【感想・ネタバレ】THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年09月25日

最高に面白い社会ルポ。キャバクラ労働争議、ドヤ街、保育園の実態、貧困層…日本にすんでいると、まあそんなもんだと直視せずに終わらせている問題ばかりなのだが、海外からの視点で切り込むと、「この状況はおかしいよ」ということが噴出してくる。

何冊かみかこさんの本を読んでいたので期待を裏切らない内容だったが...続きを読む、もし他書を知らなければ、一時帰国で訪れただけで日本の貧困をどこまで突き詰められるのだろうと不信感を抱いてしまったかもしれない。でも、そこにはブリクジット前夜の英国の労働者階級にどっぷり浸かった筆者ならではの、英国(と欧州)の動きとの対比があり、そのことが余計に日本の事態の深刻さを浮き彫りにしてくれる。

例えば日本の一億総中流の意識について。英国のミドルクラスと比べてあまりに底辺の低い日本の「中流」は、もはや「一億総中流主義」でしかなく、実は貧困層と紙一重だったり既に貧困レベルにあるとの指摘。結婚して家族を持つことが普通=中流だった時代は終わって、余裕のある人の営みであると考える若者層がいるのだが、彼らはギリギリ仕事があって日々生活できていれば困窮しているとは思っていない。体を壊したり働けなくなったりした時に初めて貧困に陥っていることに気づくのだが、もうすでに心は折れてしまっている…

その根底にある意識の違いとして、日本では人権意識が根付いていないと指摘する。義務を履行してこそ権利を主張できるとの、権利と義務を抱き合わせた思考は確かに日本では根強い。先日も生活保護受給者に対する差別発言が炎上していたが、そこにはやはりみかこさんの指摘するとおり、義務を履行していない人たちには人権を主張する権利がないかのような冷淡な姿勢が透けて見えている。そして何より深刻なのは、「日本ではアフォードできない人々には尊厳はない。なによりも禍々しいのは、周囲の人々ではなく、「払えない」本人が誰より強くそう思っていること」だと指摘する。「人権というのは…全ての力を失ってしまったときにそこにあって私たちを丸ごと受け止めてくれるもの」すなわち、穴の空いた制度というバケツの、底で受け止めている蓋なのだ。日本人はもっと楽になったほうがいいという言葉がずしりと響いた。

その他、印象に残ったのは、日本ではソーシャルワークがあまり政治に結びついていないという部分。すなわちミクロがマクロに結びついていないと。なるほど貧困にしろ何にしろ、こういう制度がありますよという対処療法に終始してしまい、ではどこを変革すべきかという議論(政治)と分断されている。欧州での極右極左の台頭は、その市民レベルの怒り(ミクロ)が政治(マクロ)に吸収されたからであり、スペイン15M運動で広場で各テーマごとにどう政策を行えばいいかという議論から生まれたポデモスは、そのミクロをマクロに持ち込んだ典型だという。わかるようでわからなかった欧州政治が、日本という鏡で一度跳ね返ってきたみかこさんの視線を通して、よくわかった気がする。

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Posted by ブクログ 2021年03月09日

日本の貧困問題についての本だった。読後に貧困について考えたり向き合ったりすることにやたらと興味が湧いてくる。経済的に自立して、どんなに小さなことでも自分で選択できることの自由についても考えさせられた。貧困とは選択肢を奪われることなんだと思った。

