ブレイディみかこのレビュー一覧

  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    Posted by ブクログ

    日本は、富裕と貧困、資本主義的なものと社会主義的なもの、が渾然一体となっているという視点は、言われて気付く。
    富裕層の子どもが野宿者のおっちゃんと仲良く遊ぶ、その子どもの富裕層の保護者もそれを良しとしている、というオルタナティブな面。
    日本で社会運動が横に連帯することの難しさ。貧困な若者が折れてしまっているというどうしようもなさ。
    今の日本はとても複雑であるな。

    0
    2017年10月29日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

    Posted by ブクログ

    昨年は「保育園落ちた‥」のブログや、新規保育園の計画中止のニュースで「待機児童問題」という言葉を何度も聞いた。
    だけど「待機児童」の何が問題なのか?本当には分かっていなかった‥問題は、保育そのもの。安心して「保育」を受けられなければ、親は働くことができない。もちろんそれは二人であろうがシングルだろうが、すべての「親」のこと‥。どんな職場であれ必ず「親」がいる。考えてみれば保育の問題は、働く人=この国に暮らすすべての人にとっての問題なのだ。いやいや‥日本、大丈夫だろうか?
    この本はこどもが身近にいる、いないに関わらず、行政や政治家には課題図書にしてもらいたいし、なるべく多くの人(特に若者)が読ん

    0
    2017年09月26日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

    Posted by ブクログ

    2017.6.27
    リズムがある文章でホント読んでて気持ちがいい。ブライトンの市井の人が大変魅力的です。

    0
    2018年05月28日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

    Posted by ブクログ

    世代も違うし育った環境も住んでる場所も違うけどシンパシーしか感じない。若い時にパンクにやられたという経験は、それだけで人格アンド思想形成の土台になるんやな。
    全ての、元パンクス、必読。

    〜ジャージはジャージじゃ。あほんだら。

    0
    2017年06月21日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    Posted by ブクログ

    イギリス在住の保育士でライターの「フレディみかこ」氏が、2015年・日本滞在時の取材をもとに書いた最新著。友だちに教えてもらって読みました。

    的確な日本の現状に対する分析、これからの日本を考える上でもとても示唆的な内容をもった本だと思います。

    特に印象に残ったのは、「ミクロ(地べた)」を「マクロ(政治)」に持ち込むという視点。当事者の実態(誰かがきちんと代弁すること含めて)があり、具体的に改善するための政策(政治)が大事であることを改めて考えました。どう伝えられるか、その観点を大事にしたいと思いました。

    保育に対するイギリスと日本考え方の違いなどもよくわかりました。一億総中流に関す

    0
    2017年03月28日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    Posted by ブクログ

    素晴らしいルポタージュ。英国文化に興味があるといったバックグラウンドが似ていて通ってきたところが近いのか、自分にとって文章がすっと入ってくるし、とても信頼できる文章だった。今の日本とこれからについて考える良いきっかけになる。

    0
    2017年01月05日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    Posted by ブクログ

    「2016年2月の東京を記録する」ために本書は書かれた。
    自分のことを「地べたの保育士」で「無学な人間」とおっしゃる、在英のブレイディみかこさん。もとより何らかの「日本の問題点」を探り出し突破口を見つけるなんて、大それたことは想定していない、と。
    けれど、この本にはその「大それたこと」に関するヒントがたくさん詰まっている気がしてならない。自分の身の回りのこと、ミクロ(地べた)とマクロ(政治)は直結している。繋がり、声をあげよう。動こう。「実際に自分の目で見たものだけを信用する」ジャック・ロンドンを紹介し、自分もそうありたいとの著者の決意を尊敬し、共感する。今の日本(と世界)を理解するための必読

    0
    2016年11月25日
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

    Posted by ブクログ

    労働という身近なシチュエーションから、家族の構造、統治、排外、移民、平和、借金などの本質を浮き彫りにし、負債返済道徳という一見、正論にもおもえる呪縛を暴き出す。現代のあまりにも寛容さのない状況からくる息苦しさを的確に表現した作品。

    0
    2026年05月17日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    イギリス在住の著者の息子の生活を中心に描いたノンフィクションもの。

    英国社会に根深く存在する人種問題や貧富の格差、分断の現実を痛感させられる一冊だった。
    11歳の息子の純真な視点を通して描かれることで、「なぜ差別は生まれるのか」「他者を攻撃してしまうのはなぜか」という問題が、より身近なものとして感じられる。

    白人が中心の生活圏や学校よりも多種多様な人種の人達の生活圏や学校の方が治安が良い、というのは意外な事実だった。

    作中では、差別や偏見は単なる悪意だけでなく、無知や想像力の欠如から生まれてしまうことが描かれており、他者を理解しようとする姿勢の大切さを考えさせられた。

    0
    2026年05月11日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この人の文章が好き過ぎる。相変わらず目から水を出しながら面白く読んだ。1も再読して確実に没頭、本当はまたラップが聴きたかったな、、、最後が良かった。

    0
    2026年05月05日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    子供の鋭い感性がとても光ってて、かつ筆者と配偶者との掛け合いもとても面白くて、作品内の情景を想像しながら読むことができた。

    0
    2026年05月03日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

    Posted by ブクログ

    エンパシーを「他人の靴を履く」という素敵な解釈で説明する著者のシスターフット・エンパシーをテーマとしたエッセイ。


    マスコミに何かとカテゴライズ分けされ煽られる女性間だけれど、シスターフットという言葉・概念があったのだ。

    「自分のことは自分で決める」という権利のために闘ってきた過去の女性たちのエネルギーと行動力に比べて、今日本人のエネルギーのなさ、諦め感は何なんだろう?

