ブレイディみかこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
労働者階級の反乱 ブレディみかこ 光文社
労働者階級の英国人と結婚した
ブレディみかこが紐解くブレグジット
忌憚のないインタビューから見えてくる
移民問題や主権の実態
EUとは何か?
誰にとって有益なのか?
白人の肉体労働者階級は特に移民政策を批判するまで良いのだが
日本の状況と同じように
同病相憐れむことができずに
人種や宗教で仲間割れして排外主義に陥ると同時に
蜘蛛の糸のカンダタやイソップの橋の上で肉を加えた狐が川面の映る自分に吠えて肉を落とすが如くに全体を見失って
再分配や福祉に対して不満を露わにし
富裕層や貴族社会を喜ばしてしまう皮肉で悲しい現象がある -
Posted by ブクログ
(2018/7/11)
ブレイディみかこ
松尾匡
北田暁大
左派による反緊縮政策を!がテーマの本。
保守、リベラル、右派、左派という言葉の定義が、
今の政治家の振る舞いの中で意味不明になりつつある。
保守本流を名乗る安倍政権の金融緩和政策が実はリベラル的だったりしているのがその証左。
と言って安倍さんにリベラルな気持ちなど全くなく、
ただ、国民受けする政策をして支持率を上げて、悲願の憲法改正がしたいだけ。
自民党のその他の有力者は皆財政均衡、消費税増税派。
田中角栄時代の自民党はもうないのだ。
だからこそこの本は問う。
今こそ左派は反緊縮政策を掲げ、現政権を倒せと。
政治は経済だ。
私 -
Posted by ブクログ
ブレイディみかこさん、初の自伝的小説。
イギリスに渡り、シット・ジョブ(くそみたいに
報われない仕事)を幾つも経験した彼女ならではのヒリつく言葉に胸を突かれた。
一話「1985年の夏、
あたしたちはハタチだった」
年齢と美醜で判断されて、失礼な言葉や態度を許容することで、お金を貰っているあたし。
「水商売の女を彼女にしている自分」は「女子大生や昼間の仕事をしている女を彼女にしている自分」より「下」になる、という意識が男全般の中にあることをあたしたちは知っている。
三話「売って、洗って、回す」
"誰か"を演じ続ける仕事をしていると人は自分 -
Posted by ブクログ
ブルーカラーの底辺層の目線から見せるクソみたいな生活を最高に彩るパンクのエッセイ集
作者のパンク趣味とめんたいビートが文体からも生き生きとしていてその筋の愛好家なら好感を抱くに違いない
またこのエッセイに登場する人物はほとんどが最底辺で無様ではあるがどんな最低な環境下かつ状況でもしぶとくサバイバルしているので、我々日本という国(我が国もだんだん英国に近い貧富の差が開いてるが)に生きている庶民にも妙な感動と共感を覚え明日に向かって生きていく希望を見出せるのである
ただし挫折経験なく悠々自適にエリート街道を歩んだ人間には全く勧められない一作でもある -
Posted by ブクログ
【目次】
邪気の「あるとない」(ブレイディみかこ)
萎れた花束(谷川俊太郎)
Flowers in the Dustbin(ブレイディみかこ)
その世(谷川俊太郎)
青空(ブレイディみかこ)
座標(谷川俊太郎)
詩とビスケット(ブレイディみかこ)
現場(谷川俊太郎)
淫らな未来(ブレイディみかこ)
気楽な現場(谷川俊太郎)
秋には幽霊がよく似合う(ブレイディみかこ)
幽霊とお化け(谷川俊太郎)
ダンスも孤独もない世界(ブレイディみかこ)
父母の書棚から(谷川俊太郎)
謎の散りばめ方(ブレイディみかこ)
笑いと臍の緒(谷川俊太郎)
ウィーンと奈良(ブレイディみかこ)
Brief Encounte