ブレイディみかこのレビュー一覧
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イギリスで保育士をしている日本人女性が見た日本。日英の育児比較的な軽いタッチの本かと思いきや、なかなかディープな本だった。ただ、ヨーロッパに住んでいないと、書いてあることに実感がわかないかも知れない。
イギリスと日本の貧困層の違いがとても興味深かった。著者本人曰く、学問が無いそうだが、観察したものや経験からの洞察は鋭い。特になるほどと思ったのは、若者と政治。若年層は選挙に行かないので政治に最も見放されていると著者は考える。また、日本では権利と義務がセットになっていて、義務を果たさないものに権利は無い。英国では権利は国民のもの、義務は国家のもの。日本ではその両方を持つのは国民で、国家と国民の役割 -
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現状の保育園事情からも日本は世界の先進国より随分遅れているし、保育園のみならず、幼児教育のこと、子供の権利のことを真剣に考えられていなかったことにただただ驚く。保育園にただ子供を預けられればいいという話ではない。 実際に自分がいくつも保活で保育園を見学して、狭い、汚い、交通量が多い立地など、小さい子供を預けるのに躊躇する保育園がいくつかあったことを思い出す。しかしどこにも受からなければ、その躊躇したところにも預けざる負えなかったかもしれない。実際にそういうことも起きているのが日本の現状でもある。
本当におかしい。子供は未来なのに。
子供の権利、保育士という命を預かる専門職の待遇改善など早急に -
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昨年は「保育園落ちた‥」のブログや、新規保育園の計画中止のニュースで「待機児童問題」という言葉を何度も聞いた。
だけど「待機児童」の何が問題なのか?本当には分かっていなかった‥問題は、保育そのもの。安心して「保育」を受けられなければ、親は働くことができない。もちろんそれは二人であろうがシングルだろうが、すべての「親」のこと‥。どんな職場であれ必ず「親」がいる。考えてみれば保育の問題は、働く人=この国に暮らすすべての人にとっての問題なのだ。いやいや‥日本、大丈夫だろうか?
この本はこどもが身近にいる、いないに関わらず、行政や政治家には課題図書にしてもらいたいし、なるべく多くの人(特に若者)が読ん -
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イギリス在住の保育士でライターの「フレディみかこ」氏が、2015年・日本滞在時の取材をもとに書いた最新著。友だちに教えてもらって読みました。
的確な日本の現状に対する分析、これからの日本を考える上でもとても示唆的な内容をもった本だと思います。
特に印象に残ったのは、「ミクロ(地べた)」を「マクロ(政治)」に持ち込むという視点。当事者の実態(誰かがきちんと代弁すること含めて)があり、具体的に改善するための政策(政治)が大事であることを改めて考えました。どう伝えられるか、その観点を大事にしたいと思いました。
保育に対するイギリスと日本考え方の違いなどもよくわかりました。一億総中流に関す -
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「2016年2月の東京を記録する」ために本書は書かれた。
自分のことを「地べたの保育士」で「無学な人間」とおっしゃる、在英のブレイディみかこさん。もとより何らかの「日本の問題点」を探り出し突破口を見つけるなんて、大それたことは想定していない、と。
けれど、この本にはその「大それたこと」に関するヒントがたくさん詰まっている気がしてならない。自分の身の回りのこと、ミクロ(地べた)とマクロ(政治)は直結している。繋がり、声をあげよう。動こう。「実際に自分の目で見たものだけを信用する」ジャック・ロンドンを紹介し、自分もそうありたいとの著者の決意を尊敬し、共感する。今の日本(と世界)を理解するための必読 -
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ネタバレ私たちの世界は、ここから始まる
貧困、身分、親ガチャなど。
社会問題についてあらためて考えるきっかけになる1冊。
これらの状況を脱却するには、周囲の支えも必要だ。
今、このようなことで困っている人を見ても、自分は無力だ。
何もできることは思いつかない。
最初は、行政に助けを求めるのが最善の策と思っていた。
しかし、本作を読んでいるとミアと弟が離れることは必ずしもいいことではないと知る。
そのため、対応が難しい事案だなと思った。
カネコフミコの自叙伝。
自身の境遇を重ねながら、ミアは読み進める。
ここに記された言葉が、ミアを支えたように、信じられる何かがある社会であってほしいと切に願 -
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昔から本屋で見かける度に、どんな話なのか知らないまま読んでみたいと考えていた本作。
イギリスに行った際、ワーホリ中の友人宅に本書があり、イギリスに住むなら読んでおいたほうがいいらしいと聞いて早速読んだ。
イギリスに住む日本人作家とイギリス人(?)配偶者とその息子の話で、母親である日本人作家の目線で語られるイギリスのリアルな生活は、旅行しただけではわからない英国社会の貧富の差や差別についてかかれていた。
私もこの母親のように、息子にフラットな目線で差別や貧富の差について話ができるようになりたいな。
息子くんも貧困家庭の友人への気遣いがとてもクールで良かった。 -
Posted by ブクログ
こんな風に文章のやり取りができたら素敵だなぁ,と素直に思った.
大好きな二人の手紙のやり取り.
・・・「鋼鉄爺さんvsパンク姐さん」笑
僕の中では谷川俊太郎さんは「鋼鉄爺さん」だし,ブレイディみかこさんは「パンク姐さん」なのだ.
谷川俊太郎という人は,本当に不思議だ.
とても優しく,含みを多分に持ち,いくらでも解釈できる余白を残した詩を書く.
なのにその奥には,社会を見通す鋭さと,人間への冷静な観察がある.
人間という生き物を,どこか冷徹に捉えている.
そして最後には必ず,「それでも生きろ」と言う.
ただ漂って生きていればいいわけじゃない.
しなやかに,鋼の魂で生きろ.
そんな檄を飛 -
Posted by ブクログ
ブレイディさんの本が好きで読むのが楽しみだった1冊。
自分メモ
・アイスランドのウィメンズストライキのことは知らなかったし、絵本の「I dare! Ican! I will!」が読みたくなった。
→追記。柚木麻子さんの「本がひらく」の連載2025年12月25日に載っていたのを読んでいたのにつながらなかった。たぶんクッキー13種類つくる話で横転して辛くなってしまったのだろう。
・印象に残ったのは、「自分の足もとを忘れるのではなく、誰かの足を引っ張るのでもなく、ともに地べたに足をつけてそこからつながり、前へ進む」という文末のことば。
バイアスなく、人と付き合えるようにならないとな。