ブレイディみかこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『ブレイディみかこ幻のデビュー作』と文庫版の帯に書かれている。
たしかにオリジナル版が出た後、版元が倒産したというところを踏まえると幻なのではあるが、文庫版、相当おもしろい。「ぼくはイエローで…」からすっかりはまってしまったわけで、いろいろ読み続けているのだが原点に回帰できてよかったという印象、なるほど十数年前だからこそ、なのか、パンクな口調がキレキレで、文庫版まえがき、にもあるが「若書き」という表現で荒々しくて生々しくて、おもしろい。
このあたりの考え方・感じ方があって、後々、親となったり保育士となったり、緊縮財政への提言があったりしていくんだな、と。 まぁ、飲んだくれとしては、飲んだくれ -
Posted by ブクログ
勉強になった。 まさに勉強になった、という本。 現在の英国を理解するには、すごく大切な本。
「僕はイエローで…」からひかれてすっかりはまってしまったみかこさんなのですが、なるほどなるほど、パンクな生きざまと明確な主張、そして社会起業家的に社会を変えようと行動していらっしゃる方、というそんな中で、さらに勉強家?というか研究者?というか、なるほどなるほど、やはり自分の考え方のベースで共感できる点が多く大好きな著者である。
これまでの英国保育士とか、自らの労働者環境(今回は「ワイルドサイド…」で出てきたメンバーへのEU離脱投票に対するヒアリングもあった)という「地べた」の感覚から反緊縮に対する明 -
Posted by ブクログ
経済、つまりどうやって食べていくか、がまず大事なことなのだということを考えさせてくれる。グラスルーツとか地べたというけどさ、理念うんぬんよりもまず食べていく不安をどうするのか。ナチスが支持率では決して高いわけじゃなかったにもかかわらず、強くなったのは、食べていくことへの不安になんとかしてくれるという信頼を勝ち得たからだ、という。そしてそれは現代においても、見られる話でね。
右とか左とかわかんないけど、面白かったな。自分が右か左かなんて、わかんないし、どうでもいい。ただ、生活していかなくてはいけない以上、いろいろ考えることは必要だよな。
ふだん見過ごされているような人たちに対して、何を求めて -
Posted by ブクログ
ネタバレ2016年6月24日、イギリスはEU離脱投票で離脱派が勝利、
先日EUからイギリスが正式に離脱(ブレグジット=
Brexit)したところで読んでみました。
イギリスでは現在、白人労働者階級という立ち位置に
いる人々がマイノリティになっている。白人なら
人種差別もないから自力で上がれ、といわれるためである。
第1章はイギリスにおけるブレグジットについての
簡単な説明と残留派と離脱派の女性がそれぞれの家庭を
取り替えるというイギリスのテレビ番組の放送内容を
紹介している。
第2章は著者の身近な労働者階級の人々のインタビューと
ニュー・マイノリティーの説明、第3章は労働者階級の
100年の歴史が -
Posted by ブクログ
イギリス人と結婚し、イギリスに住む著者が描く、イギリスEU離脱投票の背景。
実際に離脱に投票した知人へのインタビューや、現地のテレビ番組、新聞記事、論説などが多数引用されており、臨場感のある本。
外国人を排斥して、知性の低い、エゴイスティックな過激な人たちが離脱票を入れた と外側からは解釈されがちであるが、実際にイギリス人として自国がどんどん移民を受け入れグローバル化、ボーダーレス化する中、下手すれば自分の仕事も奪われ、社会福祉も彼らに持っていかれるとなれば、誰しも寛容ではいられないだろう。
インサイダーからの実感こもったボヤキには共感も覚える。
また、歴史的な概観理解のために添え