ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作を5年前に読んで面白かったので2も買って、だいぶ積んでいたがようやく読んだ。もちろん一長一短あるんだろうけど、スピーチのテストやビジネスの授業があるイギリスの教育うらやましいなあと思った。スピーチのテーマも抽象的で明確な答えのないもので、設定された答えにたどり着けていないんじゃないかと怖がりながらスピーチする必要もないんだろうなあと思った。私は今大人になったから、子供の頃こういう教育を受けてたらなあと思うけれど、子供の頃に実際にあったらめっちゃ嫌だったと思う。でも、子供のころからこういう教育を受けていたら、そもそもそういうマインドにもならなかったのかも? とも思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレイギリスに住む日本人母と元底辺中学に通う息子がレイシズムとユーモア交えつつ戦う話。
徹底して英国での人種差別と格差社会の話だったけど、日本に帰ったときに「ハーフ」が差別された話が印象的。居酒屋の九州のおっさんの話は胸くそやけどあれも事実なんよな…
文庫の裏のあらすじではジェンダーのことももう少し触れられると思ったのでそれは残念、、
「レッテルを貼ることで、貼られた人たちを特定のグループに所属している気分にさせ、怒りや「仲間感」で帰属意識を強め、社会を分裂させることにも繋がるものなのだ。…
今大人たちも、社会も、アイデンティティ熱という知恵熱を出している最中なのかもしれない。」 -
Posted by ブクログ
読み始めて10日以上掛かってしまった。
イギリスの貧困層の厳しい現実と、日本の戦前の似たような境遇の小説が並行して交互に出てくるので読みづらかった。
薬物中毒の母親と、一人では行動できない弟を抱えた少女のミア。生活保護を受け、次々と男を変えて行く母親。悲惨な少女が救われるのは、同じような境遇の日本人の小説を読むときだけ。
彼女の魂の叫びを聞いた少年が勧めるのはラップ。「両手にトカレフ」もその叫びから生まれたもの。
母親と弟を抱えたヤングケアラー。誰にも相談できずに抱え込む姿が悲惨すぎて、どんどん読む気持ちが重くなっていった。最後まで読んで、やっと陽が当たって来たというところだろうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ足元から始めろ。
シスターフッドと言うが、それってどういうことか考えたことはあるか。エンパシーという言葉を日本に広めた(と私は思っている)著者が書く、フェミニズム。
女性が、移民が、貧しい人が、と言ってその属性を持つすべての人が同じように考えるわけではない。99%が望んでいたとして、1%の反対をなかったことにしてはいけない。誰かを排除するための闘いではない。知らないで、知ったふりで、行動するのではなく、まずは自分から、自分のリアルにつながるところから。著者の指摘はハッとさせられる。自分と同じことを言う人だけではなくて、異なる意見の人をも排除しない社会、そして運動が求められているのだ。それが -
Posted by ブクログ
『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』は、英国在住の著者ブレイディみかこ氏が「エンパシー(他者の感情や経験を理解する能力)」について深く考察した書籍です。この本では、エンパシーの重要性やその限界、そして社会における役割について、多角的な視点から論じられています。
主な内容とポイント:
エンパシーとシンパシーの違い:
エンパシー:意見や背景が異なる他者の立場に立ち、その感情や経験を理解しようとする知的能力。
シンパシー:他者に対する同情や共感といった感情的な反応。
著者は、エンパシーは訓練によって身につけることができるスキルであり、シンパシーとは異なると述べています。