ブレイディみかこのレビュー一覧

  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

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    「アナキズム・イン・ザ・UK」の復刻2冊目。元の書籍は2013年出版。少し古い時代の話題となる。「ザ・スミス」は1980年代のロックバンド。この時代の英音楽界について知識がないと、なかなか入り込むことは難しい。短いエッセー、自身の日常と趣味の音楽。音楽が政治に通じるあちらの国。所詮は他国の事情。されど、後に我が国の辿る道が酷似してくる。「ぼくイエ」の初版は2019年。ブレーク前の黎明期。一見退屈するページの中、見え隠れする種。花が開くのは数年後。以後のヒット作を読む上で原点を理解しておくのは損がない。

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    2022年10月21日
  • 夜更けのおつまみ

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    ネタバレ

    アンソロジー どれも読みやすいし、初めての方に出会えるので、こういうのは好き。 三浦しをんさんはやはり酒が好き。 料理のイメージが全くないからか、簡単なレシピでもすごくめずらしく感じる。 お酒好きには嬉しい一冊。こんな時だから、家で飲むことの楽しさをもっと知りたいと思う。

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    2022年10月10日
  • 夜更けのおつまみ

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    ビール好きへというポップをみて購入しました。
    さくっとよめて、お腹が空く作品でした。
    お酒、いいですね。

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    2022年10月09日
  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

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     著者の文章を読むと、登場する人物たちに愛おしさを感じる場合も有れば、やり切れなさに堪らなくなることもある。
     しかし、そのように見えてしまう一人一人の人生のかなりの部分は、政治によって左右されてしまうことが、イギリスの政策の変遷によって明らかにされる。特に子どもや外国人など弱いところに影響が大きい。
     本書の題名に倣って言えば、『イキルコトハ、セイジデアル』ということになろうか。

     そしてそれは、遠く離れたイギリスのことだけではなく、日本も徐々にそうした方向に向かいつつあるように思われる。

     このように書くと本書は重苦しく思われかねないが、著者の文章はドライで読んでいてスッキリするし、笑

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    2022年10月03日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    何年も前に途中まで読みかけて放置してた本(いくらなんでも放置しすぎだ)。2008~2010年と、4年間を隔てた2015~2016年で、同じイギリスの底辺託児所に起きた変化を、短くシャープな文章で伝える。
    貧困なだけでなく暴力的でレイシストでさえある大人と子どもたちが、いかにめちゃくちゃであり人間的であるのかが、実に味わい深く描かれているのだが、生存を維持する食糧のレベルで暮らしが切り詰められてしまうと、その子どもたちの凶暴ささえもがパワーを失ってしまう。政府の補助が打ち切られるばかりでなく、これまで保育所の運営を支えてきた気持ちあるボランティアたちが関わる余裕を失ってしまい、保育所がただの食糧

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    2022年10月02日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    色んな分野の様々な人がそれぞれの意見を述べていて面白い。

    在宅勤務が可能な仕事は「弱者」の低賃金労働に支えられることによってしか成立しない。

    「会う」ということの暴力性。会って圧力をかけた方が、会わないより物事が進む。リモートは物足りない。

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    2022年08月16日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    僕はイエローで…が良かったのでこちらも購入。
    前回は子供の視点から英国の貧富の差、他民族、政治施策と生活の繋がりなど、とても面白かったので、今回は英国の保育と日本の保育の差を描いているのかな、と思ったら、保育については1章のみで、キャバクラの不払問題、ドヤ街の雰囲気、左翼について、貧困層が権利を主張できない文化、1億総中流が崩れていることに気がつかない状況と想像以上の思い内容でした。。。
    考えさせられることは多く、筆者も現状だけでなく意見を述べてくれているのだが、章同士で繋がりがあったりなかったり、全体を通して繋がるものがなかったので、読見終わって、あれ?読みながら色々考えさせられたけど、何だ

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    2022年07月30日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    イギリスの教育は良い日本はダメばかり。

    これだけ日本の教育批判してしまうと、共感したモンペが重箱つつきで教師を追い詰め、教師は全てルール化しないと身動き取れないようになるだけだと思う。

    教育を良くしたいなら、まずは家庭での教育について議論されてはどうか。

    現にそれだけ素敵な教育を受けれるイギリスが、ホームレス増加低所得者の現状、差別など随分日本より世知辛いのは何故か。

    教師の肩を持つ気はないが、一生懸命な教師もたくさんいるだろうし、日本の教育の良い部分もたくさんと思う。

    批判は簡単。
    一つやり玉を作れば総攻撃してそのせいにしてれば簡単。

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    2022年07月05日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    「僕はイエローで」の著者の対談本。
    この方の本を読むと教育の大切さが身に染みる。
    海外賛美をするわけでないが、イギリスの教育を知ると、日本はこのままで大丈夫なのかと絶望的な気持ちになる。

    同調圧力、村社会というのはもちろんメリットもあるが、現代社会においてはデメリットの方が際立ってしまう。
    自民党系の保守おじさん達が権力を握っている以上、あと数十年は変わらないのだと思う。

