ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
    始めは横文字が多く、難しそうに感じましたが、読みすすめていくと興味深くとても面白かったです。
    英国は階級で貧富の差がかなりあること、話し方で出自がわかってしまうこと、貧富で住むエリアが分断されていることに驚きました。
    また政府の方針で、人を生かしたり殺したりすることがこの本で実感でき、今までより政治...続きを読む
  • 何とかならない時代の幸福論
    「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで感銘を受け、こちらも拝読しました。個人的にはぼくはイエロー〜よりもより日本の教育や社会にフォーカスを当てられているので、身近に感じて理解・共感できる部分が多かったです。一方、日本の教育の中で生きてきた自分に足りない知識や感覚・スキルを思い知らされ...続きを読む
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学
    「左派」論者3名による経済政策論かつリベラル批判の対談書。日本のリベラル派を、経済成長政策を疎かにしてきたと批判し、文化的・制度的な面での公正性を重んじるだけでなく、「明日どうやって飯を食っていくか」に直結する経済政策もちゃんと考えろと指摘している。この本を読むことで、リベラルを自称し人権を重視し・...続きを読む
  • 何とかならない時代の幸福論
    割と自分は大人しい、型にハマった日本人らしい考えの人間だと思っているのだけど、そうゆう凝り固まった思考を柔らかくするのにとても良い本でした。定期的に読みたい。
    ブレイディみかこさんが住んでいるイギリスの教育事例や、日本の良いところ悪いところが対談されていて視野が広くなる。

    以下読書メモ

    シンパシ...続きを読む
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
    みかこさんの最近の著書を結構読んでいたのだが、彼女の原点となる体験がわかる本。底辺保育所で始めた仕事を経て、富裕層の保育園から再び底辺へ。だが底辺も以前と同じではなく、社会保障の削減の煽りを受けて移民受け入れの施設になり、ついには閉鎖されてしまったという。政府の方針や予算配分がここまで如実に低所得層...続きを読む
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版
    同じ年頃の息子をオーストラリアで育てています。1を読んで楽しかったので2もお試し版を読んでから購入をしました。
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
    問題を抱え拠り所を失った親。その子供が行きつくところ・・底辺と呼ぶ託児所。保育士をしていれば、それはそれはいろいろな境遇に巡り合う・・はず。労働党政権の手厚い保障下での底辺託児所。アナキストにチャヴに外国人のパラレルワールド。福祉カットの保守党政権下。底辺託児所は緊縮託児所に。唯一補助金が出る外国人...続きを読む
  • 何とかならない時代の幸福論
    日本とイギリス。それぞれ生活する国の実情を語りながら、感じる違和感、あるべき未来、その道筋を探り合う。濃厚な対談本。

    特に印象的だったのは、「教育」こそ、他者との関わり方(シンパシーとエンパシー、世間と社会)、政治との関わり方(シチズンシップ教育)を形作っていく場であるということ。ブレイディさんが...続きを読む
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION
    英国の病院が無料の制度のせいでずっと電話しても予約ができず病気がどんどん悪化していく話とか、家庭崩壊するとあっさり離婚してしまうのが当たり前だったりとか、すごく考えさせられる。それにしても、「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。」って林フミ子の言葉を手渡されて旅立つって、なんという親心だろう。に...続きを読む
  • 何とかならない時代の幸福論
    「人間は人を罰するのが大好き」
    この言葉は、イギリスに住むみかこさんの息子さんが中学生〜高校生の時に感じて、母親であるみかこさんに発した言葉です。
    この言葉から、芸能人の離婚のニュースや、不倫、不正の問題がてんこ盛りのネットニュースに引き込まれがちな自分がいることに気が付きました。
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)
    本書の素晴らしさもさることながら、巻末に収録されているときわ書房志津ステーションビル店の日野剛広さんの解説もお勧めです。解説では当時中学2年生だった方が書かれた感想文の一部が紹介されています。その感想文には本書がどんな本で何を学べるのか明確に示されていて、差別や偏見が生まれる理由にも言及されていたの...続きを読む
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    精神的な大人の階段を昇る

    13歳という年齢は、子供から大人に変わる真っ只中だと思います。主人公はさまざまな局面に立ち会い経験を積み重ねていくのですが、その未熟さへの苦労と僅かずつの成長の実感をして生きる姿は、私自身、自然と学生時代の自分の像と重ねていました。
  • 女たちのテロル
    大逆罪で投獄された日本のアナキスト金子文子、英国サフラジェットのエミリー・デイヴィソン、アイルランド独立に向けたイースター蜂起に関わっていたマーガレット・スキニダー。3人の女性の物語が交互に織りなされる。

    一つ前に読んだみかこさんの本、this is Japanで女性の貧困問題に触れられていて、そ...続きを読む
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち
    学生時代にイギリスで暮らしたことがあるのと、ブレイディさんの文章が好きで、彼女の著作はよく読みますが、本作は面白かった。世界地図上の離れた場所に住む人の読み解く文章は新しい示唆をくれますね。

    おじさん政治家の寵愛型(稲田氏・昔のメルケル)、多様性社会の要請を受けた若く爽やかなボトムアップ型(AOC...続きを読む
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    ぼくはイエロー…2

    わたしが学生だった頃から「カースト」のようなものがあって、それなりに地雷を踏まないように振舞っていました。


    舞台はイギリス、多様性の社会の洗礼を受けながら大人になっていく主人公と家族、クラスメイト、それぞれの立場、問いの答え


    「正解」はないけれど、気付きを与えてくれる一冊です
  • 女たちのテロル
    朝日新聞2019727掲載 評者: 斎藤美奈子(文芸評論家)
    東京新聞2019811掲載 評者: 梯久美子(ノンフィクション作家)
    日経新聞2019817掲載 評者: 山崎ナオコーラ(作家)
    読売新聞2019825掲載 評者: 藤原辰史(京都大学准教授、農業史研究者)
    朝日新聞2021911掲載
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本
    最高に面白い社会ルポ。キャバクラ労働争議、ドヤ街、保育園の実態、貧困層…日本にすんでいると、まあそんなもんだと直視せずに終わらせている問題ばかりなのだが、海外からの視点で切り込むと、「この状況はおかしいよ」ということが噴出してくる。

    何冊かみかこさんの本を読んでいたので期待を裏切らない内容だったが...続きを読む
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    素晴らしい、泣いた。

    息子の成長もアフリカンの娘さんの成長も素晴らしい描写で、歌声が聞こえるようです。泣けました。一巻から続く世界観が好きです。
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    読んでよかった

    図書館の貸し出しが600人待ちで、こちらで無料版が読めるというので早速。結果…本を購入しました。イングランドの元底辺中学に息子が入学するまでの経緯で、音楽室に向かってずらりとレコードジャケットが飾ってあるのとかカッコいいと思ったけれど語られる体験はどれもリアルで人種が混ざり合うイギリスで暮らすことが...続きを読む
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    深いー

    無料版しか読んでないけど、優しく日常にある難しい問題に触れていて、人が人を裁くことがないようにすることって難しいなと思いながら読みました。続きぜひ読みたいと思います。