ブレイディみかこのレビュー一覧
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なんかもう圧倒された。
ブレイディみかこさんがイギリスの底辺託児所の保育士であったのは知っていたが、「イギリスの底辺託児所」の保育士がこんなに大変だとは知らなかった。アンダークラスの10代の思春期や大人のことは映画などでなんとなく雰囲気はつかめていたつもりだ。でも、4歳までの子供がどんな感じなのかは想像もしたことがなかった。
著者も書かれているが、後半の底辺託児所の方が登場人物がめちゃくちゃであることは変わりないにしても、明るい。どんな人間でも生きていける、堂々と生きていけばいいと肯定されてる感じがする。
時が過ぎ、緊縮財政になってからの託児所の結末は悲しい。
ただ「おわりに」での著者は絶望し -
Posted by ブクログ
2021/03/20
イギリスのブライトンという街で暮らすブレイディみかこさんの視点から見たイギリス人の日常を描写したエッセイ集みたいな感じ。
前にもこの人の本を読んだことがあるのですが、学校で習うイギリスだけじゃない、さらに奥深いイギリスの人々の様子がよく分かる内容です。
一個一個のエッセイを集めた感じになっていて、それぞれの話にはイギリスで暮らす日本人から見たイギリスの人の人間味あふれる描写がありありと伝わってきます。
日本人とイギリスの人々を比較して、もちろん違うところも多々あるけど、結局同じ人間なんだなーだと思うこともあれば、やっぱり外国人は考え方のスケールが全然違う…と思わされるよう -
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イギリス在住ライターのブレイディみかこ、経済学者の松尾匡、社会学者の北田暁大の3名による鼎談本。
ブレイディさんのヨーロッパ政治経済の知識と、松尾さんの経済学をベースに、北田さんが整理している感じ。「アベノミクス憎し」で経済政策が混迷している左派に警鐘を鳴らしている。
第二次安部政権のアベノミクスのうち、金融緩和はデフレ経済では当然の政策で批判されるものではないのだが、左派はアベノミクスに反対せざるを得ないので賛成できないという奇妙な立場にあった。
続けて財政出動も、脱デフレを目指す雇用創出のための妥当な政策だった。
これらは小泉政権の新自由主義ではなく、むしろ逆に左派的な経済政策なのだが -
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先を読みたい
やっぱり外国でのことだから日本とは学校の選び方とか学校での習慣が違って読んでるだけでも戸惑うけど、そんな状況に置かれた中学生は何を考えるだろう、
この作者の息子さんは言葉を学びながら他に沢山の事を経験して考えて吸収していくのがすごいと思った。
私はこれをみて学んでる。 -
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我が子を敢えて問題のある学校に入学させ、問題と向き合う強さを育ませている。子供に寄り添い、子供が突き当たる人種やアイデンティティの問題を共に考え、乗り越えさせる様は、称賛に値すると思う。
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私はBLACKかな
多分昔からあることなんだよね。これを読むとまだまだ日本は教育の面では他国に比べると遅れをとってると感じた。同じく政治についても考えさせられる。
そして家族って物はと改めて考えさせられました凄く良いお話でした🥰 -
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英国に住む英国人と結婚した著者から見たブレグジットの背景を記した一冊。著者の夫も含め、身近な英国人の友人たちなどは労働者階級に属しており、ほとんどはEU離脱に投票したとのこと。
中でも良かったのは中盤にある6人ほどの友人たちへのインタビュー記録。どのような人たちがどのような思いを持って離脱に投票したのかが分かる。労働者階級にまつわる100年の歴史も簡単にまとめられていて勉強になった。
本にも書かれているように日本からニュースを見ていた時には排外主義的な思想が背景にあるのかと思っていた。そういう面もないわけではないとは思うが、これまで蔑ろにされてきた(特に白人の)労働者階級が起こした反乱だと -
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このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
さらに、一編ずつが短いのもポイント。
ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰 -
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UKの子どもたち
ラジオにブレイディさんがゲスト出演された時にも紹介されていた作品です。
お試し版で3章読めますが、どの章も本当に面白く、一気に読み終わってしまいました。
当然ながら続きが読みたくなります。
息子さんは真面目で冷静、お母さんの方が破天荒な様子が素敵です。
イギリスの教育事情も手に取るようにわかります。
日本政府ももっと頑張って欲しいですね。