ブレイディみかこのレビュー一覧

  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

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    ネタバレ

    いわた書店さんの「一万円選書」でご選書いただいた一冊。「英国のおっさん事情」がポップに優しく哀しく…愛情たっぷりに綴られた一冊。「EU離脱」「国民保険」など(当然だが)日本と異なるお国事情に触れることができる。心に残った一節を。「あなたの世界はあなたが残してきたすべての小さなものたちにすぎない」(P218)自分は今年51歳を迎えた。日本で言うところの「第二次団塊世代」。英国では「ジェネレーションX世代」と言われるようだ。「いい時代を生きた声のデカい世代」と「覇気のないやる気のない世代」の間に存在している世代。「政情がどうであろうと時代がどう変わろうと俺たちはただ生き延びるだけ」(P308)19

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    2024年10月16日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    個人的には★5に近い。好みは分かれそうな本。
    舞台はロンドン。宅地の価格が上がり、低所得者層には賃貸に住むこともできないような状況になっているなか、シングルマザーのジェイドたちはホームレス・シェルターを追い出されることになる。理由は土地を一括で売って富裕者層のマンションにするため。気づいたらおなかに子どもがいるような育ちで、堕ろしたくないから産んで、一人だと育児しながら働けず生活保護うけて、なのにここを追い出されたら誰一人知り合いもいないような住居費のやすい北部に行けってこと?おかしいのにおかしいって言わないからこんなことになるんじゃないの?
    実際にあった事件をモデルにした小説。運動を始めたシ

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    2024年10月11日
  • 転がる珠玉のように

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    イギリス在住の著者がコロナ禍の日常とコロナ終息後の生活を描いている
    連れ合いのガンが見つかり治療
    コロナも併発して生死を彷徨った事
    回復して日常に戻ったけど
    最後に再発の文があった
    その間に福岡の母親の死

    中でも楽しかったのは
    スカイプによる息子とじいちゃんの
    爺ちゃんバンクシーの話
    漆喰を用いて作るレリーフ
    左官職人がこてで仕上げていくもの
    まだ出来る職人さんがいるんだ
    近くの園児達がミッキーやミニーを
    見にくるとのこと
    爺ちゃんグレイト

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    2024年09月21日
  • 転がる珠玉のように

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    ネタバレ

    コロナ禍 in UK.
    2021年4月~2024年3月の雑誌連載のエッセイを纏めた一冊。

    公園はパンデミック関係なくちょっと危険だったり、移民が多いだけあって自分の国に帰っちゃう人が多かったり、日本とは少し違っているコロナ禍や、ご主人の闘病、息子さんの成長などブレイディさんの日常が綴られている。

    「一人でもあなたの行為を受けて助かる人がいれば、それは善です」(P155)はしっかり心に留めておこう。

    ブレイディさん、2021年から光村図書のベスト・エッセイに連続で選出されているだけあってどのエッセイも読みやすい上に読ませるなぁ、面白かったです。

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    2024年09月18日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    「世間」と「社会」の違いを説く鴻上さんと、「ぼくはイエローで〜」の著者のブレイディさんの対談形式の本。

    イギリスの教育の紹介などを中心に、日本人が今後どう変わるべきかという方向性が示されています。

    「エンパシー」という、その人の立場を想像する能力が多様性には重要という指摘や、機会平等としての「equality」など、数々の指摘が染み入ります。

    やはり、子どもの教育って大切だなあと感じました。イギリスが実施している教育が全てとは思いませんが、日本の教育も教師と生徒の相互信頼の下で、自分の頭で考える機会が必要なのではと感じました。

    個人的には、ブレイディさんの息子さんが言った「日本人は、社

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    2024年08月31日
  • 転がる珠玉のように

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    心にじーんとしみる話がたくさん。
    ドラマやニュースからではない英国の日常を垣間見た気分。
    私の日常と別世界のようだと思ったり、意外と変わらないなと思ったり。

    イギリスではなく英国という表現が素敵だ。

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    2024年08月31日
  • 転がる珠玉のように

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    コロナ期の変わっていく生活スタイル,連れ合いの闘病や母の死など赤裸々に語る.エリザベス女王の葬儀の様子などへのコメントなど興味深かった.

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    2024年08月24日
  • 転がる珠玉のように

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    文筆で飯を食っているなって実感する。自分のプライベートな日常を切り売りしている。それが素敵や。ブレイディみかこさんが明治対象の頃に生まれていたら、伊藤野枝級に抜群に面白く歴史に名を刻んだと思う。as cool as Noe!

