ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

    Posted by ブクログ

    ブレクジット前後の英国事情、現代の労働者階級の分析および現代にいたるまでの100年の経緯の概観を記した本。

    相当資料を読み込んだと思われる豊富な知識を前提とし、ち密ながらも簡潔な文章で、内容はやや硬めながらも英国事情をお手軽に把握できるのはさすがの文章力としか言いようがない。

    特に、日本で生まれ育ってそのまま日本に住んでいる私のような人間には、ブレクジット前後の事情が庶民の目線で記されている第一部が興味深かった。

    0
    2020年09月02日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

    Posted by ブクログ

    新しい生活様式も適用され、世界は変わってしまった。
    今年の初めには考えられなかったことである。

    しかし、日々更新される膨大な情報に惑わされることなく、本質をとらえ何が正しいのか判断していくことを求められているような気がする。
    これは、コロナに限らずすべてに言えることである。

    今後の世界は誰にもわからないが、自分でまずは考えてみることが大切である。

    0
    2020年08月28日
  • 女たちのテロル

    Posted by ブクログ

    カタカナ英語が出てきて読みにくい。挫折。金子文子さんのことは初めて知った。寂聴さんのを読んでみたい。

    0
    2020年07月28日
  • 女たちのテロル

    Posted by ブクログ

    アナキスト金子文子や英国のサフラジェット(女性参政権を主張する団体メンバー)エミリー・デイヴィソンの信念と彼女たちの闘いを深く知ることができる。エミリーは映画「未来を花束にして」でも登場した競馬場で馬の前に飛び出して(後に死亡)活動をアピールした女性。100年前の彼女たちから、私たちが学び行動すべきことは?色々考えさせられます。

    0
    2020年07月19日
  • 女たちのテロル

    Posted by ブクログ

    何かを変えようとするとき、周囲の耳目を集めるために破壊行為に及ぶことが多いけれど、もちろん変革への志はとても高いのだけど、暴力や破壊行為には全く賛同できない。
    が、金子文子が齢23でこの世を去ったのは痛ましい。信念を貫くのは並大抵のことでなく、非常に困難なことをひしひしと思い知らされる。

    0
    2022年06月16日
  • 夜更けのおつまみ

    Posted by ブクログ

    ポプラ社のPR誌「Astra」掲載の‘おつまみ’をテーマにしたアンソロジー。大作家の随筆をワンテーマであちこちから抜いて集めたシリーズもバラバラぶりがよいけど、お題のために書かれた、わりと若めの作家さんのエッセイはブレてなくて、おいしそうでいいなあ。おつまみ作って飲みたくなるなあ。夜中にw

    0
    2020年05月25日
  • 女たちのテロル

    Posted by ブクログ

    3人の女性活動家、金子文子、エミリー・ディヴィソン、マーガレット・スキニダーの評伝。

    金子文子については、昨年(2019年)彼女をモデルにした映画が公開されたこともあり、名前だけは知っていたが、残りの二人については本書で初めて知った次第。

    ちなみに、金子は反体制の活動家、ディヴィソンはサフラジェットと呼ばれる女性参政権の活動家、そして、マーガレット・スキニダーはアイルランドの独立を目指した活動家である。

    本書の構成は各人のエピソードを順番に一人づつ紹介する形ではなく、細分したものをそれぞれ一人一章とし、3人分をそれぞれ交互につないでいく形になっている。
    また、各省の終わりに次の章のキーワ

    0
    2020年04月23日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

    Posted by ブクログ

    デビュー作。著者も「若書き」と言っているが、特に始めの方は勢いがある。言葉遣いは悪いけど、これはワーキングクラスの誇りを敢えてこういう表現にしたのだろう。
    『僕はイエローで‥‥』の方が万人向けだが、こちらも同じ魂で書かれた本である。
    著者のような生き方をする人は少ないけどいる。ああ、日本人社会では窮屈で生きられないだろうなあ、という日本人はいる。が、みんなが文才があるわけじゃない。
    文才にもいろいろあるけど、この人はさっぱりとしてキリッとしてるのがいい。爽快。決して上からものを言わない。でも視野は広くて懐は深い。
    『僕はイエローで‥‥』もそうだけど、多様化とか国際化とか言ってる頭の硬い役所の人

    0
    2020年04月19日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    購入済み

    なぜ

    なぜ第一章から第五章へと飛んでしまったのだろう。まぁ、読みたければ買えといわれれば何とも言えないのだが。第一章で、「起」を読んで、これからどうなっていくのか気になった。だが、せめて「承」を少し齧るくらい読ませてもらえないと興味は半減する。いや、それ以上に。
    あと、宗教や人種について多少の知識がないと読み進めていく上で引っかかる部分があると思う。

    0
    2020年04月04日
  • 夜更けのおつまみ

    Posted by ブクログ

    お酒もおつまみも、好みがそれぞれなのが面白い。
    酒ではなくつまみがテーマなのに、つまみを美味しく食べるために飲むのではなく、酒を美味しく飲むために食べているのですよ!と開き直っている執筆者がチラホラ混じっているのが微笑ましくてよい。
    オイルサーディンは美味しい。

    0
    2020年03月14日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

    Posted by ブクログ

    ブレグジットに賛成票を投じた労働者階級は、本当に排外主義的な右派なのか。労働者階級100年の歴史を振り返ると、経済的に冷遇されて来たことが原因だとわかってくる。勉強の軌跡。

