貧困作品一覧

非表示の作品があります

  • カインの傲慢 刑事犬養隼人
    3.9
    臓器を抜き取られ傷口を雑に縫合された死体が、都内で相次いで発見された。司法解剖と捜査の結果、被害者はみな貧しい環境で育った少年で、最初に見つかった一人は中国からやってきたばかりだと判明する。彼らの身にいったい何が起こったのか。 臓器売買、貧困家庭、非行少年……。いくつもの社会問題が複雑に絡み合う事件に、孤高の敏腕刑事・犬養隼人と相棒の高千穂明日香が挑む。社会派×どんでん返しの人気警察医療ミステリシリーズ第5弾!
  • 新・日本の階級社会
    3.8
    新自由主義の台頭で日本社会に格差が定着した。非正規労働者層が誕生し、人口の三割が経済的理由から家庭を持つことができないという、膨大な貧困層を形成した。人々は格差の存在をはっきりと感じ、豊かな人々は豊かさを、貧しい人々は貧しさをそれぞれに自覚しながら日々を送る。豊かさの程度によって日本はすでに分断され、「新しい階級社会」が成立しているのだ。最新の調査データが物語る、現代日本の恐るべき現実!!
  • まんが衝撃の実話悲惨な人 絶望すぎる悪の被害者たち
    -
    まんが衝撃の実話悲惨な人 絶望すぎる悪の被害者たち 「あーっ!!! もうダメだ―――っ!!!」もはや一巻の終わり!! 巨額借金、拉致、暴力、自殺や他殺etc. 救いなきドン底の結末を大ボリューム収録! 【特集】死を選ぶ哀れな落伍者たち 高額賠償金、逮捕、自殺――裏切り者には死をっ!!!キャバ嬢No.1は抹殺の末路「ホスト」「黒服」「キャバ経営者」水商売“掟破り”の処刑方法/「俺が殺した!俺が殺した!! 俺が殺した!!!」死刑執行官が自殺!!! 処刑を行う拘置所刑務官が精神崩壊するまで/腹上死してしまった日本人駐在員 大陸式の過剰接待で心臓マヒ、脳溢血が続出 人格破壊の洗脳地獄 自己啓発セミナーで人生終わったオレ これが憧れの花形職業の現実 現役CAが語る航空会社「陰湿イジメ」の実態 〝健康〟なアナタはこうして病人になる 悪徳病院の陰険で醜悪な金儲け術 一斗缶バラバラ殺人に見る大阪N区域最貧困社会の現状 人気居酒屋チェーン「和民」女性従業員が飛び降り自殺 過酷すぎる労働現場の実態 ■リコンビジネス規制強化 女子高生風俗取り締まり! 宝くじ高額当選者破滅人生「1億当たってもまったく幸せじゃありません」 死刑囚の家族が自分で死刑 犯罪者の家族の不幸人生…ほか (こちらは電子配信用に再編集した商品です。表紙の記載と一部内容がことなる場合がございます。他のコアコミックスシリーズと収録作品が重複する場合があります。また、アンケート・プレゼント等の応募は受け付けておりません、あらかじめご了承ください。)
  • 飛んで火に入る夏のネコ
    完結
    4.6
    全1巻726円 (税込)
    物の怪たちが暮らす「幻世」には、美麗マスターと相棒の黒猫ギンが営むバーがある。ひょんなことからそのバーを訪れるようになったナツ(猫又)は、ゴシップ記者を生業にしていたが、貧困生活で住む所にも困っていた。そんなある日、人気絶頂の官能小説家のハイド(土蜘蛛)に出会う。謎に包まれたハイドの私生活をスクープしようと、家政夫として潜入したナツだが、ネタ探しをしているところを見つかり、お仕置きと称してマタタビや大人の玩具で無理やり身体を暴かれて――? その他、カタブツ妖狐×H大好きウワバミなど、あやかしLOVEが盛りだくさん♪
  • ブレッチェン~相対的貧困の中で~(分冊版)亡失 【Episode1】
    4.6
    父親はおらず、母親は病気で働けないために、生活保護を受けて暮らしていた楓花。ところがある日突然、母が亡くなってしまい生活保護が打ち切られる。大学進学の夢もあきらめなくてはならなくなった楓花は、急きょ働き口を探してパン屋で雇ってもらうことに。母親と進学の夢をなくし、失意のどん底にいた楓花だったが、親友の玲奈から思いもよらぬ言葉をぶつけられ……!? 現代社会のひずみに迫る社会派ストーリー!
  • 呑んべえ包丁人のお江戸人情逸品!
    -
    呑んべえの親父としっかり者の娘が営む、江戸で評判の居酒屋「ささ」。一品なんでも8文。安くて旨い肴で呑めるが売りの「ささ」には今日も色んなお客が訪れる。病を抱えた者、毒親、夫婦の危機、貧困、美醜、結婚詐欺…。そんなお客の悩みを、料理の腕は天下逸品の呑んべえ親父が絶品料理で癒やし解決する、ハートフルグルメ漫画!
  • 夜這い村~日本の淫欲因習~
    完結
    -
    村の女なら誰でも夜這いでセックスOK! 若い男の筆下ろしは女たちの役目! 性に乱れた淫靡な村の実態!(夜這い村~日本の淫欲因習~)/崩れる石垣を支えるため、人々は次々と生き埋めにされ続けた……。我が子と亡き夫の遺志を守るため、女は涙の決断をする!(人柱 お静)/若い恋人たちが発見したのは、大乱交の現場!? お嬢様の婚約者の恐るべき正体!(お江戸残酷婚活記)/介護、貧困、病気の我が子……地獄の婚家から娘と共に逃げた妻は、観音様の導きにより一歩を踏み出す。その行先も知らずに……。(わらしべ長者)/狂気の因習を描く話題作、全4作品収録!
  • 実録衝撃事件暴発人間スペシャル
    -
    実録衝撃事件暴発人間スペシャル 世間に復讐!暴走する社会的弱者たちの壮絶不条理ルポ漫画を大ボリューム収録! 【新幹線焼身放火】貧困は国のせい 下流老人道連れ自殺テロ 【相模原女性死体遺棄】誘い文句は「テレビ局内定と有名大学在籍」虚言癖女子アナヒモ息子愚劣すぎるペテン半生 【心斎橋通り魔殺人】また!死刑希望の身勝手凶行~人生を諦めた薬物中毒者の幻聴~ 【平成版男・阿部定】妻をめぐるトラブルで局部切断 恐怖の究極復讐劇 【尼崎連続変死事件】女郎蜘蛛の黒い履歴書 角田美代子 【千葉県柏市連続殺傷犯】「尾崎豊熱唱」「刺青全開」「放送禁止用語連発」公判での非道、暴虐の数々 【リンゼイさん殺害事件】サバイバル 市橋達也~逃亡960日の真実~ 【光市母子殺人事件】反省なき犯人、妄言の弁護士団… 【大阪府豊中市妊婦殺害事件】恐ろしき隣人「倒錯的被害妄想」 【愛知県日進市強盗殺人事件】「ホモ」と呼ばれた男子学生容疑者 【和歌山県紀の川市男児刺殺事件】ニートを狂わせた厳格な家庭環境 【アクリフーズ農薬混入犯】巨額賠償を自伝出版で返済画策 ほか (こちらは電子配信用に再編集した商品です。表紙の記載と一部内容がことなる場合がございます。他のコアコミックスシリーズと収録作品が重複する場合があります。また、アンケート・プレゼント等の応募は受け付けておりません、あらかじめご了承ください。)
  • ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
    4.1
    「これは読んだほうがいいです。いや、読まないとこの先の人生やばいと感じます」「今まで日本で起きつつある固有の問題と思っていたことが、グローバルレベルで起きていることに驚いています」「もし自分に子どもがいたら絶対に読ませたい本です」(読者の声より) テクノロジーの進化に伴い、ゆとりある生活を送れるかと思いきや、時間に追われ、家族や友人と過ごすこともままならない孤独な日々。こんな働き方がさらにエスカレートするのでは?未来に対する漠然した不安の正体が、2025年の「悪夢」と「希望」のストーリーによって解き明かされる。新聞、ビジネス誌の書評への連続掲載、『ワーク・シフト』を題材にした読書会が日本各地やネット上で開催されるという現象も発生。あなたもぜひ家族、仲間と一緒にシフト体験を! 【内容】 ≪下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する≫ ロンドン・ビジネススクールを中心とした「働き方コンソーシアム」による、世界規模の研究が生々しく描き出す2025年に働く人の日常。「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。「食えるだけの仕事」から意味を感じる仕事へ、忙しいだけの仕事から価値ある経験としての仕事へ、勝つための仕事からともに生きるための仕事へ。覚悟を持って選べば、未来は変えられる。 著者のリンダ・グラットンは、ロンドン・ビジネススクール教授。経営組織論の世界的権威で、英タイムズ紙の選ぶ「世界のトップビジネス思想家15人」のひとり。フィナンシャルタイムズでは「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と賞され、英エコノミスト誌の「仕事の未来を予測する識者トップ200人」に選ばれている。組織におけるイノベーションを促進するスポッツムーブメントの創始者。『HotSpots』『Glow』など7冊の著作は、計20ヶ国語以上に翻訳されている。人事、組織活性化のエキスパートとしてグローバル企業に対してアドバイスを行う。現在、シンガポール政府のヒューマンキャピタルアドバイザリーボードメンバー。TEDスピーカー。二人の息子の母親。

    試し読み

    フォロー
  • 日本の貧困女子
    3.8
    「日本はもはや後進国である」 最底辺に生きる女性たちの現状とは 25歳。茨城県某市。母親から依存され、金銭的要求がとまらずに 42歳。埼玉県北部。「私、子どもを虐待しているかもしれません」 29歳、看護師。栃木県。中学2年生のときに、父親と 17歳。群馬県太田市。親権を切られ知人の中年男性と暮らす 20歳。島根県から上京。1日18時間労働させられて精神疾患に 32歳。沖縄。末期がんになっても、風俗を続ける理由は、家族に迷惑をかけたくないから 働く単身女性の3人に1人が貧困状態といわれる。そこから家族、地域、制度の三つの縁をなくした女性たちが最貧困女子に落ちていく。都心に比べ地方の女性たちはその三つの縁が保たれていることから、そんな境遇に陥ることは比較的少ないといわれているが、それは果たして本当か。地方消滅が叫ばれ、都会以上に貧困化が進む地方において、彼女たちが孤立に陥ったときどんな現実が待っているのか。
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか
    3.6
    格差拡大と貧困の深刻化が大きな問題となっている日本。だが、巨額の財政赤字に加え、増税にも年金・医療・介護費の削減にも反対論は根強く、社会保障の拡充は難しい。そもそもお金がない人を助けるには、お金を配ればよいのではないか――この単純明快な発想から生まれたのが、すべての人に基礎的な所得を給付するベーシック・インカムである。国民の生活の安心を守るために何ができるのか、国家の役割を問い直す。
  • 給食の歴史
    4.4
    小中学校で毎日のように口にしてきた給食。楽しかったという人も、苦痛の時間だったという人もいるはず。子どもの味覚に対する権力行使の側面と、未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面。給食は、明暗二面が交錯する「舞台」である。貧困、災害、運動、教育、世界という五つの視角から知られざる歴史に迫り、今後の可能性を探る。

    試し読み

    フォロー
  • 【単話版】餓死転生 ~奴隷少年は魔物を喰らって覚醒す!~ 第1話
    無料あり
    5.0
    原作『世知辛異世界転生記』待望のコミカライズ! 死にかけ奴隷の主人公が、異世界でサバイバル! ? 貧困からの空腹…魔物の肉で飢えを凌げ!! 新感覚魔物バトルファンタジー! 待望のコミックス!! 【あらすじ】 とある青年が、少年レウルスとして転生したのは、勇者として魔王を倒す……ではなく、奴隷として働かされ、ただ死を待つだけの絶望的な世界だった。15歳になったレウルスは、鉱山に連行される途中、キマイラによる襲撃に遭い、その混乱に乗じて逃亡に成功する。しかし、極度の空腹から餓死寸前のところを、心優しい食堂の少女コロナによって食事を恵まれ助けられる。何とか、生き伸びたレウルスは冒険者となり、ようやく人々の優しさに触れられ、生きる場所を手に入れていくが、それもつかの間――キマイラの影が再び忍び寄っていた……。 命を助けてくれた仲間への恩義に報いるため、レウルスはかつての敵に立ち上がる!
  • ラッシュナイト1話【タテヨミ】
    無料あり
    -
    貧困街に暮らすエリカは、歌手を目指す妹・サラを支えるために昼はドラッグの運び屋、夜はショーパブ「Vino」のシンガーとして働き生計を立てていた。妹が人生のすべてだったエリカだが、エリカのファンだという謎の青年・ユイとの出会いがきっかけで、「歌手になりたい」という自分の人生と向き合い始める。そんな矢先、彼女のもとにやってきたのは、心身ともにボロボロになったサラだった。突然の訪問者によって、エリカは音楽業界の大きな闇に巻き込まれてゆくーー。 愛とは、そして才能とは何か。音楽業界を舞台に繰り広げられる哀しき復讐の物語が幕を開ける!

