ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
事実は小説より奇なり。みたいな本
障がいや病気や犯罪を、深刻に薄暗く描くのはきまってそれらを身近に体験していない人に多い。
身近に体験してると、それは只々当たり前の日常で、ブレイディ氏のように面白おかしくも書けて、薄暗い気分にもならない。
だけどそこにはリアルな人生が書かれていることを知れる。
こんな世界や、こんな人生、生き方をしてる人間もいるということをたくさんの人に知ってもらえる良書だと思う。
ブレイディさんの著書は、私達と同じ目線から感じたことを素直に書かれているので、小難しくなく、それでいて大切な事実はを知ることができるので大好きです。
いち保育士だとご本人は言われてますが、 -
Posted by ブクログ
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで感銘を受け、こちらも拝読しました。個人的にはぼくはイエロー〜よりもより日本の教育や社会にフォーカスを当てられているので、身近に感じて理解・共感できる部分が多かったです。一方、日本の教育の中で生きてきた自分に足りない知識や感覚・スキルを思い知らされ、ドキッとしました。
自分で考え、それを伝え、社会に参画する、という意識を持てないまま流されて生きてきた自分を見直す必要があると痛感しました。
著者の二名の他の本も読み、より(世間だけではなく)社会で生きることの責任を持てるよう学びたいです。この気持ちを忘れそうになったら、またこの本を開いてドキ -
Posted by ブクログ
「左派」論者3名による経済政策論かつリベラル批判の対談書。日本のリベラル派を、経済成長政策を疎かにしてきたと批判し、文化的・制度的な面での公正性を重んじるだけでなく、「明日どうやって飯を食っていくか」に直結する経済政策もちゃんと考えろと指摘している。この本を読むことで、リベラルを自称し人権を重視し・・・と考えている人が、自分の視野の狭さに気付かされるかもしれない。僕はそうだった。
対談の著者は三名。①『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で有名なイギリス在住の文筆家、ブレイディみかこ。②マルクス経済学を専門にする立命館大学の経済学教授、松尾匡。③理論社会学でメディア史を専門にする東大大 -
Posted by ブクログ
みかこさんの最近の著書を結構読んでいたのだが、彼女の原点となる体験がわかる本。底辺保育所で始めた仕事を経て、富裕層の保育園から再び底辺へ。だが底辺も以前と同じではなく、社会保障の削減の煽りを受けて移民受け入れの施設になり、ついには閉鎖されてしまったという。政府の方針や予算配分がここまで如実に低所得層の生活に変化を与えるのかということをみかこさんの実体験を通して知る形になり、面白かった。
本当はこんな短く書ききれないほど興味深い内容で、同時に社会ルポでありながら各人の描写に興味をそそられる小説のようで、続きも気になって一気に読める本なのだが、読後すぐに感想を書くのを忘れてしまった。 -
Posted by ブクログ
学生時代にイギリスで暮らしたことがあるのと、ブレイディさんの文章が好きで、彼女の著作はよく読みますが、本作は面白かった。世界地図上の離れた場所に住む人の読み解く文章は新しい示唆をくれますね。
おじさん政治家の寵愛型(稲田氏・昔のメルケル)、多様性社会の要請を受けた若く爽やかなボトムアップ型(AOC・サンナマリン)、新自由主義/個人主義的フェミナショナリスト(サッチャー・小池百合子)など、パターンがみえてきて面白く、今後、女性政治家を考える時に参考になりそう!
個人的には、高齢者過多の日本においては、多様性ある他者への受容度や共感度が高く、若者(特に貧困層)への教育支援・若者を産み出すファミ -
Posted by ブクログ
大逆罪で投獄された日本のアナキスト金子文子、英国サフラジェットのエミリー・デイヴィソン、アイルランド独立に向けたイースター蜂起に関わっていたマーガレット・スキニダー。3人の女性の物語が交互に織りなされる。
一つ前に読んだみかこさんの本、this is Japanで女性の貧困問題に触れられていて、その文脈でサフラジェットについての映画「未来を花束にして」に言及があったので、図らずもその主人公エミリーを扱ったこの本を続けて読めてよかった。
実は金子文子もサフラジェットもよく知らなかった。そんな状態で見た「エノラホームズの事件簿」が、ただのエンタメ映画かと思いきや、エノラの母が過激な女性参政権活