ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    エンパシーは学習と訓練で身につけられるスキルである。他者の経験を想像し一緒に体験することで新たな世界を知り、複合的な視点を持てるようになり、ある瞬間の過去・未来・代替を想像できる。自由な個人が自由に協働するアナーキーな話し合いに必要不可欠なスキルである。

    エンパシーの識別からはじまり、教育や経済など多面的に語られていて、必ずしもエンパシー=善というわけではない、ということもわかりました。

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    2024年12月01日
  • ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023

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    日本以上にイギリスは格差社会でいつだって著者がキーワーカー(ロックダウンになっても働かなくてはいけない労働階級の人たち)の味方だ。

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    2024年11月22日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    ネタバレ

    欧米は、キリスト教的な考えが基盤にあり、人がただ生きているだけでその権利が認められる文化だが、日本は権利だけを享受することはできない、義務を果たしていないと権利は与えられない、というくだりを読んで、なるほどなあ、と思った。SNSには低所得者にばら撒きをやめろ、とか、専業主婦を叩いたりする声はよく見るし、まさに今の日本をうまく表してるなあと思った。
    違う文化の国に住んでいるからこそ、外から見た日本社会を的確に表現している作品だと思った。

    これからの日本は、もっと今まで以上に色々なバックグラウンドの人達、多様な価値観をもつ人達が増えてくるだろう。そのとき、シンパシーではなく、エンパシー。他者の靴

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    2024年11月19日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    2024.10.16
    2014年にロンドンで実際に起きた占拠事件をモデルとした作品。
    ホームレス専用ホステルに住んでいるシングルマザーのジェイドやギャビーたちは土地の再開発のために立ち退きを命じられる。
    彼女たちは
    「ソーシャル・クレンジング(地域社会の浄化)ではなくソーシャル・ハウジング(公営住宅制度)を」
    というスローガンのもと運動を始める。
    日本人の史奈子の成長も含め、シングルマザーたちの活躍ぶりに胸が熱くなった。

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    2024年10月22日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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     『ぼくはイエロー〜』や対談本を先に読んだので、それらに比べると難しかった。エンパシーについて様々な識者の方々の意見を紹介しておられるが、どの主張も揚げ足取りというか、それだけ人によって定義が異なる言葉であると実感。目先の利益に惑わされて行動しても結果として自分の利益を損なっている、との記述にハッとした。利己的=悪ではない。バランスが大事。身近なところから始める民主主義は是非実践したい。自分が楽だからトップダウンにしがちだが、それでは子どもの自主性は育たない。

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    2024年10月20日
  • その世とこの世

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    さくっと読める。
    往復書簡という体ではあるけどお互いに書きたいことを書いている感じで噛み合ってはいない。

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    2024年10月17日
  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

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    感想
    路地を歩いて匂いをかいで手で触れて。ニュースはどこか他人事。だけどその端緒は街のどこにでも転がっている。商品の中に人の言葉に。

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    2024年10月10日
  • 転がる珠玉のように

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    いつものような痛快な書きぶりではなく、なんとなく暗いムードが漂っているのは、コロナ下の時の話だし、家族の死や病気について描かれているからかな。

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    2024年09月19日
  • ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023

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    以前著者の「労働者階級の反乱」という本を読んだ。

    その中に「第Ⅲ部 英国労働者階級の100年」という部があり、内容の偏りを感じたが、本書は全体的に同じ匂いを感じた。労組機関誌への寄稿が多いのでむべなるかな、ではあるが、60・70年前の革新系論調を換骨奪胎している様な口調が目立ったのは残念だった。

    著者は時評よりルポ(イデオロギーが前面に出て来ない、という意味で)の方が良さが出てくると思う。

    虎谷誠々堂書店にて購入。

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    2024年08月23日
  • ジンセイハ、オンガクデアル

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    愛と毒は正反対じゃありません。

    著者のベストセラー、「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」は2019年発表。わたしはそれで著者・ブレイディみかこさんを知ったけれども、本作収録のエッセイは古いものは2003年にかかれていて、「ぼくイエ」とは違う若い文体を楽しめます。あえて軽薄で粗暴で露悪的な言い回しと「◯◯かしら」といった上品で古風な言い回しをミックスさせるおかしみを狙ったり、なんというかトガッた文体で、ワンセンテンスの中にフックのあるフレーズを何個も差し込んでくるような、「思いついた言い回しは全部書かなきゃ気が済まない」というエネルギーが微笑ましい。彼女の精神的な柱である「英国パンク」然

