ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    イギリスへのイメージが王室しかなく、全く何も知らなかったんだと感じさせられました。
    託児所で子供を見ている、ミカコさんから見た、イギリス。
    階級が歴然とあり、移民の人たちもいることから、いろいろ問題も出てくる。
    貧しい子供は貧しいまま、負の連鎖はどの国でもある。
    いろいろ考えてしまう一冊でした。

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    2022年04月21日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    教育って本当に大事なんだなと再認識させられた
    もうみんな同じの時代じゃないんだよ気付いてるんだから変えていかなきゃ、いつまでも日本苦しい生きづらいのままだよ
    ブラック校則撤廃の動きもあるし、どんどんいい方向に変わっていって欲しいと思う

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    2022年04月09日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで感銘を受け、こちらも拝読しました。個人的にはぼくはイエロー〜よりもより日本の教育や社会にフォーカスを当てられているので、身近に感じて理解・共感できる部分が多かったです。一方、日本の教育の中で生きてきた自分に足りない知識や感覚・スキルを思い知らされ、ドキッとしました。

    自分で考え、それを伝え、社会に参画する、という意識を持てないまま流されて生きてきた自分を見直す必要があると痛感しました。

    著者の二名の他の本も読み、より(世間だけではなく)社会で生きることの責任を持てるよう学びたいです。この気持ちを忘れそうになったら、またこの本を開いてドキ

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    2022年02月27日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    「左派」論者3名による経済政策論かつリベラル批判の対談書。日本のリベラル派を、経済成長政策を疎かにしてきたと批判し、文化的・制度的な面での公正性を重んじるだけでなく、「明日どうやって飯を食っていくか」に直結する経済政策もちゃんと考えろと指摘している。この本を読むことで、リベラルを自称し人権を重視し・・・と考えている人が、自分の視野の狭さに気付かされるかもしれない。僕はそうだった。

    対談の著者は三名。①『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で有名なイギリス在住の文筆家、ブレイディみかこ。②マルクス経済学を専門にする立命館大学の経済学教授、松尾匡。③理論社会学でメディア史を専門にする東大大

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    2022年04月03日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    みかこさんの最近の著書を結構読んでいたのだが、彼女の原点となる体験がわかる本。底辺保育所で始めた仕事を経て、富裕層の保育園から再び底辺へ。だが底辺も以前と同じではなく、社会保障の削減の煽りを受けて移民受け入れの施設になり、ついには閉鎖されてしまったという。政府の方針や予算配分がここまで如実に低所得層の生活に変化を与えるのかということをみかこさんの実体験を通して知る形になり、面白かった。

    本当はこんな短く書ききれないほど興味深い内容で、同時に社会ルポでありながら各人の描写に興味をそそられる小説のようで、続きも気になって一気に読める本なのだが、読後すぐに感想を書くのを忘れてしまった。

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    2022年01月08日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    購入済み

    同じ年頃の息子をオーストラリアで育てています。1を読んで楽しかったので2もお試し版を読んでから購入をしました。

    #タメになる

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    2021年12月03日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    問題を抱え拠り所を失った親。その子供が行きつくところは底辺と呼ぶ託児所。保育士をしていれば、いろいろな境遇に巡り合う。労働党政権時代の手厚い保障下での託児所は、アナキストにチャヴに外国人のパラレルワールド。保守党に政権交代し福祉をカット。底辺ならぬ”緊縮託児所”となり、補助金が出る外国人だけが利用することになる。アンダークラスの英国人の子供は稀で逆に差別に遭う。そして託児所ごと閉鎖される。この変遷に対して、不遇な子供にできることは、ミクロな個別のケアとマクロな政治への参加。微力でもできることから始めたい。

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    2021年11月16日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    英国の病院が無料の制度のせいでずっと電話しても予約ができず病気がどんどん悪化していく話とか、家庭崩壊するとあっさり離婚してしまうのが当たり前だったりとか、すごく考えさせられる。それにしても、「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。」って林フミ子の言葉を手渡されて旅立つって、なんという親心だろう。にわかには信じがたい話が沢山転がっていて、夢中になって読んでしまった。文庫化する前、この本を出版した出版社は潰れてしまった、ということも触れられていて、ゾワゾワする面白さ。ジョンライドンに憧れながらも、怒りもこもったパンクな一冊。

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    2021年11月12日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    本書の素晴らしさもさることながら、巻末に収録されているときわ書房志津ステーションビル店の日野剛広さんの解説もお勧めです。解説では当時中学2年生だった方が書かれた感想文の一部が紹介されています。その感想文には本書がどんな本で何を学べるのか明確に示されていて、差別や偏見が生まれる理由にも言及されていたので感心しました。日野さんの解説と感想文が収録されている文庫本を購入できてラッキーだったと思いました。

    #タメになる

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    2021年11月07日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    購入済み

    精神的な大人の階段を昇る

    13歳という年齢は、子供から大人に変わる真っ只中だと思います。主人公はさまざまな局面に立ち会い経験を積み重ねていくのですが、その未熟さへの苦労と僅かずつの成長の実感をして生きる姿は、私自身、自然と学生時代の自分の像と重ねていました。