    まだ男尊女卑、家父長制の意識が残り続けている社会の中で、尊重されない扱いを受けたとき、尊重されていなかったことに気付いたときには異議を唱え、闘うことが大切だと思った。

    【シスターフット】
    女性同士の連帯や絆を示す概念。

    0
    2026年04月25日
  • 何とかならない時代の幸福論

    Posted by ブクログ

    2020年の春と秋に、ブレイディさんと鴻上さんが、イギリスと日本の対比をしながら、「世間と社会」「シンパシーとエンパシー」を縦軸に対談した本。2026年に読んでも、とても面白く、多くの気づきがあった。時代はコロナ禍だが、初期の混乱が少し落ち着き始めた頃。菅首相の「自助、共助、公助」と、自助しかなかった昔のサッチャーと、それを皮肉くるジョンソン首相や、英国と日本の教育、国会討論でのエンタメ性の有無などを、「世間と社会」というモノサシで読者に提示している。タイトルの「何とかならない時代の幸福論」は、本文中にはハッキリと示されてはいないのだが、読み終えて本を閉じると、なるほど、私の中にしっかり残って

    0
    2026年04月19日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分の無知を引きずり出す。

    理解出来ない話が多いんだけど、理解出来ないからこの親子を追ってみたいと思わせるノンフィクションエッセイです。

    2も続けて読みます。

    0
    2026年04月11日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    シンパシーとエンパシー、人の靴を履く、とは。価値観の違う相手を本当に理解することなんてできない、共感することは難しい。であるから共鳴するエンパシー、相手の立場を想像して考える力を養っていきたい考えた一冊

    0
    2026年03月27日
  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私たちの世界は、ここから始まる

    貧困、身分、親ガチャなど。
    社会問題についてあらためて考えるきっかけになる1冊。

    これらの状況を脱却するには、周囲の支えも必要だ。

    今、このようなことで困っている人を見ても、自分は無力だ。
    何もできることは思いつかない。

    最初は、行政に助けを求めるのが最善の策と思っていた。 
    しかし、本作を読んでいるとミアと弟が離れることは必ずしもいいことではないと知る。
    そのため、対応が難しい事案だなと思った。

    カネコフミコの自叙伝。
    自身の境遇を重ねながら、ミアは読み進める。
    ここに記された言葉が、ミアを支えたように、信じられる何かがある社会であってほしいと切に願

    0
    2026年03月26日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昔から本屋で見かける度に、どんな話なのか知らないまま読んでみたいと考えていた本作。
    イギリスに行った際、ワーホリ中の友人宅に本書があり、イギリスに住むなら読んでおいたほうがいいらしいと聞いて早速読んだ。

    イギリスに住む日本人作家とイギリス人(?)配偶者とその息子の話で、母親である日本人作家の目線で語られるイギリスのリアルな生活は、旅行しただけではわからない英国社会の貧富の差や差別についてかかれていた。

    私もこの母親のように、息子にフラットな目線で差別や貧富の差について話ができるようになりたいな。
    息子くんも貧困家庭の友人への気遣いがとてもクールで良かった。

    0
    2026年03月23日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    文章も読みやすく面白かった。
    英国の教育事情や人種差別の偏見などの考えが、ノンフィクションを通じて、より読み解きやすかった。

    言語がわからないもの同士で仲良くするには、お互いに相手の言語に迎合しすぎないという理屈は興味深かった。

    0
    2026年03月22日
  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    "読んでいるほうも無傷ではいられないような、そんな言葉たち。"

    ブレイディさんの生み出す言葉は小説なのにまるでエッセイを読んでいるよう。

    0
    2026年03月17日
  • その世とこの世

    Posted by ブクログ

    こんな風に文章のやり取りができたら素敵だなぁ,と素直に思った.
    大好きな二人の手紙のやり取り.
    ・・・「鋼鉄爺さんvsパンク姐さん」笑

    僕の中では谷川俊太郎さんは「鋼鉄爺さん」だし,ブレイディみかこさんは「パンク姐さん」なのだ.

    谷川俊太郎という人は,本当に不思議だ.
    とても優しく,含みを多分に持ち,いくらでも解釈できる余白を残した詩を書く.
    なのにその奥には,社会を見通す鋭さと,人間への冷静な観察がある.
    人間という生き物を,どこか冷徹に捉えている.

    そして最後には必ず,「それでも生きろ」と言う.
    ただ漂って生きていればいいわけじゃない.

    しなやかに,鋼の魂で生きろ.

    そんな檄を飛

    0
    2026年03月14日