ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3人の女性活動家、金子文子、エミリー・ディヴィソン、マーガレット・スキニダーの評伝。
金子文子については、昨年(2019年)彼女をモデルにした映画が公開されたこともあり、名前だけは知っていたが、残りの二人については本書で初めて知った次第。
ちなみに、金子は反体制の活動家、ディヴィソンはサフラジェットと呼ばれる女性参政権の活動家、そして、マーガレット・スキニダーはアイルランドの独立を目指した活動家である。
本書の構成は各人のエピソードを順番に一人づつ紹介する形ではなく、細分したものをそれぞれ一人一章とし、3人分をそれぞれ交互につないでいく形になっている。
また、各省の終わりに次の章のキーワ -
Posted by ブクログ
デビュー作。著者も「若書き」と言っているが、特に始めの方は勢いがある。言葉遣いは悪いけど、これはワーキングクラスの誇りを敢えてこういう表現にしたのだろう。
『僕はイエローで‥‥』の方が万人向けだが、こちらも同じ魂で書かれた本である。
著者のような生き方をする人は少ないけどいる。ああ、日本人社会では窮屈で生きられないだろうなあ、という日本人はいる。が、みんなが文才があるわけじゃない。
文才にもいろいろあるけど、この人はさっぱりとしてキリッとしてるのがいい。爽快。決して上からものを言わない。でも視野は広くて懐は深い。
『僕はイエローで‥‥』もそうだけど、多様化とか国際化とか言ってる頭の硬い役所の人 -
購入済み
なぜ
なぜ第一章から第五章へと飛んでしまったのだろう。まぁ、読みたければ買えといわれれば何とも言えないのだが。第一章で、「起」を読んで、これからどうなっていくのか気になった。だが、せめて「承」を少し齧るくらい読ませてもらえないと興味は半減する。いや、それ以上に。
あと、宗教や人種について多少の知識がないと読み進めていく上で引っかかる部分があると思う。 -
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Posted by ブクログ
ブレグジットの背景を学ぶには良い本だと思います。
1.この本を一言で表すと?
・イギリスのEU離脱とその背景をリポート、分析した本。
2.よかった点を3〜5つ
・少なくとも私の知る範囲では、ブレグジットに多大な夢や希望を抱いていた人はいない。(p31)
→トランプ現象とブレグジットの大きな違いだと思う。
・第?部 英国労働者階級の100年
→自分の知らない歴史だったので勉強になった。
・90年代以降,歴代政権は,階級の問題を人種の問題にすり替えて,人々の目を格差の固定と拡大の問題から逸らすことに成功してきたのだ。これは経済的不平等の問題に取り組みたくない政治家たちによるシステマティ -
Posted by ブクログ
最後の方の人権とはなんぞやについての説明がすごくわかりやすくて納得した。欧米人と話していて「なんか噛み合わないなあ」って思ってたことが「そういうことだったのね」と合点がいった。
自分含め、日本では「働かざる者食うべからず」とか「自業自得」っていうのが基本になってると思う。だから他人に迷惑かけないことが当たり前というか美徳になってるけど、それはいろんな事情があって他の人と同じようにできない人達のことを排除することにも繋がってる。
私自身、左寄りの欧米人の言うことを頭では理解できるし、いいね、そうだね、と同意することすらあるけど、頭の中の右寄りな自分にどう説明したら納得させられるのか?はいつも解決 -
Posted by ブクログ
ネタバレ《Summary》
大雑把にいうと左派による左派自省の書。
現在の左派(日本でいうと旧民主党系・共産党系)は、経済について語られることなく、イデオロギーの戦いに終始しているということを、左派自身で反省し改善するための方策を中心に記載している。
面白いのは下記の4極の差異と比較を通じて、日本の左派として取るべき道を記載している。
①. ブレグジットに揺れ動くUK
②. ドイツを中心とした緊縮財政のEU
③. 極右/立つグローバルに舵を切ったUS
④. 右派的な政治スタンスを取りつつ金融緩和を続けるJP
結論としては、右派左派というイデオロギーで思考を分断するのではなく、"経済" -
Posted by ブクログ
うーん、俺Leftだから、当然反緊縮だよ?
弱者だからこそ保護が必要だと思う側だ。
だから、この本でいうLeft1.0的なことを、この本で言う「日本型リベラル」が主張してないとも、ましてや緊縮を主張してるとも思ってないんだけど、
いわゆる「フツーの人たち」がLeftを批判している文脈が理解できたのは良かった。
Leftは緊縮を主張してると思われてるんだな。そりゃ排斥されるわ。
ぼくとしては「安倍政権はセイの法則だよりで、金融で反緊縮してるけど、効くわけがない。使う人間に直接分配しなきゃ、需要は喚起できない。成熟社会で、供給が需要を生む筈ないだろ?」ってこと
また(若干の違和感はあるけど)