ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりにこんなに胸が熱くなりました。
日本で暮らしていて、この国では政治に対して自分が関われることなんてほとんどないという感覚に陥りやすいますが
世界でも同じような状況になっていて、そこで戦う女性たちがいたんだということに勇気づけられます。
緊縮財政で労働者階級の人々の暮らしがどんどん苦しくなっているなんて、今の私たちと同じじゃないか…と。
これからも選挙に行くのは当然のこと、周りとも政治についてもっと話せる環境ができればと思います。
女性たちの方が相互扶助、シスターフッドの精神が育ちやすい一因として
「女性は出産して子どもができると、自由に働くことができなくなるからです。だから女性の方が -
購入済み
人は苛めるのが好きなのではなく罰を与えるのが好きなんだこの言葉をもっと広めてほしいと思いました。今の社会ではSNSなどを使って誹謗中傷や住所特定、情報の拡散などを使い罪を犯した人を自分達が正義だと思い必要以上に追い込んでいます(それが冤罪でも)。罪を裁き罰を与えるのは司法の仕事です。こうしてみると何度も言われていることですが学校は小さな社会そのものですね…もっといろんな人にこの本を読んでいろんな事を考えてもらいたいです
続きが読みたくなった -
Posted by ブクログ
ブレイディみかこさんの最新刊。
とっても楽しみだった!
ブレイディさんはイギリスに長く住まわれているということで、ヨーロッパ的観点から日本を見ているから、ヨーロッパに15年住んだ私からするとシンパシーを感じる。
ブレグジットがあり、経済的や政治的にイギリスはヨーロッパではなくなってしまっているけど、やっぱり考え方や文化的な要素は、ヨーロッパに近いものがあり、イギリス人は「ヨーロッパ人」としてのルーツを否めないよな〜と読んでいてつくづく思う。アメリカとは違う。
そして日本は完全にアメリカに近いんだなーと思う。
でもそんなことはこの本の大事な部分では全くなく、ただの私にとって感慨深い点って -
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意見の異なる相手を理解する能力の「エンパシー」について様々な角度で考えるこの1冊、自分の関心ど真ん中ですごく興味深かった。
ただ、「他者の顔色を窺う」ことになり、抑圧的にはならないよう、自分は自分、と「他者とは決して混ざらない」ことを意識し、「その上で他者が何を考えているかを想像・理解しようとする」ことが大事と、アナキズムの思想も同時に持つことを説いているのが、海外からの視点という感じで新鮮。
これからの時代は、自分も他人も楽しく、というのがキーワードになっていきそう。
あらゆる哲学書、時には小説も引用され、実際の歴史や事例もたくさん盛り込まれていて情報量が多いので、読みやすいのだけど一度読 -
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時は2008年。ブレイディみかこ、43歳。なにを思ったか、イギリス・ブライトンの「底辺託児所」で保育士の見習い開始。ここでの経験が、社会の底辺から社会や政治や教育に目が向くようになるきっかけを作る。ブレイディみかこの原点だ。
本書は、第一部が2015-2016年の雑誌連載、第二部が2008-2010年のブログと、時間が逆転した構成。ここはやはり、第二部から読み始めるべきだ。
第二部、18篇のブログ。中心に語られるのは個々の「クソガキ」とその親(多くはシングルマザー)、貧困、暴力、虐待、ネグレクト、障害、差別、発達遅滞……、そして個性的な保育ボランティアたち。みかこが「師」と仰ぐ託児所の責任者、 -
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エンパシーとは、他者の感情は他者に属するものであると考え、自分の解釈を押し付けず、他者の生活を、彼らが属する集団の歴史的なコンテクストの中で理解することである。同一化とは違い、それは自己を投影したり、喪失したりするものではない。
これを技術と呼び、「人」に還元される利他的な行為となり、そして民主主義へと繋がっていく。
そして、他者を理解することで自己理解にも繋がり、結局は利己的になる。
誰かのことを蔑む前に、決めつける前に、その人の靴を履いてみよう!
さて、民主主義ときいて私は真っ先に、成田悠輔著「22世紀の民主主義」の中の一節、
「民主主義という理念の背景には、「メディアや教育を通じてそ -
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ブレイディみかこ、らしく英国の貧困に焦点を当てた小説。
貧困家庭の少女が、金子文子という実在した日本人女性の自伝に書かれている少女と、自分を照らし合わせながら日々を懸命に生きていく話。
主人公の少女がクールで非常にカッコ良い。
本作はフィクションだが、主人公の少女を取り巻く環境はおそらく事実に基づいていることが多いと思われる。
ブレイディさんの貧困をテーマにした本はいつも非常に解像度が高い。
中流階級で生きる人からの、善意や褒める言葉が結果的に貧困階級の人を傷つけてしまうといったような、生きる階級が違うことによる隔たりが巧みに描かれている。
とても面白い小説でお勧め。個人的には黄白青より面 -
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私には政治的見解がありません。いくつになっても、自分の意見を語ることが苦手だし、そもそも意見がない。
成績は良かったしテストはできたし、受験に失敗もしなかった。なのに、なぜなんだろうという長年の疑問にやっと、解決の糸口を見つけた気がした。
今からでも、自分の考えを語れるようになりたい。ブレイディさんの見た、イギリスで必ず出てくるカウンターのような人に。そのためには、知るべきことがたくさんある。
・世間とは、知り合い、近所付き合い、同じ会社など、謎ルールで縛られる人たち。私が社会と信じていたもの。
・シンパシーとは、かわいそうだと同情すること。
エンパシーとは、もっとフラットな気持ちで他人の立