〈格差〉と〈階級〉の戦後史

〈格差〉と〈階級〉の戦後史

1,210円 (税込)

6pt

4.0

この社会はどのようにして、現在のようなかたちになったのか?
敗戦、ヤミ市、復興、高度成長、「一億総中流」、
バブル景気、日本経済の再編成、アンダークラスの出現……
「格差」から見えてくる戦後日本のすがたとは――
根拠なき格差論議に終止符を打った名著『「格差」の戦後史』を、
10年の時を経て、新データも加えながら大幅に増補改訂。
日本社会を論じるならこの一冊から。

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〈格差〉と〈階級〉の戦後史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月27日

    日本は比較的格差が小さい社会である…というのはたいへんな誤解で、日本の貧困率は先進国の間でもたいへん大きく、また拡大し続けている。それは昨今始まったものではなく、1980年代頃から続いているものである。
    本書はその日本の格差について、簡単な傾向や、調査方法・説明方法について解説したあと、敗戦後から2...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月13日

    読みながら、本を読むのは結論だけじゃなくて、それに至るまでのプロセスを体験すること、それがその結論への信頼となるんだなあと思っていた。
    戦後すぐの格差の縮小が意外で、だけど誰かとの差を感じざるを得ない状況だったということに納得。いまの自分は、2000年代以降、アンダークラスの出現した後の時代を生きて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月07日

    2000年代にあった「『格差論争』」に終止符を打った」本ということで読む。

    20年経った現時点からわかるのは、確かに、日本社会は「格差社会」に「なった」ということ。その原因は、次の3つに思われる。

    1つは、高齢化。2つめは、非正規雇用。3つめは、雇用されている者のなかでの格差拡大(専門職vs労働...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月12日

    サンデルさんの著作を読んで日本の格差の状況を詳しく知りたいと思い購読。格差社会、ワーキングプア、アンダークラスなど、格差を示す単語が広まったのは比較的最近のことで、ちょっと前まで一億総中流とか言ってたなあと思うが、考えてみると、歴史上格差がなかった時代なんてなかったわけで、貴族や武士が実権を握ってい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月22日

    長期にわたる調査データを駆使して格差拡大の実態を描き出す。学者ならではの著作。格差拡大についての評価、認識の変遷についても詳しく、勉強になることがたくさんあった。

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    Posted by ブクログ 2020年04月02日

    本書序文の「格差の拡大は1980年代に始まった巨大なトレンド」との指摘は実に重い。「アンダークラス」の出現と存在が誰の目にも明らかになってきた現在、本書の内容を広く世に知らしめるべきとは思うが、加筆した部分が最終章の直近10年分だけとはちょっと不満。
    過去の著作の分析が書き直す必要もないほど正しかっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月11日

    金銭的格差はなくなる事はないだろう。
    その格差が例えば、心情面や健康面にそのまま広がりを見せるのをどこまで防げるのか、というのが、一人一人の、社会の、政府の成すべき事ではないかと感じた。
    その一つが所得再分配の考えであり、どこまでそれを受け入れるか。

    アフターコロナで広がるであろう格差を考えたい人...続きを読む

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