吉田敦の作品一覧
「吉田敦」の「アフリカ経済の真実 ──資源開発と紛争の論理」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「吉田敦」の「アフリカ経済の真実 ──資源開発と紛争の論理」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
アフリカの深くて暗い闇を見た。世界の誰かの生活を豊かにするためにアフリカの資源開発を行いながらも当事者たちは豊かにならず血を流す。特に第3章絶望の国のダイヤモンドは衝撃だった。「永遠の愛」を誓い、愛する人に贈るための美しいダイヤモンドは、アフリカの人々の憎しみを増幅させ、子供兵を麻薬漬けにするための資金源とされる。どうあっても許されない行為が起き続けている事に言葉を失う。当然自分なんかに解決できる問題ではないが、真実を知れただけでもこの本を読んだ甲斐があった。無知は罪であるのだとすれば、ある意味自分も共犯であり、知る事をできたことだけでも罪から抜け出す一歩目だったのかもしれない。
Posted by ブクログ
アフリカが誰にとっての「希望に満ちた大陸」であるのか(15ページ)という問いから始められる本書。
サヘル地帯、マダガスカル、アルジェリア、コンゴ民主共和国の政治・経済史とその現状に言及し、最後にアフリカ大陸各地で行なわれるランドグラブについて述べられる。
多国籍企業、現地政権等の特権的受益者に翻弄され苦しみ続ける人々。私にとって、本書初めの問いは、これらとアフリカからの原材料から作られる安価な製品を手に入れることができる他国の人々にとっての希望に満ちた大陸なのだという答えしか考えられなかった。そこからは現地の民衆は排除されているのだ。
絶望の国のダイヤモンドの章にかなりショッキングな内容があ
Posted by ブクログ
吉田敦(1973年~)は、明治大学大学院商学研究科博士課程、仏パリ第10大学DEA課程修了。パリ第1大学博士課程、(財)海外投融資情報財団特別研究員などを経て、現・千葉商科大学人間社会学部准教授。専門は国際貿易論、資源開発、アフリカ経済。
一般に、アフリカというと、21世紀に入り高い経済成長率を維持し、今後も100年以上に亘り人口が増加し続けると予想され(中国、インドを含むアジアはその前に人口減少に転じる)、「最後のフロンティア」、「最後の巨大市場」という明るいイメージが先行する。しかし、著者が本書で描いているのは、そうした希望に満ちたアフリカの姿ではなく、自らの国家のヴィジョンを描くこともま