ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    ぼくはイエローで〜を読んだときはカジュアルな印象だったけれど、これはより大人向き?それでもとても読みやすく、考えさせられるような内容で、おすすめ度は高いです。

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    2026年01月23日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    続編、息子(僕)自身と母ちゃん(筆者)の文章が相変わらずクール。筆者の社会を覗く透徹した目と文章がとても心地よく、Emotionalなところとうまくバランスが取れていて非常に読みやすい。するする読めるんだけど、内容的には結構重い話が多くてイギリスの貧困、移民、人種差別、階級断絶、ブレグジットといった内容が息子の学校生活との絡みから語られており、どこの国も違いはあれど問題山積みなんだなぁと気付かされる。確か筆者がまだこんなにバカ売れする前、本人曰くの底辺保育士時代のコラムを昔どこかで読んだことがある気がするのだが、そのころから平易な言葉でイギリスの問題を下から語っていて非常に印象に残っている。も

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    2026年01月16日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    「他者の靴を履く」という表現が使われるエンパシーについて、色々な視点から考察した1冊。アカデミックなようで、かつ著者のお子さんの話など、身近な事例も織り交ぜられていて、面白かった。

    エンパシーとシンパシーの違いは、「気持ち」の問題なのか、あとから会得できる能力なのかであること。
    エンパシーは他者の立場に立って物事を考えることだが、それが行き過ぎると他者に自分を明け渡すことになる。だからこそ、アナキズムに言われるような、自分が自分である自由を追求する姿勢と共存する必要がある。
    エンパシーの身につけ方は、幼児期までに遡り、色々な人や本の中の登場人物の気持ちを、「この人はどういう考えで、こういう行

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    2026年01月12日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    三浦しをんさんには書けないお仕事小説(しをんさんの本も勿論面白い)。筆者が何故他人(夫や子供含め)の気持ちを深く慮ることが出来るのか、秘密は彼女のお仕事経験にあった。彼女が、生活が苦しいと言いながらボランティアをする理由が少しわかった。
    仕事とは人生だと改めて感じることが出来る本。

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    2025年12月26日
  • 両手にトカレフ

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    最初読み出した時は、ミアと金子文子の境遇に胸が痛くなり読むのが辛かったですが、読み進めるうちに、ミアがラップと出会って、ラップを通して、ウィルと繋がっていったり、周りの大人が手を差し伸べてくれだしていってホッとできました。
    本当に、周りの大人が助けていかなきゃいけない子どもは、あちこちにいるのだろうと悲しい記事をみるたびに思う。
    自分にできることはなんなんだろう…と考えさせられた。

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    2025年12月21日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    短編集。筆者のあとがきと一緒になってしまうが、どの話も労働と負債(何が"負債"になるかは各短編で異なる)について書かれている。
    考えたこともなかったが、言われてみれば私が働いている理由も、家や車のローンやら負債に満ち溢れている。生きているだけで、負債を抱えてるということか。言葉にすると結構嫌な響きだが、普段、負債のことは忘れている。

    督促を仕事としている女性は、「督促は正義と暴力」と考えていた。貸したものを催促することは正しいが、一方で、正義のもと振りかざされる暴力という見方も確かにできる。私も借りたものは返すべき、返さない者は底辺だと思っている。
    しかし、返さない側から

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    2025年12月21日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    それぞれにとっての働くことの意味。海外で働く日本人の話。短い話でもドラマがあって想像しやすい。めでたしめでたし、で終わらない感じがリアル。

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    2025年12月19日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    イギリスで起こった占拠事件を元に書かれた物語。
    イギリスには移民問題や経済格差があると同作者の別作品でなんとなく知ってはいたが、この事件については知らなかったので色々考えさせられた。
    家賃が高騰し、庶民が普通の家に住めなくなっているが、誰も住んでおらず手付かずの住居が沢山ある状況で、何もしてくれない行政。
    当事者と周りの支援者との温度差や、当事者の訴えが当事者達の手の届かないところで大きくなっていく様子などリアルに感じた。
    日本でも同じような問題が起きる(既に起きてる?)のではないかと思った。

    本作の内容と関係ないが表紙のジェイドのイラストは本文の「ふくよか」「赤毛」といった表現からするとち

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    2025年12月16日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本を通じて、1作目からの息子さんの成長を覗き見れた感じで面白かった。
    私には息子はいないが、こんなに色々母親と会話してくれるのかな、13歳といえど、自分の意見を伝えるし、聞いてくれるし、本当にいい息子さんでこれからも見守りたくなる。
    イギリスの国の問題、色んな家庭の親子の問題、「でも、ライフってそんなもんでしょ。」と達観しているような息子さん、多難があっても、常に変化して生活は続いていく、当たり前だけどそうして息子さんも成長していくんだな。
    途中の日本のおじいさんの手紙のところは私も泣けてしまった。

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    2025年12月06日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    ちょうど『死なないための暴力論』を読んでいて、自分としてはタイムリー。

