ブレイディみかこのレビュー一覧

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    言わずと知れた大ヒット作品を、今さらながら初読み。これは賞を獲るべくして獲った、と納得。
    海外生活のエッセイは数多くあれど、考察の深さと幅広さは、やはり単なるエッセイの枠にはとどまらない。
    子どもの進学先選びなど、国は違っても親として悩むポイントは同じだったりするのも興味深いけど、自らが「外国人」の立場で感じる差別、子どもが「ハーフ」(この呼び方は異論もあるだろうが)の立場で感じる差別の違いなど、イギリスに住んだこともなければ行ったことさえない私にも、ある程度リアルに想像できて、ものすごく考えさせられた。
    しかし何より、この息子さんが素晴らしい。リアルにこんないい子がいるなんて……! どんな大

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    2026年03月29日
  • その世とこの世

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    対話というよりは、お互いにセレンディピティを取りに行っているような、交差するようでしないような感じが良い。
    冒頭の谷川さんのブリティッシュ・ユーモアの返しがセンスあり過ぎる。

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    2026年03月28日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    作者の目線を通して語られるイギリス社会の有り様はとてもポップに面白く書かれていて読んでて飽きない。それはたくさんのエピソードが合わさった構成だから、というのもあるが、日本とは異なる世界を通じて、時に作者の息子をきっかけにしてたくさんの学びを得られるからかもしれない。

    特に印象に残ったのは、「分断とはそのどれか一つを他者にまとわせ、自分の方が上にいるのだと思えるアイデンティティを選んで身にまとうとき起きるものなのかもしれない」の一節だ。
    自分の優位な立場に立って、相手を下に見ることが、自分の価値観を相手に押し付けることを意味し、それが分断につながるということだ。
    非常に納得である。
    相手へのリ

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    2026年03月27日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    これは本当に面白くて一気読み。そして色々な人におすすめしています。

    多様性、もっというと差別や偏見というヘビーなテーマを、中1男子ママ(というか、おかん)が軽やかに、コミカルにそしてロックに描いていて、テンポよく読めます。
    自分の知ってる「多様性」ってめちゃくちゃ浅い認識だったんだとびっくりしました。

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    2026年03月27日
  • 両手にトカレフ

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    いたたまれない物語。
    主人公のミアは中学生ぐらいか。
    依存症の母親のケア、次の食事、弟の迎え、学校で平然とすること、お金が足りていないこと、、、
    そもそも「打つ手がない」と悩むこともできない
    生命を維持することが直結する毎日。
    その上、ソーシャルワーカーが来ると、ろくな目に遭わない。
    偶然手にした「カネコフミコの自伝」
    現実から離れるための本だったが、フミコの世界と自分が重なる。
    という物語で、主人公ミアの壮絶な環境に胸が苦しくなるが、決して大袈裟ではない現実に気づかされ、惹き込まれます。

    自分だったらミアを守るための手は打てたのか。自分が当事者になれるのか。ゾーイと同様、「引き取る」ことは

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    2026年03月25日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    人種差別、貧富の差、信仰などごちゃ混ぜになった元底辺中学校に通う息子と、母親のエッセイ。
    多様性って物分かりのいい言葉で表しているが、かなり面倒で複雑。でもそれを受け入れていかないと、差別は無くならない。
    日常の中に垣間見える話で、わかりやすくて考えさせられる話だった。

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    2026年03月22日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    めちゃいい本を読んだ
    自分も今海外でマイノリティとして生きてるからこそ共感できる部分があったり。
    ただ、ミックスとして生きる彼は、私には想像できない思いがあるんだと思う

    こういう子どもがいると、わたしたちの未来は思ったより悪くないかも、と思わせてくれる

    ありがとう!!

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    2026年03月21日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    本書を読んで2つのことを考えた。

    まず、子供を持つ幸せの一つに、自分以外の視点を通して世界を見ることができる、というものがあるのだろうと思った。子供という無垢な目線でみた世界を楽しめる、というのは親でなければ経験できないものであるだろう。
    本書の中ではイギリスという、多民族かつ揺れ動く社会情勢の中で一定の経験を仕切った大人の視点と、当事者として最新のイギリス社会を経験する息子の視点、2つの対比構造が印象的だった。

    もう一つは、なんで海外の子が大人びて見えるのだろう、という疑問に対する答えとして、生きる中で受ける「摩擦」の頻度がとにかく多いからだろうと考えた。
    日本とイギリスを比較しても、多

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    2026年03月18日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    人種差別の中で苦しみながらも親子でなんとか乗り越えていく!
    みたいな話を想像していたけど、全然違った。
    とにかく息子さんが賢くて、正直で素敵。
    母親との対話のシーンもすごく印象的。
    「教える」のではなく、考えを整理してくれるような、
    わざとらしさがなくてとても自然な感じがした。

    「地雷だらけの多様性ワールド」の章が特に心に残った。
    人種差別なんてしないって思っていても、何が地雷になるかはわからない。
    悪意がなくてもバイアスがかかると、悪意として受け取られる。

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    2026年03月10日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    エッセイぽくもあるけどそうではない。教養書とも言えてしまう。それなのにどんどん読み進めたくなる。これが“文章力のある人の文“なのか…ブレイディみかこという人物をもっと知りたくなる。

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    2026年03月05日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    国語便覧で気になってたシリーズ。シンパシーってノスタルジックだけど、エンパシーの時代なのかも。良いエッセイだった。

