ブレイディみかこのレビュー一覧

  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    貧困に対する向き合い方は人それぞれ様々だが、それに巻き込まれている人も、積極的に関わっている人も、あるいは傍観している人も、何らかの既成のものの見方にとらわれがちである。本書を読んで、自分もまた、しっかり既成のものの見方に囚われていると実感させられた。それだけ著者のものの見方は、巷に喧伝されるものにも、熱心に社会運動に取り組んでいる人々に共有されているものにもとらわれないもので、なおかつ、確かにそうだなと納得させられるものである。「一億総中流という岩盤のイズム」「ミクロをマクロに持ち込め」「クラウドとグラスルーツの概念」「もっと楽になるための人権」等々、日本社会を分析するための道具をいっぱい提

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    2018年07月08日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

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    イギリスのワーキングクラスの人がどんな人たちなのか何となくわかった気がする。
    言いたいときは言うし、やりたい時は本気でやる。
    EU離脱の国民投票がとんでもないパンドラの箱が空いてしまって今後どうなるんでしょうかね?

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    2018年06月01日
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

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    良書。「はじめに」に書かれている一文にまずハートを射抜かれた。
    「そんなわけで、よく理解できない事柄に出会ったときに人類がせねばならないことを、いまこそわたしもしなければならない、と思った。勉強である。」(p.7)
    それまで移民を積極的とまでは言えなくても、近隣住人として受け入れていた(ように見える)労働者階級がなぜブレグジットに賛成票を投じたのか。自分の夫も含めて。そんな著者の切実な問いと答えが本書。

    知的にスリリングな謎解きだし、イギリスとアメリカの違いも「欧米」と安易に一括りにするのは控えようとおもうくらいに明確だし、知らなかったイギリスの社会と文化を鮮やかに紹介してくれているし、ネオ

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    2018年05月01日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    日本の保育園と保育環境、イギリスとの比較はとても面白い。
    日本の良さ、イギリスの良さがいずれもあり、どちらがいいとも言えないのだけど、日本の方が平等かな。
    保育士の待遇は、社会の中でも、一番下に近い、など、共通点もある。
    本人とバイタリティも素晴らしい。

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    2018年04月05日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    イギリスで保育士をしている日本人女性が見た日本。日英の育児比較的な軽いタッチの本かと思いきや、なかなかディープな本だった。ただ、ヨーロッパに住んでいないと、書いてあることに実感がわかないかも知れない。
    イギリスと日本の貧困層の違いがとても興味深かった。著者本人曰く、学問が無いそうだが、観察したものや経験からの洞察は鋭い。特になるほどと思ったのは、若者と政治。若年層は選挙に行かないので政治に最も見放されていると著者は考える。また、日本では権利と義務がセットになっていて、義務を果たさないものに権利は無い。英国では権利は国民のもの、義務は国家のもの。日本ではその両方を持つのは国民で、国家と国民の役割

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    2018年01月31日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    現状の保育園事情からも日本は世界の先進国より随分遅れているし、保育園のみならず、幼児教育のこと、子供の権利のことを真剣に考えられていなかったことにただただ驚く。保育園にただ子供を預けられればいいという話ではない。 実際に自分がいくつも保活で保育園を見学して、狭い、汚い、交通量が多い立地など、小さい子供を預けるのに躊躇する保育園がいくつかあったことを思い出す。しかしどこにも受からなければ、その躊躇したところにも預けざる負えなかったかもしれない。実際にそういうことも起きているのが日本の現状でもある。
    本当におかしい。子供は未来なのに。
    子供の権利、保育士という命を預かる専門職の待遇改善など早急に

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    2017年11月11日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    日本は、富裕と貧困、資本主義的なものと社会主義的なもの、が渾然一体となっているという視点は、言われて気付く。
    富裕層の子どもが野宿者のおっちゃんと仲良く遊ぶ、その子どもの富裕層の保護者もそれを良しとしている、というオルタナティブな面。
    日本で社会運動が横に連帯することの難しさ。貧困な若者が折れてしまっているというどうしようもなさ。
    今の日本はとても複雑であるな。

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    2017年10月29日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    昨年は「保育園落ちた‥」のブログや、新規保育園の計画中止のニュースで「待機児童問題」という言葉を何度も聞いた。
    だけど「待機児童」の何が問題なのか?本当には分かっていなかった‥問題は、保育そのもの。安心して「保育」を受けられなければ、親は働くことができない。もちろんそれは二人であろうがシングルだろうが、すべての「親」のこと‥。どんな職場であれ必ず「親」がいる。考えてみれば保育の問題は、働く人=この国に暮らすすべての人にとっての問題なのだ。いやいや‥日本、大丈夫だろうか?
    この本はこどもが身近にいる、いないに関わらず、行政や政治家には課題図書にしてもらいたいし、なるべく多くの人(特に若者)が読ん

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    2017年09月26日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    2017.6.27
    リズムがある文章でホント読んでて気持ちがいい。ブライトンの市井の人が大変魅力的です。

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    2018年05月28日
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

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    世代も違うし育った環境も住んでる場所も違うけどシンパシーしか感じない。若い時にパンクにやられたという経験は、それだけで人格アンド思想形成の土台になるんやな。
    全ての、元パンクス、必読。

    〜ジャージはジャージじゃ。あほんだら。

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    2017年06月21日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    イギリス在住の保育士でライターの「フレディみかこ」氏が、2015年・日本滞在時の取材をもとに書いた最新著。友だちに教えてもらって読みました。