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    2024年08月23日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    読み終わったあとに、こちらも史奈子と同じようにパワーをもらえた気がした。トイレの修繕の話しがとてもわかりやすくて、衝撃だった。自分達の本当はもっていることも、持っていないと思わされていること。ひとつ寄りかかってしまうと、どんどん依存していき奴隷であることが、楽になってできる力を少しずつ奪われていく。そんなイメージ。
    やりたいことをあきらめなくていいんだよ。できないといいきることはないと、おもわせてくれる。続きの史奈子の姿見が見たいと思う。

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    2024年08月23日
  • その世とこの世

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    言葉のセンスに秀でた(というのもヘンだけど)おふたりだけに、このやりとり、なんだかすごくよかった。読んだだけで自分もお二人と同じような目線までいけたかのような気がしてしまった。

    あと、表紙もとても良い。

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    2024年08月18日
  • 転がる珠玉のように

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    イギリスの(数年前の)リアルな様子がわかった。そして文中にもあるように、数年後、つまり今の日本の状況と重なる。
    日頃「日本は素晴らしい!」か「だから日本はダメなんだ」の両極端な情報にばかり触れていたので、良くも悪くも、イギリス庶民の生活を知ることができて良かった。

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    2024年08月15日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    社会と世間の違い。私が今まで「社会」と考えていたものが、実は「世間」だったようだ。ちゃんと規則に則って動いているはずなのに、なぜこんなにチグハグなんだろう?と長年悩んでいたのは、「世間」を相手にしていたから。なるほど。

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    2024年08月15日
  • 転がる珠玉のように

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    これまで触れる機会のなかったブレイディさんの家族との日常や感情に触れられて嬉しい。

    「ぼくはイエローで~」シリーズでは息子さんとのことを綴られていましたが、こちらでは英国と日本の家族や著者自身のことについても知ることができました。
    英国のお国事情が見えてくるのも興味深い。
    ちょいちょい登場する息子くん、大きくなっただろうなぁ。

    コロナ禍のロックダウンの日々は、日本にはない過酷さ。ましてやご家族の重い病気も重なって相当にお辛かっただろうなと思います。
    著者の意外な一面にも触れられていたエッセイでした。


    『いくつになっても、どんな状況になっても、遅すぎることはない。人を生かすのはたぶんその

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    2024年08月15日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    日本語では「共感」と一括りにされて、意味を誤解されやすいけれど、この先多様性と持続可能性を意識した社会を全人類が作り上げていかなければならない中で、みかこさんが本の中で書いているエンパシーというスキルを身につけておくことがとても重要に思える。
    最後の教育的取組はとても興味深かった。
    緑色のマットを広げて、民主主義を実現する。
    他人を慮るのではなく、自分と他者の意見をすり合わせ理解し、調和する努力をすることが皆が安心して暮らせる社会を実現させるのではないかと感じた。

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    2024年08月09日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    欧州極右勢力が支持されている理由がよくわかった。
    反緊縮
    移民反対
    人種差別反対
    格差是正賛成
    フェミニズム
    が、単純に左翼のものだとは言えないようになってきている。
    移民問題は、自分自身の課題だが、差別に反対しつつ、移民にも反対すべきではないかと考えている。

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    2024年08月03日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    面白かったけれど、テーマのややこしさからか結局何について話していたんだっけとはなってしまうような内容だった

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    2024年07月14日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    家を追いやられたシングルマザーたちが立ち上がる。ロンドンで実際におきた住宅地占拠事件をモデルにした小説。

    主張が大きな渦となり、周りを巻き込み感化させていくさまは圧巻。
    自らのあるべき権利を頑なに主張して闘った彼女たちにリスペクトと称賛を。

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    2024年07月10日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

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    当時は私も、深い見識もなく「英国がEU離脱!?本気なの!?」など驚いていましたが、英国の「地べたから」のリポーターであるブレイディみかこ氏の地域付き合いの範囲のインタビューを読むと、現政権に反旗を翻してEU離脱に票を投じたくなる気持ちもわかってしまった。この手の話はやっぱり、異国の人間が頭ごなしにまとめにかかる本より、実際にその地で暮らす人間の言葉を収録してくれる本の方がよく響く。
    タイ人の女性と結婚生活をしている男性が、EUという線引きはおかしいと指摘するのはごもっともな気がする。

    この本に出てくる人たちは、みな毎日まっとうに働いてそれに見合った報酬がほしいと望む誇り高い精神の持ち主だ。

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    2024年07月01日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    他者の靴を履くこと=「エンパシー」

    エンパシーという言葉の意味をよく知らずに読みましたが、「きっとどの人にとっても何かしら思い当たる節があるだろう」というような事例が取り上げられていて、腑に落ちるものが多かったです。攻撃的な上司、政府のあり方、行き過ぎた自己責任論、差別・・・日々の生活で感じるモヤモヤの正体が少し明らかになったように思います。
    同時に、今までエンパシー搾取によって自己を喪失してしまっていたことが何度あっただろうかと振り返らずにはいられませんでした。
    ↓ゾッとした文章の引用です。

    『エンパシーを搾取されきった状態になると、人は政権に従順になり、その決定に抗う人々が他者への思い

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    2024年06月29日
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

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    シットジョブ どうでもいい仕事は社会からどのような評価を得ているのか。日本においてもケアワーカーを中心にまだまだ処遇が改善されていないように思う。人口減少により、生活維持サービスが提供できなくなったら、仕事を継続することも難しくなる時がある。
    ブレイディの本は読みやすい!

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    2024年06月26日