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    2026年02月23日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    多様性という言葉が一般的になって、気がつくと長い年月が経っている。言葉の意味は理解でき、倫理的に「様々な人の在り方を認めよう」という事も理解している。
    ただ、多様性の核の部分はまだ私に落ちていないと、本書を読んで感じた。
    エンパシーとは他人の靴を履いてみる事。
    こんなに、理解がスッと入ったのは久しぶりの感覚だった。他人に寄り添う感覚を、本書が寄り添って伝えてくれたようだ。

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    2026年02月17日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    無知の知
    日本でいう多様性は文字で知っているだけで、本質を理解していなかったと感じた。
    私はいい大人だが、多様性に困惑をしている実感も対面している実感もさほど無い、日本というマイノリティの国という現実を思い知らされた。
    このイギリスで暮らす中学生の息子さんを通して、改めて、多様性という本質を垣間見れた気がしました。
    おもいやりや空気読みでは乗り越えられない、大事な感覚だと思いました。

    そして私は今の時代を不幸な時代とは思いません。解説の方、勝手に私たちの色を決めつけないでほしい、、

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    2026年02月09日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    1でも感じたが、息子さんの人間性に感服する。自分の幼少期と重ね合わせても比べものにならないぐらい聡明で、環境がそうさせるのか、または生まれながらそのような素質を持っているのか、今後子育てを経験するかもしれない私には考えさせられる部分であった。

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    2026年02月05日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    英国の教育システム、見習うべき点めっちゃ多い。
    政治とかシティズンシップとかをきちんと学ぶことの意義、今はますます重要だと感じる。

    息子さん、本当に聡明で素直で、真剣に子供らしい悩みを抱えているかと思えばときどき達観したような大人顔負けの真理をつく発言をしたり、読んでいてこっちの涙腺を刺激する場面が多々ある。
    福岡のおじいちゃんとの関係性、とても素敵。
    両親や友人、周りの人たちとの関わり合いのなかで“他人の靴を履く”経験をいっぱい積んだんだろうな。

    いろんな立場、いろんな考え、異なるものを知らない関係ないと切り捨てず、まず知ろうとすること。
    社会を信じるために何ができるか。何をするか。

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    2026年01月28日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    NHKの「スイッチインタビュー」を書籍化したもの。
    丁度、新型コロナが流行り始めた世の中の混乱ぶりあたりに出版された。

    鴻上さんの、「世間」と「社会」の話しは、ウンウンと頷きながら読んだ。
    身内や隣近所の狭い世間の中で、日本人はあたふたしている人種だ。
    イギリスが、ボランティア活動に熱心なのは、多様性のせいもあるのだろうか。

    イギリスと日本でも教育の違い、その延長上にその国の大人たち、社会ができている。
    校則問題、横並び教育、同調圧力、日本独特の社会に育つ子供達。
    18歳成人となった日本において、自分の頭で考える大人に育っているのか、いっぱしの大人とて、言いたいことも言えない鬱屈した生き方

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    2026年01月27日
  • 転がる珠玉のように

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    素晴らしいエッセイでした。

    私は彼女の物事の捉え方とそれを言語化する際の言葉のチョイスが好き。
    飾らない、くだけた印象の文章なのに語彙力と表現力がすこぶる高いところも好き。
    著作を通してしか知らないけれど、尊敬する女性の1人です。要するにファンです。

    このエッセイにはブレイディみかこさんの魅力が詰まっていました。
    ご家族など身近な方のご不幸や、パートナーの闘病などについても書かれていますが、全体として重くならないのは前述した彼女の魅力ゆえではないでしょうか。
    ブレイディさんらしい大変好ましい湿度の低さと非常に深い愛情がひしひしと伝わってきました。

    人におすすめしたい一冊です。

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    2026年01月19日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    自分に自信を持てば道は切り開ける、という成功した女性たちからの一般女性たちへのメッセージは、時に自分たちの自信のなさが、社会の構造的問題によるものではなく全て個人の内面的資質の問題によるものだという自己責任論へ結びついてしまう。女性の自信を育てるのに最も重要なものは、失敗を許し合えるコミュニティなのに。
    イギリスに長年暮らしている著者だからこそ見える、フェミニズムの世界の潮流と考察。難しい話ではなく、日常の生活の中で感じた違和感やニュースなどから感じたエンパシーを、気楽に面白くそして鋭く書き留めたものです。

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    2026年01月18日
  • 転がる珠玉のように

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    この人のスタンスが気持ち良くてかっこイイ。
    連合い、息子、父親、母親、ママ友、同僚…人との距離のとり方が思慮深く、かつ自分の気持ちに正直であろうとする姿勢が伝わってくる。
    コロナ禍での窮屈な生活、自身の体調不良、連合いの病気、母親の他界、と辛い時期の文章が続く。
    生活全般において客観的であろうとし、自由を求め、他者に伝える際には言葉に正確であろうとする。
    保育士時代の仕事や今も続けるボランティア活動の中での自身の行動が誰かに響いていたと知ったエピソードには泣けるような温かさを感じる。

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    2026年01月18日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    問いを持つということは、それについて調べたくなり、知りたくなることだ。本気で探求したくなる問いは、誰かに言われて無理やり立てたものじゃない。むしろ、あなたがいま本当に関心を持っているもの、つまり、もうあなたの足元に立っている問いだろう。
    生きるための問いは立てるものではなく、立ってくるものであり、すでに立っているもののことだ。

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    2026年01月18日