ブレイディみかこのレビュー一覧

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    前作を読んだのが2021年でほぼ5年前。続編のこれ、最近の発行かと思いきや、2021年発行で前作読んだ時点でもう発売されてたんかい!!って思った。
    相変わらず、イギリスは子供の時からLGBTOとか政治について考える機会が多いなぁと実感。あとは、普通の会話とディベートの差がない。友達とか知り合いと話してても自然と深い議論へとつながっていく環境はすごくいいなって思う。まあ、子供の頃から、考える機会があるからこそみんな自分の意見を持って話し合えるんだろうなって思う。日本人同士だと浅い会話で終わるから考えるきっかけがないんだろうな。焦り。

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    2026年03月14日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    シット・ジョブ。「くそみたいに報われない仕事」と、その仕事をしている人が自らの仕事を卑下して言う言葉らしい。
    英国ではエッセンシャルワーカーなど人の世話をする職がシット・ジョブと言われがちだったとのこと。

    本書に出てくる登場人物たちも、住み込みで子どもの世話をしていたり、スーパー従業員のまかないだったり、低賃金且つ大変な仕事に就いている。
    読んでいると、鬱鬱としてくる。給金は入るものの、まるで一人の人間として尊重されていないような扱いを受けて、それでも文句も言えない状況が書かれているのだから。

    「職業貴賤はない」などと言われているけれど、そうは言っても皆、口に出さないだけで、意識的に「あの仕事は底辺だ」と思っているのではないだろうか。そして、底辺と思われている仕事ほど、世の中に必要だったりする(私の思い込みかもしれない)。
    自分の仕事をシット・ジョブと言いながらも、少しでもその仕事に誇りを持つことが出来れば良いのだが、出来ないなら、確かに即辞めた方が良い。
    人生の大半の時間は仕事で費やすことになると思うと、その間ずっと自分を卑下し続けるのは辛すぎる。

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    2026年03月11日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    だって今回、ラッキーだったのは僕のほうだから
    「……じゃあ、何か食べようかな。……父ちゃんも、一緒に」
    息子が気を遣って言ったので、わたしは答えた。
    「いいや。父ちゃんには何もやらない」
    僕の身に起きることは毎日変わるし、僕の気持ちも毎日変わる。でも、ライフってそんなものでしょ。

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    2026年02月18日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    ネタバレ

    いつどのように読ませるか難しいけど、外国、経済的に貧しい状況、観察し考察して文章化するということ(エッセイ)、という諸々を子どもに触れさせたいんだよね。

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    2026年02月10日
  • その世とこの世

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    すごい幸せな往復書簡
    あんまり谷川俊太郎の詩って触れてこなかったんだけた、ずっとなんかいいなってやりとりだった

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    2026年02月06日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後になって、あの日々を折に触れて思い返す。ほんとに大変だった。その最中に発信するのは、かなり勇気や覚悟がいる部分もあっただろうと思う。よく読んでいる著者たちの、その時の考えを読めたのは、貴重だなと思う。

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    2026年01月21日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    前作を5年前に読んで面白かったので2も買って、だいぶ積んでいたがようやく読んだ。もちろん一長一短あるんだろうけど、スピーチのテストやビジネスの授業があるイギリスの教育うらやましいなあと思った。スピーチのテーマも抽象的で明確な答えのないもので、設定された答えにたどり着けていないんじゃないかと怖がりながらスピーチする必要もないんだろうなあと思った。私は今大人になったから、子供の頃こういう教育を受けてたらなあと思うけれど、子供の頃に実際にあったらめっちゃ嫌だったと思う。でも、子供のころからこういう教育を受けていたら、そもそもそういうマインドにもならなかったのかも? とも思う。

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    2025年12月30日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    「私労働小説」シリーズ?2作目の短編集。

    日本や英国の底辺?で働く人々(日本人)。

    作者の人間観察や社会的背景への理解が的確過ぎる。

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    2025年12月25日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    私より10歳ほど年上の作者の20代の頃の仕事の話なので、海外だからそうなのか、昔だからそうなのか、とよくわからない気分になった。
    話自体は興味深かったのだけど。

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    2025年12月17日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    様々な職場を舞台とした短編集
    血は繋がっていないが、従業員を徐々にファミリーに引き込んでしまうママがいる日本のスナック
    従業員は取り締まるが、万引きは許す店長がいるイギリスのスーパー
    目先の利益だけ追ってサービスがおざなりになってしまうアジアンテイストのイギリスのレストラン
    外国の掃除人を信用しないアイルランド人
    自分の出世しか考えず、部下から嫌われているアイルランド量販店の店長
    警察官気取りで働いている福岡の貸金業者
    貸金業者で働きながら、貸金業者から借金していた親を思い返す作者

    労働はまさに人生だと感じさせられた

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    2025年12月04日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    こういう感覚の人、友達に欲しいwww 大好きな英国に暮らす庶民(貧民?)としてのリアルな事柄を興味深く読ませてもらった

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    2025年12月03日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

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    前作のシットジョブたち以外にもまだこんなに様々なシットな労働を経験してきたのか…
    やりきれない読後感は前作と同様で、様々な差別とかハラスメントとか、不条理的で少し残酷でモヤモヤする。
    様々なシットジョブたちを経て、時系列的にぼくはイエローでホワイトでちょっとブルーの話に流れつくのかな。

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    2025年11月23日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    日本とイギリスそれぞれの在住者による自国のメリット、デメリットや課題が赤裸々に語られており勉強になった。
    日本の世間は大事にするが社会には無関心という考え方は共感出来たしこれからの課題になると思う。
    コロナ禍の対談だったので自粛警察やPCR検査など懐かしい思い出が蘇り当時に思いを馳せながら今の現状に感謝したい気持ちになれた。

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    2025年11月23日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    13歳の息子は、もう日々のあれやこれやを話してくれないのか…という所にショックを受けつつ。
    親子で考えたい、話してみたいトピック満載の続編。わが子が読んだら何と言うのだろう?