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Posted by ブクログ 2020年01月09日

読み応えがあったし、とても勉強になった。

日本には「人権」が無いんだと
気づかせてくれた。
いいあてている。
日本に住む人々の意識は、
「貧困やホームレス。
そうなったのは自分のせい」みたいな。

英国に住みながらも、
よくあるセレブ目線の話題ではなく
みか子さんの生活目線からみたお話で
すっと心...続きを読むにはいってくる。

終わりは、なぜか凄く泣けた。

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Posted by ブクログ 2018年07月08日

貧困に対する向き合い方は人それぞれ様々だが、それに巻き込まれている人も、積極的に関わっている人も、あるいは傍観している人も、何らかの既成のものの見方にとらわれがちである。本書を読んで、自分もまた、しっかり既成のものの見方に囚われていると実感させられた。それだけ著者のものの見方は、巷に喧伝されるものに...続きを読むも、熱心に社会運動に取り組んでいる人々に共有されているものにもとらわれないもので、なおかつ、確かにそうだなと納得させられるものである。「一億総中流という岩盤のイズム」「ミクロをマクロに持ち込め」「クラウドとグラスルーツの概念」「もっと楽になるための人権」等々、日本社会を分析するための道具をいっぱい提供してくれている。特に日本と英国における「人権」概念の違いについての指摘は重要だと思う。

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Posted by ブクログ 2018年04月05日

日本の保育園と保育環境、イギリスとの比較はとても面白い。
日本の良さ、イギリスの良さがいずれもあり、どちらがいいとも言えないのだけど、日本の方が平等かな。
保育士の待遇は、社会の中でも、一番下に近い、など、共通点もある。
本人とバイタリティも素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2018年01月31日

イギリスで保育士をしている日本人女性が見た日本。日英の育児比較的な軽いタッチの本かと思いきや、なかなかディープな本だった。ただ、ヨーロッパに住んでいないと、書いてあることに実感がわかないかも知れない。
イギリスと日本の貧困層の違いがとても興味深かった。著者本人曰く、学問が無いそうだが、観察したものや...続きを読む経験からの洞察は鋭い。特になるほどと思ったのは、若者と政治。若年層は選挙に行かないので政治に最も見放されていると著者は考える。また、日本では権利と義務がセットになっていて、義務を果たさないものに権利は無い。英国では権利は国民のもの、義務は国家のもの。日本ではその両方を持つのは国民で、国家と国民の役割分担がなされていない。
貧困層の幼児教育へのイギリスの取り組みに感心した。
いい本だった。現代社会の仕組みがよくわかる。ヨーロッパに住む日本人にお勧めしたい。

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Posted by ブクログ 2017年10月29日

日本は、富裕と貧困、資本主義的なものと社会主義的なもの、が渾然一体となっているという視点は、言われて気付く。
富裕層の子どもが野宿者のおっちゃんと仲良く遊ぶ、その子どもの富裕層の保護者もそれを良しとしている、というオルタナティブな面。
日本で社会運動が横に連帯することの難しさ。貧困な若者が折れてしま...続きを読むっているというどうしようもなさ。
今の日本はとても複雑であるな。

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Posted by ブクログ 2017年03月28日

イギリス在住の保育士でライターの「フレディみかこ」氏が、2015年・日本滞在時の取材をもとに書いた最新著。友だちに教えてもらって読みました。

的確な日本の現状に対する分析、これからの日本を考える上でもとても示唆的な内容をもった本だと思います。

特に印象に残ったのは、「ミクロ(地べた)」を「マ...続きを読むクロ(政治)」に持ち込むという視点。当事者の実態(誰かがきちんと代弁すること含めて)があり、具体的に改善するための政策(政治)が大事であることを改めて考えました。どう伝えられるか、その観点を大事にしたいと思いました。

保育に対するイギリスと日本考え方の違いなどもよくわかりました。一億総中流に関する分析なども大いに納得です。エピローグのカトウさんの話もよかったです。

みなさんにお勧めします。

目次…

まえがき

1、列島の労働者たちよ、目覚めよ

キャバクラとネオリベ、そしてソウギ
何があっても、どんな目にあわされても「働け! 」
労働する者のプライド
フェミニズムと労働]
今とは違う道はある

2、経済にデモクラシーを

経済はダサくて汚いのか
貧乏人に守りたい平和なんてない
一億総中流という岩盤のイズム
草の根のアクティヴィストが育たない国
ミクロ(地べた)をマクロ(政治)に持ち込め
反緊縮派とはいったい何なのか
いま世界でもっともデモクラシーが必要なのは

