ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    シット・ジョブ クソみたいな仕事
    以前読んだ本で知った言葉
    海外で多くを経験した著者が
    6話のストーリーから導き出した結論
    私達は負債の重力に引きずられて
    生きている

    最後のストーリーから
    家族の事を思い出し
    育てられた負債を返さないといけない
    だから親から借金の申し込みには
    応じるけど 返しては言わない
    結論になんとも言えない思いが
    湧き出してきた

    第一話とも繋がっていて
    いろんな人 そして自分
    そうよね そんなものなのかもしれない
    哀しいね 切ないね

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    2025年11月15日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」と同じく搾取されがちな人々への深い理解と愛情、そしてロックな精神が感じられます。
    仕事は生きるためにするんだけど人間としての尊厳の低下をどこまで許容範囲とするか難しいですよね。
    貧すれば鈍する、ではなく、貧困の中であがいているからこその出来事に心を掴まれます。
    私は昔も今もシャーデーのかすれたもの悲しげな歌声が大好きです。
    出てくる歌のタイトルでも時代の雰囲気がビシバシ伝わります。

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    2025年11月13日
  • 両手にトカレフ

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    主人公ミアの現実世界の話とそのミアが読んでいる本に書かれてる話の行ったり来たりだったけど個人的にはどっちにも入り込めた。
    こういう世界で生きている子供たちがいるということを知るだけでも意味があると思う。自分に何が出来るというわけではなくとも読んでよかったと思える。
    「私は私だ。私の価値を決めるのは私。」

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    2025年11月09日
  • 両手にトカレフ

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    貧困社会で育った主人公がカネコフミコの自伝本と出会い、時代は違うけれど重なる2人の世界と成長とコミュニティの温かさを描いた物語。
    主人公の強く生きようとする姿が、まさに銃をかまえて立つ「両手にトカレフ」
    階級の違う同級生のウィルの温かさ(希望)と2人のもどかしさが眩しくて。
    読み終えた時、温かい涙が溢れた。
    ブレイディみかこさんにしか描けない物語。

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    2025年11月07日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    ブレイディみかこさんの本は、女性として社会の中で感じる小さな違和感や痛みを、的確な言葉で表現してくれてる。読むたびに、いつも少し勇気をもらえる。
    私もまた、他者へのエンパシーを忘れずにいたい。

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    2025年11月07日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    考えさせられる内容で、当事者で経験者だから書ける話に納得感が大きかった。
    寛容さが一番ぐっときた。
    イギリスの音楽のテストはビートルズ全員の名前を書く問題が出る。

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    2025年10月27日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    社会問題について誰かと意見を交わす時間、結構好きで、その感覚を味わえる本だと思う。
    自分の世界が広がるのと、なぜか軽やかな気持ちになれる。

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    2025年10月22日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    初の女性総理大臣が誕生しようとしている今、もう一度読み直し。女性リーダーが誕生したその国のリアルな背景を知ったり、女性リーダーの国がコロナ対策が上手くいったのは何故か考えさせられたり、非常に面白かった。ただ少し前に発行された本なので、日本の女性政治家についてはあまり面白くはない。高市さんを含め、続編を求む。

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    2025年10月12日
  • 両手にトカレフ

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    初めは自らの海外生活を懐かしむために読んでいたが、徐々に子供の世界に吸い込まれていった。
    子供時代を海外で過ごした身としては、ブレイディみかこさんの本は親近感があって読みやすい。

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    2025年10月11日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

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     世界各国の人々が漠然と思っているような、brexit をトランプ現象とイコールとみなす傾向は正しいのだろうかという疑問に答えるべく、著者は文字通り勉強して書いたそうだ。そしてその成果は、米英の違いとして、ストンと腑に落ちた。離脱支持者とMAGA支持者は考え方も社会の階層も違う。トランプ支持者には中流以上も多いが、離脱派は緊縮財政によって生活を脅かされた労働者階級によるエスタブリッシュメントへの反逆、既得権益を持たない者たちの生存権の高らかな主張であり、決して狭量な移民に対する差別主義によるものなどではなかったという。彼女の手にかかると、英国の労働者がとても魅力的に見え、決して学のない煽られやすい愚民などではないことがわかる。すっきりして読め終えた。

