橋本健二のレビュー一覧

  • 新・日本の階級社会

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    アンダークラスは唯一激増している階級で構想に関わることができず労働に意味を感じること、やりがいを感じること、労働を通じて自己実現可能かが難しくなっている。

    自分と違う立場にたってこの社会を見つめていきたい

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    2025年11月15日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    とりあえず、大事だと思ったのは女性が正規雇用を維持しながら出産することはない難しいこと。いじめや不登校の経験者がアンダークラスになりやすいこと。アンダークラスの人々が格差を是正してほしいと思っているとは限らないこと。自分は小さい頃、学校嫌いだったためいじめや不登校と経済的なリスクの関係性は身につまされた。

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    2025年11月02日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    ネタバレ

    前著に続き、2022年三大都市圏調査から階級分析。
    ・階級を5つに分類
    資本家階級:従業員5人以上の経営者・役員 250万3.9%
    新中間階級:専門職・管理職・正規雇用事務職2051万32.1
    正規労働者階級:販売・サービス・製造・建設等新中間階級以外の正規雇用労働者 1753万人 27.4%
    旧中間階級:自営業者・家族従業者 658万人10.3%
    アンダークラス:パート主婦以外の非正規雇用労働者 890万人 13.9%
    その他:失業者・無業者 273万人 パート主婦788万人
    ・マルクス史観による資本主義による階級構造の変遷を述べ、フォーディズム資本主義・福祉国家から1970年代から90年ご

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    2025年10月26日
  • 東京23区×格差と階級

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    タイトルとちょっとイメージが違ってきちっとしたデータや研究に基づいていてとてもおもしろかった。

    品川・大田編の北品川は品川駅の南にあるくだりは「ほんとそれ」という感じ
    ずっと都内に生きてきているが、知らないこともまだまだ多く、これからのことも考えさせられる

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    2023年10月08日
  • 東京23区×格差と階級

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    ブルデューの理論を基に格差と階級に言及し、それを東京23区にあてはめているのが面白く感じた。

    下町のジェントリフィケーションが進んでいく結果、経済的に豊かな人たちはますます新自由主義的な考え方を強め、経済的に貧しい人たちが空間的にも政治的にも追いやられてしまうという予測が著者によって提示されている。

    東京を「階級都市」でなく、著者が言う「混淆都市」にするために新中間階級の一員である自分ができることは、なるべく自分の集団から想定しにくい場所(≒らしくない場所?)に住んで、かつなるべく地域コミュニティとの接点を増やしていくことなのでないかと考えた。これにより、微力ながら社会空間の多様性を喚起す

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    2022年03月27日
  • 新・日本の階級社会

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    ネタバレ

    階級ごとの説明が詳しくて、わかりやすい。
    自分はここの階級だろうかと想像して読み進めたが、異なる階級の人とは普段暮らしていて接点がないものだと改めて自覚できた。
    階級ごとの性別役割・軍備・中国韓国・外国人などへの考え方の違いも、こんなに大きいのかと驚いた。自民党のコア支持層のある種の安定感は、驚くものがある。

    以外、備忘録的にまとめ。具体的でわかりやすい指摘ばかりだった。

    ・かつての仮説ともいえた、「労働者階級は格差是正を求め、平和を愛し、軍備を否定し、海外侵略の責任を認め、かつての侵略先の人々と友好的な関係を築いていく」という説は、いまは現実から離れている。

    ・労働者階級は、新中間階級

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    2022年03月23日
  • 〈格差〉と〈階級〉の戦後史

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    日本は比較的格差が小さい社会である…というのはたいへんな誤解で、日本の貧困率は先進国の間でもたいへん大きく、また拡大し続けている。それは昨今始まったものではなく、1980年代頃から続いているものである。
    本書はその日本の格差について、簡単な傾向や、調査方法・説明方法について解説したあと、敗戦後から2015年ごろまでの流れを詳細に説明する。一部の説明が厳密に時系列ではなく行き来することはあったが、時代背景として当時の文化や事件に軽く触れたり、用語が比較的丁寧に解説されたりと、読みやすかった。
    格差は小泉改革といった短期的な要因で語れるものではない、という触れ込みが冒頭でされているが、その小泉改革

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    2021年12月27日
  • 東京23区×格差と階級

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    p202ほか 誤植かと思ったら、どうやら東西線の「南砂」駅だと思い込んでるみたい。門仲に住んでいたとのことなのになぜ…?
    p220ほか 東海道線→京浜東北線のほうがよいのでは?
    とはいえ全体的に大変興味深く読みました。猫も杓子も港区信仰の雰囲気が少しでも薄れるとよいですね。

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    2021年11月14日
  • アンダークラス ──新たな下層階級の出現

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    一般的に日本は中流家庭が多く、その上下に
    少しの特別な家庭が存在すると信じられて
    きました。

    しかし現実は違います。

    下流よりもさらに貧困層と言われる人たちが
    存在して、その数は増え続けているそうです。

    この本では、それを裏付けるデータをいくつ
    も提示して現実を突きつけます。

    しかも、このままの状態が続くのは社会に
    とっても非常に危険なことであることに
    警鐘を鳴らします。なぜなら海外の例を
    あげるまでもなく貧困層はテロの温床になる
    からです。

    一方で誰もがアンダークラス
    に落ち込む可能性があることも示唆します。
    現在の「新しい階級社会」の構造では、
    誰がアンダークラスに転落してもおか

