ブレイディみかこのレビュー一覧
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ネタバレ地獄の中で「生きる理由」を掴み取る物語
この物語は、主人公・ミアが金子文子の自伝を読み進めながら、過酷な現実を生き抜く姿を描いた再生の物語である。
ミアと金子文子には、共通点が多い。
共に父親が不在で、母は男性や薬物に依存している。子供時代を子供らしく過ごすことすら許されない、あまりに過酷な環境だ。
食事や住環境といった生存のベースすら危うい中、ミアは幼い弟の世話を一身に背負う「ヤングケアラー」として生きている。今の時代ならソーシャルワーカーに頼る道もあったはずだが、彼女はそれを拒む。助けを求めることは、最愛の弟と引き離されるリスクを意味するからだ。ミアにとって自分自身のことは二の次であり、 -
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もしかして、
ほぼ実体験なのかなと思いました。
調べてないので脚色がないかどうかは
確信があるわけではないです。
「私」とあるし
小説のような大袈裟な物語性はなくて
続きが気になるというより
労働に対しての私見が書かれてるような文体に感じられました。
東京でのスナックが舞台であったり
アイルランドの富裕層の屋敷での清掃業務が舞台だったり
スーパーの店員さんに洋品店の店員さんと
接客業が多めです。
最後はカード会社の催促
淡々とドライでありながら、何故かホロリと涙が流れる的な背景描写もあったりで
他人描写の
表現方法に悪口がないんですよね(笑)
ハーフの息子さんのことを書 -
Posted by ブクログ
続編、息子(僕)自身と母ちゃん(筆者)の文章が相変わらずクール。筆者の社会を覗く透徹した目と文章がとても心地よく、Emotionalなところとうまくバランスが取れていて非常に読みやすい。するする読めるんだけど、内容的には結構重い話が多くてイギリスの貧困、移民、人種差別、階級断絶、ブレグジットといった内容が息子の学校生活との絡みから語られており、どこの国も違いはあれど問題山積みなんだなぁと気付かされる。確か筆者がまだこんなにバカ売れする前、本人曰くの底辺保育士時代のコラムを昔どこかで読んだことがある気がするのだが、そのころから平易な言葉でイギリスの問題を下から語っていて非常に印象に残っている。も
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「他者の靴を履く」という表現が使われるエンパシーについて、色々な視点から考察した1冊。アカデミックなようで、かつ著者のお子さんの話など、身近な事例も織り交ぜられていて、面白かった。
エンパシーとシンパシーの違いは、「気持ち」の問題なのか、あとから会得できる能力なのかであること。
エンパシーは他者の立場に立って物事を考えることだが、それが行き過ぎると他者に自分を明け渡すことになる。だからこそ、アナキズムに言われるような、自分が自分である自由を追求する姿勢と共存する必要がある。
エンパシーの身につけ方は、幼児期までに遡り、色々な人や本の中の登場人物の気持ちを、「この人はどういう考えで、こういう行 -
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短編集。筆者のあとがきと一緒になってしまうが、どの話も労働と負債(何が"負債"になるかは各短編で異なる)について書かれている。
考えたこともなかったが、言われてみれば私が働いている理由も、家や車のローンやら負債に満ち溢れている。生きているだけで、負債を抱えてるということか。言葉にすると結構嫌な響きだが、普段、負債のことは忘れている。
督促を仕事としている女性は、「督促は正義と暴力」と考えていた。貸したものを催促することは正しいが、一方で、正義のもと振りかざされる暴力という見方も確かにできる。私も借りたものは返すべき、返さない者は底辺だと思っている。
しかし、返さない側から -
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イギリスで起こった占拠事件を元に書かれた物語。
イギリスには移民問題や経済格差があると同作者の別作品でなんとなく知ってはいたが、この事件については知らなかったので色々考えさせられた。
家賃が高騰し、庶民が普通の家に住めなくなっているが、誰も住んでおらず手付かずの住居が沢山ある状況で、何もしてくれない行政。
当事者と周りの支援者との温度差や、当事者の訴えが当事者達の手の届かないところで大きくなっていく様子などリアルに感じた。
日本でも同じような問題が起きる(既に起きてる?)のではないかと思った。
本作の内容と関係ないが表紙のジェイドのイラストは本文の「ふくよか」「赤毛」といった表現からするとち -
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著者の文章はスっと頭に入ってくるし、ありのままを書いているというか嫌味や驕りがなくて気持ちが良い。
息子さん、13歳だか14歳だかの年齢にしては明らかに大人びている感じがするし、考えることも私が同じくらいの年齢だったときと比べてスケールがだいぶ大きい。私のレベルが低かっただけかもしれないが。
でも、ノンバイナリーとかホームレス避難所拒否の問題から自分なりに考える姿勢、本当に素晴らしいと思う。
で、そんな息子さんのことを褒めそやすでもなく、「息子はこう感じている」等の等身大の文章で、飾らずに書いてくれるところが良いのだ。
息子、すごいなと思ったのは、冒頭のリサイクルの話だった。
「リサイクルす -
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「ファクトリーウーマン」
「リトルパンプキンの怪文書」
『焼き芋とドーナツ』
『むずかしい女性がかえてきた あたらしいフェミニズム史』
『ducks 仕事』
p.53 言うと、彼女はきりっとした顔つきになってこう言ったことがあった。
「運だけじゃない。自分をオープンにしていたからです。自分を開くと未来のほうからこっちにやってくる。若くてどん底にいたときは、生き延びるために自分を開くしかなかったから、あの頃のわたしは最強だった」
もし彼女が80代だったとしたら、このわらしべ長者ストーリーは1950年代後半から60年代ぐらいの話だ。わたしが若い頃、日本でバイトを掛け持ちしてお金を貯めては渡英し -
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日本にいると気づかない事が多くて驚く。
文句ばっか言ってないで皆んなで力を合わせて女性の環境を変えなずっと変わらん、と思わされた。
具体的にどうやったらいいのかはわからんけど…
以下、印象的だった箇所を自分用の備忘録として記録。
◯エンパシーとは見たいものだけを見たり想像したりすることではなく過酷な現実にも目を向けなければいけない。知ることで視野が広がり目を見開かされる。
◯歴史は男性目線や男性が主人公の事が多い。(確かにそう)
それを支えた女性や草の根活動、変革を起こした人もいるはずなのに描かれていない。
声無き声を無いものとしてはならない。
描かれてないことの方が多い。
◯AIは事