ブレイディみかこのレビュー一覧

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    購入済み

    語り口がいい

    イギリスにおける中学生の子育ての状況を、平易な語り口で描きあげている。楽しい話、面白い話、興味深い話、そして深刻な話もあるのだが、妙に力を入れたりせず日常会話的な語り方でかきあげているところが実いよい。

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    2023年03月06日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    イスラム教徒の女性移民を批判する、ナショナリズムとフェミニズムの話になるほどとなった。女性同士が連帯するのは難しい。政治家には家父長制の奴隷である力ある女性や、取り込まれた女性も多いから。(これはリーンインフェミニズム的でもある)

    私は女性の政治家であればとにかく応援したいと考えているのだけど(まず今の日本には女性の政治家、起業家、経営者、管理職の数を増やしていくべき。今は選べる段階にないと思う)、小池百合子や高市早苗なんかを見ると、むしろ毒とも思う。

    そんな「どうなの?」という視点を解説してくれていてわかりやすい本だった。

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    2023年01月02日
  • 両手にトカレフ

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    イギリスの貧困層の家庭を描いた作品。作者が見てきたリアルをフィクションという形で書いた内容。
    ドラッグに溺れるシングルマザー、弟の面倒を見るヤングケアラーの姉、学校でいじめられている弟。
    読んでいて辛くなる現実が描かれている。
    作中に出てきた物語のもう一つの軸となった金子文子も今作で知ることができたので、読んでみようと思った。

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    2025年05月28日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    equalityとsameness。平等とは、結果に対して求めるものではなく、選択する権利に平等であること!
    日本は、結果を求めすぎている。
    当たり前だけど、一人一人の個性をどこまで尊重できるか。その大前提が言論の自由なのかなと思った。
    他国との比較ができてとても面白かった。

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    2022年12月14日
  • 両手にトカレフ

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    ネタバレ

    「小説でしか描けない子供たちのリアル」…舞台は現代の英国。交互に流れる100年前の日本人”フミコ”の少女時代。その救いのなさに主人公ミアが自らを重ねる。自分には愛情も友情もあり、福祉制度もある。それでも、追い込まれあきらめざるを得ない運命は同じなのだと。登場人物の人間関係は複雑でもなく、展開は入り組んでもいない。淡々と語られるが、起きているのはとんでもない出来事。終盤に訪れるクライマックスに強く心を揺さぶられる。ほっとする結末にしたのは、そうであって欲しい願望に過ぎぬかもしれぬ。物語は終わるが現実は続く。

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    2025年03月16日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    ネタバレ

    「レイシズムはやめましょう」「人類みな兄弟」とプラカードを掲げていくら叫んでもできることはたかが知れている。社会が本当に変わるということは地べたが変わるということだ。地べたを生きるリアルな人々が日常の中で外国人と出会い、怖れ、触れ合い、衝突し、ハグし合って共生することに慣れていくという、その経験こそが社会を前進させる。

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    2022年10月30日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    地べたで生きてきた人間が、インテリ層にも届く表現力と議論の力を持っているのはとても強いな。
    クレバーでチャーミングな反骨心。著者はそんな印象です。
    著者が連発する「底辺」というのは、外側から見た軽蔑や、あるいは自身のコンプレックスの裏返しなどではなくて、
    実感と、一筋縄ではいかない情なのだと思います。

    みかこさんの文章は私には水が合うみたいで、いつも面白く読んでいます。

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    2022年10月09日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

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    「ぼくはイエローで・・・」の著者の他の作品を読む。
    イギリスの労働者階級については「差別はないが区別はある」と大昔に語られ、ブレグジットを賛成し、移民排斥の急先鋒であり、フーリーガンでイングランドが勝つとイングランド旗(ユニオンジャックじゃない)を振り回して街中で大騒ぎする(実際に目撃した)という「ステレオタイプ」の知識しかない。

    本書を読んでの驚きは
    ・21世紀の英国には階級が厳然としてあり、階級闘争があるとは・・
    ・「ゆりかごから墓場まで」の本家が社会保障切り捨てを労働党まで推進しているとは・・
    ・政府がやたら緊縮・財政均衡に腐心している(日本の財務省と全く同じスタンス)こと、たとえ社会

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    2022年10月05日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    良書。

    まず何をさておいても著者は文章力がすこぶる高いと思います。
    底辺託児所に来る子どもとその親の暮らしは文字通り底辺なのでしょう。
    けれど著者はその描写に同情や憐憫の感情を全く忍ばせません。
    かといって、冷めているわけでも距離を置いているのでもありません。
    保育士としての距離感は保ちつつも、言葉では言い表せないほど子どもたちを愛し、こんな状況を作り出した原因でもある社会と政治を厳しい視点で監視し、分析し続けていることが感じられます。

    底辺託児所に来る子どもたちは、劣悪な環境で育っている事が多いため、暴力をふるったり暴言を吐いたり、一筋縄ではいきません。
    そんな子どもたちをある時は「ガキ

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    2022年09月02日
  • 夜更けのおつまみ

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    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。

