ブレイディみかこのレビュー一覧

  • 両手にトカレフ

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    初めは自らの海外生活を懐かしむために読んでいたが、徐々に子供の世界に吸い込まれていった。
    子供時代を海外で過ごした身としては、ブレイディみかこさんの本は親近感があって読みやすい。

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    2025年10月11日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    ブレイディみかこさんの代表作を読みました。
    イギリスブライトンに住む彼女の息子の成長を記しています。イギリスにある偏見や格差、学校、コミュニティなどの抱える問題、その受け止め方、対処の仕方など深い洞察で書いてあります。これは本当に日本でも言えることで、たくさんヒントをいただきました。
    一つ挙げるなら、シンパシーとエムパシーのことです。
    エムパシーとは「自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだと思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力のことだ。」
    多様性を認める今、自覚して、こういう能力を学び、鍛えたいと思います。

    ところで、ブライトンといえば、プレミアリーグで活躍されて

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    2025年10月07日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    シンパシーではなくエンパシーという言葉、知らなかったけど、他を理解するためにとっても大切なこと、優しくて強くて正しい子どもに育ってほしいという思いの前に自分が、私自身がどう考えるか、その伝え方を考えてみることが必要な気がした。学校で学ぶことイコール正しいことではない、多様性を理解する、難しいけれどシンプルなような。この本を読んで感じたこと、言葉で伝えるのは難しい。読んでほしいと思う。

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    2025年10月07日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

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     世界各国の人々が漠然と思っているような、brexit をトランプ現象とイコールとみなす傾向は正しいのだろうかという疑問に答えるべく、著者は文字通り勉強して書いたそうだ。そしてその成果は、米英の違いとして、ストンと腑に落ちた。離脱支持者とMAGA支持者は考え方も社会の階層も違う。トランプ支持者には中流以上も多いが、離脱派は緊縮財政によって生活を脅かされた労働者階級によるエスタブリッシュメントへの反逆、既得権益を持たない者たちの生存権の高らかな主張であり、決して狭量な移民に対する差別主義によるものなどではなかったという。彼女の手にかかると、英国の労働者がとても魅力的に見え、決して学のない煽られや

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    2025年10月03日
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

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    イギリスの底辺保育所で働く著者
    貧しいけれど
    そこはエネルギーに満ち溢れていた
    子どもの暴力 虐待 ドラッグ アルコール 
    多様な人種 文化 価値観
    それでも命が輝いていた

    しかし経済主義一色の政権が
    彼らの生活を蝕んでいく
    グローバルに進む「上と下」
    移民問題 排斥など
    イギリスやEU諸国が抱える問題が
    少し理解できたけど
    根深い 哀しい問題

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    2025年10月02日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    感動の1作目に引き続き、続編へ

    母子のコミュニケーションの密度に圧倒される。
    たぶん、最近の日本の親子でそこまで深く、正直に、そしてリベラルに語られることって無いかも?
    ブレイディさんがこの2冊の本の中で伝えている「本当の意味」が、まさにそこにあるように思えてならないから、、

    2025年現時点、ブレイディさん母子が日々語り合い、考えを深めている方向とアメリカ(トランプ大統領)を代表する世界の行き先には大きな乖離を感じる
    民族主義、国家ファースト、利益主義、思想制限、威嚇や武力による制圧的思考、格差や貧困は落伍者の自己責任、、 など悪夢のような現実ばかりだ

    これは単に、イギリスの地方都市の

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    2025年09月25日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    絶対やりたくないことではないけれど、自ら進んでやりたくなるわけでもない勇気がいる行為。
    そういう意味で、他者の靴を履くって絶妙な表現だなと思った。

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    2025年09月17日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    中学生の目線では世の中がこのように見えているのだと知ることができた。自分の知らない人生が無数にあるのだから生きるのは当然難しい。そう割り切って生きる方が気楽でいいなと思った。
    人生の主人公は私で何にも変えることができない。

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    2025年09月04日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    ネタバレ

    コロナ後の世界で、あらためて“エンパシーとは?”を考えてみた書。

    “エンパシー”という言葉は、本書で初めて聞きました。日本語では“共感”と訳されることが多いそうですが、“共感”には“シンパシー”もあります。その二つは違うのは勿論ですが、一般に“エンパシー”の定義が揺らいでいる様です。というのも、“エンパシー”という言葉が出来たのは、ほんの100年ほど前の事であり、元々はドイツ語であったそうです。

    そんな事から、“エンパシーとは”という事が語られていくのですが、“アナーキズム”という言葉も多用されている事には驚きました。“アナーキズム”と言うと、テロと結びつくイメージですが、どうも、ただ“ア

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    2025年08月31日
  • 両手にトカレフ

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    貧しくて苦しい環境の中で生きている女の子2人。暗くて胸をえぐられるような話しが続き、自分自身も気分が滅入ってくるんだけど目が離せなくて読みたくなる本でした。どうか最後はハッピーに終わってくれ!と思ってたらそれなりに幸福感が得られる最後だった

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    2025年08月30日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    ネタバレ

    Never Mind the Bollocks (アホらは気にすんな)。

    「サード・プレイス」

    愛知県豊橋市の大豊商店街の「みずのうえ文化センター」でウィキペディア編集講座が行われていた。

    「ニューロマイノリティ」

    シスターフッドには、そういうアナーキーな力があるのだ。
    思想とか理念とかそういうことを超えた、パワフルで根源的な生き延びるためのカがある。

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    2025年08月28日
  • 両手にトカレフ

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    読み終わった後にも余韻が残る。
    ふと背表紙のあらすじを読んで、
    あ、そうか。
    自伝、ってことは、終わらなかったんだ。
    変えられるんだ、と思った。
    さらに参考文献を見て、
    なんだ、めっちゃ変わってる、と思った。