    作中で、主人公の一人ジェイドが「アクティヴィスト」の定義を「自分自身の問題に、自分でアクティヴ(能動的)にアクト(行動)しているから、アクティヴィスト」と言ってるのがかっこいい。

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    2025年12月03日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    著者はイギリスや日本でいろいろな仕事に就いてきたのだなあ。仕事に対する態度、日本人アジア人ゆえの扱われ方、差別など、決してパラダイスではない職場だけれど、だからこそ見えてくる文化や意識の違い。決して分かり合えないわけじゃないけれど溝を感じる。

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    2025年12月01日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    シスターフットエンパシーとは、他人の気持ちを理解するために、気持ちで他の人の靴を履いてみるという比喩。

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    2025年11月30日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    著者の文章はスっと頭に入ってくるし、ありのままを書いているというか嫌味や驕りがなくて気持ちが良い。
    息子さん、13歳だか14歳だかの年齢にしては明らかに大人びている感じがするし、考えることも私が同じくらいの年齢だったときと比べてスケールがだいぶ大きい。私のレベルが低かっただけかもしれないが。
    でも、ノンバイナリーとかホームレス避難所拒否の問題から自分なりに考える姿勢、本当に素晴らしいと思う。
    で、そんな息子さんのことを褒めそやすでもなく、「息子はこう感じている」等の等身大の文章で、飾らずに書いてくれるところが良いのだ。

    息子、すごいなと思ったのは、冒頭のリサイクルの話だった。
    「リサイクルす

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    2025年11月30日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    英国で働く著者の底辺託児所の話。
    日本との違いや英国ならではの階級差や差別などを垣間見ることができる。
    汚い言葉を使ったりユーモアを交えているのでどんより重い雰囲気はないのが特徴。

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    2025年11月25日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    「ファクトリーウーマン」
    「リトルパンプキンの怪文書」
    『焼き芋とドーナツ』
    『むずかしい女性がかえてきた あたらしいフェミニズム史』
    『ducks 仕事』

    p.53 言うと、彼女はきりっとした顔つきになってこう言ったことがあった。
    「運だけじゃない。自分をオープンにしていたからです。自分を開くと未来のほうからこっちにやってくる。若くてどん底にいたときは、生き延びるために自分を開くしかなかったから、あの頃のわたしは最強だった」
    もし彼女が80代だったとしたら、このわらしべ長者ストーリーは1950年代後半から60年代ぐらいの話だ。わたしが若い頃、日本でバイトを掛け持ちしてお金を貯めては渡英し

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    2025年11月21日
  • 両手にトカレフ

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    海外の貧困がテーマの小説です。主人公のミアは、どうしょうもない母親に代わり、弟の面倒を見て守っている、まだ14歳の少女です。

    たった14歳なんです。自分のその頃を思い出すと、とても同じとは思えません。大人びてしまっていて、自分の世界への諦念が染みついています。

    子どもが子どもでいられるように、手を差し伸べられる大人でありたいです。

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    2025年11月18日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    勤め先のスナックのママにストーカーされる。万引きを捕まえて叱られる。皿洗いで雇われたのに、チャイナドレスを着て受付に立たされる。邸宅の清掃バイトをして、”見るな”とメモされていたものを目にする。量販店で列に割り込んできた男をのらりくらりと時間をかけてあしらう。借金取り立ての電話をして、盾にされた子供を相手に、自らの幼少時代を回想する。…末端に追いやられ、給仕するだけの側に回り、観察し、呆れながら、自らの身の上を受け入れる。稼ぐのは、富を築くためではなく、負債の重さにあらがうため。人々は今日も暮らしている。

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    2025年11月11日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    日本にいると気づかない事が多くて驚く。
    文句ばっか言ってないで皆んなで力を合わせて女性の環境を変えなずっと変わらん、と思わされた。
    具体的にどうやったらいいのかはわからんけど…

    以下、印象的だった箇所を自分用の備忘録として記録。

    ◯エンパシーとは見たいものだけを見たり想像したりすることではなく過酷な現実にも目を向けなければいけない。知ることで視野が広がり目を見開かされる。

    ◯歴史は男性目線や男性が主人公の事が多い。(確かにそう)
    それを支えた女性や草の根活動、変革を起こした人もいるはずなのに描かれていない。
    声無き声を無いものとしてはならない。
    描かれてないことの方が多い。

    ◯AIは事

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    2025年11月10日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    医療従事者や保育士など、エッセンシャルワーカーが搾取されているのはなぜなんだろう。
    色々考えさせられる。
    海外で働く日本人もピンからきりまでいるんだなと。

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    2025年11月09日
  • 両手にトカレフ

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    読むのが辛い…でもミアがこれからどうなるのか知りたいから読み進める。
    ミアがカネコフミコの自伝を早く読みたいと思うのと同じく、カネコフミコとミアのことが知りたくて最後まで読んだ。自分の周りにはミアのような環境にいる子は(たぶん)いないけど、こういう世界もあるんだということは忘れずにいたい。読んで良かった。

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    2025年11月04日