ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    ブレイディみかこさんの文章をつまみ読みできる。10代でこの激しい文章を読んだら脳みそが割れるのではないかと思う。「自分は今まで周りの言うことを鵜呑みにしすぎていたのではないか」と「目覚める」人もいるだろう。

    それはとても、うらやましいことだと思う。

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    2025年01月13日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    Sympathy-Empathy
    「人の気持ちになって」「他人の立場に立って」をめちゃくちゃ深堀りした本。
    アナーキズムは破天荒ではないし、エンパシーと一口に言っても。
    でもでも他人のことを…やっぱ「尊重」かな。同調/賛成/共感、大いに結構だけど「わかんないけど何とかやっていく」ために。

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    2025年01月03日
  • 両手にトカレフ

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     心が弱くて育児放棄する親、心に傷を負っている幼い弟、友だちや親切な人たちの温もり、ボランティアを装って子どもを狙う大人、行政の限界といった、子どもを取り巻く社会問題をギュッと凝縮している。
     子どもだからひとりで生きていけず、周囲の大人に振り回される。子どもを取り巻く環境は、現代のイギリスも大正時代の日本も変わらない。個人的には戦後の浮浪児狩りも思い出す。
     ただ、ミアには才能があり、才能を認めてくれる友だちや、思春期の複雑さもありながら、支えてくれる友だちがいることが救い。

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    2025年12月07日
  • その世とこの世

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    時間、空間を超えてさまざまな現場を自由に飛び回る、おしゃべりで“しなやかな黒猫”のようなブレイディさん。それを温かな眼差しで「言葉にしか現場のないわたしは劣等感を抱いてる」と子どものような素直さで机上で紡いだ詩で応える好々爺、谷川さん。本質に迫るアプローチもアウトプットも異なるけど、表現の奥にある魂は一緒で、その“あわい”の世に引き込まれそうになるのをもんど君の挿絵が“この世」に引き戻してくれる。「うりゃ〜なんとかなる」が個人的な座標としては好きかな…。先日、再放送で観たETV特集「ぼくは死んだ」も感動したが、谷川さんのリクエストに応えたもんど君、大変だったろうなあ。

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    2024年12月29日
  • 転がる珠玉のように

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    ブレイディみかこ節が炸裂した、一番最近のエッセイ集。コロナ禍での生活が主だったので、いつも以上に雲がかかった物語に仕上がっている印象。彼女の物語に晴れ渡る日はくるのかな…

    p.36 これからは、みんな自分が本当に好きな場所に住むようになるんだ。というか、自分が本
    当に好きな人がいる場所」
    いきなり照れた顔になって彼は鏡の中で微笑した。彼は、ポルトガル人の同性パートナーとの結婚式がコロナで2回も延期になっている。
    「Zoomでウエディングだってできるじゃん」
    意地悪く言ってやったら、速攻で彼は言った。
    「それはダメだよ」
    そのきっぱりした声の調子に笑いながら、初夏の真っ青な空にピンクや白の風

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    2025年01月09日
  • 転がる珠玉のように

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    ニュースでは伝わらない英国のふつうの人たちのリアルな日常。コロナもウクライナも自分たちと同じような受け止め方だったり、まったく思いもしない「目から鱗」だったり。「いくつになっても、どんな状況になっても遅すぎることはない。人を生かすのは、たぶん、そのスピリットなのかもしれない」「そんなものさ」ではなく「そんなもの、なのかな?」「ワーク&ライフの液状化現象」確かに!ひゃっほうさんおすすめの「その世とこの世」読んでみよう。

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    2024年12月16日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    中高生向けなので、読みやすかったです。

    ストレートな表現が、がつんと来ました。
    たしかに、世界は広いですね。

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    2024年12月15日
  • その世とこの世

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    先月逝去された谷川俊太郎さんと、個人的に大ファンなブレイディみかこさんの往復書簡。

    ジャンルは異なれど物書きとして一流であるお二人、ただの読書好きである私との次元の違いを思い知らされました。
    谷川さんはご自身で散文が苦手と仰っており、なるほどブレイディさんへのお返事もかみあっているのかいないのか凡人には判断が難しい部分もありますが、添えてある詩は当然ながら素晴らしいものでした。

    タイトルにある「その世」とは谷川さんの詩によると
    「この世とあの世のあわいに」あり
    「騒々しいこの世と違ってその世は静かだが あの世の沈黙に与していない」そうです。
    「その世のつかの間に人はこの世を忘れ 知らないあ

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    2024年12月13日
  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

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    イギリスで暮らす著者と友人のおっさんたちとのエピソードは、ほとんど面白くてワイルドだった!
    個人的には、”16 ときめきトゥナイト”が爆笑!
    また、ときどき切ない回もあったりして、また読み返したい一冊になった。

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    2024年12月10日
  • その世とこの世

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     谷川俊太郎さん、2024年11月に亡くなられました。

