リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

小説・文芸
1,551円 (税込)

7pt

やれるか、やるべきか、じゃない。やるしかないときがある。2014年にロンドンで実際に起きた占拠運動をモデルとした小説。ホームレス・シェルターに住んでいたシングルマザーたちが、地方自治体の予算削減のために退去を迫られる。人種や世代を超えて女性たちが連帯して立ち上がり、公営住宅を占拠。一方、日本の新聞社ロンドン支局記者の史奈子がふと占拠地を訪れ、元恋人でアナキストの幸太もロンドンに来て現地の人々とどんどん交流し……。「自分たちでやってやれ」という精神(DIY)と、相互扶助(助け合い)と、シスターフッドの物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • タイトル
    :
    リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T
  • タイトルID
    :
    1383655
  • 電子版発売日
    :
    2023年08月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「尊厳のないところで人は生きられないから」

    安定した収入、屋根のある家、水と電気、ガスが普通に使える暮らし。リフレッシュのための外食、旅行、教養を深めるための読書、勉強、映画、音楽。これは贅沢品?
    人として、人らしく生きるということは呼吸だけしていればいいということではない。住宅や食料というライフラインの(必要最低限の)保証さえ崩壊しつつあるのは日本でもロンドンでも、たぶんニューヨークやパリでも同じ。
    キラキラな暮らしを送る現地YouTuberのVlogには映らないリアル。海外、できれば憧れのイギリスで生活したい、勉強がしたい。この夢は昔から変わらないし、絶対に叶えるつもりだけど、自分はどちらの立場の未来を思い浮かべてたんだろう。

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    実話をもとにした小説。

    ブレイディさんの小説は、社会的弱者と呼ばれる人たちの隣に並んで一緒に声をあげたり、笑ったり、泣いたりしているような...そんな臨場感と力強さに満ちている。

    社会保障費がどんどん削られていくのは、イギリスも日本も一緒。
    でもイギリスの人たちは黙っちゃいない!
    暴力的な抵抗ではなく、当たり前に居住して生活する。それが最大の抵抗となる。
    抵抗運動をするシングルマザーたちを応援するブルーカラーの人たちの連帯と心意気にもじんわりくる。

    日本にはこういう連帯ってほとんどないような気がする。
    デジタルの署名でなく、実際に現場に行って署名し、支援する。
    市民が勝ち取ってきた権利の歴史があればこそなのか、日本の連帯しない市民社会を改めて考えさせられた。

    0
    2024年08月27日

    Posted by ブクログ

    かっけー。

    ブレイディみかこさんは好きな作者で、いくつもの作品を読んでいるが、

    今回のリスペクト、一番面白かった。カッコよかった。今の世の中を示していた。



    2013年、14年のロンドンで起こった、シングルマザーの運動。

    運動ったって、ただのデモとは違う。

    ホームレスの彼女たちが身を寄せていたホステル。

    ロンドンオリンピックのためにそこを退去せよ!という理不尽な役人の命令に

    立ち上がった、乳飲み子を抱えた20歳代の女性たちの話だ。

    そのくせ市営住宅は欠陥があるとかで数十戸が空き家状態。

    彼女らはここを占拠し、暮らし始める。

    それを支援する人たち、さげすむ人たち。

    暮らせるようにプロたちが立ち上がり修理する、物資を運ぶ。

    皆が皆を助け合う。

    本来人々が持っていた生きる知恵、集まりがそこにあった。



    それが蔑ろになる世の中。

    ・・・偶然だが、このところ読んでいた本がつながる。

    マンション高騰の理由。一部の金持ちの税金対策だったり投資だったり。

    その街で生活する人のことなど眼中にない。

    そしてショック・ドクトリン。911以来の政治家とそのお友達の大企業のための法律

    で、このリスペクト。ロンドンで必死に働くシングルマザーを追い出して、

    誰のために何を作ろうというのか。



    こんなものは経済の話ではない。

    税金を巻き上げ、自分たちだけのために使う、という狂った政治家の話だ。

    これをして新自由主義というのはどうなのか。

    ただ間違いなく、アメリカ、イギリス、日本で同時発生している。



    そう、タイトルのリスペクト。

    市民に対するリスペクトがないのだ。



    日本人二人の話も交え、最高の小説になっている。

    0
    2024年07月19日

    Posted by ブクログ

    リスペクト ブレイディみかこ 筑摩書房
    最高に面白い
    これはドキュメント小説だから
    虚と実が織りなすスリルがあるのだろう
    普段ほとんど小説を読まない人間としては
    読みやすいジャンルだとも言える
    更に言えばアナーキーをこよなく夢見る私をうずかせてもくれた
    競争原理社会を乗り越えて
    切磋琢磨によって調和の瞬間を目指す
    そんな冒険を何度でも体現したいモノだとつくづく思う

    0
    2024年06月20日

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながらジェントリフィケーションという言葉を初めて学んだ。シングルマザーは日本でもイギリスでも大変よね。戦うママたちがかっこよくてしびれたなあ。

    0
    2024年06月04日

    Posted by ブクログ

    自分のキラキラしたイメージだったイギリスが変わった。
    ホームレスの人たちが何もかもを無くしかけた時に考えた一つの活動が大きく発展していく様子にワクワクした。
    人はやろうと思えばなんでも出来るって言ってもらえてる気分になった。

    0
    2026年02月14日

    Posted by ブクログ

    イギリスで起こった占拠事件を元に書かれた物語。
    イギリスには移民問題や経済格差があると同作者の別作品でなんとなく知ってはいたが、この事件については知らなかったので色々考えさせられた。
    家賃が高騰し、庶民が普通の家に住めなくなっているが、誰も住んでおらず手付かずの住居が沢山ある状況で、何もしてくれない行政。
    当事者と周りの支援者との温度差や、当事者の訴えが当事者達の手の届かないところで大きくなっていく様子などリアルに感じた。
    日本でも同じような問題が起きる(既に起きてる?)のではないかと思った。

    本作の内容と関係ないが表紙のジェイドのイラストは本文の「ふくよか」「赤毛」といった表現からするとちょっと離れているんじゃないかと思った。
    だが表紙のイラストで主要登場人物を描いているのはイメージがつきやすく良いと思った。

    0
    2025年12月16日

    Posted by ブクログ

    ちょうど『死なないための暴力論』を読んでいて、自分としてはタイムリー。

    作中で、主人公の一人ジェイドが「アクティヴィスト」の定義を「自分自身の問題に、自分でアクティヴ(能動的)にアクト(行動)しているから、アクティヴィスト」と言ってるのがかっこいい。

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    人間の生は自分自身のものなのに、支配された方が楽、安心だからと思って生を誰かに丸投げしてしまう。
    尊厳のないところで人は生きられないから。
    しっくりきた。

    国民性が異なる海外の出来事だけど、日本人のキャラクター目線の描写があることで親近感を持ちながら読めた。

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    実際に会った話を元に小説化。

    知らなかった。
    イギリスの庶民の想いまで触れたことがなかった。
    キラキラした世界、なんとなくかっこいい。
    そんなふうにしか見えてなかった。
    ブレイディさんの本を読むたび、遠く離れた地の現実を間近で見ている感覚になる。
    まだまだしらないことだらけ。
    他を知ることで自分の身近なところにも目を向け考える。そんな時間。

    0
    2025年09月12日

リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • タイトル
    :
    リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T
  • タイトルID
    :
    1383655
  • 電子版発売日
    :
    2023年08月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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