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    2024年08月22日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    デヴィッドグレーバーのブルシットジョブではホワイトカラーの高収入でもやりがいを感じない、なくてもいい仕事ばかりを取り上げたお話しでしたが、こちらのシットジョブは、低賃金の労働を語るときにイギリス人が「シット(くそ)みたいな時給しかもらえない」「シット(くそ)みたいにきつい」「シット(くそ)みたいに扱われる」などと口にする言葉からタイトルを付けたようです。
    そんなイギリスでの労働、住み込みベビーシッター、洋服屋の店員、洋服リサイクル回収のボランティア団体、保育園、日本人向け社食の調理人、病院のボランティア活動など高収入ではない仕事ばかりを取り上げたフィクションとしてのお話しのようです。
    でも当本

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    2024年08月13日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    知らなかったイギリスの姿。格差問題と活動してる人たち。暴動のニュースの背景など想像できるようになった。日本でもこんな風に見えない貧困層の人たちがいるのかも知れないと思った。

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    2024年08月09日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    文学者というより学術者からの意見で、一回読んで心に残ったのは人間はそもそもカオスという文。それだけでも価値はあるけど、横文字が多いことを覚悟の上で読まないと途中で挫折する。

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    2024年07月22日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    僕はイエローで。。を読んでからの、この本だったので、あまりのギャップに、、、めっちゃ頭に入ってこなかった。。

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    2024年07月20日
  • 女たちのテロル

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    ネタバレ

    あんまり感情移入できなかったけど,IRA(じゃなかったかも)でそんなひどいこと起こってたのか,そりゃ怒るし長年の恨み辛みになるわ,と思った。

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    2024年07月12日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    ロンドンでの生活を目的とするか手段とするか。

    国が描いたシナリオ通りに進めば、弱いものは
    住む場所を追われ地方へ移ることが自然となります。
    国からは無言の圧力が突きつけられ、恐らく多数は
    それに従って都会を離れることを余儀なくされたでしょう。

    生活保護で支援を受けていつつ、国からの要望を
    聞き分けることもなく、自分の要求を最大化させようとする
    ジェイド他のシングルマザーの考えは自分には分かりません。
    それがわからない、というのは自分が恐らく底抜けに幸せで、
    生まれた時から背負った宿命がとんでもなく違うからです。

    貧困は人から知性を奪い、知らずのうちにそれが
    無知なものの集う環境を作ります

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    2024年07月08日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    正直言って、難しかったです。でも凄く大切な事。 まずは、自分自身の本当の気持ちや意見を判り言葉にできるのかというところ。 昭和世代は特にそうかもしれませんが、自分で考える事に慣れていない人が多いと思います。自分の意見を表現できるようにして、他の人達の意見も理解できるようになるのが理想的ですね。

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    2024年07月07日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    結局、尊厳の問題なんだね。
    フェミニズムもアナーキズムも。そして連帯。

    思想的なところもわかりやすく書いてくれて、さっき読んだ「フェミ彼女」のモヤモヤもちょっと晴れた。

    途中、退屈な部分もあったけど、日本人の史奈子の視点から書かれる部分がとてもおもしろかった。

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    2024年06月15日
  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

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    ネタバレ

    おっさん視点での英国社会の切り抜き。名著「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」のおっさんバージョン。登場人物は60代なので、おっさんと言うよりも初老ジジイ。あるのは現実、枯れていく様。ドキドキする面白さはない。

    以下、ネタバレ。お気に入りの箇所。

    「彼には「労働者階級の合理性」が備わっているからだ。「俺の人生だから、まあこんなもんだよな」という諦念のことである。」

    「「絶望、なんてロマンティックなことは、上の階級のやつらがすることよ」とレイはよく言う。そりゃ確かにそうだ。そんな抽象的なことで腹はふくれなない。」

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    2024年06月08日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    シットジョブ。報われず、搾取されまくる仕事。他人に低く見なされるから自分が低くなったように思えるときこれは闘う。もう一つは本当に自分自身が低くなっていくとき。これは逃げる。
    どんな場合でもこの言葉は間違いない。逃げようが勝。

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    2024年06月07日