     作家のブレイディ・みかこさんとの往復書簡を収録したもの。両者の感性の違い、性別や年齢の違いが浮き彫りにされる。

     あの世、この世の間に、「その世」があるのでは、というのが斬新だった。

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    2024年11月30日
  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

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    イギリスの"地べた"レポ。文章がめちゃくちゃ面白い。NHSとか緊縮財政とかEU離脱とか、楽しく本を読んでるだけで勉強になってしまった。

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    2024年11月27日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    この方のいままで読んだ著書をギッュとまとめた感じでした。しかしどの本よりも毒?が強く感じたけれどそれはあくまで事実なんだろうと。
    ちくまQブックスはティーン向けだと思いますがしっかり大人も勉強になると思います。

    他人の背景を考えて、一人一人の価値観やそれに附随する尊厳を尊重するかと、うっかり自己の価値観だけで人を評価してしまうことのないようにしたい。
    多様性の世界(昔からあったはずなのに無いものとしていた時代)がしっかり個人を大切にしていける時代になればなと思います。

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    2024年11月27日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の著者のブレイディみかこさんの私小説。前著でもよくでてきた「シットジョブ」がいろいろでてくる。
    ロンドンに行くための資金集めバイトから、ロンドンに来てからも移民の立場としての仕事の苦労がよくわかる。
    いわゆる海外に夢を持って憧れの国へいってハッピーエンドじゃなく、リアルな体験がフィクションとして書かれている。でもそこには「私」がかなり入っていて、実体験が多いんじゃないのかと思いつつ読ませていただいた。
    日本よりも露骨に上流と下流の格差が出てくるけど、見えにくいかどうかだけで日本にもある。形にしにくいものをよく表してくれているなと思う。

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    2024年11月25日
  • 転がる珠玉のように

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    さらっと読めるエッセイ集だが、ブレイディみかこさんらしい人間的な厚みとか鋭くて深い洞察とかが滲み出ている。当たり障りのない読み心地のいいエッセイでは物足りない読者も満足させる一冊。

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    2024年11月23日
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

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    当時イギリスに住んでいた身としては「そんなことあったんだ」と言うニュースがちらほらあり、興味深かった。今回も地べたを這う感じの論調で、これぞみかこ節って感じ。

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    2024年11月21日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    靴を脱いで絨毯に乗る。絨毯は空を飛び必要なところに連れて行ってくれる。いつか魔法は切れ、地に落ちる。学校は卒業し、職場は定年し、国も衰退する。乗っかる生き方はもうできない。自力で地べたを歩くしかない。…問いを立てて探求する力を磨く。いや、問いは立てるではなく、立ってくるもの。湧いてくる疑問で靴を履いておこう、自分の足で歩けるために。…ちくまQブックスは中高生向けのアンソロジー。関心の持てない授業はサボり続けた作者のエッセイ集を読む。大人にとって都合のよい子になるなと、セーラー服姿の彼女が仁王立ちしてる。

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    2024年11月20日
  • 転がる珠玉のように

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    ロックダウンのときの話も。
    みかこさんがコロナ感染後にブレインフォグになったことも書いてあって、そういう感じなんだ…と。

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    2024年11月20日
  • その世とこの世

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    谷川俊太郎さんも旅立たれました。
    偶然、このタイミングで手元にあったこの本。
    何かの縁かな。
    きっと「その世」にいらっしゃる頃だろうと思いながら読んだ。
    谷川さんとブレイディさんとの手紙のやり取りで出来ている本。タイムラグがかなりあるようで、噛み合っているような、いないような…
    でも、そこがいい味わいになっている。
    お互いの言葉にインスピレーションを得ながら、自分の言葉を紡いでいく。
    ジャンルは違えど、言葉に関わる人ならではの感性で、面白いなと思った。
    谷川さんの詩集も改めて読んでみようと思う。

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    2024年11月19日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    実体験を含むフィクション。デヴィッド・グレーバーの「ブルシット・ジョブ」を意識して書かれたシットジョブ。
    世の中、理不尽や矛盾や本音と建前だらけ。
    その割を喰うのは女性やマイノリティやシットジョブ階級ってこと。
    ブレイディみかこさんの著書はわかりやすいし心に刺さる。

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    2024年11月12日
  • 転がる珠玉のように

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    ネタバレ

    ブレイディみかこさんのエッセイ。
    コロナ時期でのプライベートな内容が多かった。
    お母さんとの別れのシーン「さよなら」は泣ける。
    息子くん、18才になるのか!感慨深い。
    『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ではじめてブレイディさんの本に出会い、息子くんのことも知ったけど、そこから何年もたってないと思っていたのに。よそ様の子ども成長は早いなぁ。
    連合いさん、お大事に。
    日本の介護業界についての内容もあって、ちょっと嬉しかった。

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    2024年11月05日