ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレブレイディみかこさんは、僕はイエローでホワイトでちょっとブルーからのファン。日本ではなくイギリスに住んでいる筆者だからこそ感じる、見えてくる視点でのエッセイでした。
特に印象に残ったのは、
「自信は気の持ちようではない。
本物の自信は環境と経験で培われるもの。
環境も経験も他者が必要。」
という内容でした。自信は精神論ではない。これは女性に限らず、男女共通で現在の教育の中で大切な考え方だろうと。自信をつけるには、失敗できる環境下で努力など試行錯誤をしていく中で、だんだんとできることが増えた、上手にできたなどの成功体験から自然と身につくものなのだろうと。
他にも日本にいると気づけないかもしれ -
Posted by ブクログ
薬物依存の母親のもとで8歳の弟を守りながら生きる14歳のミアが、ラップのリリックを通じて別の世界を作り出し始めるまでを描いた作品。
本来守られる存在である子供が、安全の確保や空腹をしのぐ方法すら自分で考えなくてはいけない。
そんな状況に、強い憤りを感じる。
この作品は、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でエッセイとして書けなかった存在を小説で書いたと何かで読んだ。
ミアのような環境にいる子供がリアルにいることにやるせなさを感じるが、日本でもたくさんいるのだろうと思う。
自分で環境を選べない子供にとって、生まれ育つ環境の違いは、そのまま生きる世界の違いになり、当然見える世界も -
Posted by ブクログ
〈本文より〉
gentrification(ジェントリフィケーション)【名】
都市において、低所得の人々が住んでいた地域が再開発され、おしゃれで小ぎれいな街に生まれ変わること。「都市の高級化」とも呼ばれ、住宅価格や家賃の高騰を招き、元から住んでいた貧しい人々の追い出しに繋がる。
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日本でも同じようなことは起きているけれど、唯々諾々と受け入れてしまっていないでしょうか。私は受け入れてしまっていました。だって、土地建物の所有者がそう決めたんなら、仕方なくない?
でも、この本を読んだら、考えが変わります、きっと。少なくとも、公の団体が利を求めて弱者を追い出そうとするのは間違ってる‼︎ -
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Posted by ブクログ
鬱になりかけとあったようにコラムも陰気さがあって前2作より楽しんで読むことができなかったが前のは児童図書で借りたので今回は大人向けなのかも知れない。AIの著者のプロフィールには笑い分からないなりにAIは考えたのだろう。そしてコロナ禍でのダンナの癌やコロナ感染など大変だったと思うがそう感じさせない文章だった。でもだから陰気と感じたのかも。
そう考えると私も毎日楽しく生きているんじゃなくて大変な時もあるんだよ。その生活の中で楽しい事を見つけて発信しているんだよって元気づけてくれているのかも知れない。
自己啓発本読んだ後だったから特にそう感じるのかも知れないが。