ブレイディみかこのレビュー一覧
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ネタバレコロナの頃だし物価もまだ上がってない時代の出版なので噛み合わないところもあったが面白く読んだ
以下引用↓
鴻上
小学生の飲料補給は先生が許可した時のみ
お茶か水でスポドリはダメ
勝手に飲むな!飲みたかったら飲んでいいのか!と言う引率の先生すごい
鴻上さんの悩み相談…経済的に発展してる時は悩みも割とたいしたことないって笑い飛ばせる。“絆”“つながり”という言葉が出てくるときは不況。高度経済成長のときは今よりもいろんな意味で縛りが強かったけどどうせ未来は良くなるんだからと楽天的になって、破天荒な人間も多かった気がする。
でも今はみんな出口の見えない中にいるから悩みがどんどん深刻化して内向化してい -
Posted by ブクログ
殺菌洗浄されていない女性たち
→よい言葉、誰もが間違うし、偉人だってやばい面がある、でもそれと功績は共存する
女性の指導者であることと政策は別
彼女たちのフェミニズムが強くて野心のある彼女たちのような女性だけを受け入れるなら、結局差別だよな
ブラザー(男性たち)フット
→人間は助け合いが根底にある生き物だと最近どこかで読んだ
SNSにおけるミソジニーが「女叩きをした方が盛り上がって儲かるから(=炎上商法?)」が起点になってるということは、我々がいくら呼びかけても無駄ってことか
お金儲けに利用されて苦しい思いをするなんて悲しすぎる
「あんまりお互いを不自由にすることを言わないようにしよ -
Posted by ブクログ
この本 15歳の子供を対象にした本かな?
でも それなら 難しすぎる。
ブレイディーみかこ さんの他の本で
生理用品 買えない問題を読んだ時 ショックでしたね。
でも 日本でも 買えない子たちがいる。
なんて話しも聞きました。
最近は 災害用品の備蓄のリストに入っていますね。
言われないとわからないことは いっぱいあります。
みかこさんの息子さんはじめ 周りのクールな子供たち
苦労すると大人になっちゃいますね。
日本で 障害者手帳を持ってる人が路上に出てきた。
というのは うーん!というかんじです。
うちにも 障害者手帳を持った娘がいるので
確かに 親がいなくなって うちがなくなるとな -
Posted by ブクログ
本自体はとても薄いけど、内容は濃いなーと思う本。1からの続き。この母にてこの息子あり。
どこかのテレビ番組でミックス(ハーフ)タレントたちが受けた日本での偏見特集みたいなのを見た。結局どこに行っても居場所がないと言っていた言葉にショックを受けた。日本にいるとあまり意識しないけれど人種の問題ってとても難しい。悪気がある人ばっかりではない。でもだから無知って良くない。知る事は大事。知って考える。そして行動できる人間になりたいなぁ。相手の立場に立ってみる。常に心に留めておきたい。
この息子はとても良い大人になる。そんな気がする。続きがあれば読みたいな。
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Posted by ブクログ
移住先の英国での主にコロナ禍の頃の話。
そしてその後の低迷経済の話も。
なんて書いてあると、さも、どんよりとした重たい内容なのでは…?と思ってしまいます。まあ、それなりに明るくはない話題が多いです。
ですが。
彼女の人柄なのか筆致なのか、はたまた登場人物たちのおかげなのか。彼女の周りで起こる物語の続きを読みたくなります。
エッセイなんだけど掌編集のような。
熱々のおでん大根を、ふうふうしながら少しずつ口に運び、その、よーっくしゅんだ(染みた)味を噛み締めて、ごくんっと嚥下するような。ちょっと火傷したってへこたれずに、また次の一口を味わいたい。
そんな作品。
読んだら、飲み込むのにカウントダ -
Posted by ブクログ
内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。
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Posted by ブクログ
前作に続いて考えさせられることが多かった。
中学生になり高校進学について考え始める時期の息子さんは更に大人びていて、親子の会話が以前より深い言葉の応酬になっているのが感慨深い。
地域の格差問題について、多様性について、選挙について…自分が中学生の頃にこれらに関心を持ったことってあっただろうか?家族で話し合うことも真摯に向き合うことも日本ではあまりないように思うけど、英国ではごく自然なことらしい。
家族でも友達でも相手が誰であれ意見の相違があっても頭ごなしに否定することはせず、自分の考えを自分の言葉で伝える、そうやって互いを尊重し合う姿は素晴らしく、その姿から学べることは多いと思う。読み味は軽い -
Posted by ブクログ
英国に暮らす親子の日常について記されたエッセイ。
著者(日本人)、夫(アイルランド人)、その息子の学校生活を通して見える階級社会や人種差別、ジェンダーや貧困問題…作中の著者は淡々と語っているように見えるけど、どれも中々ヘビィな体験だと思う。少なくとも、普通に日本で生活していたら経験することがないようなことがほとんどで。だからこそこの本の内容は衝撃的だった。
年齢のわりにクールでクレバーな息子からの質問、母ちゃんの回答は優しくもありながらも変な誤魔化しがなくリアル。多様性だったり、アイデンティティの問題について特に深く考えずにのほほんと生きている自分に喝。読めてよかった。