ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 女たちのテロル

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    闘ってきた女たちの話。
    金子文子は映画で見た時、そのすごさが分からなかったけれど、この本を読んで、何に絶望し、何に希望を持ったのか、なにを得たく戦っていたのか、少し理解できたように思う。ただ、自分自身でありたいだけだ、というシンプルな心持ち。
    ほとんど学校に行かなくても、これだけの文章をかける知性を持ち得ることに驚愕。天才だったのだろう。

    そして、ここにシンパシーを感じているらしい著者にも興味がわく。

    エミリー・デイヴィンソンとマーガレットスキニダーは知らなかったけど、狂ったようにたたかっていたその生きざま興味深い。

    彼女たちのおかげで、戦ってきた女たちのおかげで、今の私たちの安穏な暮ら

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    2021年09月20日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    多様性の尊重って、言うほど簡単じゃないね。 英国に暮らす著者が、息子の学校生活を通じて、人種差別やLGBT、階級格差、貧困などの社会問題を綴ったエッセイだが、変に主義主張を振りかざすことなく、思ったままの素直で率直な語り口には共感を覚える。エッセイではあるが、成長する息子さんの姿が逞しくもあり、まるで小説を読んでいるような気にもなり、つい応援してしまいます。続編も読まずには居られないですね。

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    2025年12月16日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    「メイボット」に始まり、「鉄の女」で終わる。英国史上「最弱」と「最強」(?)のコンビ。域内他国まで緊縮を強要する「欧州の漬物石」とサンダース陣営の「MMT広告塔」。極右仏野党党首とリベラル金太郎飴のNZL首相。それぞれが持つ強い個性。最早、性別で括ることに意味はない?共通項はあるのか?コロナ危機をうまく対処できた指導者に女性が多い。必然か偶然か?目立ってきたとはいえ、まだまだ絶対数が少ない女性のポリティシャン。失敗例が出る確率も低いのかも。正当な評価ができるのは、このような本が出せないくらいに増えたときか。

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    2021年09月17日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    本書は英国の緊縮財政によって、フードバンクの普及という名目で閉鎖に追い込まれた無料託児所での日々が綴られています。

    経済的な理由や親のDVなどを理由に、有料の保育園(託児所)での預かりが困難な子どもたちのための施設では、実に様々な問題が日々巻き起こります。

    しかしながら、当初はなかったはずの民族の違いによる差別が徐々に親の間で蔓延り、またケースワーカーに子どもを取り上げられたくないが為、託児所に預けることを断念してしまうシングルマザーの姿も描かれています。

    変容する現代社会や育てられた環境が、巡り巡って子どもたちにどのような影響を与えているのか、またそのような状況の中で子どもたちは何を考

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    2021年09月12日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    世界の政治の舞台での女性リーダーは、名前は知ってても人物像までは存じ上げない方々が大半なので、とても興味深く面白く拝読させていただいた。

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    2021年09月04日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    主に欧米の政治家について書かれているのを読み、最後は、やっぱり日本のこれからの女性政治家、指導者について考えるようになっていた。
    アメリカに初の女性大統領が出たら、日本も大きく変わるのでは、とあとがきに書かれていたが、なるほどなるほど、それに期待しよう、と思いつつ、ここまでアメリカ頼みってホントに情けないなぁと思う。

    "危機に陥ると女性が責任者に選ばれることはままある。男性たちはリスクを取りたくないので、どうせ失敗するかもしれない時期なら女性にやらせとけ、と難所を乗り切らせておいて、危機を脱したら男性が出てきて「さあ、新時代のはじまりです」とトップ交代になる、というアレである。&

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    2021年08月13日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    P.71
    ・ソーシャル・クレジング_交易住宅地までもが投資家に売却されて消えていくロンドンは、労働者階級の人々の姿が見えない街になっている
    ・ソーシャルアパルトヘイト
    ・ソーシャルレイシズム

    P.88
    『フィッシュタンク』英国の下層のティーン文化を知りたければ若干ステレオタイプ的とはいえかなり正確に描かれている

    P.93
    アプレンティス制度(見習い制度のこと)
    犯罪履歴調査

    P.96
    「クールってのは、ブリリアントでスペシャルであたしはそれが大好きだってことだよ。ドープって言葉もあるけどね。」
    「でも、そのくまは可哀想。」
    「だって、くまは本当はみんなを食べたいんじゃなくて、一緒に遊びた

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    2021年08月12日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    ブレイディみかこさんの初期作品。自分の中の常識を覆してくれる。世界の多様性、不平等、差別や格差をパンクな語り口で一刀両断してくれる。

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    2021年07月31日
  • 街場の平成論

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    内田が、編集した各界の有識者による平成論集。

    日本がアメリカの属国であるということをモチーフに戦後のステージを整理し、かつ平成を総括した内田の洞察には恐れ入った。そして、自分なりの平成論を書いてみたいと思った。