    #泣ける #感動する

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    2021年11月06日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    購入済み

    ぼくはイエロー…2

    わたしが学生だった頃から「カースト」のようなものがあって、それなりに地雷を踏まないように振舞っていました。


    舞台はイギリス、多様性の社会の洗礼を受けながら大人になっていく主人公と家族、クラスメイト、それぞれの立場、問いの答え


    「正解」はないけれど、気付きを与えてくれる一冊です

    #タメになる #切ない #ほのぼの

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    2021年10月05日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    学生時代にイギリスで暮らしたことがあるのと、ブレイディさんの文章が好きで、彼女の著作はよく読みますが、本作は面白かった。世界地図上の離れた場所に住む人の読み解く文章は新しい示唆をくれますね。

    おじさん政治家の寵愛型(稲田氏・昔のメルケル)、多様性社会の要請を受けた若く爽やかなボトムアップ型(AOC・サンナマリン)、新自由主義/個人主義的フェミナショナリスト(サッチャー・小池百合子)など、パターンがみえてきて面白く、今後、女性政治家を考える時に参考になりそう!

    個人的には、高齢者過多の日本においては、多様性ある他者への受容度や共感度が高く、若者(特に貧困層)への教育支援・若者を産み出すファミ

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    2021年10月05日
  • 女たちのテロル

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    大逆罪で投獄された日本のアナキスト金子文子、英国サフラジェットのエミリー・デイヴィソン、アイルランド独立に向けたイースター蜂起に関わっていたマーガレット・スキニダー。3人の女性の物語が交互に織りなされる。

    一つ前に読んだみかこさんの本、this is Japanで女性の貧困問題に触れられていて、その文脈でサフラジェットについての映画「未来を花束にして」に言及があったので、図らずもその主人公エミリーを扱ったこの本を続けて読めてよかった。

    実は金子文子もサフラジェットもよく知らなかった。そんな状態で見た「エノラホームズの事件簿」が、ただのエンタメ映画かと思いきや、エノラの母が過激な女性参政権活

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    2021年10月05日
  • 女たちのテロル

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    朝日新聞2019727掲載 評者: 斎藤美奈子(文芸評論家)
    東京新聞2019811掲載 評者: 梯久美子(ノンフィクション作家)
    日経新聞2019817掲載 評者: 山崎ナオコーラ(作家)
    読売新聞2019825掲載 評者: 藤原辰史(京都大学准教授、農業史研究者)
    朝日新聞2021911掲載

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    2021年09月27日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    最高に面白い社会ルポ。キャバクラ労働争議、ドヤ街、保育園の実態、貧困層…日本にすんでいると、まあそんなもんだと直視せずに終わらせている問題ばかりなのだが、海外からの視点で切り込むと、「この状況はおかしいよ」ということが噴出してくる。

    何冊かみかこさんの本を読んでいたので期待を裏切らない内容だったが、もし他書を知らなければ、一時帰国で訪れただけで日本の貧困をどこまで突き詰められるのだろうと不信感を抱いてしまったかもしれない。でも、そこにはブリクジット前夜の英国の労働者階級にどっぷり浸かった筆者ならではの、英国(と欧州)の動きとの対比があり、そのことが余計に日本の事態の深刻さを浮き彫りにしてくれ

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    2021年09月25日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    購入済み

    素晴らしい、泣いた。

    息子の成長もアフリカンの娘さんの成長も素晴らしい描写で、歌声が聞こえるようです。泣けました。一巻から続く世界観が好きです。

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    2021年09月14日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    深いー

    無料版しか読んでないけど、優しく日常にある難しい問題に触れていて、人が人を裁くことがないようにすることって難しいなと思いながら読みました。続きぜひ読みたいと思います。

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    2021年09月12日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    購入済み

    読んでよかった

    図書館の貸し出しが600人待ちで、こちらで無料版が読めるというので早速。結果…本を購入しました。イングランドの元底辺中学に息子が入学するまでの経緯で、音楽室に向かってずらりとレコードジャケットが飾ってあるのとかカッコいいと思ったけれど語られる体験はどれもリアルで人種が混ざり合うイギリスで暮らすことが日常的にこんなに大変とは!でも、頭でっかちにならずに「相手の靴をはく」ことを考えて成長していく息子くんが頼もしい。書かれていることはシビアなのに希望を感じられる1冊だった。

    #感動する #アツい #深い

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    2021年09月12日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    イギリスはこんなにも格差と分断に満ちているんだ。日本とは全然違うな。と思った私は、視野が狭く何も見えていないだけなのだろう、と気付かされた。

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    2021年08月30日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    購入済み

    現代社会を正しく生きる道しるべ

    ブレイディみかこさんと息子さん、御家族と取り巻く社会を綴ったエッセイですが、面白くて為になります。エンパシーを分かりやすく教えてくれる息子の成長とイギリスの教育、保育士の作者の考え。読みやすく、考えさせてくれる良い本でした。続編も楽しみです。

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    2021年08月07日