ブレイディみかこのレビュー一覧

  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

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    前編『ジンセイハ、オンガクデアル』よりも政治・音楽の話がさらにひとつながりのように感じられて、それだけ音楽と政治は切っても切れないというか、良くも悪くもお互いの要素を含んでいるんだなと感じた。

    この作品に限ったことではないし、宣伝で謳われてもいることだけど、著者の作品を読むたびに日本と英国の共通点が増してきて、時代の前後が違うだけで対岸の火事ではないような感覚が芽生えてくる。

    英国の音楽や政治のバックボーンを詳しく知らないから理解の深さや繋がりへの鮮烈さを十分に感じられていないところもあるけれども、それらを抜きにしても伝わってくる、音楽と政治を飛び越えた人生や人間に対する普遍性が存分にある

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    2023年03月05日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    世間というかつて完璧だった秩序が綻び出して、これからどうなっていくのだろうと感じている人にオススメの一冊です。
    これまでの在り方から社会と関係を繋いでいくための教育、コミュニケートの方法を考えるきっかけになりました。子育て世代としてはまさに、イギリスの教育の良いところを取り入れて欲しいと願うばかりです。(何かしら働きかけたいとは思っていますが)
    平和で安全な国、日本から考える力をつけてそれを伝えられる人が増えていってほしいと感じる本でした。

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    2023年03月03日
  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

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    UK音楽と政治のネタ。UK音楽に詳しい方ならより楽しめそう。

    移民政策は違えど、日本も将来は英国みたいになってしまうかもと思えた。

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    2023年02月26日
  • ジンセイハ、オンガクデアル

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    知らなかった一面とより鋭い切れ味。

    自分にあまり馴染みがないってのもあるけど、第2章の海外を中心とした映画・本・音楽の評は、今までの作品では深く知ることはできなかった、著者のそれらの分野に対する造詣の深さというか、作品の深掘りの仕方や他の事象へとの結びつけ方が見事だった。むしろ本来はこっちが本当の姿なのかもしれないけど。

    順番逆になったけど、第1章の「底辺託児所」編は、昔の文章ってこともあるけど、さらに遠慮のない文章というか、何も着せなず抜き身のまま綴っている感じがして面白かった。それは著者の日常世界に、オブラートに包めないハードさが至る所にあるからだろうけど。
    そしてその紛れもない現実か

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    2023年02月23日
  • ジンセイハ、オンガクデアル

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    ネタバレ

    前半のエッセイがとにかく良かった。
    英国ブライトンの空気感まで伝わってきそうなディテール。人々がどんな風に生活しているのか頭に描いて楽しんだ。
    特に「底辺託児所」と著者が呼んでいる無料託児所で働く日々は、自由すぎて暴力的な個性を持った幼児たちにどんどん愛着が湧いていった。良くも悪くも日本でこんな光景は見ないか、例が少ないのではないかな。
    著者は子ども嫌いだったとのことだが、一人の人間対人間として接しているように見える。まだ危なっかしい幼児ばかりではあるが、あくまで一人の人間として尊重する姿勢が正しいと思う。著者に預けられた子どもたちが、どんな風に成長していったのか。その後もきっと強く生きている

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    2023年02月16日
  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

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    10年ほど前のことが書かれている。イギリス ブライトンでの土着の生活がわかってとてもおもしろい。イギリスの音楽文化にも絡められており、とても興味深かった。

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    2023年02月15日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    自身でも書かれている通り、攻撃的~。
    相変わらず痛快だ。ブラジル人美女の友達が面白い。
    酒強い、ってどのくらい飲むのかな…ドキドキ。
    ブライトン、行ってみたい……かな?!

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    2023年02月01日
  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

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    音楽と政治の関連性については古くから言及されている。そもそも音楽、特にロックとは政治的なモノであるからだ。
    著者は特にパンク以降のイギリスのロックから強く影響を受けており、音楽のみならず思想も濃く反映されている。その切り口が素晴らしい。
    階級に対して疑問を唱えることはパンクの根源的意義であり、脈々と受け継がれてきた強い意志である。
    リアルタイムでイギリスとイギリスの音楽を観てきた著者が放つ言葉はユーモアかつシニックで小気味いい。
    ビートルズを始め、ピストルズ、スミス、ローゼズ、オアシス全てアイルランド移民のフロントマンが率いていることはイギリスという国の素晴らしさであり同時に闇でもある。 

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    2023年01月02日
  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

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    2010年代の英国のリアルがわかる書。音楽事情や詳細な政治事情と絡めて書いてあるので、疎い私には少し難しい部分も多かったが、日本と似通った部分もあって皮肉的だ。

    p.49 ロンドン北部の公営住宅で育ったAは、「彼は人を幸福にはしないが、人生における選択肢を与える。その選択肢の有無が、階級と呼ばれているものの本質だ」と言ったことがある。同じような境遇から出てきて、世界のありとあらゆるものを呪詛したジョニー・ロットンに若き日のAは強い共感を覚えたらしい。

    p.96 が、唐突に、しかしさりげなく「Never mind the idiots」と言うだみ声が降車する彼女の背後から聞こえてきた。

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    2022年12月17日
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

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     2014年〜2021年にかけての混迷するイギリスの状況を、労働者の生活から鮮明に捉えた鋭い考察と社会批評。

