ブレイディみかこのレビュー一覧
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闘ってきた女たちの話。
金子文子は映画で見た時、そのすごさが分からなかったけれど、この本を読んで、何に絶望し、何に希望を持ったのか、なにを得たく戦っていたのか、少し理解できたように思う。ただ、自分自身でありたいだけだ、というシンプルな心持ち。
ほとんど学校に行かなくても、これだけの文章をかける知性を持ち得ることに驚愕。天才だったのだろう。
そして、ここにシンパシーを感じているらしい著者にも興味がわく。
エミリー・デイヴィンソンとマーガレットスキニダーは知らなかったけど、狂ったようにたたかっていたその生きざま興味深い。
彼女たちのおかげで、戦ってきた女たちのおかげで、今の私たちの安穏な暮ら -
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本書は英国の緊縮財政によって、フードバンクの普及という名目で閉鎖に追い込まれた無料託児所での日々が綴られています。
経済的な理由や親のDVなどを理由に、有料の保育園(託児所)での預かりが困難な子どもたちのための施設では、実に様々な問題が日々巻き起こります。
しかしながら、当初はなかったはずの民族の違いによる差別が徐々に親の間で蔓延り、またケースワーカーに子どもを取り上げられたくないが為、託児所に預けることを断念してしまうシングルマザーの姿も描かれています。
変容する現代社会や育てられた環境が、巡り巡って子どもたちにどのような影響を与えているのか、またそのような状況の中で子どもたちは何を考 -
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主に欧米の政治家について書かれているのを読み、最後は、やっぱり日本のこれからの女性政治家、指導者について考えるようになっていた。
アメリカに初の女性大統領が出たら、日本も大きく変わるのでは、とあとがきに書かれていたが、なるほどなるほど、それに期待しよう、と思いつつ、ここまでアメリカ頼みってホントに情けないなぁと思う。
"危機に陥ると女性が責任者に選ばれることはままある。男性たちはリスクを取りたくないので、どうせ失敗するかもしれない時期なら女性にやらせとけ、と難所を乗り切らせておいて、危機を脱したら男性が出てきて「さあ、新時代のはじまりです」とトップ交代になる、というアレである。& -
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P.71
・ソーシャル・クレジング_交易住宅地までもが投資家に売却されて消えていくロンドンは、労働者階級の人々の姿が見えない街になっている
・ソーシャルアパルトヘイト
・ソーシャルレイシズム
P.88
『フィッシュタンク』英国の下層のティーン文化を知りたければ若干ステレオタイプ的とはいえかなり正確に描かれている
P.93
アプレンティス制度(見習い制度のこと)
犯罪履歴調査
P.96
「クールってのは、ブリリアントでスペシャルであたしはそれが大好きだってことだよ。ドープって言葉もあるけどね。」
「でも、そのくまは可哀想。」
「だって、くまは本当はみんなを食べたいんじゃなくて、一緒に遊びた -
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ネタバレイギリスの底辺保育所で働く日本人女性が保育所を通して、イギリスの2010年代前半と後半の社会福祉の違いを書いている。
本の構成としては、2010年代中期から後半にかけて、底辺保育所が封鎖するまでを先に書いており、2010年代前半の話が最後に書かれていた。
底辺保育所は当初、アンダークラス(イギリスの階級制度で労働階級より下)が主にいたが、保育所封鎖前は移民が多くなっていた。
イギリスと同じ島国の日本も将来イギリスと同じになるのかなと思った。イギリスは当初、社会福祉を充実させていたが、現在は緊縮財政。日本は今社会福祉を充実させてるが、将来的に日本もイギリスのように緊縮財政をするようになるのかな -
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「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の著者ブレイディみかこさんのエッセイ集。
良い意味でかなり弾けまくっている。
一つ一つが6〜7ページで完結しており読み易い。
ケンジントン辺りの、所謂表向きのロンドンしか知らなかったけれど、もっともっとディープな、リアルなロンドンの生活実態が露呈していた。
ブレイディみかこさんの15年以上前のブログなどを寄せ集めたエッセイなので、文体もくだけていたり、会話口調のような面もちらほらあり、著者の人物像がはっきり分かる。とても面白い人だという印象。
小さな衝撃を得るストーリーもあるが、どんな輝かしく見える国も実際こんなもんなんだろうなぁと読み耽る。
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英国在住のライター・コラムニストブレイディみかこと、慶座学者の松尾匡、社会学者の北田暁大による、左派視点での経済談義。
本書を読むまでは、緊縮財政はしょうがないよね~、プライマリーバランスは大事だよね~、などをうすぼんやりと信じていたが、本書を読んでそれらが必ずしも正しくないことを知った。
学者2名の知識量が膨大なため、ときどき言っていることについていけなくなったが、それを差し引いても再分配と経済成長は対立しない、や左派、右派という視点だけでなく、上か下かのの視点を忘れてはいけない、等の提言は非常に腹落ちした。
本書の著者たちと、右派経済の論客の人たちで討論し、それぞれの主張とそれらに対