    試し読み

    フォロー
  • 中国・人喰い市場
    完結
    -
    金を得るためならば、身内の命さえも売り飛ばす! 非人道の下衆たちが繰り広げる、欲望と混沌がうず巻く中国の壮絶な現実!! 「命のかわりに」 玉の輿にのった、美しき生娘に襲いかかる姑の壮絶仕打ち! さらには貧困に陥り我が子に手をかけて……!? 「妻たちの巣窟」 金のため母に売られた娘が、曲者だらけの曲者だらけの嫁ぎ先で味わう生き地獄!! 「悪魔の粉」 アヘンの横行により家族を失った娘が引き起こす、憎しみと狂気の惨劇!! 「春光の中で~シバジ~」 農村で暮らす貧しき一家族に“シバジ(貸し腹)”の話が持ち上がる。家族の苦しみをみかねた母はその身を捧げ……!?
  • 最貧困女子
    4.0
    働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!
  • 風俗嬢の見えない孤立
    4.0
    「訪れる『40歳』の壁」「断たれるセカンドキャリア」「過熱する『貧困』報道の弊害」「誰にも知られたくないがゆえの『孤立』」「性風俗産業はセーフティネットか?」「なんともいえない『生きづらさ』」……etc. のべ5000人以上の風俗嬢と関わり聞こえてきた生の声と、見聞きした事実・収集したデータから、風俗業界の「現在」と風俗嬢の本当の悩み事を知り、「夜の世界」の課題とつながる、日本社会の課題を考える。
  • 生ポのポエムさん
    完結
    -
    この物語は人生の再起を賭けて自らの体験を原稿用紙に叩きつけた一人の漫画家の魂の記録である。 受給者数213万人(2017年8月厚生労働省発表)の生活保護制度。 通称「生ポ」といわれるこの制度の受給申請から受取りまで、貧困の切実な現場と併せて、受給者自らの視点で描いた生ポドキュメント漫画である。 そこは負のオーラをまとった社会の底辺の吹き溜まりに思えた。 連載雑誌の休刊、リニューアルでリストラ…気がつけば通帳の預金残高は危険信号。 追い討ちをかけたのは糖尿病の悪化による失明危機だった! 絶対絶命の窮地の中、漫画家は最後の手段として生活保護受給申請を決断する。 しかし、意を決して足を運んだ福祉事務所は沈んだ空気に包まれていて…。 本作を描き上げた約1ヵ月後の2018年2月、著者は死去。 晩年の悲痛な思いが綴られた創作ノートを特別併録。
  • 死方大辞典
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 死方大辞典 1首吊り 2転落死 3衰弱死 4毒死 5虫刺されで死亡 6窒息死 7溺れ死ぬ 8空腹死栄養失調死 9手の切断など失血死 10車に轢かれて死ぬ追突死 11ガス中毒死 12感電死 13老衰死 14自然死 15自殺 16過労死(大川内優の未来の死に方) 17ショック死 18焼死 19切断死 20時限死(時を超え死亡) 21超音波死 22音死 23痛死 24刺死 25戦死 26原爆死 27爆発死 28消死 29災害死 30分裂死 31誕生死(何かが産まれ死ぬ) 32カレンダー予定自動死(予定に組まれ死) 33殺害死 34汚物死 35病死 36圧迫死 37字死(字で死ぬ) 38埋死 39ナンバー死(数字で死ぬ) 40解剖死 41実験台死 42動物に襲われて殺される 43夢死 44安楽死 45宇宙死 46プログラミング死 47神決死 48エアー空死 49エッチ死(女性に殺される) 50絞首死 51刑死(死刑) 52暗殺 53塵死 54平和死 55決めつけ死 56痒死 57虫死 58食中毒死 59貧困死 60贅沢死 61閉込死 62緊張死 63銃殺死 64武器を使われ死 65障害死 66仕事死 67娯楽死 68遊具死 69隕石が当たって死
  • ろくぶんのいち ~ぼくたちの格差~プチキス(1)
    4.3
    1~9巻143円 (税込)
    慢性的な現代の貧困と闘う子供たちの青春群像物語! 中学三年生の百田は、サッカー部のライバル・鳥谷が突然、部活に来なくなり不登校にもなったことにいら立っていた。クラスメートの黒木さんと一緒の下校時に百田はリサイクル置き場のある家の前でたたずむ鳥谷を発見する。鳥谷はリサイクルに出したスパイクを取り戻そうとしていた。そんな時、家の中から謎の女性が現われて…。
  • 悲痛こども園【分冊版】 1話
    完結
    3.0
    「ぎゃあああ!」…ある児童養護施設の一室から連日漏れ聞こえてくる子供たちの叫び声。だが近隣住民は誰もそれに気づかない。いつもニコニコして人徳者と思われている園長は子供たちに激しい折檻を加え、恐怖で支配していたのだ! ネグレクトや貧困、悲しい事情で施設にやって来た園児を守りたいと葛藤する保母の真理だったが、90年代実際にあった戦慄の事件から着想し、子供たちの恐怖と奮起を描く、社会問題サスペンス!
  • 宇宙商人 第1話【タテヨミ】
    無料あり
    -
    1~41巻0~66円 (税込)
    宇宙中の商人が集まり、ありとあらゆる品物が取引される場所、”宇宙商業協会”! 宇宙一の優れた能力を持つ宇宙商人、”アーモンド”の取り扱う商品はなんと…ウ○コ!? 貧困問題、資源不足、不法取引…ウ○コで宇宙が抱える様々な問題を解決していく。 1日も休まず働く彼は、滅亡した故郷の惑星復興の夢を叶えられるのか──!?

    試し読み

    フォロー
  • 女の闇ファイル vol.5 ママ友カースト貧困の復讐下剋上 ~マウント女をSNSで潰す方法~ 1
    無料あり
    -
    全4巻0~55円 (税込)
    「あんなに華麗な人生だったのに…惨めねぇ…でも、あんたへの復讐はまだまだこれからよ!」女の闇ファイル新章スタート! 「私は勝ち組なのよ…私が一番なのよ…」近所のママの頂点だった早乙女未優はみすぼらしい姿でブツブツ言いながら歩いている。近所のママ友からは嘲笑され、数ヵ月前の美しかった姿はもうない。「もっともっと、惨めに堕ちるといいわ、あんたが人にしてきた痛みを知るといい!」貧乏だが心穏やかに、つつましく暮らしていたシングルマザー佐々木和美を復讐の鬼に豹変させた出来事とは──…!?人気のママインフルエンサーが、底辺ママに地獄へと突き落とされるドロドロ復讐ストーリー!!
  • 強欲の報い~自業自得な女~ (1)
    無料あり
    3.0
    人は皆平等である、なんてことはこのご時世あるはずもなく。どうして私ばっかり苦悩を強いられるの…? 神様に愛されなかったからなのか、貧困に苦しみもがきながら生きる毎日。 お金がすべてじゃない…とキレイごとを説教されても、結局はお金って必要じゃない? 手に職を付ければきっと…だから今は派遣にバイトに、節約に…カラダだって…『堕ちていく…』 義理の姉が怪しげマルチに手を出し…気付けば私の人生奈落の底にー!?…『義姉という地雷』 多額の返済を抱え陰鬱とした日々を打破するためパパ活を始めるも待っていたのは…『わたしパパ活やめます』 思い知らされる不平等な環境に抗うも襲い掛かる理不尽な悲劇の連続。 けれど、ギリギリ崖っぷちで予想もしなかった大逆転劇が待っていて!? ※本作には「女たちのドラマ」掲載作品が収録されています。重複購入にご注意ください。
  • ヴェルデタウン1巻
    -
    1~2巻220~495円 (税込)
    近未来 医療SF漫画 第1巻! 動植物の絶滅した25世紀―。人間は栄養剤で生きるようになっていた。 医療は未熟なままで 画期的な薬も開発されないため人々は病気に怯えていた。 病気はアニマという人種が原因とされていて、人はアニマを恐れていた。 1話 ヴェルデタウンに住む少年『みこと』は高層マンションから外を眺めていた。 一度も外に出たことのないみことは外に出たいと憧れていた。 出させてもらえないのは秘密があるみたい。 じいちゃんに黙ってこっそり外出した時にアニマハンターと遭遇してしまい…? 2話 アニマハンターに遭遇したみことのピンチに駆けつけた大統領。 二人は無事でいられるのか? 3話 学校に行けることになったみこと。しかしアニマで大統領の孫というアンバランスさに クラスメイトも困惑。仲良く話しかけてくれた彩という女の子には思惑があるみたいで? 4話 彩に捕まってしまったみこと。貧困層の人々はアニマのみことを処分しようと… 5話 捕獲研究所でジェイドが診た患者が助からない?! ジェイドが話したヴェルデタウンの医療事情とは… ダークな世界観が魅力の、病気と闘う医者の物語!
  • アンダーズ〈里奈の物語〉 1 無料試し読み版
    無料あり
    4.0
    ※こちらは「無料試し読み版」です。続きは6月24日発売の製品版をご購入の上、お楽しみください。 『最貧困女子』『ギャングース(漫画原作)』などの著者、鈴木大介の未成年援デリ部隊のリーダー・里奈の生き様を書いた初小説『里奈の物語』を、『シマシマ』『サイレーン』『レンアイ漫画家』などを描いた山崎紗也夏がコミカライズ。 ファミレスを拠点に売春をする援デリ軍団。 客とのトラブルは日常茶飯事。時にヤクザと揉め、時に裏家業人と渡り合い、自分達の居場所を精一杯確保する少女達。 リーダーの里奈はこんな場所だが少しでも良い環境にと奔走するが、それは彼女達が嫌う「組織」を作ることになっていく?? 強くなければ生きていけない世界で生きる少女達の物語。
  • 本心 分冊版 プロローグ/第一章 <母>を作った事情
    無料あり
    -
    1~3巻0円 (税込)
    【『本心』分冊版 プロローグ/第一章 <母>を作った事情(全14巻)】 愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか? 『マチネの終わりに』『ある男』に続く、平野啓一郎 感動の最新長篇! 「常に冷静に全てを観察している賢い主人公の感情が、優しくそして大きく揺れるたび、涙せずにはいられない。」── 吉本ばなな 「心配だっただけでなく、母は本当は、僕を恥じていたのではなかったか?」 ロスジェネ世代に生まれ、シングルマザーとして生きてきた母が、生涯隠し続けた事実とは── 急逝した母を、AI/VR技術で再生させた青年が経験する魂の遍歴。 ◆ 四半世紀後の日本を舞台に、愛と幸福の真実を問いかける、分人主義の最先端。 ◆ ミステリー的な手法を使いながらも、「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点。 ◆ 読書の醍醐味を味合わせてくれる本格小説! 【あらすじ】 舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。 母の友人だった女性、かつて交際関係のあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。 さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知る── 。
  • 半暮刻 【無料お試し版】
    無料あり
    5.0
    ●あらすじ 児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。ここは言葉巧みに女性を騙し惚れさせ、金を使わせて借金まみれにしたのち、風俗に落とすことが目的の半グレが経営する店だった。〈マニュアル〉に沿って女たちを騙していく翔太に有名私大に通いながら〈学び〉のためにカタラで働く海斗が声をかける。「俺たち一緒にやらないか……」。二人の若者を通した日本社会の歪み、そして「本当の悪とは」を描く社会派小説。  ●担当者より 本作の主人公は二人の青年です。一方は施設育ちで貧困の連鎖の中にいます。いくら努力しても、彼の出自、彼の過去が彼自身を縛りつけていきます。もう一人は何不自由なく育ち、それでも上を目指して日々〈学び〉を怠らないよう努力をしています。努力をしている、という点は二人とも共通ですが、この二人を「日本社会」という入れ物に入れたとき、理不尽な現実が襲い掛かってきます。同じ半グレのもとで出会った二人がどんな人生を歩んでいくのか――著者である月村了衛さんが脱稿後「格別の手ごたえがあります」とおっしゃった力作、ぜひご一読ください。  この【無料お試し版】では、「第一部 翔太の罪」の第9節まで読むことが出来ます。月村了衛渾身の物語世界に没入したが最後、傑作の予感に包まれながら一気読み必至です! 是非お試し下さい。

