ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    シットジョブをベースに英国で漂流。とても面白い英国での日本人模様。同時に仕事ってなんだって考えさせられるね。

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    2024年06月25日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    何も知らずにタイトル買いでした。なんとなく宴会で酔っ払って他人の靴を履いて平気で帰る人の話かなと思っていたら笑、意外に骨太の本でした。

    「他人の靴を履く」と言うのはイギリスのことわざで、相手の立場で物事を考えるという意味のことわざ。そこにある共感からシンパシーとエンパシーの違いから、政治の事やらコロナの事やら自主差別の事やら、ほんと、多岐にわたる考察が刺激的な一冊でした。

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    2024年06月24日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    リスペクト ブレイディみかこ 筑摩書房
    最高に面白い
    これはドキュメント小説だから
    虚と実が織りなすスリルがあるのだろう
    普段ほとんど小説を読まない人間としては
    読みやすいジャンルだとも言える
    更に言えばアナーキーをこよなく夢見る私をうずかせてもくれた
    競争原理社会を乗り越えて
    切磋琢磨によって調和の瞬間を目指す
    そんな冒険を何度でも体現したいモノだとつくづく思う

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    2024年06月20日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    エンパシー論の昨今の知見や研究成果が取り上げられ興味深かったが、アナーキックがようやく終盤に議題にあがると「僕はイエロー」の延長線上とは言えない領野で他著にあたって掘り下げてみたい内容だった。再読。

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    2024年06月15日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    恥ずかしながらジェントリフィケーションという言葉を初めて学んだ。シングルマザーは日本でもイギリスでも大変よね。戦うママたちがかっこよくてしびれたなあ。

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    2024年06月04日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    実際働くとしんどいことだらけなんだろうけど、なぜか眩しい印象の底辺託児所。そしてその時代を懐かしむ切ない緊縮託児所。

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    2024年04月19日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    本作は英国にて2014年に起きた公営住宅占拠事件を基にしている。何という熱さか! 「敬意」。ストレートに喰らわせてくるタイトルだ。
    背水の陣である彼女たちの熱さにはとてもじゃないが敵わない。
    一人の声が世論を、ひいては世界を動かす。重要なのは「つぶやき」ではなく腹の底からの「咆哮」なのだ。必読の一冊である。

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    2024年04月09日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

    k

    購入済み

    みかこさん

    ブレイディみかこさんの本は何冊か読んでいますが、この本は面白いです。早くページをめくりたくなりました。読んでるとき元気になります。お母さんになる前もパワフルですね。

    #笑える #アツい

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    2024年03月15日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    日本は移民を受け入れないべき、という意見をよくネットで見るのですが
    お二人の対談の中の、どうしたって増えていくんだからその上で対応していくしかない…といった内容にその通りだなあと思いました。
    実際に海外の現状を見ているブレイディさんの意見や鴻上さんの教育論、すべて面白く腑に落ちました。
    教育すること、子どもを育てることは社会をつくること。蔑ろにしてはいけないですね。

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    2024年02月06日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    ブレイディみかこさん、初の自伝的小説。
    イギリスに渡り、シット・ジョブ(くそみたいに
    報われない仕事)を幾つも経験した彼女ならではのヒリつく言葉に胸を突かれた。

    一話「1985年の夏、
    あたしたちはハタチだった」
    年齢と美醜で判断されて、失礼な言葉や態度を許容することで、お金を貰っているあたし。
    「水商売の女を彼女にしている自分」は「女子大生や昼間の仕事をしている女を彼女にしている自分」より「下」になる、という意識が男全般の中にあることをあたしたちは知っている。

    三話「売って、洗って、回す」
    "誰か"を演じ続ける仕事をしていると人は自分

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    2024年01月31日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    ブルーカラーの底辺層の目線から見せるクソみたいな生活を最高に彩るパンクのエッセイ集
    作者のパンク趣味とめんたいビートが文体からも生き生きとしていてその筋の愛好家なら好感を抱くに違いない
    またこのエッセイに登場する人物はほとんどが最底辺で無様ではあるがどんな最低な環境下かつ状況でもしぶとくサバイバルしているので、我々日本という国(我が国もだんだん英国に近い貧富の差が開いてるが)に生きている庶民にも妙な感動と共感を覚え明日に向かって生きていく希望を見出せるのである
    ただし挫折経験なく悠々自適にエリート街道を歩んだ人間には全く勧められない一作でもある

