橋本健二の作品一覧
「橋本健二」の「アンダークラス ──新たな下層階級の出現」「アンダークラス2030 置き去りにされる「氷河期世代」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「橋本健二」の「アンダークラス ──新たな下層階級の出現」「アンダークラス2030 置き去りにされる「氷河期世代」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ブルデューの理論を基に格差と階級に言及し、それを東京23区にあてはめているのが面白く感じた。
下町のジェントリフィケーションが進んでいく結果、経済的に豊かな人たちはますます新自由主義的な考え方を強め、経済的に貧しい人たちが空間的にも政治的にも追いやられてしまうという予測が著者によって提示されている。
東京を「階級都市」でなく、著者が言う「混淆都市」にするために新中間階級の一員である自分ができることは、なるべく自分の集団から想定しにくい場所(≒らしくない場所?)に住んで、かつなるべく地域コミュニティとの接点を増やしていくことなのでないかと考えた。これにより、微力ながら社会空間の多様性を喚起す
Posted by ブクログ
階級ごとの説明が詳しくて、わかりやすい。
自分はここの階級だろうかと想像して読み進めたが、異なる階級の人とは普段暮らしていて接点がないものだと改めて自覚できた。
階級ごとの性別役割・軍備・中国韓国・外国人などへの考え方の違いも、こんなに大きいのかと驚いた。自民党のコア支持層のある種の安定感は、驚くものがある。
以外、備忘録的にまとめ。具体的でわかりやすい指摘ばかりだった。
・かつての仮説ともいえた、「労働者階級は格差是正を求め、平和を愛し、軍備を否定し、海外侵略の責任を認め、かつての侵略先の人々と友好的な関係を築いていく」という説は、いまは現実から離れている。
・労働者階級は、新中間階級
Posted by ブクログ
日本は比較的格差が小さい社会である…というのはたいへんな誤解で、日本の貧困率は先進国の間でもたいへん大きく、また拡大し続けている。それは昨今始まったものではなく、1980年代頃から続いているものである。
本書はその日本の格差について、簡単な傾向や、調査方法・説明方法について解説したあと、敗戦後から2015年ごろまでの流れを詳細に説明する。一部の説明が厳密に時系列ではなく行き来することはあったが、時代背景として当時の文化や事件に軽く触れたり、用語が比較的丁寧に解説されたりと、読みやすかった。
格差は小泉改革といった短期的な要因で語れるものではない、という触れ込みが冒頭でされているが、その小泉改革