    試し読み

    フォロー
  • ボタンひとつの誘惑【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    大物実業家ロレンゾのオフィス整理の仕事をひきうけたソフィ。彼は貧困層からのしあがった自由奔放な男性で、困ったことに半裸で彼女の前を歩きまわる。クールでお堅いソフィに肉体美を見せつけて、どぎまぎするのを楽しんでいるに違いない。学生時代も有名なプレイボーイで、とても彼女の手に負える男性ではなかった。シャツを着るようバスケで賭けを挑むが、彼は耳元で甘くささやく。「僕が勝ったら君の唇をこじあけて舌をからませて…この場で君を押し倒す」

    試し読み

    フォロー
  • ブレッチェン~相対的貧困の中で~ 1
    4.3
    生活保護を受けながら母親とふたりで暮らしていた楓花は、コンビニでアルバイトをしながら大学進学のための学費を貯金していた。ところが、高校卒業の直前に母親が他界したことで生活保護を打ち切られ進学を諦めることに。わずか18歳で住むところまで追われそうなほどの貧困にあえぎながらも、必死に生きる少女の生き様を描いた話題作、第1集!
  • 美しき義賊【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    17世紀半ばイギリスの街道に辻強盗が出没し、王の頭を悩ませていた。片田舎で暮らすセーラは、王の無茶な徴税のせいで貧困にあえぐ村に心を砕き助けていた。私が罪を犯すのにも限界があるわ。そう、辻強盗はセーラだったのだ!! ある日、崖で落ちそうなところを端麗な男性に助けられる。叔父の知りあいの彼は、なんと国王の側近ラトリッジ卿だった。彼は、辻強盗を探しに来たのかもしれないと疑った彼女は距離を置くも「宮廷の礼儀を教えよう」と突然キスをされて!?

    試し読み

    フォロー
  • 十年目のプロポーズ【分冊】 1巻
    無料あり
    1.0
    「君は…結婚しているのか?」突然かかってきたマーシュからの電話に、トリーは言葉を失くした。すべてをかけて愛したマーシュに捨てられたのは10年前。その後、彼に出した手紙はすべて封も開けずに戻ってきた。完全に拒否したくせに今さら何? しかも、再会してみれば親の虐待と貧困に喘いでいたはずの彼は、洗練され成功した会社経営者となっていた。トリーがたったひとりで彼の娘を産み、必死に育ててきた苦労も知らず。混乱した彼女は思わず逃げ出してしまい?

    試し読み

    フォロー
  • ああ玉杯に花うけて
    -
    1巻110円 (税込)
    幼い時に父を亡くし、豆腐屋を営む叔父を手伝って暮らす主人公の青木千三。千三と首席を競い合い、浦和中学へ進んだ柳光一との友情を軸にお話は進みます。貧困、いじめにくじけそうになりながらも、たくましく乗り越えていく。志を高く持つ少年たちにすがすがしさを感じる。昭和初期の作品ながら、時代をこえて訴えかけてくる少年文学の傑作。
  • i

    4.2
    アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。 内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。 なのに、自分は恵まれた生活を送っている。 そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。 けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開ける―― たとえ理解できなくても、愛することはできる。 世界を変えられないとしても、想うことはできる。 西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。
  • アイトアイ 1
    完結
    2.0
    貧困シングルマザーとタワマン専業主婦。 2人には、他人に言えない秘密の黒歴史があった。 大学時代、同じ男の子供を妊娠し、ひとりは身を引き、大学を去る。 そして15年ぶりの再会。もうひとりは、まったく違う男と結婚していた…。 忘れ去った過去の過ちが…主婦の平穏な日常を壊してゆく。 女と女の激情渦巻く、衝撃のエロティック・サスペンス!!
  • アイヌ民族、半生を語る【HOPPAライブラリー】
    -
    著者は、新聞社の現役記者。1997年に成立したアイヌ文化振興法とその周辺を取材しているとき、あるアイヌの男性に言われた「大勢のアイヌの生活は苦しいままだ。この問題を記事にしてほしい」の言葉を忘れることができず、時あたかも日本の経済格差や派遣、フリーターなど貧困問題が社会問題化していることと相まって、アイヌ民族の貧困をテーマに北大大学院で勉強することになった。本書はそのときの修士論文をもとに加筆、修正を加えた一冊。 アイヌ民族を対象にした研究書は数多くあるが、アイヌ民族自身にその半生を語らせたものはほとんどない。また、特定の有名人ではなく、現在を生きるアイヌ民族を複数人にわたって生い立ちから取材している。 多くの人たちにアイヌ民族の実態を知ってもらい、次の世代が民族の枠を超えて共存できる社会を迎えることができることを願ってのメッセージだ。

    試し読み

    フォロー
  • あいまい生活
    3.6
    1巻1,408円 (税込)
    明大前駅から徒歩18分の「ティラミスハウス」。その名にまったく似合わない古い木造長屋のシェアハウスの住人たちは、それぞれ事情を抱えていた。貧困、DV、生活保護、外国人実習制度――。運命に翻弄されながらも、ひっそりと息を詰め生きていく女性たち。持たざる者たちの本音と生きづらい現状が見えてくる問題作。
  • 愛もお金も手に入る チェンジの法則 人はいますぐ自分を変えられる
    4.0
    あなたは自分の人生に満足していますか?人はいつからでも、何度でも変わることができます。 ■貧困とコンプレックスと否定ばかりの青年時代 ・裕福だった幼少期、父親の会社が倒産し貧乏のどん底を味わう。・医学部へ行きたいと言うと、両親は「お前には無理だ」と大反対。・3浪して医学部へ入り、美容外科として独立すると言うと「ライバルが多すぎて無理だ」と友人たちは大反対した。開業資金は100万円しかなかった。・若い頃はまったくモテず、若くして髪が薄くなり、コンプレックスだらけだった。・大学院へ進むとき、音大へ入るとき、周りは大反対ばかりだった。 常人のフレームワークに捕らわれていると、変われない理由しか考えない ↓ ならば自分が「初めてやった人」になればいい・ならばライバルがいないところで開業すればいい・ならばコンプレックスを強みに変えればいい・優れた医者が優れた経営者であってなぜ悪いのか ■15年後の現在、喜びと満足と感謝のある人生 ・全国で60院以上を手がけ、年商は200億円以上。・博士号を取得した大学の医学部で非常勤講師を務める。・46歳で音楽大学へ入学し、6億円のストラディヴァリウスの保有者に。世界に25台しかないピアノ、ベーセンドルファーのクリムトモデルを所持し、公益の音楽財団を設立。・移動時間短縮のため、自家用ヘリで移動。・オフの日は趣味のウェイクサーフィンを楽しむため、いい風を求めて沖縄やハワイへ。・タイにウェイクサーフィンの広大な施設を、さらにハワイにヴィラを複数棟所有。・愛する趣味と素晴らしい楽器が、かけがえのない人脈をつないでくれる。
  • アイルランド現代史 独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へ
    4.7
    多彩なビールやウィスキー、作家ジェイムズ・ジョイスの祖国、ラグビー強豪国としても知られるアイルランド。約七五〇年のイングランド/英国支配の後、一九二二年に独立を勝ち取った。貧困や人口流出、北アイルランド紛争などの困難に直面するも、一九九〇年代半ばからの高度経済成長を経て一人当たりGDP世界二位の富裕国へ、同性婚も容認するリベラルな国へと変身する。独立後を中心に、苦心と奮闘の歴史を辿る。
  • 愛を描いたひと イ・ジュンソプと山本方子の百年
    4.0
    第27回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 イ・ジュンソプは韓国の国民的画家である。 朝鮮半島の平原(現在は北朝鮮)に生まれ、日本統治時代に東京で絵を学び、朝鮮戦争により釜山へ避難。1956年にソウルで没した。 その人生は映画や演劇の題材とされ、美術の教科書にも掲載されている。 しかし、日本で名を知るものは少ない。 その妻・山本方子は日本人である。方子は、貧困と混乱の極みにあった朝鮮半島に夫を残し、幼な子とともに日本に帰国した。 夫への愛を胸の奥にしまい、ひたすら子供のために暮らしを支えた。 筆者は、韓国での現地取材に加え、方子へのロングインタビュー、夫婦が交わした数々の手紙から、運命に引き裂かれた夫婦の実像を描く。 カラー口絵に26点の絵・手紙を収録、未公開書簡も多数掲載。 第27回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 この作品を通じて彼という画家の存在を多くの人たちに知ってほしいと純粋に願う――辻村深月(作家) 太く短く生きた情熱的な画家と、日々を懸命に生きた寡黙な妻。その非対称性が胸に迫り、日韓の微妙な関係性まで映し出しているように思えた――星野博美(ノンフィクション作家) 朝鮮戦争時に、家族に怒濤の勢いで押し寄せてくる歴史の荒波が、あたかもそこにいるかのような臨場感で迫ってくる――白石和彌(映画監督) ※いずれも選評より。 ※この作品はカラーが含まれます。
  • 愛を綴る
    4.0
    孤独と貧困に負けることなく、けなげに生きてきた少女フェイス。17歳になり侯爵家のメイドとして働き始めるが、森で迷い途方に暮れていたところを不思議な青年ルークに助けられる。字を読むことも書くこともできなかったフェイスは、ルークに文字の手ほどきを受けながら、知らず知らずに愛に目覚めていく……身分違いゆえ禁じられた、ひたむきな純愛の行方は…!?
  • 青い蜃気楼 小説エンロン
    -
    1巻792円 (税込)
    米国のエネルギー企業、エンロンの破綻劇と同社が駆使した粉飾会計の手法を白日の下に晒す実録小説! 2001年12月、米エネルギー企業大手エンロンが破綻した。一介の地方ガス会社は、いかにして世界にエネルギー革命をもたらし、なぜ突如破綻したのか?同社と米国政府、ウォール街、会計事務所との癒着は、いかなるものだったのか?エンロンが駆使した金融工学と会計操作のからくりに徹底的にメスを入れ、貧困家庭から這い上がろうとして戦い、破滅した幹部たちの人間ドラマに光を当てる画期的な実録経済小説。 【目次】 プロローグ、第1章 サッチャリズム、第2章 カウボーイ対インディアン、第3章 ガス銀行、第4章 オフバランスの魔術師、第5章 電力革命、第6章 青いダイヤ、第7章 エンロンオンライン誕生、第8章 LJM2号、第9章 黒船上陸、第10章 青森進出、第11章 ケツの穴野郎、第12章 内部告発、第13章 カラ売り屋の逆襲、第14章 救済合併、第15章 破綻、エピローグ 【著者】 黒木亮 1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『メイク・バンカブル!』『地球行商人』など。早稲田大学時代は箱根駅伝に2度出場し、『冬の喝采』で自身の競技生活を描いた。1988年から英国ロンドン在住。
  • 紅い霧の中から 1巻
    完結
    4.0
    【その少年は恐れない傷つけることも傷つけられることも―――】 19世紀末の英国。混沌と秩序、富と貧困が攪拌した世の中に生まれた少年・ルワンダが起こす数多の事件。深い孤独の闇から彼が導かれる、運命の行き先に待つものとは!? SNSで大好評を博した読み切り版を、大幅な加筆・修正を加えて連載作品とした、俊英・野原もさえが描くノワールコミックの新境地! (C)2020 Mosae Nohara
  • 足掻く 1
    完結
    3.7
    全16巻132~264円 (税込)
    見えない貧困。見たくない心の中。前作『堕ちる』でエリート家族の奥深い暗闇に踏みいって大反響を巻き起こした菊池直恵氏の最新衝撃作!今回は、今まさにはびこりつつある見えない隠れ貧困。一見貧困とは思えない外見なのに実情は火の車。そんな若者の奥底でどんなどす黒い心が動いているのか…家計が危機に瀕した家庭からけなげにバイトで学費を捻出して夢を目指す女子学生。その生活はまもなく破綻しようとしていた。目の前に現れた同じ境遇の苦学生と恋仲になるが…その先に待っていたものは?
  • アザだらけの5歳児 花の冠
    完結
    4.3
    その女の子は5歳だと言うが、2~3歳にしか見えぬほど小さかった――。理由はたぶん、体中にある「虐待」の傷痕のせい…! 納屋に不法侵入した正体不明の母子を捕まえると、母親は高熱で死にかけ、娘の体には無数のアザが…! ひどくおびえている母子と徐々に心を通わせていく田舎の青年・ハルオだったが、二人が隠していた秘密と、親子をつけ狙う人物の存在が、幸せな日常をボロボロに壊していく――。悲惨な貧困層の現実を描きつつ、巧みなストーリー展開で魅せる傑作ミステリー!
  • 愛修羅 ザ レジェンド1
    完結
    -
    飢えと貧困のために、毎年10万人が死んでいくパンドラ国。聖者と崇められるザイーラは、太陽黒点に不吉の徴を見、強大な権力を持つ暴君・パパドロ国王に『アシュラ伝説』が甦ったことを告げた。王の6番目の姫が産んだ子供によって殺されると…。そのパパドロ王の6女・サラは、男性ストリッパーをしている修次と、日本で平和な家庭を築いていた。天涯孤独の身で、サラによって初めて愛する妻と子供、守るべき家族を得た修次。そこへ、国王からの刺客が差し向けられる。サラとの子供・愛を連れ去られた修次は、怪物のような刺客たちと戦い続けた。愛を救う力を得る為に、一度は修業を投げ出した般若兵法の奥義を窮めようと、老師・涅室を探しだす…。
  • アジアに共に歩む人がいる ヒ素汚染にいどむ
    -
    1970年代はじめ,宮崎県土呂久の慢性ヒ素中毒症の責任追及と患者救済運動のために新聞記者をやめた著者は,ヒ素汚染に苦しむアジア各地からの要請に応えて海を渡る.そして,タイ,インド,バングラデシュ等でのNGO活動は,研究者,技術者をまきこみ,現地の人びとと手を携えて,貧困と環境問題に取り組んでいく.