    コロナ禍、コロナ後の様子も是非読んでみたい。

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    2025年11月04日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    エンパシーとシンパシーの違いは理解出来たと思う
    テーマがあっちこっちと変わるので何の話だっけとなる事があった

    エンパシーのデメリットの話が面白かった
    他人の立場に立ち過ぎると自分の考えがなくなるというのは鋭い指摘

    エンパシーを全ての人間に対して適用して良いのかという線引きは難しい
    論理がなく異常な思考の持ち主とかの立場に立っても疲弊するだけだろうし
    また凶悪犯に対してもどこまで入り込んで良いのかも考えもの

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    2025年10月06日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    シット·ジョブ。英国で店員、作業員、ケアワーカー等、低賃金の労働者が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉。
    「くそみたいに報われない仕事」
    強い言葉に驚いてこの本を読みました。

    最後あとがきで、英国ではコロナ禍以降エッセンシャルワーカーの待遇が変わっていきそうな風潮を感じる、とありましたが、日本では悪くなる一方ですね。

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    2025年10月05日
  • 両手にトカレフ

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    読み始めて10日以上掛かってしまった。
    イギリスの貧困層の厳しい現実と、日本の戦前の似たような境遇の小説が並行して交互に出てくるので読みづらかった。
    薬物中毒の母親と、一人では行動できない弟を抱えた少女のミア。生活保護を受け、次々と男を変えて行く母親。悲惨な少女が救われるのは、同じような境遇の日本人の小説を読むときだけ。
    彼女の魂の叫びを聞いた少年が勧めるのはラップ。「両手にトカレフ」もその叫びから生まれたもの。
    母親と弟を抱えたヤングケアラー。誰にも相談できずに抱え込む姿が悲惨すぎて、どんどん読む気持ちが重くなっていった。最後まで読んで、やっと陽が当たって来たというところだろうか?

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    2025年09月22日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    ネタバレ

    女性たちが自分たちらしく普通に生きることの難しさとお互い認め合って助け合うこと,そして少しずつでもより良い社会の実現に向かうこと.大切なことが語られている.
    しかし,女性もだけど,男性の意識改革はどうなってるんだろうと腹立たしい.

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    2025年09月07日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    ネタバレ

    足元から始めろ。

    シスターフッドと言うが、それってどういうことか考えたことはあるか。エンパシーという言葉を日本に広めた(と私は思っている)著者が書く、フェミニズム。

    女性が、移民が、貧しい人が、と言ってその属性を持つすべての人が同じように考えるわけではない。99%が望んでいたとして、1%の反対をなかったことにしてはいけない。誰かを排除するための闘いではない。知らないで、知ったふりで、行動するのではなく、まずは自分から、自分のリアルにつながるところから。著者の指摘はハッとさせられる。自分と同じことを言う人だけではなくて、異なる意見の人をも排除しない社会、そして運動が求められているのだ。それが本当の誰も取り残さない社会だ。

    最近のイギリスを知る意味でも面白い。特に政治的状況とか。

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    2025年08月22日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』は、英国在住の著者ブレイディみかこ氏が「エンパシー(他者の感情や経験を理解する能力)」について深く考察した書籍です。この本では、エンパシーの重要性やその限界、そして社会における役割について、多角的な視点から論じられています。

    主な内容とポイント:

    エンパシーとシンパシーの違い:

    エンパシー:意見や背景が異なる他者の立場に立ち、その感情や経験を理解しようとする知的能力。

    シンパシー:他者に対する同情や共感といった感情的な反応。

    著者は、エンパシーは訓練によって身につけることができるスキルであり、シンパシーとは異なると述べています。
    朝日新聞デジタルブック

    エンパシーの光と影:

    ポジティブな側面:他者の立場を理解することで、社会的な対立を和らげ、協力関係を築く基盤となる。

    ネガティブな側面:過度なエンパシーは自己喪失を招く可能性があり、相手に感情移入しすぎることで自分自身の価値観や立場を見失う危険性がある。
    ノート

    アナーキック・エンパシーの提唱:

    アナーキー(無政府主義):権威や支配から自由であること、自らを統治することを意味する。

    アナーキック・エンパシー:他者を理解しつつも、自分自身の価値観や立場をしっかりと持ち、相互理解と自己統治を両立させる姿勢。
    Q-B

    著者は、エンパシーとアナーキーは相互補完的であり、他者を理解しつつも自分を見失わないバランスが重要であると述べています。

    エンパシーの社会的意義:

    エンパシーは民主主義社会の基盤であり、多様な意見や背景を持つ人々が共存するために不可欠な能力である。

    教育現場でのエンパシー育成の重要性が指摘されており、英国では幼少期から他者の感情を理解する訓練が行われている。
    朝日新聞デジタルブック

    本書は、他者を理解することの大切さと、その際に自分自身を見失わないための指針を示しています。多様性が求められる現代社会において、エンパシーと自己のバランスを保つことの重要性を再認識させてくれる一冊です。

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    2025年08月19日