橋本健二のレビュー一覧
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著者を中心とした研究グループの大々的なアンケート調査をもとに、日本の社会が5つの階級に分けられて詳しく分析されている。特に「アンダークラス」になる要因、現状などのデータを示し、階級間の経済格差はもはや無視しえないほどに進んでいることを明らかにする。また、どの階級でも依然として女性の置かれている立場は厳しいという分析は、日本ではLGBT以前にまだまだ男女差別自体が構造的に解消されていないことを物語っており、興味深い。
ただし、いかんせん、データの開示と分析が主で、率直に言って大半は退屈である。詳細なデータの開示と分析は別に論文として公表し、本書ではその結果とこれに基づく著者の見解を示す、とい -
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書名:新しい階級社会 最新データが明かす〈格差拡大の果て〉
著者:橋本健ニ
発行:2025年6月19日第一刷
現段日本社会には明確な階級が存在するという立場から、その背景を考察。数日に分けて読んだのが悪くて読後感は不完全燃焼。全体をまとめてみると、資本主義のは段階変化→社会構造の変化(格差の拡大と固定)→社会全体の持続可能性低下 と言える。ほったらかすとまずいことになるね。
政治:
自民党が民主党に政権を奪われ野党化した後、差別化のために国家主義的右翼によって行った。(新自由主義右翼=豊かでマッチョな思考の男性)安倍首相から岸田首相までの間、新自由主義右翼の意見が強く反映され、格 -
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ネタバレ◯第一章
現代日本は、単なる「格差社会」を超え、固定化された「階級社会」へと変貌を遂げた。
かつての「一億総中流」意識は崩壊し、所得、職業、生活スタイルが階級ごとに明確に分断されている。
格差は一時的な現象ではなく、構造的なものとして定着している。
◯第二章
現代の階級構造は、従来の「資本家階級」「新中間階級」「労働者階級」に加え、巨大な「アンダークラス」の出現によって特徴づけられる。
資本家階級:企業経営者や役員。高所得で資産も多い。
新中間階級:専門職や管理職。比較的高学歴で安定している。
旧中間階級:自営業者。かつては厚かったが衰退傾向にある。
正規労働者階級:現業・非専門的な正規社員 -
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現代日本社会の階級を六種類に分けて、さまざまな調査データを紹介していく。
六種類というのは、資本家、新中間階級、旧中間階級、正規労働者階級、パート主婦、アンダークラス、の六つである。
平たく説明すると、新中間階級は管理職や専門職であり、旧中間階級は自営業者である。正規労働者階級は正規雇用だが平社員、アンダークラスは非正規雇用者である。
本書では主にアンダークラスについて、特に詳しく触れられることが多い。これはきわめて現代的な(とはいえ本書によると80年代以降の現象なのだが)事象だからである。
なお、アンダークラスの出現は先進国において起きていることであり、「アンダークラス」という呼称は英米 -
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なんとなく格差拡大は進んでいると思っていたけど、具体的にどういう状況になっているんだろうと興味が湧いて手に取った。
たくさんのアンケートデータで格差があることがはっきり示されていて、アンダークラスの人たちが生活において命や幸せに関わるレベルで切羽詰まっていることを知った。そしてこの格差は他人事じゃなくて、別の階層の人間にも不利益があるという指摘も印象的だった。
ただ、それ以上に驚いたのは自分自身のことだった。読み進めていくうちに、自分が無意識に「努力は報われるべき」とか「頑張ってこなかったら貧困でも仕方ない」みたいなことを思っていたことに気づいて、正直怖くなった。
冷静に考えれば、自分が -
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本書は、大規模調査データを元に、日本に住む人を5つの階級に分けて、それぞれがどのような傾向にあるかをまとめている。
複数のデータを組み合わせることにより、その階級に属する人はどんな人達なのかを多面的に見ることができるのが一つの特色と感じた。
また格差是正には政治との関わりが不可欠ということで、階級と政治との関わりもまとまっている。 支援の必要な層が政治に無関心で、結果支援を受けられないという現実がある一方、与党、野党の掲げることが国民の求めることと一致しにくいという点は、個人的に納得感を感じた。
この点が変わってくると、政治への向き方というのも変わっていくのかもしれない。 -
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最初は、格差の固定の話かと思ったら、そうではなくて、アンダークラスの生活が悲惨という話と、男女間の格差の話になり、コロナの影響の話が続き、最後には、政党ごとの支持者の傾向と格差の関係を持ち出し、自民党は、所得再配分については、野党主流派とそう変わらないのに、一部の新自由主義者を取り込むために、政策が右傾化しているという。そして、新自由主義者を集める別の政党が出てくれば、最右翼は自民党を離れてそちらに行くので、自民党は、逆にリベラル陣営との協調をしやすくなるだろうと予測している。
この本が出たあとの、2015年7月の参院選では、現実に、参政党などの新自由主義政党が躍進したので、この著者の予測が正 -
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格差社会の形成が1970年代から始まっていた等、ジニ係数の推移からデータに基づいて説明があり説得力がある。一億総中流の古き良き時代の幻想は勘違いだったとの主張は面白い。たしかに設問方法が3段階なら中流と答えるし、過去の比べて暮らし向きが良くなったら中流と思えるし、他国のアンケートでも中流が多くて日本だけが中流と思う人が多かったわけではないという証拠をつきつけられると、うならざるを得ない。他国や他人の生活を知らなければNepalが幸福の国と信じていたネパール人と同じだね!
