ブレイディみかこのレビュー一覧

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    すごく読みやすい。新幹線で1時間30分くらい移動している間に半分以上読めた。イギリスでの諸々の暮らしがありありと浮かんでくる文章だからかな。
    日本にずっと住んでいる自分にとって、海外の庶民の暮らしはなかなか接する機会がないから、読み応えがあった。

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    2026年06月23日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    イギリス社会の分断と人種差別が根強く残っていることに驚いた。エッセイ形式で読みやすいため、非常に良かった。何かあるたびに欧米を見習えという人にこそ陥っている。
    息子の素直さと友達が差別を受けた時の思いやりに感動した。幼い子どもとは思えないほど思いやりにあふれ、知性を感じる発言の数々。イギリスの道徳教育、みかこさんの教育の賜物だと思う。素晴らしい。
    P.43の親子のやり取り、「馬鹿と無知は違うこと」というやり取りやp.95のsympathyは可哀想な立場の人や問題を抱えた人、自分と似たような意見を持っている人々に対して人間が抱く感情のことだから、自分で努力をしなくとも自然に出て来る。だが、emp

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    2026年06月16日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    こんなに問題が多い子供社会について書いてあるにも関わらず、それを飛び越えるような軽やかさがあるので、スムーズに、でも、しっかりとテーマを理解しながら読める。
    英国の政治をマクロの視点でしか見ていなかった日本人にとって、衝撃的な内容が書かれているにもかかわらず、クスッと笑ってしまったり、心温まったり… 暗い気持ちにならず、むしろ気持ちよく読み終えることができる。

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    2026年06月03日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    自分が想像していたイギリスと現在のイギリスは全く別の世界で、とても驚いた。時々出てくる旦那さんの行動がちょっとツボ笑

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    2026年05月26日
  • 両手にトカレフ

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    いわた書店の1万円選書でチョイスされた本。

    貧困家庭で育つ14歳の少女ミアの目線で、子どもが社会から見えない存在にされていく現実を真正面から描いた小説。

    本と出会うことで「ここじゃない世界」があると気づく場面が特に印象的でした。また、富裕層でクラスの人気者でもあるウィルとの交流も強く心に残りました。こうした作品はどうしても対立構造になりがちですが、この物語では、立場も性別も違う相手とどうやって対等な関係を築くかが丁寧に描かれていて、その点がとても良かったです。

    頼れない大人たちや狭い選択肢など重苦しい物語ではありますが、少しずつミアが前向きになっていく描写もあり、暗いだけではない読後感が

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    2026年05月17日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    ライフってそんなものでしょ。後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しがつづいていくことじゃないの?

    誰もがみなそうだった事を忘れて、自分のライフの辛さばかり考えていた、息子くんはこの年齢でこんな風に考えられる事に尊敬した。

    自分のライフをその時その時で受け止めていこうと思った。
    そして歌を歌いたくなった。
    この本もまた愛すべき一冊になりました。

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    2026年05月16日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    ネタバレ

    イギリスで保育士として働いてきたブレイディみかこさんが、保育士ならではの視点でイギリスの社会保障政策をぶった切る。非常に興味深かった。
    著者が勤めているのは、貧困層が子どもを預ける託児所。母親がドラッグ依存だったり、次から次に父親のちがう子どもを生んだり。
    いわゆる「底辺」の子どもたちや、母親の生活を保育士として見つめながら、おのずと政治に関心を高めていく著者。特にイギリスは、移民が多く(著者自身も移民だ)、状況は複雑だ。移民の方がイギリス人より貧困かというとそうでもなく、今は貧困でも努力して生活水準をあげようとする一方、親の世代からずっと貧困で、国家の福祉(生活保護)に頼り切っており、生活水

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    2026年05月09日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    難しい言葉ではなく平易な表現をたくさん使ってくれるおかげで、かなりとっつきやすいと思う。それでもなお奥が深い(アナーキック・)エンパシー。読んでる間は少しわかった気になって、でも日常に戻ると自分のものにしたとは言えなくて、かといって全然距離が遠いものでもなくて、本書を通じて自分の中の視座が少しだけ豊かに、エンパシーの輪郭に触れられたような気がする。

    特に視点だなあと感じたこと。
    コグニティブエンパシーは底から湧きあがるものではなく、頭から時間をかけて理解しておろすもの。トップダウン型。それはスキルであり、後天的な育成・習得が可能なもの。
    他者の靴を履いたからと言って自分の靴を見失わない。自分

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    2026年04月30日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    イギリスの中学生の男の子
    その視点から見る人生や世界。矛盾に満ち、不完全で、不平等で。でもそれがライフでしょ、と言いながら。
    子どもはいろんなことを見て、吸収して、自分の世界で試してみて、成長している。とても前向きな、もう少し人生の先を見てみようと思えるような作品だった。
    そして、イギリスの教育が日本と大きく違うことを知れて面白い。それぞれ良いところがあるんだとは思うけど。

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    2026年04月18日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    近々で、仕事で非常に理不尽な思いをしたので、共感できる箇所がたくさんありました

    人の心を持たない上司って世界中に沢山いるんだろうな

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    2026年04月10日
  • その世とこの世

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    対話というよりは、お互いにセレンディピティを取りに行っているような、交差するようでしないような感じが良い。
    冒頭の谷川さんのブリティッシュ・ユーモアの返しがセンスあり過ぎる。