     この時期のイギリス国内を表す事柄として、ブレグジットをはじめ、緊縮財政下における広がる格差や子どもの貧困、徹底的な自由市場化で能力主義礼賛による社会の屋台骨を支える労働者の軽視など、日本のメディアではあまり知ることができない現状が、著者のブレディみかこ氏が普段の生活で直面するリアルなものとして書かれている。

     もちろんこういった流れはイギリスだけではなく他の先進国でも見られる問題で、日本でも少なからず同じような現象は起こりつつあると思った。

     緊縮財政がイギリスの社会にもたらし

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    2022年10月21日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    英国の保育事情から、政治情勢を描いた良書。
    日本の保育士が一人で見る数の多さも改めて理解した。日本の制度改革の必要性も分かる。

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    2022年09月30日
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

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    如何に情報を表層的にしか捉えていなかったかと、強く感じさせる。
    日本の報道を通して知った事と、イギリスの現地で暮らし体感している事との差は大きい。
    そして一般の庶民の目線から感じる格差やBrexit、緊縮財政の影響は、本当に難しい問題だ。

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    2022年09月23日
  • 両手にトカレフ

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    貧困と不遇の中で「生きる」少女ミヤの話。ミヤが読んでいる本の主人公や、友人、ソーシャルワーカーから色んなことを感じ成長していく物語。

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    2026年02月09日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    購入済み

    リアルなイギリスの日常

    周りで話題になっている本だった為気になって無料版を読んでみました。子供向けの文体だと思いますが、ある程度世界情勢を知る大人になってから読んだらまた違う味わいがある物語なのでは、と思いました。
    現在イギリス在住ですが、イギリスを舞台にした物語というと大抵ファンタジーなどと絡めたものが多く、このようなリアルなイギリスの日常を描いた作品は稀な気がします。そういう意味でも価値がある作品だと感じました。

    #深い #ドキドキハラハラ

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    2022年09月28日
  • ジンセイハ、オンガクデアル

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    「”ぼくイエ”はデビュー作ではない!」で始まる「まえがき」、「物書きは天職ではない!」で始まる「あとがき」。意地か自嘲か、冷静に自己分析しているだけなのか。著者が過去の自身の著作を評価する。・・二作目の著作を母体にした新刊文庫。出世作”ぼくイエ”の時代よりずっと古い。懐かしかったろう。見えるがままに書き綴る底辺託児所。感じるがまま批評する鑑賞物。まさか後にここまで評価されるとは。目線の高さは同じ。気が付けば読者も地べたに立っている。「自分の過去に嫉妬する。それが玉を書くための条件」…あとがきが終わる。

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    2022年08月03日
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

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    丹念に日々の出来事を文章化するみかこさんの馬力に驚いた.ブレグジェットの話題は日本では詳しく取り上げられないマターではあるが、当地では多くの人の口に出てくるようで凄いと感じた.我が国で憲法改正などのアイテムが普通の人の話題に上がるような雰囲気がでるのかな.コロナ禍の話題では、英国との違いもあるのが当然ながら庶民の暮らしが垣間見れて、楽しめた.

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    2022年07月30日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    この人の本はおもしろい。以前途中まで読んでいて再開した。イギリスに縁ができ、何冊か読んでいるが、ざっくばらんで思いのままに書いているところが、とても好きだ。本人曰くイギリスの底辺生活者のようだが、だからこそイギリスの本当の生活実態がわかりおもしろいしとても参考になる。この本は処女作ということで15年ほど前の作品のようだ。単なる生活を書いているだけでなく、そこにイギリスの政治や経済を絡めているところが画期的なのではないどろうか。私もこんな文章を書いてみたい。どんどん読んでいきたいと思う。

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    2022年07月30日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    この著者の本は三冊目だが、相変わらず軽快に毒を吐いて面白い!
    嘘だろっていう内容ばかりだが、ブライトンの実情を知っていれば、より楽しめるのだろう!

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    2022年07月23日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    本書の「日常の中で外国人と出会い、怖れ、触れ合い、衝突し、ハグし合って共生することに慣れていくという、その経験こそが社会を前進させる。それは最初の単位、取るに足らないコミュニティの一つから淡々と始める変革だ。この道に近道はない」との記述あり。
    著者の働く底辺託児所、緊縮託児所は、そのコミュニティのひとつ。
    「人類みな兄弟」の足に地が着いた取り組みが日本で出来るのは、いつになるのか?混乱を招くことを恐れず、外国人を欧米の様に受け入れる日は、いつになるのだろうか?日本は、やはり特殊な国なのだろうか?そんなことが許されないのに。

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    2022年07月22日
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

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    2014年~2021年に執筆されたコラムや時評を収録している。冒頭に収録されているのは「子どもの貧困とスーパープア」。IS問題、ギリシャ危機、プレグジット、新型コロナなどの影響、一方でグローバリズム、新自由主義、小さな政府による緊収財政。英国から貧困と分断の拡大が進む様子をレポートしている。日本で最近ニュースで流れているような問題は既に何年も前から存在していた。外地からの情報について自分がいかに「無知」であったか。世界のことを知ることが日本を知ることになると改めて考えさせられた。


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    2022年07月17日