    試し読み

    フォロー
  • 明日こそ鳥は羽ばたく
    -
    1巻770円 (税込)
    失踪した男が作った〈鳥〉の旋律は、インドの民衆に受け入れられ、弾き継がれていた  六つの指穴を持つ縦笛による八小節の音のくりかえし、あの突き刺すような断続音ではじまるメロディー。あれは、ほんとうに〈鳥〉のテーマだろうか。かつてのバンド仲間ジョーの行方を追って、鷹取は日本を飛び立った。苛酷な地インドで彼が見たものは、貧困やカーストにもめげずに逞しく生きている少年たちの姿だった…。  ジャズやインド音楽といった要素を取り込み、失踪ミステリとしてもハードボイルド小説としても高く評価された紀行小説・ジャズ小説の傑作。第2回角川小説賞受賞作品。 ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中
    -
    1巻770円 (税込)
    2004年10月12日、埼玉県皆野町の山中で男女7人がレンタカーの中で死亡しているのが発見された。死因は練炭による一酸化炭素中毒だった。北は青森から南は佐賀まで、全国各地から集まった7人の接点は、インターネット。いわゆる「ネット心中」である。連鎖的に、いわば流行のように広がった自殺の手段だった。「過去最高の人数」の自殺者を出したこの事件は、世間の注目を浴び、この集団自殺の呼びかけ人「マリア」から計画を知らされていた著者に、マスコミは殺到した……。  マリアはなぜ死を選んだのか? 事件が浮き彫りにする若者たちの「生きづらさ」とは? 実行にふみきれず、死を免れた参加者への取材も収録。自殺が跡を絶たない現代に、改めて命の価値を問うノンフィクション。 ●渋井哲也(しぶい・てつや) フリーライター。ノンフィクション作家。中央⼤学⾮常勤講師。 栃⽊県⽣まれ。東洋⼤学法学部卒。東洋⼤学⼤学院⽂学研究科教育学専攻博⼠前期課程修了。教育学修⼠。家出、援助交際、摂⾷障害の取材の過程で「⽣きづらさ」という⾔葉を聞いて以来、子ども・若者の⽣きづらさ、⾃殺、⾃傷⾏為、依存症などに関⼼を持つ。そのほか、いじめや不適切指導による自殺(指導死)などの教育問題、ネット・コミュニケーション、ネット犯罪、ネット自殺、東⽇本⼤震災やそれに伴う原発事故・避難⽣活の取材を重ねる。週刊女性の取材班として「グッドプレス賞」(依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク主催、雑誌部門、2020年度)受賞、『ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか』(河出新書)で「貧困ジャーナリズム賞」(反貧困ネットワーク主催、2022)を受賞。
  • 明日なき身
    4.5
    離婚を繰り返し、生活に困窮して生活保護と年金で生きる老人の日常の壮絶。高齢化社会を迎えた今、貧困のなかで私小説作家は、いかに生きるべきか……。下流老人の世界を赤裸々に描きつつも、不思議に悲愴感はない。自分勝手なダンディズムを貫き哀感とユーモアを滲ませる、二十一世紀の老人文学。
  • あすは起業日!
    4.3
    1巻1,683円 (税込)
    人とお金と人生について学べるビジネス小説! コスメ業界で働く加藤スミレは、リモートでゆるく働く毎日にどこか物足りなさを感じていた。そんなスミレにあるとき、上司から突然の「クビ」宣告が。絶望するスミレだったが、ハローワークや周囲の人の話を聞くうちに、かつて「起業したい」と感じていたことを思い出す。昔から本が大好きだったスミレ。これはもしかして「好きなことで生きていく」に挑戦できるラストチャンスでは? 転職先も決まらず背水の陣となったスミレは、意を決して起業家の知り合いを訪ねてみるが……。 スキルも人脈もお金もないスミレは、本への熱い「想い」だけで起業できるか!? 貧困、孤独、どん底から這い上がり夢を実現させた女社長の唯一無二のスタートアップ奮闘記! キャリアや恋愛に悩みながらも、資金調達や仲間集めといった困難のひとつひとつに体当たりで立ち向かっていくパワフルな主人公の姿をリアルに描く。 電通での激務を経てオンライン書店「Chapters(チャプターズ)」を起業した著者が、これから起業を考える全ての日本人に贈るビジネス小説。
  • atプラス 29号
    -
    【特集】保育 ブレイディみかこ 保育園から反緊縮運動を始めよう 大西連 子供の貧困対策は「投資」なのか「支援」なのか 相馬直子 ダブルケア(ケア複合化)を前提とした社会設計を 【特別対談】 坪内祐三×安藤礼二 怪人・松山俊太郎を読む――蓮喰い人(ロータス・イーター)の解釈学 【緊急インタビュー】 水野和夫 EU離脱とマイナス金利と――世界経済史的考察 【特別寄稿】 上間陽子 病院の待合室で 【連載】 動く人(第8回) 打越正行 暴走族のパシリになる 大澤真幸 可能なる革命(第21回) 「呼びかけ」と〈呼びかけ〉 Review of the Previous Issue 中村隆文 「人間に関する理論」の難しさ 『atプラス』29号に書いた/語った人たち 編集後記
  • あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣
    4.4
    2030年までに達成すべき国際目標として「SDGs」が掲げられ、世界は動き出した。 ビジネスや教育現場など、様々な場面でSDGsが謳われている。 しかし、私たちは「本当に意味のある社会貢献」に取り組めているだろうか? 表向きはSDGsと謳いながら、単なる「きれいごと」に終始していないだろうか? そもそも、私たちの何気ない行動が、世界の問題をむしろ助長していることに気づけているだろうか? ・私たちが「寄付」をすると、アフリカの経済的自立が遠のくかもしれない ・私たちが「新品の服」を求め続けると、バングラデシュの悲劇が繰り返されるかもしれない ・私たちが「肉食」を続けると、世界で「水戦争」が起きるかもしれない ・私たちが「スマートフォン」を買い続けると、コンゴの性暴力が悪化するかもしれない 貧困・環境・資源・紛争といった世界の問題と、私たちの生活は繋がっている。 世界の問題と自分の「繋がり」を知れば、無関心ではいられなくなるだろう。 そうやって内から湧いてくる問題意識を持つことが、本当に意味のある社会貢献をするために欠かせない。 本書ではアフリカで人道支援に取り組んできた原貫太氏が、独自の切り口で世界の諸問題に迫る。 この本を読めば「どこか遠くの世界の出来事」で終わっていた話が、「私の生活の延長線上にある出来事」に変わるはずだ。 さらに、世界の貧困の正しい見方を学び、「アフリカよりマシ」で片付けられない日本の貧困についても理解を深めることができる。 どれだけ大きな問題も、すべては「知る」ことから始まる。 さあ、勇気を持って世界へと続く扉を開けよう。 100万部超の大ベストセラー『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(日経BP)共訳者・上杉周作氏推薦!
  • あなたの知らないニッポン絶望社会 堕ち始めたら止まらない!破滅の連鎖スペシャル
    -
    あなたの知らないニッポン絶望社会 堕ち始めたら止まらない!破滅の連鎖スペシャル 「こんなはずじゃなかった…」転落、裏切り、自滅、精神疾患。未来が見えないドン底ルポ漫画大ボリューム収録! 総力特集 THE貧困断末魔 「惨めな姿を見られたくない」大転落社長 「夫には秘密」風俗で穴を埋める投資狂妻 「アベノミクスってナニ?」増税で“心中”がよぎるシングルマザー過酷実態 人に会うとお金がかかるから「家でひたすらツイッター」社会との接点が携帯だけの【生活保護受給者】 「努力したくないけど認められたい」暴走する若者の承認欲求 一週間、暮らしながら働いてみた…!【潜入体験】悪名高き危険地帯 大阪N区ドヤ街は絶望の街なのか? 「値踏みされ、金を毟り取られ体を捧げた挙句、詐欺被害…」アラサー女子婚活地獄哀歌 「神奈川中1殺害事件」残虐顛末裏事情“カワ◯キ国”の特異環境 施設収容で2000万!?引きこもり、精神疾患者の家族から暴利を貪る【非道“更生ビジネス”】 …ほか (こちらは電子配信用に再編集した商品です。表紙の記載と一部内容がことなる場合がございます。他のコアコミックスシリーズと収録作品が重複する場合があります。また、アンケート・プレゼント等の応募は受け付けておりません、あらかじめご了承ください。)
  • あなたの知らないニッポン絶望社会 気がつけば抜け出せない無限ループの貧乏地獄
    -
    あなたの知らないニッポン絶望社会 気がつけば抜け出せない無限ループの貧乏地獄 人生はやり直しがきかない! 貧困から抜け出せない貧乏人のルポ漫画を大ボリューム収録! 学ないカネないスキルもない!親を喰い、弱者を喰らう「3ない世代」転落で貧困層内略奪抗争激化 もはや常識が通じない町 加速する公営住宅のスラム化 密着取材 こんなとこで死にたくねぇ!神奈川簡易宿泊所火災に見るドヤ街住人“どん底”実態 まさかの就活全滅で…東大卒エリート女子が濃厚プレイソープ嬢に 高学歴女子を弄びたいオヤジ殺到 日に日に無気力に…マンキツ♥定住女子大生 悲壮告白堕落個人売◯生活 割引携帯バラマキ預金通帳売買…ホストに利用されたわけあり風俗嬢 日本震撼の殺人犯潜伏情報流布で【東京近郊】不動産業界大パニック 自称「大手ローン会社社長の愛人」ハード性交画像ネット拡散の真相 半グレと結託する破門極道 プライドより「現ナマ」の外道悪業 「話し相手が欲しかったから」…万引き犯たちの哀しすぎる動機 ほか (こちらは電子配信用に再編集した商品です。表紙の記載と一部内容がことなる場合がございます。他のコアコミックスシリーズと収録作品が重複する場合があります。また、アンケート・プレゼント等の応募は受け付けておりません、あらかじめご了承ください。)
  • あなたのとなりの貧困世界 日本が豊かな国なんてもはや幻想!
    -
    非正規中高年、ブラック派遣、金欠フリーター、ネトゲ廃人、ゴミ屋敷、寄生バンドマン、女子大生風俗嬢…圧倒的な負のスパイラル…貧困ルポ漫画33作品を大ボリューム収録!『あなたのとなりの貧困世界 日本が豊かな国なんてもはや幻想!』 稼ぐほど孤独に…月収100万円以上 赤貧家庭の進学校生 アンダー風俗闇ビジネスで一家崩壊一部始終 下流中高年は人間に非ずる!? ブラック派遣 契約無視 人格否定 超劣悪労働現場 金欠フリーターが体験!現代“飯場”事情 違法JK風俗店裏 オプ交渉現場 最下層ゲストハウス母子心中事件 「両親が死んだら自殺する」ネットゲーム廃人 【都内】違法シェアハウスに巣食う怪しい人たち 「俺には何もない…」ゴミ屋敷で嘆くAVマゾ男優 貧乏神の化身か「借りぐらしのスエキチくん」 子供を利用し虐待 家族万引きの悲痛実態 これでいいのか?反原発デモの舞台裏 元超有名バンドマン「今や親に寄生」ドン底生活…ほか
  • あなたの中のリーダーへ
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    「本気」で動けば、何だって変えられる。 働き方、組織文化、リーダーシップ、危機管理・・・元・世界銀行副総裁が未来を担う一人ひとりに向けて綴った、情熱あふれる48のメッセージ。 『電気新聞』のコラム欄「時評ウエーブ」での好評連載(2008年4月~2012年3月)、待望の書籍化 誰かが動かなければ、変わらない。本気で動けば、組織も社会も変えられる。―― 世界銀行副総裁として、途上国の貧困と闘い、巨大組織の改革に取り組んできた著者。「国民総幸福」で知られるブータン政府や多くの企業のアドバイザーとして活動しながら、その目に今、日本と日本人はどう映るのか。働き方と組織文化、リーダーの姿勢と行動、危機や課題との向き合い方、求められる変革の本質……深い洞察と揺るがぬ信念で綴られた、心に火をつける一冊。(解説・藤沢久美) 「西水さんは、本書の中で、読者に対して、何かを強いることはなく、ご自身の体験に思いを重ね、語っていらっしゃるだけだ。それなのに、自然に、読んでいる私の心が裸になっていく。そして、勇気がわいてくる。本当に不思議。こんなに優しく、そして慈愛を持って勇気というものを教えてくださるなんて」――藤沢久美(解説より)
  • あなたは「祖父母が食べたもの」で決まる
    値引きあり
    -
    あなたの食べたもの、経験、生活態度はあなたの子孫にまで影響する。 カナダ気鋭のジャーナリストが最新の医学情報を徹底的に調べ上げてわかった 慢性疾患の原因と治療法。 最新の医学情報に基づく、遺伝子を健全に保ち、自分と子孫の健康を守る方法。 おばあちゃんが食べていたもの、子どものころおじいちゃんがそばで吸っていたタバコ、両親が負った外傷 ――そういったものが、生まれて数十年たってから慢性疾患を発症するリスクを増やす! 医師であり疫学者であるデビッド・バーカー博士の「赤ちゃんはおなかの中でダメージを受けると大人になって慢性病になる」 そして「肥満、糖尿病、高血圧、心疾患、認知症……慢性疾患リスクはあなたの命が誕生する前から決まっている」という慢性病の原因の新しい理論に触発された著者が、 最新の医学情報を調べ上げ、その原因や予防、治療法について語る。 あなたのもととなる卵子はおばあちゃんのおなかの中にいるお母さんの中ですでにできているのだ。 そして、母親の貧困経験やトラウマ、父親の飲酒、喫煙体験などが生まれる子どもに影響を与える。 遺伝子を健全に保って、慢性病へのリスクを低減し、子孫の病気のリスクを下げる方法とは?
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    3.5
    シラー教授は2013年に、アカロフ教授は2001年にノーベル経済学賞を受賞。 ともにノーベル賞を受賞した、主流のなかの主流の二人が、主流派経済学のあり方を批判しつつ、「人間」を軸に据えたマクロ経済学が必要だと説いた意欲作。 偉大な経済学者ジョン・メイナード・ケインズが代表作『雇用、利子、お金の一般理論』で提示したアニマルスピリットと、経済学の新しい分野である行動経済学の成果を組み合わせて、危機に陥った現実経済の説明を試みる。 「金融学とは金儲けのための学問ではない。人間行動の研究である」というシラー教授の基本思想どおりに、人間のアニマルスピリット(衝動、血気)を安心、公平さ、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語といった要素に分解して、それぞれがアメリカの有名な経済現象にどう関与していたかを紹介していく。 たとえば、 ・1991年ころのS&L危機 ・2001年ころのエンロン問題 ・2007年ころのサブプライムローン問題 などだ。もっと古い経済問題では、1890年代の不況や、1920年代の過熱経済、1930年代の大恐慌も分析の対象となっている。本書自体が、説得力のある一つの物語となっているようだ。 本書が刊行された2009年当時、金融危機で途方に暮れていた当局に対して、本書は独自の分析と鋭い政策提言を行い、注目を集めた。専門家ではない人も読めるタイムリーな経済書として、世界各国で読まれた。 日本でも、週刊ダイヤモンドの2009年ベスト経済書ランキングで、堂々1位に輝いている。 一流の経済学者がどのように経済を見ているかを追体験できる本。 【主な内容】 第I部 アニマルスピリット  第1章 安心とその乗数  第2章 公平さ  第3章 腐敗と背信  第4章 貨幣錯覚  第5章 物語 第II部 八つの質問とその回答  第6章 なぜ経済は不況に陥るのか?  第7章 なぜ中央銀行は経済に対して(持つ場合には)力を持つのか?  第8章 なぜ仕事の見つからない人がいるのか?  第9章 なぜインフレと失業はトレードオフ関係にあるのか?  第10章 なぜ未来のための貯蓄はこれほどいい加減なのか?  第11章 なぜ金融価格と企業投資はこんなに変動が激しいのか?  第12章 なぜ不動産価格には周期性があるのか?  第13章 なぜ黒人には特殊な貧困があるのか?  第14章 結論
  • アノニマス ネットを匿名で浮遊する人々
    -
    1巻770円 (税込)
    「生きづらい」と感じることは弱さではない……ネットを浮遊している若者たちの心の裡  不登校、援助交際、自殺、リストカット、摂食障害、家出、虐待、過干渉、抑圧……。学校や家族や友達、現実の世界では、うまく自分の思いを表現できない「生きづらさ系」の若者たち。彼らは「名前」から逃れて、何を想い、何を求めているのか。ネットでの3年に及ぶフィールドワークをまとめたノンフィクション。 ●渋井哲也(しぶい・てつや) フリーライター。ノンフィクション作家。中央⼤学⾮常勤講師。 栃⽊県⽣まれ。東洋⼤学法学部卒。東洋⼤学⼤学院⽂学研究科教育学専攻博⼠前期課程修了。教育学修⼠。家出、援助交際、摂⾷障害の取材の過程で「⽣きづらさ」という⾔葉を聞いて以来、子ども・若者の⽣きづらさ、⾃殺、⾃傷⾏為、依存症などに関⼼を持つ。そのほか、いじめや不適切指導による自殺(指導死)などの教育問題、ネット・コミュニケーション、ネット犯罪、ネット自殺、東⽇本⼤震災やそれに伴う原発事故・避難⽣活の取材を重ねる。週刊女性の取材班として「グッドプレス賞」(依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク主催、雑誌部門、2020年度)受賞、『ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか』(河出新書)で「貧困ジャーナリズム賞」(反貧困ネットワーク主催、2022)を受賞。
  • あの日ジョブズは
    -
    没10年! アップルを創業し、コンピュータを「友だち」にしてポケットに入れ世界を変えた男、その希代の起業家がたどり着いた先は? 300万部超の大ベストセラー『世界の中心で、愛をさけぶ』の作家・片山恭一が、スタンフォード大学ライブラリーにセレクトされた写真家・小平尚典の貴重な41枚の写真を得て描く、「世にも孤独な男」のバイオグラフィー。 「その男は何をしたのか? コンピュータをよりパーソナルにして人間と近づけた。 男のメッセージは『誰もがコンピュータに触れることで未知と未来にアクセスできる。パスワードはりんご』。 数多くの魅力的なプロダクトを世に送り出し、人の心をつかむ言葉を発し、巨万の富を得て、56歳で病魔に倒れた。 その男を、ぼくの心の空間でもう一度生かしたいのだ。 男の名はスティーブ・ジョブズ。」(片山恭一 本文「プロローグ」より) <目次> プロローグ ジョブズの写真     1 誕生から追放まで     2 Who Is He ? 3 復帰と病魔     4 紙をポケットに入れて     5 世界を変える     6 シリコン・バレー     7 カリフォルニア・ドリーミング     8 ホウル・アースな問題     9 フレンドリーなコンピュータ    10 二人の先導者たち    11 出口のない部屋    12 りんごをデザインする    13 シンク・ディファレント    14 消えた少年たち    15 貧困をビジネスに    16 孤独の惑星    17 死    18 たどり着いた未来 エピローグ 写真家から一言
  • アフリカが呼んでいた 多忙なビジネスマン、マリ・ガーナ・ブルキナファソへ
    5.0
    50歳、営業部長。社外では過酷な競争の連続、社内では上から下から横から球が飛び、疲弊する日々。組織の中間管理職は、始終他律的に振り回され、しかも責任は重大だ。強烈なストレスは徐々に増し、遂に潰されそうになったときに思いついたのは、「異質な歴史、世界観の風に吹かれて、自分の確認でもしてみるか!」……。仕事や家庭での逆風で、心はかつてなく漂流していたが、そのことがかえって、「何が自分の持ち味なのか」を考えるチャンスを与えてくれた。「未知の世界に果敢にチャレンジしていく力を取り戻したい!」――「私」は「旅の力」を信じて、遠きアフリカの地へひとり旅立った……。ガーナ、マリ、ブルキナファソへの旅のなかで出会ったのは、元西欧列強諸国の植民地となった悲惨な爪あと、奴隷貿易のむごい歴史、貧困国の人々の暮らし、そして彼らが受け継いできた鮮やかな文化……。めまぐるしい日々の暮らしのなかで、かつて自分の中で大きな位置を占めていた「旅」をいま再び必要としている「私」は、この旅をつうじて活力を取り戻すことができるのか? 読めば魂が洗われる、二週間のひとり旅の記録。

