ブレイディみかこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
イギリスで元底辺中学校に通う「ぼく」と家族の日常を描いたエッセイ。
色々な国籍の人と過ごす日常のなかでふと抱く疑問に、色々考えさせられる。
文化も考え方も違うからこそ、相手を知ることが大切。
「誰かの事をよく考えるっていうのは、その人をリスペクトしているってこと」の言葉に集約される。
イギリスの公立中学校で学ぶカリキュラムに今回も驚いた。
自分で考え、他者を尊重しながらも行動できる人を育てる内容になっていて、大人の自分からみても勉強になる。
子供自身に判断を任せ、時には家族でディスカッションして答えのない問題を考え続ける、子供を一人の人間として対等に扱うブレイディみかこさんのご家族がと -
Posted by ブクログ
多様性って何?という真髄をついてくる作品。
ティーンやお子さんをもつ親御さんに読んでほしいと強く思う一冊です。
ブレイディさんのお子さんの成長を軸に今の社会を綴っており、イギリスと日本を比較して、それぞれの現状を知ることができる作品でした。
この本を読む前は、イギリスは日本よりも寛容で自由に生きられると思っていましたが、イギリスには日本とは違う、いや根底は繋がっているであろう問題を抱えており、直面する子どもの姿が印象的でした。
そして何より、困難に直面した際に、決して思考することから逃げてはいけないと少年から教わりました。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー とはどういう意味なのか -
Posted by ブクログ
アイスランドの女性ストライキがインパクト大!
恥ずかしながら、このストライキのことを今まで知らなくて…
内容を詳しく見てみると、いわゆる女性差別としてよく挙げられるものに留まらず、もっと小さなことまで女性の労働として挙げられていてびっくりした。
例えば、「やることリストを覚えておくこと」「家族や親せきへの気遣い」「家族の食事」など。
最近、家族みんなの予定管理にイライラしていたところだったので、私もストライキしたくなってしまった。
この本では、女性側の問題として書かれていることが多かったけど、男性でも同じ様に不公平を感じている人もいるかもしれない。
男女問わず、「こうあるべき!」という考えか -
Posted by ブクログ
今、読んでよかったと思う。
抵抗は生活から。
無駄だと切り捨てて、賢く生きることで死んでしまう部分がある。
パレスチナへの連帯、中国やアジアへの加害の歴史、アイヌモシリや琉球への入植、侵略の事実。
日本人男性として生まれて、社会的な構造によって優遇されてきた人間として考えなければいけないこと、行動しなければいけないことはたくさんある。
そしてヴィーガンとして生きる中で、社会の中で声を上げ続けることの大切さと苦しさが在る、
抵抗は生活から。
自治区のような村のような場所は本当に必要だしつくりたい。
ヴィーガニズム、アナキズム、フェミニスト、アナーキスト、アクティビスト。
どれも誰もが特別な