中間階級を資本家階級でも労働者階級でもない層と分類して、独立自営の旧中間階級とホワイトカラーの新中間階級に分ける。労働者階級 -
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自分の暮らす社会の現状は、大雑把でもいいので把握しておきたいものだ。その点で本書は、格差拡大の現状分析、各階層の意識を知る良いきっかけを与えてくれる。
「格差拡大は社会に対して多くの弊害をもたらす」
自由競争の社会で自らの弛みない努力の結果、富を得ることは良くないことなのか?
過度な競争主義は徒に格差拡大を加速させるのか?
社会はどうあればよいのか?
考えることが沢山ありそうだ。
本書は、日本社会における階級構造の固定化と格差の拡大を、独自の調査データ(東京、名古屋、大阪の20から69歳の住民約4万人)をもとに明らかにし、日本の社会がどのような方向に進むべきかを問いかける。
この調査デー -
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何かで紹介されていた。
東京23区の各区を住民の学歴や収入、就労している業種などで比較して、分析するという内容。
確かに区によって雰囲気や物価が違うし、住宅にかかるお金も違う。でもそこまで区による違いがあるだろうか?と思う。
学歴や将来の収入は、どの区の出身か?ということよりも、本人の意思や、両親の経済力や考え方で決まってくると思う。大人になってからどこに住むかは個人の価値観だと思う。
周辺区は収入が低く、都心区は収入が高い傾向はあると思うが、それが区の価値を決めるわけでもないのに、底辺や頂点などと序列をつけていて、自分自身は周辺区、都心区のいずれの出身でも在住でもないが不愉快に感じた。 -
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興味深い内容ではあったけど、表面を撫でて終わっちゃったなーという感じ。特に一般的な読者にとっては各区の分析が本書のキモだと思うので、そこにページを割いてもらいたかった。港区の意外な一面とか、杉並区内においても所得格差に西高東低が見られるとか、もっとセンセーショナルにぶち上げてもいいじゃん。ダメ?そしてそのあたり深掘りしたらいいじゃん。
下町と山の手の混淆という解決策も曖昧で、具体的にどうするの?って感じ。著者からすると新中産階級が下町に降りてきて混淆が進んでるのよね?よりフラット化することにならない?そうであるにもかかわらず格差は依然解消されていないように思われるけど。
とはいえ面白かったので -
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東京23区を町丁目単位まで分解して格差と階級について視覚的に分かりやすく分析。大きな話の流れとしては東京の東西、山手・下町に格差があるというもので、違和感のあるものは少なかった。
学びのあった点をいくつか挙げると、
・東京23区は他の都府県と比べても格差の大きい都市であること
・江戸期の山手は田舎侍が多く、むしろ下町の方が商売の活気もあり文化的に優位であったこと
・明治期以降、山手と下町に逆転が見られ、山手側住民は子供への教育等を通じて下町を下に見る考えを再生産・固定化させていったこと
・そうした中にあっても、所得の高い区に低所得者層の多いエリアがあったり、所得の低い区に利便性の高い沿線一帯な