橋本健二の作品一覧
「橋本健二」の「「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書【増補新版】」「アンダークラス2030 置き去りにされる「氷河期世代」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「橋本健二」の「「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書【増補新版】」「アンダークラス2030 置き去りにされる「氷河期世代」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
前著に続き、2022年三大都市圏調査から階級分析。
・階級を5つに分類
資本家階級:従業員5人以上の経営者・役員 250万3.9%
新中間階級:専門職・管理職・正規雇用事務職2051万32.1
正規労働者階級:販売・サービス・製造・建設等新中間階級以外の正規雇用労働者 1753万人 27.4%
旧中間階級:自営業者・家族従業者 658万人10.3%
アンダークラス:パート主婦以外の非正規雇用労働者 890万人 13.9%
その他:失業者・無業者 273万人 パート主婦788万人
・マルクス史観による資本主義による階級構造の変遷を述べ、フォーディズム資本主義・福祉国家から1970年代から90年ご
Posted by ブクログ
ブルデューの理論を基に格差と階級に言及し、それを東京23区にあてはめているのが面白く感じた。
下町のジェントリフィケーションが進んでいく結果、経済的に豊かな人たちはますます新自由主義的な考え方を強め、経済的に貧しい人たちが空間的にも政治的にも追いやられてしまうという予測が著者によって提示されている。
東京を「階級都市」でなく、著者が言う「混淆都市」にするために新中間階級の一員である自分ができることは、なるべく自分の集団から想定しにくい場所(≒らしくない場所?)に住んで、かつなるべく地域コミュニティとの接点を増やしていくことなのでないかと考えた。これにより、微力ながら社会空間の多様性を喚起す