    試し読み

    フォロー
  • アフリカ経済の真実 ──資源開発と紛争の論理
    3.8
    豊富な資源があっても、国民のほとんどが貧しい。外資が開発をしても、豊かになれない。そして、終わりなき紛争と大量の難民……。アフリカは、これから発展する「希望の大陸」ともいわれるが現実は違っており、その貧困には日本を含めた先進国の人々も大きく関わっている。アルジェリア、コンゴ、マダガスカル、マリ、エチオピア、モザンビーク……日本ではあまり知られていない各国の問題点や世界的な搾取の構造を、マクロな視点とフィールドワークで得た経験により明らかにする。
  • アフリカ 人類の未来を握る大陸
    3.9
    2050年、アフリカ大陸の人口は25億人に迫り、世界の4人に1人が「アフリカの人」になると言われている。人口激増は食糧問題や経済発展、環境破壊に大きな影響を及ぼす。つまり、人類全体の未来は、アフリカを抜きには語れないということだ。そのアフリカは、経済発展している一方で、砂漠化、飢餓、貧困、紛争など、グローバル資本主義の矛盾も多く抱えている。アフリカはこの先どうなっていくのか? その現状と未来を、現役NHK特派員が現地からレポート!
  • 「アフリカ」で生きる。 アフリカを選んだ日本人たち
    3.0
    アフリカと聞いて浮かんでくる言葉は何でしょうか? 砂漠、不便、後進国、発展途上、飢餓、不衛生……? しかし、それだけではないアフリカがここにあります。 私たちの人生は短い。生まれたからには何事かを成したい。 本気で「社会の役に立つことをしたい」と思う人は、ここで暮らすことを考えるのも 悪くないでしょう。アフリカは「アジアビジネスにおける最後のフロンティア」であり、 「ブルーオーシャン」がまだまだある未開拓の大陸だからです。 砂漠に住むわけではありません。先住している日本人がいるということは、 生活が成り立ち始めているということ。 ●大豆商社/約500名の小規模農家と大豆栽培契約を結び、種の配布から集荷・選別・加工メーカーへの卸売。 ●宿泊施設・日本の家庭料理レストラン/創業25年。ペパーミントグリーンの海を見渡す浜辺に12棟のバンガローを営む。 ●持ち帰り寿司の販売/中間富裕層向けのスーパーマーケットチェーンと提携し、6店舗で持ち帰り寿司を販売。 ●アフリカの自然から生まれたナチュラルスキンケアブランド/生命の木と呼ばれる「モリンガ」のオイルや ガーナのシアバターなど「本物の素材を味わう」最高の贅沢を届ける。 以前は、欧米・日本・中国・韓国人のみだったところに、最近では「現地の人が少しずつ増えている」 という事実にも注目できます。 まだ手がつけられていない事業領域が山ほどあるので、退路を絶って新しい地平を望む人には、 わくわくしてしかたがないでしょう。 アフリカ大陸での生活はどんなものか? 貧困や感染症は? といったことはもちろん、青年海外協力隊、 NPO活動、NGO活動、ボランティア活動、起業、ビジネス……など知らなかったアフリカがここにあります。
  • アフリカ・ビジネス入門 地球上最後の巨大市場の実像
    3.3
    1巻1,584円 (税込)
    地球上最後のフロンティアと呼ばれるアフリカ。日本人のアフリカに対するイメージは、貧困や紛争、開発や援助。しかし、ワールドカップの開催に端を見るように、アフリカ諸国の経済発展は目覚ましい。事実、観光で有名なマサイ族は携帯送金でヤギを買い、東アフリカの海岸沿いはリゾート地としてプールつきの家が並ぶ、大量虐殺のあったルワンダには近代ビルの建設ラッシュ、という事実を日本で知る人は少ない。 本書は、著者が実際にアフリカでのビジネスや投資にかかわった経験をもとに、今まさに台頭しつつあるアフリカの経済とそこに広がるビジネス機会について解説したものである。アフリカ経済のマクロの動向にとどまらず、具体的なベンチャーの事例や投資機会を紹介することにより、日本のビジネスパーソンがアフリカの国々の現実をよりよく理解し、ビジネスの相手または投資先として身近に考えられるような材料を提供する。
  • あぶない家計簿
    3.5
    世帯年収800万円以上、大企業社員あるいは公務員。家計は破綻寸前。 そんな家庭がひそかに増加中? 月40万や50万以上の収入があるのに毎月赤字、貯金がわずか・・・・・・そんな、収入そこそこで貯蓄の少ない「隠れ貧困」の家庭が今目立ってきているといいます。なぜ“あぶない家計”になるのか。夫婦の会話ゼロで家計がブラックボックス化、妻の浪費癖を止められない、「子どもの教育のため」で塾に習い事にと暴走してしまい老後貧乏に、無理なローンで破綻寸前など、人気のファイナンシャル・プランナーが実例をもとに紹介。「中の上家庭」が陥りがちな落とし穴を指摘し、家計改善のヒントを紹介します。 【本書の内容から】 ■平均収入の人より「中の上」の人の方が貧困に陥りやすい ■30代で1000万円以上の貯蓄がある人の多くは「年収400万円台」 ■人生後半は「収入格差」より「貯蓄格差」で決まる ■なぜ同じ収入で貯蓄が10倍以上も違ってくるのか ■大企業社員と公務員がなぜあぶないのか ■ぱんぱんの「ブタ財布」の人、冷蔵庫が汚い人は注意? ■エコや「きれいな暮らし」は形を変えた贅沢? ■「夫婦別財布」はなぜ貯まりにくいのか? ■消費:浪費:投資=70:5:25のバランスを目指す ■食費をコントロールするための「一週間財布」 ■貯蓄は3種類を、順番に行う
  • 尼人
    -
    ・キャッチ おかん!おかんよ!現代美術は詐欺とちゃうねん!説明したるから読んでや! ・内容紹介 ダウンタウンをはじめ優れたお笑い芸人を次々と輩出する尼崎市。作者は、そんな尼崎のワケあり風俗街である「かんなみ新地」近くで生まれ育った。3人兄弟の長男。家は当然のようにドのつく貧乏。少年時代には2度鑑別所に入り、更生プログラムで行った美術館でピカソに出会い感動。トラックの運転手をやりながら、東京藝術大学に入り大学院まで出て、作品も高い評価を得るようになった。しかし、母親はいまだ息子のことを正真正銘、詐欺師だと思っている。本書は、そんな母親に向けて、また分断と貧富の差が広がる世界に向けて書いた貧民蜂起のためのスラム芸術論である。 ・著者メッセージ 批評家の黒嵜想さんが僕の仕事を「スラムからの福祉」と評してくれたことがある。貧困層の流儀や価値観、生き方を見て、それよりも上の社会階層の人たちが「元気になったり」するならば、それは正に「スラムからの福祉」だと。福祉は上から下へとに行われるだけではない、と。そしておかんは「スナック太平洋」で、毎日それを行っていた。そんな地獄と天国を結ぶような所業にはダイナミズムがあり、それはめちゃくちゃ「芸術」だ。この本はそんな芸術の、血筋や人種などといった縛りを超えた、僕ら尼人という文化的アイデンティティーを示す本でもある。そして、それを作品として残そうとするのが「芸術家」の仕事なのだ。(最終章「何も深刻じゃない」より) 【目次】 奴隷の椅子 現人神 プレゼント 下 なくなる 謝罪人生 クズ寄りのカス へ アマガサキ・コード 大人 お芸初め 天才っぽい ブレブレなるままに どカス関東来襲 暗い話 ゲロとともに来たる へん アニキ 何も深刻じゃない
  • アマゾンの呪術師
    -
    ペルー・アマゾンの元シャーマン、パブロ・アマリンゴが語る神秘に満ちた植物と精霊の世界、その体験とメッセージ。 脳と心の不思議、愛とは何か? 人生とは? 宇宙とは? さらに、貧困ゆえに刑務所暮らしを余儀なくされた青年時代に始まる特異な経歴を語って、人間の運命と人生の可能性を示す。 多様なペルー社会の厳しい現実と豊かな自然風土に育てられ、聖と俗を知り抜いた元シャーマンの洞察に満ちたメッセージが、アマゾンの密林の濃厚な息づかいと共に届けられる。〈パブロ・アマリンゴによる絵画7点収録〉
  • 雨宮処凛が見る世界:生きづらい女性たち
    -
    20年以上「生きづらさ」や格差・貧困問題の解決に取り組んできた作家・活動家の雨宮処凛(あまみや・かりん)氏が、この国の女性たちの「この10年」(2012~2021)の記録を留めた書。根底から日本社会のあり方を変えた東日本大震災と原発事故、高橋まつりさんの過労死事件、女子受験者の一律減点問題、「#Me Too」運動、コロナ禍で苦しむ人々──当事者に寄り添い続けた雨宮氏がさまざまな社会問題を読み解く。月刊誌『第三文明』の好評連載「作家・雨宮処凛が見る世界」から厳選した原稿を電子書籍化。
  • アメリカ下層教育現場
    3.8
    恩師の頼みで高校の教壇に立つことになった著者は、貧困のなか崩壊家庭に暮らす無気力な子供たちに衝撃を受けるが……。子を持つ親、教育関係者必読のノンフィクション。
  • アメリカ大失速
    -
    米国経済の行方は全世界に影響を及ぼす。それだけに目が離せない。米国は2015年12月に利上げを行ったが、次はいつ利上げを行えるのか、それとも当分の間は行えないのか。消費動向はどうか。エネルギー価格の下落はどのような影響を及ぼすのか。トランプ旋風吹き荒れる大統領選の行方も気になる。さまざまな角度から米国経済の実態を検証した。  本書は週刊エコノミスト2016年3月8日号で掲載された特集「アメリカ大失速」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに Part1 経済・金融の綻び ・危うさを増す米国経済 利上げ・原油安で景気後退も ・景気後退はあるか 現地で深まるリセッション議論 ・ニューヨークで聞いた米国経済の行方 ・FRBの悩み 難しい「ほどよい利上げ」判断 ・アンケート FRBは今年、何回利上げできるのか? ・企業業績 業績悪化は明らか 製造業、グローバル企業に打撃 ・個人消費 消費減速、すでにピークアウトの動き ・不穏な金融市場 ハイイールド債に大きなリスク ・激変する住宅事情 若年層は貧困化で持ち家率低下 ・自動車ローン サブプライム層のローン急増 ・逆風のエネルギー業界 中堅・中小の身売りや破綻が現実味 ・シェール危機 国内で厳しい米企業が“脱米国”に活路 ・日本への影響     米国で稼ぐ日本企業は? 1位は船井電機、2位がスバル     米国系投信は大丈夫? エネルギー関連、ハイイールド債 Part2 政治・社会の変容 ・大統領選に見る米国の格差拡大 2大政党にも再編の兆候 ・大統領選の情勢 トランプ台頭は反職業政治家感情 ・外交・安全保障 イラク戦争失敗で内向き志向 【執筆者】 谷口健、石原哲夫、土屋貴裕、藤代宏一 鈴木裕明、福田圭亮、安田一隆、趙玉亮、 津賀田真紀子、吉川涼太、藤原裕之、壁谷洋和、 在原次郎、伊藤桂一、篠田尚子、西川賢、 渡辺将人、渡部恒雄、週刊エコノミスト編集部
  • 「アメリカ」の終わり “忘れられたアメリカ人”のこころの声を聞け
    3.5
    1巻1,232円 (税込)