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    2025年08月27日
  • 転がる珠玉のように

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    久しぶりにブレイディさんのエッセイ。
    コロナ禍、夫さんの闘病や義家族の死のこと、ご自身のお父さんお母さんのこと、友人のことなど、人とのつながりについて。
    色々あるけど、助け合って生きていく。
    人々に対する優しいまなざしが印象に残った。

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    2025年08月24日
  • 両手にトカレフ

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    とても壮絶な物語。
    作中の一家と比べて自分のように恵まれた環境下で生きている人間には、理解できない苦しみがある。
    子供は親も、生まれてくる環境も選べない。
    大人はもっと自覚しなくてはならないだろう。

    もしかすると、自分が知らないだけで、日本でも同様の事象が起きているのかもしれないが、華やかに見える英国社会がこんなに病んでいるとは。

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    2025年08月23日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    たくさんの人が読むべき一冊だと思いました

    わいなんかあれですよ
    まぁまだまだ古い価値観に縛られてるところがあるってことを自覚した上で、フェミニストでありたいと思ってるんでね
    それこそ共感しかなかったわけです

    エンパシーですよ!

    わいの中で「エンパシー」って、みかこさんが輸入した言葉だと思ってるんだけどね
    何か?っていうと、「他者の感情や状況を理解し、共感する能力」のことだそうです
    差別をなくすにはこれが重要なんよ

    まぁ、ムズいけどね
    とはいえ、ムズいから無理ーでは一歩も進まないので、そうあることを意識するだけでも世界は変わってくるはずだよね

    エグってくる言葉がたくさんありました
    めん

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    2025年08月20日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    ぼくイエ1を読んだ後、次々とブレイディさんの本を読み、とうとう手にしたこの2作目もワクワクしながら読んだ。彼女特有の、身近な事象から社会問題を深く見通す筆致には相変わらず唸らされる。しかし今回自分が少しほっとしたことがある。

    ブレイディさんの作品が好きで、読むと元気が出ながらも、どこか敬遠してしまうところがあった。多分自分とはあまりにも違う環境で、息子さんも聡明だし、中々自分ごととして当てはめられない気持ちがあったのだと思う。

    しかし、今回最後の章で、隣家に住んでいる、将来自分の子をカトリック系の高校に通わせたい親との対話を読んだ時、ぐっと近くに感じ、涙が出てきそうだった。

    「カトリック

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    2025年08月13日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    「尊厳のないところで人は生きられないから」

    安定した収入、屋根のある家、水と電気、ガスが普通に使える暮らし。リフレッシュのための外食、旅行、教養を深めるための読書、勉強、映画、音楽。これは贅沢品?
    人として、人らしく生きるということは呼吸だけしていればいいということではない。住宅や食料というライフラインの(必要最低限の)保証さえ崩壊しつつあるのは日本でもロンドンでも、たぶんニューヨークやパリでも同じ。
    キラキラな暮らしを送る現地YouTuberのVlogには映らないリアル。海外、できれば憧れのイギリスで生活したい、勉強がしたい。この夢は昔から変わらないし、絶対に叶えるつもりだけど、自分はどち

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    2025年08月10日
  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

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    ネタバレ

    私が子どもの頃、イギリスは超福祉国家で、「ゆりかごから墓場まで」国が面倒を見てくれていた。
    しかし、今のイギリスは、それまでもゆるゆると財政はひっ迫していたのだろうけれど、緊縮財政に舵を切って以降、雪崩を打つように社会の様相が激変してしまったらしい。

    そもそも緊縮財政を謳って国家が持ち直したという国はあるのだろうか?
    日本もイギリスに倣って行政で行っていたことを次々と民営化した。
    これで私たちの払う税金が安くなるというのが売りだったけど、当時からそれは嘘だと思っていた。
    案の定消費税は値上がりし、民営化されたサービスにお金を払い、利益を生まないサービスは消えて行った。

    イギリスも、無料の医

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    2025年07月26日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    ライブでイギリスに行くからと、せっかくだしと思い買って持ってきた本!我ながらナイスチョイスすぎた。
    お母さんが言っていたことだけど、「息子を一人の人間として扱っているところ」が私もすごくいいなと思う。自分が親になってもそうでありたいし、きっと子どもから学べることってたくさんあるんだろうなと思う。同時に、(もちろん親の影響も大きいのだろうと思いつつ、)ここまで色んな視点を持って物事を考えられる中学生が育つ英国の教育ってすごい。
    オアシスが労働階級出身のバンドだということは昔から知ってはいたけど、それがどういうことなのかは全くわかっていなかった中で、今回ライブの前後で2冊目を読めて本当に良かった。

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    2025年07月21日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    好きだった作品の2作目。2作目もとてもよかった、2作目のほうがよかったかもしれない。
    最初に1作目を読んだときは息子の爽やかさ、聡明さに感銘を受けたけど、改めて2冊目を読むと母親である書き手のエピソードの切り取り方も良いなと思った。日常過ごしてて些細だけど思うところがある場面を見つけてエッセイにするのが本当に上手。
    そして息子も相変わらず素敵な人格で、定期的に読み返したくなる良い作品でした。ぜひ3作目を出してほしい!

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    2025年08月16日