    0
    2020年02月27日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

    Posted by ブクログ

     経済が重要だということはわかった。ヨーロッパの現況もわかった。
     だが、レフト1.0だとか2.0だとかはどうでもいい。オタクの言葉遊びだ。

    0
    2020年01月29日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    Posted by ブクログ

    外国で外国人として生活している方が、日本を見ることで、見えてくるものが書かれていて面白かった。
    帯にもある、中流ののろい、は確かにあるかな。
    日本の保育園の現場を見て、お金が流れ込んでいないことを指摘、その通りだけど、学校はもっと酷いよ。
    ほんとに、この国は、国の宝の子どもの未来をどう考えてるのかな。とても大切にしているとは言いがたい。
    ミクロなものをマクロなものの中で見る、そういう視点を英国の子は学ぶんだね。私たちは上の言うなりになることしか学ばないね。危ない。

    0
    2019年08月10日
  • 街場の平成論

    Posted by ブクログ

    内田先生の編纂である『待場』シリーズでの平成論
    平田さんの日韓の関係の話。
    白井さんのポストヒストリー(歴史の終わり)について
    の2編が面白いと思いました。
    釈さんの宗教論。宗教の多様化、多元化についても面白い
    と思いましたが、論としてはちょっと疑義があるというか
    そんなことできるのかなあとの思いに駆られます。
    鷲田先生の小さな肯定の積み重ねについては、いつものように難解でちょっとわかりづらいところがあります。

    0
    2019年07月01日
  • 街場の平成論

    Posted by ブクログ

    限られたページ
    限られた枠組み
    の中で語られる「平成論」で
    あるがゆえに

    もうちょっと 読み進めてみたいな感
    もうちょっと 論考を進めて欲しいな感
    が 出てきてしまう

    それでも
    鷲田清一さんの
    「小さな肯定」論は
    かなり面白く読ませてもらいました

    0
    2019年05月24日
  • 街場の平成論

    Posted by ブクログ

    9人の識者により、各テーマについて「平成」をまとめたもの。
    編者が冒頭に指摘したように、統一的理論があるわけではなく、読後感はもやもやとしたものであるが、個々の論考は短く読みやすい。

    0
    2019年04月12日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

    Posted by ブクログ

    ブレグジットの背景を学ぶには良い本だと思います。

    1.この本を一言で表すと?
    ・イギリスのEU離脱とその背景をリポート、分析した本。

    2.よかった点を3〜5つ
    ・少なくとも私の知る範囲では、ブレグジットに多大な夢や希望を抱いていた人はいない。(p31)
     →トランプ現象とブレグジットの大きな違いだと思う。

    ・第?部 英国労働者階級の100年
     →自分の知らない歴史だったので勉強になった。

    ・90年代以降,歴代政権は,階級の問題を人種の問題にすり替えて,人々の目を格差の固定と拡大の問題から逸らすことに成功してきたのだ。これは経済的不平等の問題に取り組みたくない政治家たちによるシステマティ

    0
    2018年12月30日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    Posted by ブクログ

    最後の方の人権とはなんぞやについての説明がすごくわかりやすくて納得した。欧米人と話していて「なんか噛み合わないなあ」って思ってたことが「そういうことだったのね」と合点がいった。
    自分含め、日本では「働かざる者食うべからず」とか「自業自得」っていうのが基本になってると思う。だから他人に迷惑かけないことが当たり前というか美徳になってるけど、それはいろんな事情があって他の人と同じようにできない人達のことを排除することにも繋がってる。
    私自身、左寄りの欧米人の言うことを頭では理解できるし、いいね、そうだね、と同意することすらあるけど、頭の中の右寄りな自分にどう説明したら納得させられるのか?はいつも解決

    0
    2018年10月23日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    《Summary》
    大雑把にいうと左派による左派自省の書。
    現在の左派(日本でいうと旧民主党系・共産党系)は、経済について語られることなく、イデオロギーの戦いに終始しているということを、左派自身で反省し改善するための方策を中心に記載している。
    面白いのは下記の4極の差異と比較を通じて、日本の左派として取るべき道を記載している。
    ①. ブレグジットに揺れ動くUK
    ②. ドイツを中心とした緊縮財政のEU
    ③. 極右/立つグローバルに舵を切ったUS
    ④. 右派的な政治スタンスを取りつつ金融緩和を続けるJP
    結論としては、右派左派というイデオロギーで思考を分断するのではなく、"経済"

    0
    2018年09月16日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

    Posted by ブクログ

    うーん、俺Leftだから、当然反緊縮だよ?
    弱者だからこそ保護が必要だと思う側だ。

    だから、この本でいうLeft1.0的なことを、この本で言う「日本型リベラル」が主張してないとも、ましてや緊縮を主張してるとも思ってないんだけど、
    いわゆる「フツーの人たち」がLeftを批判している文脈が理解できたのは良かった。
    Leftは緊縮を主張してると思われてるんだな。そりゃ排斥されるわ。

    ぼくとしては「安倍政権はセイの法則だよりで、金融で反緊縮してるけど、効くわけがない。使う人間に直接分配しなきゃ、需要は喚起できない。成熟社会で、供給が需要を生む筈ないだろ?」ってこと

    また(若干の違和感はあるけど)

    0
    2018年05月09日