦ってきた女たちのおかげで、今の私たちの安穏な暮ら

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    2021年09月20日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    「メイボット」に始まり、「鉄の女」で終わる。英国史上「最弱」と「最強」(?)のコンビ。域内他国まで緊縮を強要する「欧州の漬物石」とサンダース陣営の「MMT広告塔」。極右仏野党党首とリベラル金太郎飴のNZL首相。それぞれが持つ強い個性。最早、性別で括ることに意味はない?共通項はあるのか?コロナ危機をうまく対処できた指導者に女性が多い。必然か偶然か?目立ってきたとはいえ、まだまだ絶対数が少ない女性のポリティシャン。失敗例が出る確率も低いのかも。正当な評価ができるのは、このような本が出せないくらいに増えたときか。

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    2021年09月17日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    本書は英国の緊縮財政によって、フードバンクの普及という名目で閉鎖に追い込まれた無料託児所での日々が綴られています。

    経済的な理由や親のDVなどを理由に、有料の保育園(託児所)での預かりが困難な子どもたちのための施設では、実に様々な問題が日々巻き起こります。

    しかしながら、当初はなかったはずの民族の違いによる差別が徐々に親の間で蔓延り、またケースワーカーに子どもを取り上げられたくないが為、託児所に預けることを断念してしまうシングルマザーの姿も描かれています。

    変容する現代社会や育てられた環境が、巡り巡って子どもたちにどのような影響を与えているのか、またそのような状況の中で子どもたちは何を考

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    2021年09月12日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    世界の政治の舞台での女性リーダーは、名前は知ってても人物像までは存じ上げない方々が大半なので、とても興味深く面白く拝読させていただいた。

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    2021年09月04日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    主に欧米の政治家について書かれているのを読み、最後は、やっぱり日本のこれからの女性政治家、指導者について考えるようになっていた。
    アメリカに初の女性大統領が出たら、日本も大きく変わるのでは、とあとがきに書かれていたが、なるほどなるほど、それに期待しよう、と思いつつ、ここまでアメリカ頼みってホントに情けないなぁと思う。

    "危機に陥ると女性が責任者に選ばれることはままある。男性たちはリスクを取りたくないので、どうせ失敗するかもしれない時期なら女性にやらせとけ、と難所を乗り切らせておいて、危機を脱したら男性が出てきて「さあ、新時代のはじまりです」とトップ交代になる、というアレである。&

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    2021年08月13日