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    2020年05月28日
  • アンダークラス ──新たな下層階級の出現

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    ネタバレ

    おそらく、500年に一度くらい格差が縮小して全体が上昇する数十年くらいの時期というのが国ごとにあって、それが昭和中期に起きて、終わったということだろう。アンダークラスがあるのはどこの国にでもあることで、日本の素晴らしいところは、アンダークラスがあることを問題にできることだ。とはいえ、対策は必要だし、認識しないのは明らかにまずい。

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    2019年05月15日
  • 新・日本の階級社会

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    格差を認識しているのは主にアンダークラス(負け組)であること。
    “自己責任論”はアンダークラスが自分自身をさらに追い詰めてしまうイデオロギーであること。
    “新中間階級”の親に育った子どもが“新中間階級”になれず、強い敗北感を感じていること。
    女性は、結婚相手の階級に依存せざるを得ないこと。

    書かれていた内容が、共感できることばかりで、
    そして、誰にも言えなかったことばかりで、
    言えたとしても、負け組同士で愚痴り合うことしかできなかったことばかりで、
    なぜ、こんなに私たちのことをわかってくださるのだろう、と。

    “アンダークラスの労働も評価されるべき。”

    誰も言ってくれないことを、なぜ言って

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    2018年06月09日
  • 新・日本の階級社会

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    「橘玲/言ってはいけない 残酷すぎる真実」を読んだ時と同じような気分になるが、良書、ただこれだけの分析が出来た上で、今後の対策がこれなのは現状の問題の深さをより深く感じました。

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    2018年05月18日
  • 「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書【増補新版】

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    ピケティ「21世紀の資本」の後に読んだ。本書は戦後からを扱っているが、潮流としては日本の格差も一致する。そこに日本独自のもの、例えば戦後の農地改革や財産税で格差が一気に縮小したり、正規/非正規などの雇用形態によって生じる階級など。ピケティと同じく高度成長期の後から現在に至るまでは格差が拡大傾向にある。
    本書はデータで事実を示した上で、当時の映画の話題などを織り交ぜ、社会的背景を描写しているのが良い。

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    2015年02月15日
  • 「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書【増補新版】

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    実は格差拡大が密かに始まっていた80年代、低所得層を置き去りに賃金アップを求め続けた労組≒革新政党への反感が中曽根時代の自民党大勝、民営化政策の流れを作ったという分析には非常に納得。

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    2014年03月30日
  • 階級社会 現代日本の格差を問う

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    武蔵大学教授の橋本先生の本。日本人が避けがちな「階級」という概念を用いて、日本の階層社会を丁寧に説明している。漫画を分析に用いたり、フリーター、女性、格差問題を丁寧に分析するのは圧巻。文章も平易で読みやすい。そして丁寧な参考文献リストも著者の読者への愛情が見られる。

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    2009年10月04日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    アンダークラスの転職理由は現職への不適合が多い。
    新自由主義右翼は高学歴、高収入の男性がメイン。
    リベラルが多数で次が伝統保守、新自由主義右翼は少数。

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    2025年11月02日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    橋本健二氏による新しい階級社会論。アンダークラスの存在を明確に定義し、日本が格差社会に陥っていることに問題提起するとともに、本来少数派であるはずの新自由主義右翼に政策的な主導権を握られてきた15年程度の期間にその傾向が強化されたとする。
    本書のリーチは昨年2024年の衆議院議員選挙までで今年2025年夏の参政党の躍進は視野に入っていないけれど、去年の傾向が明示的に示されたのが今年の参議院選挙とすれば概ねその端緒は示されていると言えるだろう。すなわち、石破政権によるリベラル・伝統的保守へのシフトにより安倍政権以来の岩盤右翼層が離れ、保守党・参政党へシフトした結果、自民党が過半数割れに追い込まれた

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    2025年10月03日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    かつて「一億総中流」と言われた日本社会。その幻想が静かに崩れ落ちた今、私たちはどのような現実に直面しているのか――。本書『新しい階級社会』は、この問いにデータと構造分析を通して真正面から答えようとする力作です。

    著者は、現代の日本社会を五つの階層に分類しています。企業の経営者などの資本家階級、農業や自営業を営む旧中産階級、企業内の専門職や管理職を中心とした新中産階級、そして現場で働く正規雇用の労働者階級、さらにその下に位置づけられる非正規雇用の「アンダークラス」。こうした階層のすみ分けは、単なるラベルにとどまらず、収入や雇用の安定性、社会参加の度合いといったさまざまな指標によって、きわめて明

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    2025年08月21日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    最後の章は、格差と政治についての話だった。
    政治は経済と大きく紐づいていることを認識できた。
    ただ、知識不足により理解が追いつかなかったため、まずは政治の基礎知識を学びたいなと思った。

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    2025年08月18日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    データの分析が中心。
    社会を資本家階級、新中間階級、正規労働者階級、アンダークラス、旧中間階級に分け、それぞれの特色とどのような格差があるのかを分析する。
    後半は支持政党の話などもあり、格差是正に向けた政治への提言という感じ。自分がどの階級かを捉えてから読むと面白い。アンダークラス(雇用が安定せず低所得な層)が増えると、社会のあらゆる生産・再生産が停滞するという話は納得がいった。

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    2025年08月04日