    Amazon1位 カテゴリ 日米安全保障(2021.02.23) 日本のメディアが報道しないアメリカの本当の姿! ・郵便投票で大統領選挙を盗んだ民主党。草の根の米国民7500万人はなぜトランプに投票したのか? ・アメリカは既に内戦状態! 民主主義は死んでいる!? ・メディアは「偏向」、SNSは「検閲」。アメリカにもはや「言論の自由」はない。 ・言葉を奪われた驚くべきPC(ポリティカル・コレクトネス)の実態とは? ・普通の市民を襲撃するBLM、アンティファの暴発 ・民主党の警察予算カットで警官は市民を守れない事態に! アメリカ大統領選挙は混迷を極めたが、その陰には「忘れられたアメリカ人」と呼ばれる人々が多数存在した。彼らの声は表立ってメディアで取り上げられることはない。自分たちの主張を「大きな声」で行なうアメリカの圧力団体や政治的組織などにも属さない。そんなアメリカで時々の政権や社会から取り残され、忘れられたように見える人々の「自由」と「民主主義」は、日に日に巨大化を続ける民主党勢力に、ことごとく奪われている。 本書は、その過酷な現実を現地の地上からの目線で描き出したノンフィクションである。著者は30数年、米国の中西部シカゴの郊外やニューヨークなどに住み、家族をもち、生活し、ビジネスをしてきた人物である。 2020年にコロナ禍が起こり、全米規模のロックダウンが敷かれると、ワーキングクラス、とくに貧困層の人たちを直撃することになった。その中で、2020年全米で荒れ狂った人種差別反対を旗頭にして、暴動、略奪、放火が大都市を中心に頻繁に起きた。その影にはメディアではまったく取り上げられてこなかった大勢の犠牲者がいる。その姿を活写する一冊である。
  • アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか
    3.8
    反米/親米を超えて変わりゆく大国の素顔をとらえる 「貧困大国」等々のアメリカ衰退論は、どこまで的を射ているのか。これからの対アジア政策、中東政策、日米関係はどうなるのか。そして“ポストオバマ”のアメリカはどこへ向かうのか――。戦後70年を機に、気鋭の文化人類学者が、「歴史認識」「政治」「社会」「外交」から、アメリカ社会の実相とダイナミズムを鮮やかに描きだす。 ※写真の一部をカラーで収載しています。 [内容] 第一章 アメリカの「歴史認識」──日本像から見る (1) 不可解な日本の「保守」 (2) なぜ右派が警戒されるのか (3) 更新される「歴史認識」 (4) 「ディスカウント・ジャパン」への反応 第二章 アメリカの「戦後」──保守とリベラルの相克 (1) 「自由社会の盟主」はいかにつくられたか (2) 「黄金の五〇年代」を起点とするアメリカ現代史 第三章 戦後社会の変質──自由大国のジレンマ (1) 「個人化」する社会 (2) 保守化する経済、拡大する格差 (3) 超資本主義化する政治 (4) 新自由主義的「自治」の加速 (5) 社会のリベラル化 第四章 オバマ外交の現実──「世界の警察官」からの退却 (1) アメリカ再建への要請 (2) アジアへの「リバランス」 (3) 転機を迎える日米関係 (4) 中東をめぐる混迷 第五章 「アメリカの世紀」は終わったのか──親米/反米を超えて (1) アメリカ衰退論を検証する (2) アメリカの自画像 (3) アメリカへのまなざし
  • アメリカのめっちゃスゴい女性たち(電子限定版)
    3.4
    逆境こそ、またとないチャンスである。女も男も、人種も生まれも関係ない、やる気と努力で栄光をつかんだ55人のワクワクする負けない人生! この本は15年間アメリカに暮らした私が「スゴい!」「カッコいい!」と感動した アメリカ女性たち55人について書いたエッセイ集です。日本でも既によく知られている女性たちよりも、「もっと日本の女性にも知って欲しい」と思った女性たちを多めにしました。 また、最初から恵まれている人よりも、多くの障害を乗り越えた人を多く取り上げました。女性というだけでなく、人種、民族、貧困、身体障害、親によって絶望的に未来を阻まれたが、逆にそれによって誰よりも強くなった人々です。 女性たちは戦ってアメリカの歴史を変えてきたのです。 本書にあるように、GMやペプシ、ゼロックスをドン底から救い、生まれ変わらせたのは女性経営者でした。低迷する日本企業の救世主となれる女性たちは、その才能を発揮することのないまま、どこかに埋もれているのでしょう。 ※電子版では、紙版の書籍にある写真は掲載されていません。
  • アメリカは本当に「貧困大国」なのか?
    3.3
    Newsweek日本版&JMMで活躍する米国ウォッチャーが、堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』に反論。格差社会アメリカは日本の近未来?
  • あやかし退治 ー黎明の若君と悪世の鵺ー 1巻
    完結
    -
    全2巻110円 (税込)
    民が貧困に喘ぐ平安末期。欲望のままに民からの搾取を繰り返してきた貴族社会にも崩壊の兆しが見え始めていた。ある時、地方豪族の若者・トキマサは、都を荒らし里に移動してきたという凶悪な妖、「鵺(ぬえ)」の討伐を命じられる。都から来た追捕使(現代の警察官)をリーダーに一行は討伐へ向かうが、鵺の急襲に遭い撤退する。トキマサの刀を折るほどの圧倒的な剣術を見せつけた鵺は人の姿をしていた。妖術で化けているだけだと言うが、その姿にトキマサは幼少期に禁足地で出会い友達になった妖のことを思い出す。赤い血を流す妖、「鵺」の正体とは―!?
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)
    3.6
    東京都中野区で、若い女性の遺体が相次いで発見された。二人とも射殺だった。フリーの事件記者の木部美智子は、かねてから追っていた企業恐喝事件と、この連続殺人事件の間に意外なつながりがあることに気がつく。やがて、第三の殺人を予告する脅迫状が届き、事件は大きく動き出す……。貧困の連鎖と崩壊した家族、目をそむけたくなる社会の暗部を、周到な仕掛けでえぐり出す傑作ノワール。(解説・大森望)
  • 歩き方で人生が変わる
    3.8
    ベストセラー歩くシリーズ第3弾! 歩行で運命を変えられる、歩行で人生がもっと豊かになる。幸せになる10の歩き方。 1. 成功者の歩行 ・世界の著名人の歩き方 ・世界の宗教家の歩き方 2. 経済格差と歩行の関係 ・歩行を見れば人生が見える ・貧困者の歩行 3. 幸せ脳と歩行の関係 ・セロトニン顔が成功を呼ぶ ・幸せは歩行で造られる ・脳が喜ぶ歩行を知ることから始まる 4. 脳が喜ぶ歩行の10か条 5. 年代別の実践的歩行 6. 歩行は人生を変える ・病気になる人に共通する歩行とは ・現代日本人こそ、歩行に目覚めよ! ・幸せな人生は、日々の歩行が土台 7. 歩行で社会を変える ・個人の幸せと国の幸せは比例する ・医療・介護問題は、「歩行革命」でぶっ飛ばせ 8. いつか「歩行」が「移動」に変わる日が来る ・室内移動も立派な歩行 ・椅子に座っても歩行できる ・ベッドの上での歩行とは ・寝たきりになっても手と口は動く あなたは病気や不幸になる歩き方をしていませんか? スティーブ・ジョブズ、バラク・オバマ、小池百合子、成功者の歩き方はここが違う!  幸せになる10の歩き方!
  • アンダークラス ──新たな下層階級の出現
    3.5
    非正規労働者のうち、パート主婦、専門・管理職以外の人々は、日本には約930万人いる。その平均年収はわずか186万円で、その貧困率は高く、女性ではそれが5割に達している。いじめや不登校といった暗い子ども時代を送った人が多く、健康状態がよくないと自覚する人は四人に一人の割合である。これら「アンダークラス」に属する人びとを、若者・中年、女性、高齢者と、それぞれのケースにわけ、調査データをもとにその実態を明らかにする。今後の日本を見据えるうえで、避けては通れない現実がそこにある。
  • アンダークラス2030 置き去りにされる「氷河期世代」
    3.7
    非正規雇用で所得が低い階級「アンダークラス」は現在1200万人。 その多くを占めるのが氷河期世代だ。 もはや自助努力では這い上がれない「時代の犠牲者」を救えるか? 日本の階級構造研究の第一人者が警告する驚愕の未来。 本書では、アンダークラスに属する者のうち、 氷河期世代(1994年から2007年に高校、大学を卒業した者)を中心に、 彼らの誕生から現在までの軌跡をたどる。 氷河期世代がひとつ前の世代とはきわめて異質であること、 そして学校を卒業した時点で正規雇用の職に つくことができなかった人々は、後々にまで深刻な影響を 受け続けることを明らかにする。 さらに、格差の構造が近未来においてどのような深刻な問題を生み出すのか、 こうした問題が生じるのを避けるためには何が必要かについて考える。 深刻な問題が生み出されるのを避けるためには、政治を変えねばならない。 したがって最大の問題は、どうすれば政治を変えられるかである。 ★アンダークラス:労働者階級が正規と非正規に分裂して出現した下層階級のこと。労働者階級の一部ではあるが、労働者階級としての基本的要件すら欠いているために、極端に貧困で、多くの困難を抱えている ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか
    4.4
    ・10代少女に赤ちゃん人形を与えて育児を体験させると、早すぎる妊娠を防げる? ・素行の悪い青少年を、刑務所の極悪犯と対面させると矯正できる? ・貧困地域からの引っ越しを補助すれば、家族の経済状況は改善する? ・不況下で職探しのヒントが詰まった冊子を配布すると就業者は増える? ・X線検査で背中の痛みを調べられる? ・『セサミ・ストリート』の1話で教えるのは何文字がいい? ・マイクロクレジットは貧困世帯の所得を上げる? ・デパートの営業時間を短縮すると利益は増える? 被験者を2つのグループにランダムに割り当て、介入の効果を測定するランダム化比較試験(RCT)。この決定的手法は、これらの疑問にどう答えてきたのか? 壊血病の昔から、最先端のウェブビジネスまで、医療、教育、経済、産業といったあらゆる分野でエビデンス革命を起こしつつあるRCTを網羅的に紹介。巻末には「実施の10の掟」を収載する。
  • 家請人克次事件帖 : 1 夏しぐれ〈新装版〉
    4.0
    駆け落ちの男女など、訳あって、住む家が借りられない者のために、保証人となって判をついてやるのが家請人の仕事。相談にも乗り、暮らしのことで世話もする。岡っ引きをやめて深川でこの稼業をしている克次は、他の家請人が断るような案件でも引き受ける。この男がいなければ路頭に迷っていたはずの、江戸の貧困・困窮者を助ける庶民のヒーロー、家請人克次がかっこいい! 粋な町の男伊達、新装版で登場!
  • 家なき人のとなりで見る社会
    NEW
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    弱い立場の人たちを直撃したコロナ禍から3年,状況は変わったか? 最後の砦であるはずの福祉行政は多くの人の命と生活を守るようになったか? 「お前は本当の貧困者じゃない」バッシング,人は怒りの方向を間違えていないか? 獅子奮迅の支援日記『コロナ禍の東京を駆ける』の著者が描く,苦闘と希望ないまぜの日々.