    一通り読み終わり、いろいろな視点があるものだと思う。
    中でも面白いのは、
    日韓平成史
    ポストヒストリー
    消費者主権国家
    個人から群れへ
    といったあたりか

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    2021年07月27日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後の未来のお話が1年経った今も現在進行形の状況でもフィットする内容でした。専門分野の方達がそれぞれの違った視点で社会とパンデミックの関わり合いがとても参考になりました。今後さらに深掘りしたいですね。

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    2021年06月15日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    ”イエロー”、”ワイルド”で心を掴まれ、以降新作が出たら読んでみる感じになっている。でも前作”ブロークン”で『ん?』と思い、本作でそれはやや確信に近づいた。エセーは好きだけど、論考はそれほどでもないかも、ってことに気付いた次第。形式というか書式がある程度決まっているせいかもだけど、他の同系統の論説と、いまひとつ差異がないというか。本作ももちろん、興味深い視点だし、面白くは読ませてもらったんだけどね。次読むときはエセーで良いや。

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    2021年06月15日
  • 夜更けのおつまみ

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    まさに夜更けにお酒をちびちびと呑むように、ちびちびと気分が良い夜に読んでいたら結構時間がかかったけど好きな本でした。このシリーズ、他のも読んでみたい。生活感が満たされる。

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    2021年06月10日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    日本の保育士配置基準にびっくり。
    イギリスとこんな違うんだ。大人しい天使も生み出されるよな。
    日本にも通じるものがあるかな。

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    2021年06月02日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    ネタバレ

    イギリスの底辺保育所で働く日本人女性が保育所を通して、イギリスの2010年代前半と後半の社会福祉の違いを書いている。
    本の構成としては、2010年代中期から後半にかけて、底辺保育所が封鎖するまでを先に書いており、2010年代前半の話が最後に書かれていた。
    底辺保育所は当初、アンダークラス(イギリスの階級制度で労働階級より下)が主にいたが、保育所封鎖前は移民が多くなっていた。

    イギリスと同じ島国の日本も将来イギリスと同じになるのかなと思った。イギリスは当初、社会福祉を充実させていたが、現在は緊縮財政。日本は今社会福祉を充実させてるが、将来的に日本もイギリスのように緊縮財政をするようになるのかな

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    2021年05月13日
  • 女たちのテロル

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    イギリス、アイルランド、日本の独立派、アナキスト女性たちの活動と心の内を、ブレイディ流の捉え方で再解釈。まずはそれぞれの心の内を阻害されたものの中で強いエネルギーを持つものがそれを死を物ともせずぶつけているという点で著者は共鳴。日本・朝鮮の金子文子.英国のサフラジェット,エミリー・デイヴィソン.アイルランドのマーガレット・スキニダー三者三様ではあるが、迷いなく世界を変えるという目的に直進した点で共通である。

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    2021年04月10日
  • 夜更けのおつまみ

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    原稿があがった後の枝豆とビール、秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。31人の人気作家がおつまみにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。『asta*』掲載を文庫化。投稿コンテスト大賞受賞作も収録。

    いろいろ試したくなるおつまみ。

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    2021年04月03日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の著者ブレイディみかこさんのエッセイ集。
    良い意味でかなり弾けまくっている。
    一つ一つが6〜7ページで完結しており読み易い。
    ケンジントン辺りの、所謂表向きのロンドンしか知らなかったけれど、もっともっとディープな、リアルなロンドンの生活実態が露呈していた。

    ブレイディみかこさんの15年以上前のブログなどを寄せ集めたエッセイなので、文体もくだけていたり、会話口調のような面もちらほらあり、著者の人物像がはっきり分かる。とても面白い人だという印象。
    小さな衝撃を得るストーリーもあるが、どんな輝かしく見える国も実際こんなもんなんだろうなぁと読み耽る。

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    2021年03月21日
  • 女たちのテロル

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    100年前の3人の女性たちの熱い魂の闘い。
    社会の不平等から自らを確立しようと活動した先人たちが美しい。
    カタカナが多すぎた。

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    2021年01月03日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    英国在住のライター・コラムニストブレイディみかこと、慶座学者の松尾匡、社会学者の北田暁大による、左派視点での経済談義。

    本書を読むまでは、緊縮財政はしょうがないよね~、プライマリーバランスは大事だよね~、などをうすぼんやりと信じていたが、本書を読んでそれらが必ずしも正しくないことを知った。

    学者2名の知識量が膨大なため、ときどき言っていることについていけなくなったが、それを差し引いても再分配と経済成長は対立しない、や左派、右派という視点だけでなく、上か下かのの視点を忘れてはいけない、等の提言は非常に腹落ちした。

    本書の著者たちと、右派経済の論客の人たちで討論し、それぞれの主張とそれらに対

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    2020年12月19日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」の著者のずいぶん前のエッセイ集。
    「僕は…」よりもう少し過激で、「イギリスってそんな国なの?」って驚きです。
    ここから、どうして子を持つことになったのか、興味が湧きました。
    世界にはそこに住んでみないと分からないことが溢れています。

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    2020年11月30日