3、保育園から反緊縮運動をはじめよう

保育士配置基準がヤバすぎる衝撃
紛れもない緊縮の光景
日本のアナキーは保育園に
ブレアの幼児教育改革は経済政策だった
保育園と労働運動は手に手を取って進む
ネオリベ保育とソーシャル保育
待機児童問題はたぶん英国でも始まる

4、大空に浮かぶクラウド、地にしなるグラスルーツ

日本のデモを見に行く
交差点に降り立った伊藤野枝
でも・デモ・DEMO
クラウドとグラスルーツの概念
あうんストリートと山谷のカストロ
反貧困ネットワークへのくすぶり
新たなジェネレーションと国際連帯

5、貧困の時代とバケツの蓋

川崎の午後の風景
鵺の鳴く夜のアウトリーチ
人権はもっと野太い
あまりにも力なく折れていく
どん底の手前の人々
もっと楽になるための人権

エピローグ カトウさんの話

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Posted by ブクログ 2017年01月05日

素晴らしいルポタージュ。英国文化に興味があるといったバックグラウンドが似ていて通ってきたところが近いのか、自分にとって文章がすっと入ってくるし、とても信頼できる文章だった。今の日本とこれからについて考える良いきっかけになる。

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Posted by ブクログ 2016年11月25日

「2016年2月の東京を記録する」ために本書は書かれた。
自分のことを「地べたの保育士」で「無学な人間」とおっしゃる、在英のブレイディみかこさん。もとより何らかの「日本の問題点」を探り出し突破口を見つけるなんて、大それたことは想定していない、と。
けれど、この本にはその「大それたこと」に関するヒント...続きを読むがたくさん詰まっている気がしてならない。自分の身の回りのこと、ミクロ(地べた)とマクロ(政治)は直結している。繋がり、声をあげよう。動こう。「実際に自分の目で見たものだけを信用する」ジャック・ロンドンを紹介し、自分もそうありたいとの著者の決意を尊敬し、共感する。今の日本(と世界)を理解するための必読の書。

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Posted by ブクログ 2023年06月25日

2016年刊。書籍の題名と内容が結び付かなかったが、これは直ぐにわかる。英国保育士とは筆者の事で、日本人だが英国人と結婚し英国住まい。子供の養育環境の改善と養育の質の底上げが必須と判断した政策により英国で保育士資格を取った方。
内容は保育に限らず、年代・性別・障害の有無など別として、政策・経済からの...続きを読む影響の大きさや形、国政対応の様々な方針と結果。デモや施設見学やら体験やらインタビューやら、盛り沢山の中から様々な考察が成される。
意外と身近で見えている筈の物を見ていない自分が恥ずかしくなったり、やっぱ日本ってダメ?と思ったり、イヤイヤ全面的に駄目でもないよとか。色々知らなかった事、信じられないような現実、活動している人・組織・組織の形。ちゃんと知るべきだと、認識すべきだと思った。

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Posted by ブクログ 2020年11月01日

一章一章それぞれで、
自分の気持ちが言語化されて、改めて自分の思いを認識したり、
こんな現実あったのか、と私も目を背けていたことに気付いたり。

ラストには、日本のこの境のなさが、美しくもある。

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Posted by ブクログ 2020年06月10日

日本の貧困問題の根本は、納税していないと主張する権利すらないと感じる「働かざる者食うべからず」の国民性と言っていたがまさしくその通りな気がする。
この本の発行から5年経ち、今年に入ってからはコロナによって経済が落ち込み、密だから抗議デモが出来なくなり、もっと事態が悪化しているんだろうな…
貧困問題、...続きを読むデモクラシー、人権について考える1冊。

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Posted by ブクログ 2020年04月13日

英国在住のエッセイスト、ライターで、保育士でもある著者の、2015年の日本での取材記。日本の保育園、政治運動、貧困問題をイギリスとの比較を絡めながら、現場目線で記している。
平易で分かりやすい文章なだけに、問題の深刻さが良く伝わってくる。現時点で取材時から既に5年経過しているが、本書で描き出された問...続きを読む題はどれ一つとして解決、あるいは良くなっている兆しが全く無いところにものすごく閉塞感を覚えた。果たして、今からでも保育園不足、政治の劣化、貧困等々の問題が良くなっていくのだろうか?はなはだ不安である。