    試し読み

    フォロー
  • 家なき人~貧困主婦~
    完結
    4.0
    「住む所もない! 働きたくても仕事もない! 病気になっても病院にもいけない! どうやって生きていけというのですか?」。夫からのDVにより家出した主婦。東京に着いたとたん、置き引きで所持金を盗まれてしまう! 日雇い派遣労働とネットカフェの生活をスタートするが、その日々は想像を絶する苦しいものだった――! このほか、生活保護の不正受給を行う母親に育てられた投稿者が生活苦の連鎖に苦しむ「連鎖の悪夢」、母親が作った借金に苦しめられ自己破産をしたものの、さらに闇金に追われる壮絶な日々を描いた「赤の呪縛」、いわれのない偏見に苦しむシングルマザーとその子供のイジメ被害を描いた「貧困の子」を収録。真面目に生きていきたい社会的弱者の心の叫びが響き渡る一冊です。
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    3.8
    多くの人が「生きづらさ」をかかえて生きている。これは現代に特有のものなのか? 不安定な労働や貧困、人間関係や心の病など、「生きづらさ」を生き抜くヒントを探っていく。
  • 生き延びるためのアディクション 嵐の後を生きる「彼女たち」へのソーシャルワーク
    5.0
    男性依存症者を中心に組み立てられてきたアディクション治療プログラムから排除されてきた女性たちが抱える「問題」は、決してアディクションだけではなかった。夫からの断続的な暴力、家庭の慢性的な貧困、そして社会から降りかかってくるスティグマ……「彼女たち」が次々に持ち込む難題は、援助者が研究・駆使してきた実践アプローチをことごとく覆していく。「なぜうまくいかないのか? 何が問題なのか?」――この難題を解決すべく研究と実践を繰り返すプロセスのなかで到達した脱医療的実践としての支援論は、女性依存症者に共通する四つの嗜癖行動パターンと三つの回復過程モデルを導き出す。そして主宰するNPO法人リカバリーにおいて試みられた「生活支援共同体」の実践は、失われた身体を彼女たちの許へ送り返し、これまで経験したことのなかった親密な関係を生み出していく。あまりに複雑な回復をたどる「彼女たち」、想像を絶する不自由を生きる「彼女たち」、ずっと救われてこなかった「彼女たち」……身体と生活を奪還する「彼女たち」と共に生き延びるためのソーシャルワーク実践論。