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    2025年10月03日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    イギリスの底辺保育所で働く著者
    貧しいけれど
    そこはエネルギーに満ち溢れていた
    子どもの暴力 虐待 ドラッグ アルコール 
    多様な人種 文化 価値観
    それでも命が輝いていた

    しかし経済主義一色の政権が
    彼らの生活を蝕んでいく
    グローバルに進む「上と下」
    移民問題 排斥など
    イギリスやEU諸国が抱える問題が
    少し理解できたけど
    根深い 哀しい問題

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    2025年10月02日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    絶対やりたくないことではないけれど、自ら進んでやりたくなるわけでもない勇気がいる行為。
    そういう意味で、他者の靴を履くって絶妙な表現だなと思った。

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    2025年09月17日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    ネタバレ

    コロナ後の世界で、あらためて“エンパシーとは?”を考えてみた書。

    “エンパシー”という言葉は、本書で初めて聞きました。日本語では“共感”と訳されることが多いそうですが、“共感”には“シンパシー”もあります。その二つは違うのは勿論ですが、一般に“エンパシー”の定義が揺らいでいる様です。というのも、“エンパシー”という言葉が出来たのは、ほんの100年ほど前の事であり、元々はドイツ語であったそうです。

    そんな事から、“エンパシーとは”という事が語られていくのですが、“アナーキズム”という言葉も多用されている事には驚きました。“アナーキズム”と言うと、テロと結びつくイメージですが、どうも、ただ“アナーキズム”と言った場合は“=テロ”では無いようですね。もっとも、アナーキズムに関連して出てくる歴史上の人物の名前が、テロリストとして記憶されている人物なので、どうしてもテロのイメージはぬぐえないんですけどね。

    それと、“エンパシー”がコロナ禍の頃の話で語られていたのですが、その話は分かりやすかったですね。平時では見向きもされていない人たちが、急にエッセンシャルワーカーとか言われて脚光を浴び、称賛されていく流れは頷くばかりでした。

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    2025年08月31日
  • 両手にトカレフ

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    貧しくて苦しい環境の中で生きている女の子2人。暗くて胸をえぐられるような話しが続き、自分自身も気分が滅入ってくるんだけど目が離せなくて読みたくなる本でした。どうか最後はハッピーに終わってくれ!と思ってたらそれなりに幸福感が得られる最後だった

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    2025年08月30日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    ネタバレ

    Never Mind the Bollocks (アホらは気にすんな)。

    「サード・プレイス」

    愛知県豊橋市の大豊商店街の「みずのうえ文化センター」でウィキペディア編集講座が行われていた。

    「ニューロマイノリティ」

    シスターフッドには、そういうアナーキーな力があるのだ。
    思想とか理念とかそういうことを超えた、パワフルで根源的な生き延びるためのカがある。

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    2025年08月28日
  • 両手にトカレフ

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    読み終わった後にも余韻が残る。
    ふと背表紙のあらすじを読んで、
    あ、そうか。
    自伝、ってことは、終わらなかったんだ。
    変えられるんだ、と思った。
    さらに参考文献を見て、
    なんだ、めっちゃ変わってる、と思った。

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    2025年08月27日
  • 両手にトカレフ

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    とても壮絶な物語。
    作中の一家と比べて自分のように恵まれた環境下で生きている人間には、理解できない苦しみがある。
    子供は親も、生まれてくる環境も選べない。
    大人はもっと自覚しなくてはならないだろう。

    もしかすると、自分が知らないだけで、日本でも同様の事象が起きているのかもしれないが、華やかに見える英国社会がこんなに病んでいるとは。

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    2025年08月23日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    たくさんの人が読むべき一冊だと思いました

    わいなんかあれですよ
    まぁまだまだ古い価値観に縛られてるところがあるってことを自覚した上で、フェミニストでありたいと思ってるんでね
    それこそ共感しかなかったわけです

    エンパシーですよ!