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Posted by ブクログ 2020年01月22日

久しぶりに、本を読んで気になったワードをメモに取りました。

英国保育士である著者が映し出す日本。
きっと保育施設の現状などを主体に書かれたのかなと想像したら、全く違いました。

むしろ、ソーシャルワークや人権といったことが書かれてあり、障害者福祉についても触れられている。

おもしろい!と、単純に...続きを読む思いながら読み進めました。

もしも世界を変えたいのなら、小さなスケールで自分のアイディアを試し、それからその規模を大きくすればいい。ジェフ・マルガン

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Posted by ブクログ 2019年09月30日

労働、経済、保育、貧困、人権について
正直こんなに深く考えたことがあったっけ・・・
と思ってしまいます
日本人の中に「人権」って
無いんだなぁって 私自身もそうだと思いました

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Posted by ブクログ 2019年08月07日

冒頭の水商売の女性の給料を店に求めに行く場面、印象深かった。水商売って、けっこういいお金になるからやるという漠然とした印象があるのだけれど、なんともしんどい場面だったな。そこに自尊心を下げられた人たちの共食いみたいな様相が現れる描写は凄惨ですらある。そんな風に言ってしまうとすごい怖い話みたいだけど、...続きを読む実際のところ、文章は明るくてすらすら読めた。リベラルとか左翼とか、ってそういっていいかすらわからないけれど、問題意識として、必要な視点だと思ったね。

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Posted by ブクログ 2019年08月04日

いつも通り面白かった。ただ、保育園と幼稚園で分かれている日本の制度を、イギリスの観点で比較することに無理を感じる部分もあった。イギリスの保育園は、日本の保育園と同じ文脈で語ることは難しいと思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月30日

僕はイエローで…が良かったのでこちらも購入。
前回は子供の視点から英国の貧富の差、他民族、政治施策と生活の繋がりなど、とても面白かったので、今回は英国の保育と日本の保育の差を描いているのかな、と思ったら、保育については1章のみで、キャバクラの不払問題、ドヤ街の雰囲気、左翼について、貧困層が権利を主張...続きを読むできない文化、1億総中流が崩れていることに気がつかない状況と想像以上の思い内容でした。。。
考えさせられることは多く、筆者も現状だけでなく意見を述べてくれているのだが、章同士で繋がりがあったりなかったり、全体を通して繋がるものがなかったので、読見終わって、あれ?読みながら色々考えさせられたけど、何だっけ?という状況に陥ってしまいました。
左翼や政治についての知見が薄いせいかなぁー。

特に考えさせられた点
・1億総中流の崩れ。中流階級が英国と日本で年収300万ほど差があること。
→日本では階層の意識があまりない。真ん中を選びたがる国民性にもあるかもだが、中流階級の範囲が下にも上にも広いのだろう。これは人種が限られているせいだと思った。敢えて階層を分ける必要がなくどちらかと言えば中流だろうという感覚になると思う。階層を分ける必要はないが貧困層の自覚、認識をすることで社会を変えるための動きが必要

・キャバクラで稼げないなら女性の稼ぎ方って?

・日本では義務と権利が紐づいている。納税できなければ人権を主張できない。
→これは全く気がつかなかった!宗教で人権がベースになっておりそれを信仰している海外では最低限の人権は皆主張する、かつ人権を幼少期から教えられる。そういうのもあって信仰者もふえるのかーというのと教育の大切さを感じた。とはいえ、国民性ではなく日本の文化が権利を主張できなくしているとの話もあり、これはどうしたら変われるのか。。

・過酷な労働条件に慣れきっている親は子供が悪い環境に置かれても気がつかない。昔の英国で子供を工場や炭鉱の危険な環境で働かせても気にしなかったように。
→劣悪ではなくとも親の慣れきった環境を当たり前と思わず、子供にとっての最適な環境を改めて考える必要がある。前に習えなら頭を使わないが、常に頭を使おう

・inclusion and diversity 地獄。マクロな視点で考える筋力を鍛える必要がある。
→学生時代から義務教育の一環でやってほしい


・海外では政治の話をパブでも話す
→どうやったら政治が生活に紐づくのか。アメリカもそうだが、選挙の話も話すなという暗黙のルールもあるし。生活に紐づかせるべきだがこれも何故なのか。

・「上」と「下」や「右」と「左」の概念が平気で混沌と入り混じり、そのことにあまり違和感を覚えていない日本
→日本人過ぎてこの感覚が全く分からなかったけど、具体的なこの感覚を知りたい!

