ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仕事で向き合う辛さも、理不尽さも、不甲斐なさも、そしてそれらの苦しみから簡単には逃れられないことも、苦しい中にも救いがあることも、リアルに描かれていて読んで励まされた。
「面倒を避けるということは、つまり正面から物事に対応しないということは、本来やるべきことをせずに場を切り抜けるということだ。そんなことばかり続けていると、いつの間にか物事がすっかりあべこべの状態になってしまって、いいことは悪いことになり、悪いことがいいことになる。
(中略)
だけど、あまりにも物事をあべこべにして、それがどんなに露骨でもオッケーなんだということにしてしまうと、そのうち本当にたいへんなことが起きてしまうので -
Posted by ブクログ
最近重い話ばかり読んでいる気がする
中盤までミアの現状もカネコフミコの自伝も全然救いがなくて結構鬱だったな
正直自分は本当に有難いことにそこまで貧困に対しての想像力が豊かではないから恐らく登場人物達の苦悩を1/10も理解できていないと思うけど、子供が子供を育てるとはどういうことなのか、生活保護とは誰のためにあるのか、母親とはどういう存在であるべきなのか、大人は子供にとってどんな存在であるべきなのかを考えさせられた。
内容としてはジャクリーンウィルソンのタトゥーママに近い気がする
フミコの時代から100年も経ったのに相変わらず救われない子供たちがいる世の中であるという事実には悲しいものがあるが -
Posted by ブクログ
自分が初めて読むタイプの本!
気軽に読める多様性の教科書のような一冊
日本のような単一民族国家には感じずらいけど、事実として差別や偏見がまだまだ蔓延しているという事を学んだし、階級の差もしっかりあるんだと感じた。(こちらも日本では一応感じずらいかも)
ただ、それがあるからこそ、学校のシステムは色々整っていたり、日本では学べない感覚を学んでいるなという印象。
まさに多様性があるから、自分の知らないことやわかりえないことが増えるけど、その分知ろうとするしエンパシーしようとするんだなという感情。
どっちがいいのかは少し考えさせられるかもしれないが、とにかく知れてよかったし読めてよかった一冊。
自分 -
Posted by ブクログ
谷川さんの関わるものは、詩集以外にもいくつか、触れたことがある。
エッセイや対談等々、それぞれに発見があり面白い。
ブレイディみかこさんの作品も、読んだことがある。この取り合わせはちょっと不思議で、どんな化学変化が起こるのかと興味があった。
往復書簡の体裁を取るやりとりで、谷川さんからの返信にはいつも、詩が入っている。詩という形が、彼にはきっと一番、自分を表現できるツールなんだろう、というよりも、彼自体が詩の一部のような感じなのかも、と想像してしまうようなやりとりだった。
何かを論じるというのでもなく、と言ってブレイディさんが無理に合わせるというのでもなく、それぞれの発したものにそれぞれが、 -
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ネタバレ地獄の中で「生きる理由」を掴み取る物語
この物語は、主人公・ミアが金子文子の自伝を読み進めながら、過酷な現実を生き抜く姿を描いた再生の物語である。
ミアと金子文子には、共通点が多い。
共に父親が不在で、母は男性や薬物に依存している。子供時代を子供らしく過ごすことすら許されない、あまりに過酷な環境だ。
食事や住環境といった生存のベースすら危うい中、ミアは幼い弟の世話を一身に背負う「ヤングケアラー」として生きている。今の時代ならソーシャルワーカーに頼る道もあったはずだが、彼女はそれを拒む。助けを求めることは、最愛の弟と引き離されるリスクを意味するからだ。ミアにとって自分自身のことは二の次であり、 -
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もしかして、
ほぼ実体験なのかなと思いました。
調べてないので脚色がないかどうかは
確信があるわけではないです。
「私」とあるし
小説のような大袈裟な物語性はなくて
続きが気になるというより
労働に対しての私見が書かれてるような文体に感じられました。
東京でのスナックが舞台であったり
アイルランドの富裕層の屋敷での清掃業務が舞台だったり
スーパーの店員さんに洋品店の店員さんと
接客業が多めです。
最後はカード会社の催促
淡々とドライでありながら、何故かホロリと涙が流れる的な背景描写もあったりで
他人描写の
表現方法に悪口がないんですよね(笑)
ハーフの息子さんのことを書