    試し読み

    フォロー
  • 生きることに疲れたあなたが一番にしなければならないこと 加藤諦三の新・人間関係論
    4.0
    ニッポン放送系人気ラジオ番組「テレフォン人生相談」で、半世紀にわたり人のあらゆる悩みを受け止めてきた著者だからこそ、伝えられる 。「人生を楽しんでいない人に、この醜いアヒルの子がいる。そして自分が醜いアヒルの子であることに最後まで気がつかない」「生きる知恵というのは、視点を増やす能力のことです。視点が少なければ少ないほど人生のトラブルは多い」 本書より) 著者プロフィール(編者、訳者等含む) 作家、社会心理学者。1938 年生まれ。東京都出身。東京大学教養学部教養学科卒業。早稲田大学教授を経て現在、早稲田大学名誉教授。ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員。ニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」に半世紀以上出演中。70 冊以上の著作が海外で翻訳出版され、40 冊以上の著作を日本語に翻訳。米国、カナダ、ドイツ、フィリピン、韓国など世界中で講演、講義。著書に「自分に気づく心理学」(PHP 研究所)「愛されなかった時どう生きるか」( 同)、Happiness and the Meaning of Life. Vantage Press. など数百冊。 目次など はじめに 【第1部】新・人間関係論【感情をコントロールしよう】 第一章 人間は人間関係の中で生きている 第二章 人の話を聞くこと 第三章 自分の心の葛藤に直面することを逃げている 第四章 一番大切なのは自分に対する責任 第五章 私はどういう人間関係の中で今まで生きてきたのか 第六章 なぜパーソナリティーは貧困化するか 第七章 なぜ今この感情なのか 【第2部】新・人間関係論【人を見て態度を変えよう】 第一章 体は現在、心は過去に 第二章 今の刺激に今の自分で反応する 第三章 人生で大切なことは人を見て態度を変えること 第四章 真の自立は過去からの解放 第五章 人は人間関係の中で生きている あとがき
  • 生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義
    4.0
    1巻1,683円 (税込)
    私たちはみな、資本主義という恒常的な災害の被災者である。パン(金)も、バラ(尊厳)も、両方よこせ! 女性の活躍、ケア労働、路上生活、再開発、生活保護...あらゆる格差、貧困、分断の問題を最新のフェミニズムの視点から読み解き、国内外の事例から日常的で具体的な抵抗の方法を探る。気鋭の社会学者、初の単著。 目次 はじめに I パンとバラのフェミニズム/私たちはみな、資本主義という恒常的な災害の被災者である  パンとバラのストライキ――ローレンスの移民女性労働者たちのストライキ  「活」という名の妖怪――パンを食わせずバラ(のようなもの)を差し出すネオリベラリズム  魔女は禁欲しない――パンもバラもよこせ!  パンデミックにおけるケアインカムの要求 II 個人的なことは政治的なこと/路上、工場、周辺の場から  紙の味  現代の屑拾い  無菌化された労働力商品たちの夜  「声」をきくことの無理 III ジェントリフィケーションと交差性/日常の抵抗運動  クレンジングされる街で  猫のように体をこすりつけろ  抵抗する庭  「開発」と家父長制  差別の交差性(インターセクショナリティ)  路上のホモソーシャル空間  夜を歩くために

    試し読み

    フォロー
  • イギリス近世都市の「公式」と「非公式」
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 イギリス都市民の日常的営為から伝わってくるものは、高度に抽象化された政治社会思想の論理ではなく、規律が求められる公の場でさえも独自の生き様と気儘な自己表現が許される開放的な社会の雰囲気である。そこに垣間見る都市モラルの本質は、「公共善」を掲げる理想と私益を優先する個人的都合の狭間で起る妥協点の探り合いにある。こうした現実を直視するとき、「公」が善で「私」は悪という単純な二元論でなく、両者の補完関係に踏み込む新しい論理が必要となる。本書は、公と私が重畳するなか自治が実践される現代都市の源流を、一次史料をもとに先進国イギリスの経済拠点に見出しその構造を解明、都市化現象の歴史的意義を問う都市史学の新たな方法論を提唱する。 【目次より】 はしがき 図表一覧 文献略語一覧 序章 1 イギリス都市史 問題の所在 2 アプローチ 3 方法 4 史料 第一部 公式領域 序 第1章 権威 はじめに 1 都市,王権,地主 (i) 王権との関係 (ii) 地主との関係 (iii) 法人格のインパクト 2 都市自治体 (i) 市議会 (ii) 都市エリート層 結び 第2章 制度 はじめに 1 ギルド制 (i) 職業ギルドの機能 (ii) 職業ギルドの公式化 (iii) 都市民の制度認識 2 フリーメン登録制 (i) 皮革業・食品加工業の成長 (ii) 靴下製造業の胎動 結び 第3章 秩序 はじめに 1 市区 2 教区 (i) 宗教改革 (ii) 救貧行政 結び 第二部 非公式領域 序 第4章 貧困 はじめに 1 徒弟,女性,労働者 2 下層社会 (i) 移住民 (ii) 犯罪と騒擾 結び 第5章 取引 はじめに 1 郊外 2 トポグラフィー 3 商関係 結び 第6章 信用 はじめに 1 親族関係 2 隣人,友人関係,保護・被護 結び 第三部 混在域 序 第7章 空間 はじめに 1 公共的空間 2 私的空間 3 都市支配層の空間認識 結び 結論 文献目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 川名 洋 1967年生まれ。経済史研究者。東北大学教授。青山学院大学国際政治経済学部卒業。イギリス・レスター大学都市史研究センター博士課程修了(Ph.D.取得)。専門は、経済史、都市史。 著書に、『イギリス近世都市の「公式」と「非公式」』などがある。
  • 池上彰とホセ・ムヒカが語り合った ほんとうの豊かさって何ですか?
    3.7
    ホセ・ムヒカ氏と池上彰氏からのメッセージ! 日本人はほんとうに幸せですか?  2016年4月に初来日したホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領。池上彰氏との対談が実現し、 「豊かさとは何か」を語り合った。対談はテレビでも放送され大きな話題を呼んだ。 本書ではその対談を完全収録。世界で格差と貧困の問題が深刻になる中、 私たちはどうすればいいのか? 「世界でいちばん貧しい大統領」の呼び名をもつ ムヒカ氏からの日本人へのメッセージを、池上彰がわかりやすく解説する。 ◆主な内容 ●対談 池上彰とホセ・ムヒカが語り合った 「日本人はほんとうに幸せですか?」  人生で大事なのは勝利することではなく、「歩き続ける」ことです 池上解説 1 中南米に広がった反米主義、反新自由主義 2 どうして格差は広がったのか? 3 日本でも学生が立ち上がった時代があった 4 なぜ政治への参加が必要か? Column 1 ~大麻合法化~ 2 ~キューバとアメリカの仲介~ 3 ~ノーベル平和賞~  4 ~オバマとムヒカ~  5 池上教授の大学講義試験から「幸せ」を考える
  • 池上彰の「日本の教育」がよくわかる本
    3.7
    1巻610円 (税込)
    安倍政権は「教育再生」を経済再生と並ぶ最重要課題に掲げ、「教育委員会制度の改正」「道徳の教科化」「6・3・3・4制の見直し」など、戦後教育の大転換といってもいいような改革を進めようとしている。その善し悪しを見極めるためには、教育制度に関する基礎知識が欠かせない。そこで本書では、学校教育の歴史や現状を池上氏がわかりやすく解説。「教育委員会」って何のためにあるの?「ゆとり教育で学力低下」とは言えない教員免許がなくても校長にはなれる公立の小中学校では50代の先生が最も多い子どもの6人に1人が「貧困」状態にある近い将来、「英語は小学校3年生から」になる?「東京教育大学」が存在しない意外な理由公立も中高一貫校が人気給食費「未納」問題はどうなった?学校で教わらない「日教組vs.文部省」の戦後史安倍政権の「教育再生」で何が変わるの?……etc.目からウロコの池上流解説で、あなたも一気に「教育通」!「日本の将来を考えるうえで、『教育が重要だ』と考えている人は多いと思います。にもかかわらず、教育改革に注目が集まらないのは、ひとえに、『わかりにくいから』ではないでしょうか。たとえば、『教育委員会』という名前は聞いたことがあっても、何をするための組織なのか、誰が委員なのか、といったことを正しく理解している人は少ないでしょう。日本の教育に、どんな歴史があって、どんな問題を抱えているか、まるごと知ってもらおうと考えて、この本をまとめました」(本書「はじめに」より抜粋)

    試し読み

    フォロー
  • 石川節子 愛の永遠を信じたく候
    3.0
    石川節子は、夫である石川啄木の愛と才能に命を賭けて生きた、果敢な女。天才詩人と謳われた啄木の多くの詩歌も、病気と貧困にめげぬ妻の献身なしにはありえない。だが、その晩年、節子は生活に疲れ、思想的に大きく成長していく啄木から、決定的に取り残されていく……ひとつの愛に殉じた、明治の女の哀切な生涯。
  • 医師が死を語るとき――脳外科医マーシュの自省
    4.0
    「安楽死が認可されていない場合に私たちが迫られる選択は、すぐに悲惨な死を迎えるか、数カ月以上先延ばしにして、後日悲惨な死を迎えるかのどちらかということになる。驚くには値しないが、私たちのほとんどは後者を選択し、どれほど不快なものであっても治療を受ける」イギリスを代表する脳神経外科医マーシュは、国民保健サービス(NHS)によって様変わりした医療現場に辟易し、勤めていた病院を去った。旧知の外科医たちを頼り、行きついた海外の医療現場――貧困が色濃く影を落とす国々の脳神経外科手術の現場でも、老外科医は数々の救われない命を目の当たりにする。私たちにとって「よき死」とはいったい何なのだろうか? それは私たちに可能なのだろうか? そして、私たちの社会はそれを可能にしているのだろうか? マーシュは実感を込めてラ・ロシュフコーの言葉を引く――「私たちは太陽も死も、直視することができない」。該博な知識から生命と人生の意味を問い、患者たちの死、そしてやがてくる自らの死に想いをめぐらせる自伝的ノンフィクション。
  • 医師Kとの結婚
    -
    1巻1,144円 (税込)
    医学の道に進んだ者は、皆、優しい人間性を持った高潔な人格者達であると、頭から信じていたユリ子の人生は結婚を機に一転する。夫婦関係、親子関係、患者と医師の関係などすべての人間関係を上下関係としか見ない、人間性が欠落した夫。夫が軍医であったため、公職追放による貧困を余儀なくされ、第二子の堕胎と第三子を流産してしまう。何度も離婚や自殺を考えながらも、この結婚に賛成した父への思いと、結婚後間もなく産まれた子どもを父なし子にはしたくないという思いから、苦難や不幸に立ち向かい、夫との人生を貫こうとする姿を描き出す。

    試し読み

    フォロー
  • 石の蝶
    -
    昭和初年、飢饉と恐慌のふき荒れた時代に、吉原で若い生命をすり減らしていった遊女・さよ。貧困から品物のように売買され、閉ざされた世界から一歩も外へは出られず、一年中一日の休みもなく客をとらされた遊女さよ。傷つきやすい魂と肉体を備えた一人の少女の屈辱と絶望の半生をヒューマンなタッチで描く長編野心作。
  • イスラームの論理
    4.0
    現代世界が直面しているテロの背景には、やむを得ない実力行使の側面がある。けれど、そもそもイスラームは本当に好戦的なのか。激しい攻撃にさらされてもなお、信仰者を増やし続ける魅力はどこにあるか。イスラームを貧困と暴政に陥れた“真犯人”は誰なのか。日本人がイスラームを理解することはできるのか―。日本人研究者、信仰者としてイスラームを30年以上見つめてきた第一人者が、イスラームの深奥を明らかにする。異文化を知ることは、自文化を知ることである。そこに立ち現れる日本の姿とは。【電子書籍オリジナルまえがき付き】
  • 【SS付き】異世界の路地裏で育った僕、商会を設立して幸せを届けます
    完結
    2.0
    異世界の路地裏で生まれ育った、心優しい少年ルート。その日暮らしではあるけれど、明るくたくましく暮らしている。やがて10歳の誕生日を迎え、ルートは教会を訪れた。仕事に就く際に必要な『技能スキル』を得るべく、特別な儀式に臨むためだ。そこでルートは、衝撃の事実を知る。なんと彼は転生者で、神様の手違いにより貧困街に生まれてしまったらしい。お詫びとして最強のスキルを授けられたルートは、路地裏で暮らす人々に幸せを届けようと決意して――天才少年のほのぼの街づくりファンタジー! 電子版には「ヒト型の魔物誕生説」のショートストーリー付き!
  • 一握の砂
    -
    1巻110円 (税込)
    三行分けによる散文的なスタイルの短歌で名声を得たが結核で26歳で夭折。故郷への郷愁の想いや貧困、我が子を亡くした哀しみ。繊細な感性で綴られた短歌は啄木の人生が詰まっている。「我を愛する歌」「煙」「秋風のこころよさに」「忘れがたき人人」「手套を脱ぐ時」の五部構成。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―
    4.2
    啄木の処女歌集であり「我を愛する歌」で始まる『一握の砂』は、甘い抒情にのった自己哀惜の歌を多く含み、第二歌集の『悲しき玩具』は、切迫した生活感情を、虚無的な暗さを伴って吐露したものを多く含む。貧困と孤独にあえぎながらも、文学への情熱を失わず、歌壇に新風を吹きこんだ啄木の代表作を、彼の最もよき理解者であり、同郷の友でもある金田一氏の編集によって収める。

    試し読み

    フォロー

最近チェックした本