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    2022年07月24日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    事実は小説より奇なり。みたいな本
    障がいや病気や犯罪を、深刻に薄暗く描くのはきまってそれらを身近に体験していない人に多い。

    身近に体験してると、それは只々当たり前の日常で、ブレイディ氏のように面白おかしくも書けて、薄暗い気分にもならない。

    だけどそこにはリアルな人生が書かれていることを知れる。
    こんな世界や、こんな人生、生き方をしてる人間もいるということをたくさんの人に知ってもらえる良書だと思う。


    ブレイディさんの著書は、私達と同じ目線から感じたことを素直に書かれているので、小難しくなく、それでいて大切な事実はを知ることができるので大好きです。

    いち保育士だとご本人は言われてますが、

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    2022年07月21日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

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    ブレグジットについて、様々な報道がなされていた。離脱派は外部から見ると排外主義のように報道されていたが、本当にそうなのか。英國労働者階級が離脱票を投じた理由を、そこで生活している著者が歴史的、政治的そして経験的に考察している。

    ブレグジットの背景に英国の緊縮財政政策を挙げ、ジャスティン・ゲストの著書を参照し、白人労働者階級の疎外感を考察している。

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    2022年06月26日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    「僕はホワイトでイエローで・・・」を読んだ後に読みました。ティーンを育てる母親世代です。外国人も多く、いわゆる多様性の高めの地域に住んでいます。

    やっぱりこの作品でもキーワードはエンパシー。私も持ち合わせいるかは自信がない能力で、これからの人生少しづつ伸ばしていきたい部分です。







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    2022年06月25日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    イギリスへのイメージが王室しかなく、全く何も知らなかったんだと感じさせられました。
    託児所で子供を見ている、ミカコさんから見た、イギリス。
    階級が歴然とあり、移民の人たちもいることから、いろいろ問題も出てくる。
    貧しい子供は貧しいまま、負の連鎖はどの国でもある。
    いろいろ考えてしまう一冊でした。

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    2022年04月21日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    読みやすい。
    筆者や筆者の息子さんが、何気ない生活の中で感じた人種差別だとか格差の問題に関する事が書かれてる。

    日本は島国だからかなあ。

    自分が息子さんの歳には、そんなに人種差別とかを肌で感じた事はなかったように思う。

    ハーフという言葉が相手を傷つける可能性があるのかもと驚いた。

    イギリスの教育は日本のものと全く違う。
    勉強になった。

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    2026年02月12日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    教育って本当に大事なんだなと再認識させられた
    もうみんな同じの時代じゃないんだよ気付いてるんだから変えていかなきゃ、いつまでも日本苦しい生きづらいのままだよ
    ブラック校則撤廃の動きもあるし、どんどんいい方向に変わっていって欲しいと思う

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    2022年04月09日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    「左派」論者3名による経済政策論かつリベラル批判の対談書。日本のリベラル派を、経済成長政策を疎かにしてきたと批判し、文化的・制度的な面での公正性を重んじるだけでなく、「明日どうやって飯を食っていくか」に直結する経済政策もちゃんと考えろと指摘している。この本を読むことで、リベラルを自称し人権を重視し・・・と考えている人が、自分の視野の狭さに気付かされるかもしれない。僕はそうだった。

    対談の著者は三名。①『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で有名なイギリス在住の文筆家、ブレイディみかこ。②マルクス経済学を専門にする立命館大学の経済学教授、松尾匡。③理論社会学でメディア史を専門にする東大大

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    2022年04月03日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    みかこさんの最近の著書を結構読んでいたのだが、彼女の原点となる体験がわかる本。底辺保育所で始めた仕事を経て、富裕層の保育園から再び底辺へ。だが底辺も以前と同じではなく、社会保障の削減の煽りを受けて移民受け入れの施設になり、ついには閉鎖されてしまったという。政府の方針や予算配分がここまで如実に低所得層の生活に変化を与えるのかということをみかこさんの実体験を通して知る形になり、面白かった。

    本当はこんな短く書ききれないほど興味深い内容で、同時に社会ルポでありながら各人の描写に興味をそそられる小説のようで、続きも気になって一気に読める本なのだが、読後すぐに感想を書くのを忘れてしまった。

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    2022年01月08日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    購入済み

    同じ年頃の息子をオーストラリアで育てています。1を読んで楽しかったので2もお試し版を読んでから購入をしました。

    #タメになる

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    2021年12月03日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    問題を抱え拠り所を失った親。その子供が行きつくところは底辺と呼ぶ託児所。保育士をしていれば、いろいろな境遇に巡り合う。労働党政権時代の手厚い保障下での託児所は、アナキストにチャヴに外国人のパラレルワールド。保守党に政権交代し福祉をカット。底辺ならぬ”緊縮託児所”となり、補助金が出る外国人だけが利用することになる。アンダークラスの英国人の子供は稀で逆に差別に遭う。そして託児所ごと閉鎖される。この変遷に対して、不遇な子供にできることは、ミクロな個別のケアとマクロな政治への参加。微力でもできることから始めたい。

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    2021年11月16日