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    2026年03月28日
  • 両手にトカレフ

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    いたたまれない物語。
    主人公のミアは中学生ぐらいか。
    依存症の母親のケア、次の食事、弟の迎え、学校で平然とすること、お金が足りていないこと、、、
    そもそも「打つ手がない」と悩むこともできない
    生命を維持することが直結する毎日。
    その上、ソーシャルワーカーが来ると、ろくな目に遭わない。
    偶然手にした「カネコフミコの自伝」
    現実から離れるための本だったが、フミコの世界と自分が重なる。
    という物語で、主人公ミアの壮絶な環境に胸が苦しくなるが、決して大袈裟ではない現実に気づかされ、惹き込まれます。

    自分だったらミアを守るための手は打てたのか。自分が当事者になれるのか。ゾーイと同様、「引き取る」ことは

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    2026年03月25日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    1でも感じたが、息子さんの人間性に感服する。自分の幼少期と重ね合わせても比べものにならないぐらい聡明で、環境がそうさせるのか、または生まれながらそのような素質を持っているのか、今後子育てを経験するかもしれない私には考えさせられる部分であった。

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    2026年02月05日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    英国の教育システム、見習うべき点めっちゃ多い。
    政治とかシティズンシップとかをきちんと学ぶことの意義、今はますます重要だと感じる。

    息子さん、本当に聡明で素直で、真剣に子供らしい悩みを抱えているかと思えばときどき達観したような大人顔負けの真理をつく発言をしたり、読んでいてこっちの涙腺を刺激する場面が多々ある。
    福岡のおじいちゃんとの関係性、とても素敵。
    両親や友人、周りの人たちとの関わり合いのなかで“他人の靴を履く”経験をいっぱい積んだんだろうな。

    いろんな立場、いろんな考え、異なるものを知らない関係ないと切り捨てず、まず知ろうとすること。
    社会を信じるために何ができるか。何をするか。

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    2026年01月28日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    NHKの「スイッチインタビュー」を書籍化したもの。
    丁度、新型コロナが流行り始めた世の中の混乱ぶりあたりに出版された。

    鴻上さんの、「世間」と「社会」の話しは、ウンウンと頷きながら読んだ。
    身内や隣近所の狭い世間の中で、日本人はあたふたしている人種だ。
    イギリスが、ボランティア活動に熱心なのは、多様性のせいもあるのだろうか。

    イギリスと日本でも教育の違い、その延長上にその国の大人たち、社会ができている。
    校則問題、横並び教育、同調圧力、日本独特の社会に育つ子供達。
    18歳成人となった日本において、自分の頭で考える大人に育っているのか、いっぱしの大人とて、言いたいことも言えない鬱屈した生き方

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    2026年01月27日
  • 転がる珠玉のように

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    素晴らしいエッセイでした。

    私は彼女の物事の捉え方とそれを言語化する際の言葉のチョイスが好き。
    飾らない、くだけた印象の文章なのに語彙力と表現力がすこぶる高いところも好き。
    著作を通してしか知らないけれど、尊敬する女性の1人です。要するにファンです。

    このエッセイにはブレイディみかこさんの魅力が詰まっていました。
    ご家族など身近な方のご不幸や、パートナーの闘病などについても書かれていますが、全体として重くならないのは前述した彼女の魅力ゆえではないでしょうか。
    ブレイディさんらしい大変好ましい湿度の低さと非常に深い愛情がひしひしと伝わってきました。

    人におすすめしたい一冊です。

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    2026年01月19日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    自分に自信を持てば道は切り開ける、という成功した女性たちからの一般女性たちへのメッセージは、時に自分たちの自信のなさが、社会の構造的問題によるものではなく全て個人の内面的資質の問題によるものだという自己責任論へ結びついてしまう。女性の自信を育てるのに最も重要なものは、失敗を許し合えるコミュニティなのに。
    イギリスに長年暮らしている著者だからこそ見える、フェミニズムの世界の潮流と考察。難しい話ではなく、日常の生活の中で感じた違和感やニュースなどから感じたエンパシーを、気楽に面白くそして鋭く書き留めたものです。

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    2026年01月18日
  • 転がる珠玉のように

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    この人のスタンスが気持ち良くてかっこイイ。
    連合い、息子、父親、母親、ママ友、同僚…人との距離のとり方が思慮深く、かつ自分の気持ちに正直であろうとする姿勢が伝わってくる。
    コロナ禍での窮屈な生活、自身の体調不良、連合いの病気、母親の他界、と辛い時期の文章が続く。
    生活全般において客観的であろうとし、自由を求め、他者に伝える際には言葉に正確であろうとする。
    保育士時代の仕事や今も続けるボランティア活動の中での自身の行動が誰かに響いていたと知ったエピソードには泣けるような温かさを感じる。

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    2026年01月18日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    問いを持つということは、それについて調べたくなり、知りたくなることだ。本気で探求したくなる問いは、誰かに言われて無理やり立てたものじゃない。むしろ、あなたがいま本当に関心を持っているもの、つまり、もうあなたの足元に立っている問いだろう。
    生きるための問いは立てるものではなく、立ってくるものであり、すでに立っているもののことだ。

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    2026年01月18日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    今回は前作と比べて『勇気』『変化』がところどころテーマになっていると感じた。
    日本人への両手を合わせてのお辞儀も、好意がある分指摘するのは妥協してしまう事が多い。しかし、『先に進む』ためには本当にそれが正しいのか、教える勇気も必要ではないか。
    息子が語る「でもライフって、そんなものでしょ。後悔する日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?」それはそうだと思った。ライフ=生活、人生が続くのは案外くるくると変わるところが飽きないからかもしれない。
    勇気と変化、ライフにそれが加わったら、世界はちょっと多様性に無知では無くなるかもしれない。

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    2026年01月09日