    校則には全く意味がないというのは、私も子供の頃から感じていた。
    スカートの丈が短いと目くじらを立てる教師たちは、もっと他に教えることがあるのではないかと。

    あと、新卒一括採用の就活。
    みんな横並びで同じことをするこの価

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    2022年07月01日
  • ジンセイハ、オンガクデアル

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     今やすっかり有名になった著者の最初期の文章を文庫化したもの。「底辺からのイギリス便り」といった趣の文章が多い。
     著者が言うところの“底辺託児所“における子供たちやその親との付き合いを通して、「子どもの前には無限の希望と可能性が広がっている。なんて一般論は大ウソである。……大半は有限の希望と閉ざされた可能性の中で成長し、親と同じ階級の大人になっていくのだ、という殺伐とした現実がここにいると嫌というほどわかる。」と著者は実感する。

     ワーキングクラスの更に下層のアンダークラスーその中には何代にもわたって生活保護で暮らしているような家族もいるーの子どもたち。彼ら彼女らと繰り広げられるドタバタは

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    2022年06月30日
  • ジンセイハ、オンガクデアル

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    イングランドの一面を知る。
    生活者目線のリアリティ。
    例えば映画「シーズンチケット」がよりリアルに感じられるかも。

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    2022年06月16日
  • 夜更けのおつまみ

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    ちょっと一杯の人も
    ちびちび、ずーっと飲む人も。
    31名の物書きさんたちが
    それぞれの愛する肴一品を紹介。

    この「ちょっとずつ」感がいい。
    一応、簡単なレシピがついているから
    自分で作ってみるのもアリ。
    酒は妄想で味わうだけですが
    肴って飲まない人間の舌にも合うのよね〜。

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    2022年06月10日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    自分が無知すぎたので、世界の女性政治家やヨーロッパの政治の状況をさらっと知ることができて良かった。たくさんの女性政治家が出てくるけれど、個人的にはメイ首相のプラグマティックぶりがいちばん印象に残った。笑
    今後も政治家や外国の政治の状況について、アップデートしていこうと思えた。

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    2022年05月12日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    2021年8月発行の本。
    盛んに出版されたコロナ関係の本も、結局のところ、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが人間だからあと2年もしたらすっかり忘れ去られてしまいそう。

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    2022年05月08日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    もう少しでいいので、それぞれの人の話をテーマを絞って深掘りして欲しいなと思った。
    最後の柚木さんの話がやはり一番印象に残った。苦労されてる分、意識が高いのだなと、彼女の昨今の著書の傾向に納得。

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    2022年04月04日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    ブレディみかこさん初読みです。
    誰にも忖度せずに自分の考えをハッキリ言う人のようですね。

    1年程前にヤマザキマリ「たちどまって考える」のレビューで、コロナ禍での危機管理能力が優れている政治家を挙げたのですが、同じ名前が本書の裏表紙に書いてありました。
    おそらく多くの人がそのように感じたのだと思います。

    なぜ、コロナ対応がうまくいっている国のトップに女性が多いのか?
    その理由は明確でした。
    答えは「政治的能力が優れている」から。
    ブレディみかこさんの答えに納得です。

    「どうすれば支持を下げないか」という保身のための計算が必要な国はダメです。
    政府への信頼がある国、つまりトップが優秀な国が成

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    2022年03月30日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    一読するにはいいかな。ただ時間が過ぎた時には必要なのかな。
    イギリス在住の保育士が2015年日本へ取材滞在し書き上げる。労働者階級に棲み分けているという作者から見た日本の労働者、階級、政治、貧困や人権。
    冷静な切り口は面白い。

    また保育の話は色々比較されていて気付かされることが多かった。病児保育はそもそも必要か?弱った時は大切な人がそばにいるべきと考える英国と、たらい回しにされる病児の日本…


    親の労働条件が改善されない限り子どもの状況も改善されない。

    過酷な労働条件に慣れてしまった親は子どもの環境劣化に気づかない…

    階級なんて存在しない、格差はあるが自分たちはみんな同質だと言い続けて

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    2022年02月28日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    著者の文体が好きで購入。面白かった。世界の女性政治家について自分は知らなすぎた。視野が広がる。数年前の本なので、自分でもアップデートして知識づけしていきたい。

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    2022年02月02日
  • 女たちのテロル

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    3人とも初めて知った女性。いまの女性の権利があるのも力で戦う勇気のあった女性たちの努力があってなんだなぁと実感。
    金子文子は私より年下の23歳で自殺?らしいが、若いのに強すぎる。尊敬。

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    2022年01月11日
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

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     プレイディみかこの本なので、読んでみました。この人の感性や政治的な立地点はとても好感が持てました。塩見七海さんと似ているところがあるのは、外国から見ているからですね。
     塩見七海さんの描いている散文は、日本のことが多いけど、プレディみかこさんはイギリスのことが多い。良かったのはイギリスの実際がよくわかること。

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    2021年12月03日