ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION
    この人の本はおもしろい。以前途中まで読んでいて再開した。イギリスに縁ができ、何冊か読んでいるが、ざっくばらんで思いのままに書いているところが、とても好きだ。本人曰くイギリスの底辺生活者のようだが、だからこそイギリスの本当の生活実態がわかりおもしろいしとても参考になる。この本は処女作ということで15年...続きを読む
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION
    この著者の本は三冊目だが、相変わらず軽快に毒を吐いて面白い!
    嘘だろっていう内容ばかりだが、ブライトンの実情を知っていれば、より楽しめるのだろう!
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
    本書の「日常の中で外国人と出会い、怖れ、触れ合い、衝突し、ハグし合って共生することに慣れていくという、その経験こそが社会を前進させる。それは最初の単位、取るに足らないコミュニティの一つから淡々と始める変革だ。この道に近道はない」との記述あり。
    著者の働く底辺託児所、緊縮託児所は、そのコミュニティのひ...続きを読む
  • 街場の平成論
    平成元年は1989年、「ベルリンの壁」の撤去が始まった年であり、その後の東西ドイツ統一、ソ連を含めた東側陣営の崩壊、東西冷戦の終結へと向かっていく最初の年であった。また、この年の12月29日には、日経平均株価が38,915円の最高値をつけ、バブル経済の絶頂を迎えている。この年が絶頂であったということ...続きを読む
  • 何とかならない時代の幸福論
    ざっくり捉えると、本書でも根底にあるのはエンパシーと言えるかも。日本では”世間”と”社会”の隔たりが大きく、社会へのエンパシーが著しく低いと考えると、色々と腑に落ちる。学校で真に学ぶべきは、従属性なんかじゃなく、社会へのエンパシーってのは激しく首肯。エンパシーを鍛える手段としての演劇の有用性も、言わ...続きを読む
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
    メルケルの分析がなるほど。ミートゥーに手を挙げず、漬物石のような安定感とな。そして、テリーザメイへの冷たい視線。

    物申す女性を増やすには、アファーマティブアクションだけでは不十分。ネットの取り締まりを強化しなければ、わざわざ暴行されにいく女性は増えない。

    あと、フェモナショナリズムとはなんたるか...続きを読む
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION
    久々にエッセイで笑ってしまった。
    歯に衣着せぬ文体でパンクに批判しているが、人間味に溢れておりなんだか温かい気持ちになってしまった。LGBTQや人種問題の書きぶりなど、今の時代だと問題になってしまうのかなぁ。こういうのが本当ぽくていいのになぁ。
  • 何とかならない時代の幸福論
    日本の教育を考える上でとても勉強になった1冊。
    今ある教育は日本では当たり前かもしれないけれど、そうではないことに改めて気付かされる。
    日本の教育のいい部分だってあるけど、違和感を覚えるところもある。共感する点が多かった。
  • 何とかならない時代の幸福論
    『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で話題のブレイディみかこ氏と演劇家の鴻上氏の対談がまとめられている。
    社会や経済、教育について英国と日本を比べながら、今後の日本社会の在り方や日本人の社会への向き合い方について述べられている。
  • 女たちのテロル
    金子文子も、エミリー・デイヴィソンもマーガレット・スキニダーも知らなかった。金子文子は瀬戸内寂聴の小説でも出てくるそうな。エミリー・デイヴィソンは女性の参政権を求めて活動したサフラジェットの人で、ダービーでイギリス王の持ち馬の前に立って死んだという。そこに至る過程も、その知的印象に対して行動が過激で...続きを読む
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
    各国の女性政治家の活躍の概要を紹介してくれている。良くわからないお願いお国の裏事情にも触れていて、一筋縄では行かない情勢が理解しやすい。さて、日本はどうするんですかねぇ。
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
    ブレイディさんの本なので、取り上げられている政治家は欧州の方が多め(UKにいると入ってくる情報が起点となった考察が多め)で、それが面白い。
    また、日本ではあまり報じられないアメリカの話もあり、内容が面白い。

    過去の内容をそのままにまとめてあるため、Brexitの混乱期の英国政治を、女性政治家を中心...続きを読む
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
    すごい作品に出会った.
    相変わらず,登場人物はBrightonの底辺層の,色々問題を抱えた人々が多いのだけど,人間を見つめる目は相変わらずどこまでも率直で優しい.
    このお話は海の向こうの遠い国の話ではなく,同じ時代に生きる僕たちの話だ.
    資本主義と民主主義って,本当に合い入れるのものなのかな,と.
    ...続きを読む
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
    普段、政治を気にしてないで来たけど、世の中の国や女性がどんなことしてきているのか、勉強がてらそして時に楽しいのがブレイディみかこさんの本の面白いところ。
  • 何とかならない時代の幸福論
    日本とイギリスの教育の違いが、
    国民的価値観の違いから生じるのが
    分かる本でした。
    教育の考え方はその国民が子供たちにどんな大人になって貰いたいかが問われるものですが、
    日本はあくまで和(合わない人間でも仲良くする)と現状維持(今も昔も同じ金太郎飴のような「学生」を作りたいのか、何で必要なのか分から...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    第2弾の方が面白かったから、遡ってこの第1弾も。識者による未来予測だから、概ね似た内容になるのはむべなるかなで、『とんでもないな』って思うことは無い反面、そこまでインパクトの大きい論説には出合えなかったり。ただ、そんな中でも探検家・角幡さんの投稿はかなり移植で、だからこそ際立って面白く感じられた。コ...続きを読む
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
    ブレディさんの本はどれも本当にわかりやすい。
    世界で活躍している女性政治家を何人も紹介してくれる中で、名前くらいしか知らなかった人も多かったので勉強になった。
    ミソジニーやマンスプレイニングと戦っているフェミニズムも一枚岩ではなく、様々な思惑が混じり合っているんだなぁと感じた。
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版
    英国の雰囲気が伝わってきて新鮮でした。多様で温かく、また厳格な社会のなかで成長していく息子さんの将来が楽しみです。
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
    一人の見方を信じ切るのは危険だけど、
    世の中にはいろいろな女性リーダーがいると知れて
    面白かったし、考えさせられた。

    ウチのリーダーも女性だけど、
    男性人の中で大変だろうなあといつも思う。
    仕事が大変だと思うのはもちろん、
    気を遣っているのが大変そう。
    ああいう姿を見ていると、
    絶対にやりたくない...続きを読む
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    罪な無料版

    途中まで引き込まれて、結局全文読みたくなる無料版。まんまと其の罠にかかって本屋さんに直行。前作から引き続き出てくるクラスメートも息子くんも成長して、寂しいような嬉しいような。