    わいの中で「エンパシー」って、みかこさんが輸入した言葉だと思ってるんだけどね
    何か?っていうと、「他者の感情や状況を理解し、共感する能力」のことだそうです
    差別をなくすにはこれが重要なんよ

    まぁ、ムズいけどね
    とはいえ、ムズいから無理ーでは一歩も進まないので、そうあることを意識するだけでも世界は変わってくるはずだよね

    エグってくる言葉がたくさんありました
    めんどくさいからいちいち書かないけども(出た)

    みかこさんは最後に生物学におけるクロポトキンの相互扶助論にも言及していて、これがまた良いのよ
    「生物は、互いに競争して殺し合うのではなく、助け合う本能を持っているから今日まで生き延びてきた」
    うん、そうであると信じよう

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    2025年08月20日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    「尊厳のないところで人は生きられないから」

    安定した収入、屋根のある家、水と電気、ガスが普通に使える暮らし。リフレッシュのための外食、旅行、教養を深めるための読書、勉強、映画、音楽。これは贅沢品?
    人として、人らしく生きるということは呼吸だけしていればいいということではない。住宅や食料というライフラインの(必要最低限の)保証さえ崩壊しつつあるのは日本でもロンドンでも、たぶんニューヨークやパリでも同じ。
    キラキラな暮らしを送る現地YouTuberのVlogには映らないリアル。海外、できれば憧れのイギリスで生活したい、勉強がしたい。この夢は昔から変わらないし、絶対に叶えるつもりだけど、自分はどちらの立場の未来を思い浮かべてたんだろう。

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    2025年08月10日
  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

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    ネタバレ

    私が子どもの頃、イギリスは超福祉国家で、「ゆりかごから墓場まで」国が面倒を見てくれていた。
    しかし、今のイギリスは、それまでもゆるゆると財政はひっ迫していたのだろうけれど、緊縮財政に舵を切って以降、雪崩を打つように社会の様相が激変してしまったらしい。

    そもそも緊縮財政を謳って国家が持ち直したという国はあるのだろうか?
    日本もイギリスに倣って行政で行っていたことを次々と民営化した。
    これで私たちの払う税金が安くなるというのが売りだったけど、当時からそれは嘘だと思っていた。
    案の定消費税は値上がりし、民営化されたサービスにお金を払い、利益を生まないサービスは消えて行った。

    イギリスも、無料の医療システムはどんどん利用しにくくなる。
    緊急を要するはずのがん患者でさえ、予約しても9か月待ち。予約のために行列を作る→予約のための窓口につながる為の予約を取る。
    話を聞いてもらうだけで何度もトライし、一からやり直しをさせられ、予約の窓口に回してもらい、話を聞いてもらい、予約の権利を得る。

    一日8時間働き、定年まで勤めあげたら悠々自適の老後を送ることができる私たち世代とは違い、ケガをしたり病気をすると一気に転落してしまう不安を抱えながら、何の保証もない雇用を目いっぱいこなしながら働き続ける若い世代。
    EU離脱を臨んだ中高齢者に対して、残留を望んだ若い世代。
    イギリスで暮らしていけなくなったら、他国へ出稼ぎに行く道を残したかったらしい。
    日本も他人ごとではない。

    移民に対して直接的に暴力的に敵意をむき出す若い世代。
    今現在イギリスにいる移民に対しては、権利を守るべきとする中高年。
    パブで飲んだくれるのを無上の喜びとする中高年は減少し、若い人たちは健康志向でパブに行くこともあまりない。

    しかし、年齢や世代で細かく分断し、どれがどれより上だとか下だとかマスコミは言うけれど、分断すればするほど困窮するのは庶民たち。
    そしてコロナの、ロックダウンが一層彼らを分断し、孤独と困窮が憎悪を生んでいる。
    富裕層は困らない。
    もともと金持ちは国のサービスなんて必要としていなかったから。

    ”政府がきっちり財政支出をして、若者たちに巨額の学生ローンを抱えさせたりせず、個人請負業やインターンという無給の仕事をさせたりしないように働き方を改革し、世界中の民間投資家が英国の住宅を買い漁って住宅価格が高騰しないように制度を整え、若者たちが手頃な家賃で住める公営住宅をたくさん立てるなどの、政治・経済的な取り組みで若者を生きやすくしていれば、下の世代が高齢者世代を経済的負担と考えて忌み嫌ったり(中略)、妬みに濁った眼で見ることもなくなるのである”
    これ、まったく日本にも言えると思った。

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    2025年07月26日