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Posted by ブクログ 2022年02月28日

一読するにはいいかな。ただ時間が過ぎた時には必要なのかな。
イギリス在住の保育士が2015年日本へ取材滞在し書き上げる。労働者階級に棲み分けているという作者から見た日本の労働者、階級、政治、貧困や人権。
冷静な切り口は面白い。

また保育の話は色々比較されていて気付かされることが多かった。病児保育は...続きを読むそもそも必要か?弱った時は大切な人がそばにいるべきと考える英国と、たらい回しにされる病児の日本…


親の労働条件が改善されない限り子どもの状況も改善されない。

過酷な労働条件に慣れてしまった親は子どもの環境劣化に気づかない…

階級なんて存在しない、格差はあるが自分たちはみんな同質だと言い続けてきた国は息苦しい、奇跡のような場所で閉塞に穴が開いている。251

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Posted by ブクログ 2021年01月13日

英国に渡り保育士となった主婦が主には貧困問題に対して、日本滞在時代に行った取材を基に書かれたノンフィクション。ここ数年話題作を世に送り出しているため、興味をもちまずは、一冊読んでみた。
貧困問題、格差社会、人権などの社会的課題について、支援の現場に入り込んで実体験して、飾らない言葉で自身の考えが紹介...続きを読むされている。
労働者階級の目線で、各国の緊縮財政路線が悪の根源であるとばかりに再三批判しているものの、借金まみれの日本で財政健全化の視点を欠くとそのしわ寄せがどこに来るのか、未来の世代につけがまわるのは自明の理であると思うので、著者の主張の極端さは否めないと思った。
ただ視点は面白くまた読みやすくもあり、一気読みで完読。著者の作品をもう何冊か読んでみよう。

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Posted by ブクログ 2019年08月10日

外国で外国人として生活している方が、日本を見ることで、見えてくるものが書かれていて面白かった。
帯にもある、中流ののろい、は確かにあるかな。
日本の保育園の現場を見て、お金が流れ込んでいないことを指摘、その通りだけど、学校はもっと酷いよ。
ほんとに、この国は、国の宝の子どもの未来をどう考えてるのかな...続きを読む。とても大切にしているとは言いがたい。
ミクロなものをマクロなものの中で見る、そういう視点を英国の子は学ぶんだね。私たちは上の言うなりになることしか学ばないね。危ない。

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Posted by ブクログ 2018年10月23日

最後の方の人権とはなんぞやについての説明がすごくわかりやすくて納得した。欧米人と話していて「なんか噛み合わないなあ」って思ってたことが「そういうことだったのね」と合点がいった。
自分含め、日本では「働かざる者食うべからず」とか「自業自得」っていうのが基本になってると思う。だから他人に迷惑かけないこと...続きを読むが当たり前というか美徳になってるけど、それはいろんな事情があって他の人と同じようにできない人達のことを排除することにも繋がってる。
私自身、左寄りの欧米人の言うことを頭では理解できるし、いいね、そうだね、と同意することすらあるけど、頭の中の右寄りな自分にどう説明したら納得させられるのか?はいつも解決できてなかった。その答えが、人間なら誰でもってことだったんだなあと…書くと小学生の作文にしかならないけど。

でもこの人の文章は横文字多過ぎて、馴染みがない人には内容入ってこなさそう

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Posted by ブクログ 2017年12月07日

イギリスでのワーキング・クラスの地位が何故ああなっているのかについての分析がなるほどだった。
『ヨーロッパ・コーリング』の方が好きかな。

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