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    2024年01月29日
  • その世とこの世

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    【目次】
    邪気の「あるとない」(ブレイディみかこ)
    萎れた花束(谷川俊太郎)
    Flowers in the Dustbin(ブレイディみかこ)
    その世(谷川俊太郎)
    青空(ブレイディみかこ)
    座標(谷川俊太郎)
    詩とビスケット(ブレイディみかこ)
    現場(谷川俊太郎)
    淫らな未来(ブレイディみかこ)
    気楽な現場(谷川俊太郎)
    秋には幽霊がよく似合う(ブレイディみかこ)
    幽霊とお化け(谷川俊太郎)
    ダンスも孤独もない世界(ブレイディみかこ)
    父母の書棚から(谷川俊太郎)
    謎の散りばめ方(ブレイディみかこ)
    笑いと臍の緒(谷川俊太郎)
    ウィーンと奈良(ブレイディみかこ)
    Brief Encounte

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    2024年01月17日
  • その世とこの世

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    もともとブレイディみかこさんの文章が好きだし、谷川俊太郎さんも小学生の頃にガツンとやられて以来のファン。さらに奥村門土さんはご家族勢ぞろいの原画展で似顔絵を描く姿も見ている私にとって本書は夢のようなメンバー。往復書簡もだけど毛づくろいする猫だとか、草原にポツンといる老人の後ろ姿だとか水中の生き物だとか‥挿絵がほんとうに素晴らしい。

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    2023年12月30日
  • その世とこの世

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    お二人の往復書簡は永遠に続けて欲しかった。ブレイディみかこさんは、やっぱりオモロイ。谷川さんへの返しがほんま秀逸。彼女の本は全部読みたい。谷川さんは余裕かまして、ブレイディみかこさんへの返信にあまりこだわりを感じへんかったな。でも谷川さんの詩は全部声に出して読んだ。ええわぁ。

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    2023年12月17日
  • その世とこの世

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    読む時期によって心に残る章が変わるだろうなと思う。谷川さんの最後の詩が良い。

    ブレイディさんと谷川さん、それぞれがそれぞれの足場を崩さずにマイペースに言葉を綴っているのが良い。だからお二人に、温度差や、全然相手への返事になってへんやんけ、みたいに感じる部分もあったけど、そこが良かった。

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    2023年12月11日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    この著者はほんとうに偏見のない人なんだな。かと言って、他の人の偏見に鈍感なわけでもない。声高に他人の偏見を糾弾することもなく、ただ差別される人、偏見を受ける人のそばで、同じ痛みを共有している。だからあんなふうに、背景も環境も性格も全く異なる人たちの苦悩やあり様がストンと納得できる、心の琴線に触れる文章が書けるのだろう。

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    2023年11月23日
  • 両手にトカレフ

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    私はこの風景を知って
    いると思いました。

    どこかで見聞きしたの
    ではありません。

    自分の体験としてです。

    子どもだった私はその
    手に握らされた切符で、

    決められた路線の列車
    から列車に乗継ぐこと
    しか知らず、

    そこで色々な目に遭い
    すっかり臆病に。

    今まさに苦しんでいる
    子どもたちに伝えたい。

    その列車を今すぐには
    降りられないけれど、

    次の駅では広い世界に
    無数にある別の路線に
    乗り換えればいいと。

    誰かに与えられた人生
    から自分自身の人生に
    踏み出してほしい。

    本書がさまざまな言語
    に翻訳されて世界中に
    広まることを望みます。

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    2023年11月12日
  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

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    ネタバレ

    『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と同時期に書かれたエッセイ。周囲の「おっさん」達が登場。
    最近、イギリスにハマってて、そこに生きるおっさんたちの等身大の姿が描かれていて面白かった。
    EU離脱とか、緊縮政策とか、中にいる人達の考え方に触れられて良かった。
    ちょっと日本とにてるとこもあるよね~という感じ。
    コロナ後のあとがきもとても興味深く読めた。
    出来れば、コロナ中~後のおっさん達の色々も読んでみたい。

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    2023年10月18日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    著者自身は以前から一貫して左派の立場を明確にしているが、左派にも右派にも、フェミニストにもアンチにも、リベラルにもナショナリストにも反移民にも、新自由主義にも反緊縮にも、それぞれいろいろあって、いろいろくっついてるのよ、という書きぶりで、そこがクール。2010年代後半の欧米の政治状況が著者の肌感覚で分かりやすく語られている。読んでいて、そうなんだ、と思うことが多々あった。

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    2023年07月23日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    この本の主題は「階級」である。
    本文中に書かれているが、貧富の差はいつの時代にも、どの国にもある。
    しかし、貧困から抜け出す術がないとしたら、それは「階級」である。

    日本でも格差は問題になっているし、それが「階級化」しつつあるようにも思う。
    貧しい家庭、養育者がなんらかの問題を抱えている家庭に生まれた子は、十分な学習環境を与えられているとは言いがたい。
    逆に言えば、「いい学歴」は本人の「才能と努力」だけで勝ち取ったものではなく、生まれた家の影響が大きいのだ。

    イギリスの状況はこんなものではない。
    シングルマザー、障害のある親、酒やドラッグへの依存症を抱えた親。
    労働党政権のころは、貧困層へ

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    2023年08月14日