    的確な日本の現状に対する分析、これからの日本を考える上でもとても示唆的な内容をもった本だと思います。

    特に印象に残ったのは、「ミクロ(地べた)」を「マクロ(政治)」に持ち込むという視点。当事者の実態(誰かがきちんと代弁すること含めて)があり、具体的に改善するための政策(政治)が大事であることを改めて考えました。どう伝えられるか、その観点を大事にしたいと思いました。

    保育に対するイギリスと日本考え方の違いなどもよくわかりました。一億総中流に関す

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    2017年03月28日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    素晴らしいルポタージュ。英国文化に興味があるといったバックグラウンドが似ていて通ってきたところが近いのか、自分にとって文章がすっと入ってくるし、とても信頼できる文章だった。今の日本とこれからについて考える良いきっかけになる。

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    2017年01月05日
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

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    「2016年2月の東京を記録する」ために本書は書かれた。
    自分のことを「地べたの保育士」で「無学な人間」とおっしゃる、在英のブレイディみかこさん。もとより何らかの「日本の問題点」を探り出し突破口を見つけるなんて、大それたことは想定していない、と。
    けれど、この本にはその「大それたこと」に関するヒントがたくさん詰まっている気がしてならない。自分の身の回りのこと、ミクロ(地べた)とマクロ(政治)は直結している。繋がり、声をあげよう。動こう。「実際に自分の目で見たものだけを信用する」ジャック・ロンドンを紹介し、自分もそうありたいとの著者の決意を尊敬し、共感する。今の日本(と世界)を理解するための必読

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    2016年11月25日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    過去にテレビでこの本を知った。売れているから作者がテレビ出演に呼ばれ、この本の良いところから学ぶというような趣旨の番組だった。やはり、面白そうと思った事は当たっていた。作者と息子さんの周りで起こる人種差別、貧困、政治によって起こる、市民達の問題について、作者と息子さんの視点から語られる話は面白く、洞察の深いものだった。息子さんの視点から見た世界や一つ一つの言葉から、理知的な相手を思いやる子であると、ひしひしと伝わる。息子さんの帰来の性格なのか、作者の母親としての手腕なのか、どのように息子さんを育てたのか知りたいものである。

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    2026年08月11日
  • 両手にトカレフ

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    金子文子の自伝とミアの物語がリンクしながら進んでいく構成が面白かった。

    二人は似たような状況に置かれながらも、世界との向き合い方は違う。

    ミアの「両手にトカレフ」というリリックは、誰にも頼れず、怒りや不信感を抱えて生きる彼女の心の武装のように感じた。その怒りを暴力ではなく、言葉に変えていくところも印象に残った。

    「ここではない世界」に行くとは、どこか遠くへ逃げることではなく、別の可能性を知り、自分の見方や行動、人との関わり方を変えることで、今いる世界を違うものにしていくことなのだと思った。

    10段階評価: 7点

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    2026年08月10日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    【見ようとしていなかったものが、見えた】

    イギリスの元底辺中学校に通う子どもの母、という視点から貧困や人種差別などのリアルを描いたエッセイ。

    エッセイというには取り上げられている題材に重みがあり、ノンフィクションというには軽やか。そんな印象を受けました。読み応えがあります。

    ふだん日本の小さな町で子どもを育てている私は、人種の違いで差別されたり、貧困によって子どもがドラッグの運び屋をするといった世界と離れた場所にいて、「これもリアルだ」と驚きました。そんな世界はすぐ近くにもあって、ただ見ないようにしているだけだったのかもとも思いました。イギリスと教育や政治の違いも興味深かったです。

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    2026年08月10日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    作者の子どもが人種や貧富に対する差別や偏見について、子どもなりに考え成長していく姿に胸を打たれる。

    主人公の子供が、優しくて素直でいい子に描かれているので、応援したくなる。母ちゃんが論理的で分析力があるので、エピソードことの意見が分かりやすく面白い。

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    2026年08月10日
  • 両手にトカレフ

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    大逆事件の金子文子の自伝を読み続けるミア。母親は、アル中でドラッグ常習者で男と一緒になっては捨てられを繰り返している。まだ幼い弟のために、ソーシャルワーカーから違う里親に連れて行かれることを恐れ、必死で生きているミア。そんなどん底の生活をする英国の女子高校生は、金子文子に自分を重ねる。
    授業で書いたミアの詩を読んだ同じクラスのウィルから、ラップのリリックを書いてほしいと言われる。ウィルから一緒にラップをやろうと誘われ、何か変われるかも…と思い始めた頃、母親はどんどん悪い方向に向かっていく。弟と逃げるしかない…。

    大逆事件の少女と現代の英国の少女。時代も国もまったく違っていながらも、保護者であ

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    2026年08月03日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    頭のいい息子君がスバスバ世の中を切る!
    Twitter漫画(笑)的なノリで面白かった。

    終始、差別被害者やそれに寄り添う立場で描かれているのに、9章において意図せず加害側に回ってしまった際、「地雷だらけ」と言うのは少し卑怯…か?
    終始描かれる加害者側人たちも「地雷を踏んでしまった」で済ませて良いのだろうか?とはなった。

    『差別はたいてい悪意のない人がする』『モヤモヤする正義』を積んでいるので、それを読んでから2を読みたいと思う。

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    2026年08月02日
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    シスターフッドではなく、フット。このタイトルが面白い。
    他者の靴を履く、という一文にこの本が言いたい事の全てが集約されている。これは例えであって、他の人は同じ世界を見ているようで全く違う世界を見ていて、必ずしも全てが一致する訳ではない。
    フェミニストに対して特定の性別を叩くだけでは何も改善しないと言ってのける時点で特定の人々とは違う視野の広さがあった。女性たちの連帯についても彼女たちを救うだけでなく、それが伝播して困っている弱者を救う事になる。分断の時代においてその記述が希望のように輝いていた。

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    2026年07月30日