橋本健二のレビュー一覧

  • 〈格差〉と〈階級〉の戦後史

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    本書序文の「格差の拡大は1980年代に始まった巨大なトレンド」との指摘は実に重い。「アンダークラス」の出現と存在が誰の目にも明らかになってきた現在、本書の内容を広く世に知らしめるべきとは思うが、加筆した部分が最終章の直近10年分だけとはちょっと不満。
    過去の著作の分析が書き直す必要もないほど正しかったという事かもしれないが、著作のほとんどを繰り返し読んだ小生としては物足りない。
    本書の最後を悲観的に締めているところも同感出来ない。本書は今後の日本の政策の選択肢として「所得再分配」が大きな政策課題となることを誰の目にも明らかにしてくれている。
    おりしも今世界はコロナ禍の真っ只中である。歴史を紐解

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    2020年04月02日
  • 新・日本の階級社会

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    各種調査をもとに、日本社会を「資本家階級」「新中産階級」「正規労働者」「アンダークラス」「旧中産階級」の五つの階層にわけて分析している。

    階級によって、身長や体重が変わってくるのも意外だった。
    (予想どおり、アンダークラスが一番うつ傾向が高い。)

    「一般的にいえば、構想に関わる労働は、自らの意思を実現することのできるやりがいのある労働である。これに対して実行のみにかかわる労働は、人の手足となって行う労働であり、労働それ自体に意味を感じることが難しい。マルクスはこのような労働を「阻害された労働」と呼んだ。」

    第5章の「女たちの階級社会」は17階層にわけて女性を分類しており、これは分析しづら

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    2019年08月25日
  • アンダークラス ──新たな下層階級の出現

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    社会階層についての著書が多い橋本先生による、統計から見た「アンダークラス」の説明本。

    SSM調査を中心とした各種統計から、非正規労働者の置かれている境遇を分析し、いろいろな角度から解説を試みている。
    ところが、誠実に分析した結果、「アンダークラス」とひとくくりにするのは難しい、というのが現時点での総括になってしまう。
    かろうじて、誰しも「アンダークラス」に転落するかもしれない、という論理でつなぎとめるが、当然それだけで一つの結論を導くわけにもいかず筆も拡散気味。

    そこで、首都圏に住む「アンダークラス」層のエスノグラフィー8例の記述を挟み、所属階層と政治態度の関連についての分析から、新たな政

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    2019年07月17日
  • アンダークラス ──新たな下層階級の出現

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    なんとも気の重くなる本であるがもう直視せざるを得ない。
    「アンダークラス」の現状と真実。身長や体重にまで差が出てきているとはまるで産業革命期のイギリスを彷彿させる。日本はここまで来たのかとため息が出た。
    著者は最左派の社会学者だと常々注目していたが、精密なデータを駆使した「アンダークラス」分析は、もはや警鐘というよりも事実確認だ。誰の目にも見えるレベルになったということだろう。
    本書では「処方箋」も提示されてはいるが、政策としての実行は極めて困難だろうと思えた。
    社会学の本として本書を高く評価するが、同時に真実とは苦いものであるとも痛感した。

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    2019年01月19日
  • 新・日本の階級社会

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    今自分が置かれている状況、日本の状況が数字で書かれており、ある程度理解できた。今後の洗濯をする上で自分の立ち位置を少しは意識することができるようになったと思う。

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    2018年09月26日
  • 新・日本の階級社会

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    現在の日本社会に格差があるのは明らか。
    それも結構細分化された階層構造になっていると思うのだが、著者は客観的なデータをもとに検証し、格差・自己責任論・所得再分配をどう統合していけばよいのか、あるべき国の姿を提唱する。
    そも格差ひとつとっても、格差などないんだとする層も一定数存在するのが現実だ。すでに格差は再生産されており、このままでいいはずがない。

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    2018年07月14日
  • 新・日本の階級社会

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    所得格差に触れる本はたくさんあるが、これは世帯所得に対して男女による分析行うなど詳細なデータがあり説得力があった。今日の日本の問題である累進課税や消費税に関する問題による階級の継続性の考察は他の本とあまり差はないが、政治的思想の分析は興味深かった。自己責任論と格差拡大の認識、この2つは重要なキーワードとなる。確かに自分も自己責任論は支持する傾向にあったが、格差拡大の認識でその意識も変わった。これを政治的に反映できる政党があれば。。。

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    2018年03月24日
  • 新・日本の階級社会

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    豊富なデータに基づき、現在の格差社会の現状を明らかにする。もはや、格差社会ではなく階級社会である。
    アンダークラスに陥った場合、再び上昇することは難しい。無機質な数字が、恐ろしく見えてくる。

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    2018年03月21日
  • 新・日本の階級社会

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    自己責任論
    僕は否定しません。
    チャンスが平等に与えられるなら結果の平等は危険と考えます。
    でもAI化が進んでいくと過渡期に大失業時代が来てしまうんですよねσ^_^;
    産業革命で労働者が仕事を奪われたとき壮年期にホワイトカラーへの再就職先があったか考えれば自明なことですσ^_^;

    本書では
    資本家階級
    新中間階級(管理職等)
    労働者階級に
    旧中間階級(自営業者等)
    の4階級から
    労働者階級の下に
    アンダークラスがあるとときます。
    アンダークラスはいわゆる非正規雇用等です。
    これを見ると労働者階級は管理職登用の芽がありますがアンダークラスに無いと言えます。
    資本が無ければ旧中間階級にも移れない

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    2018年02月22日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    調査の結果は大方想像通りで、特に驚きも新たな発見もなかった。まぁそうだろうな、という感想。政治意識の結果だけは例外で、新自由主義右翼が高学歴、高収入層であるのは意外だった。3大都市圏の調査だからかな。田舎まで調査対象を広げたら全然違った結果になりそう。
    著者が指摘するように、各政党がリーチしようとしている層と実際の支持層がややずれているが、そもそも自民党への影響力は「数」ではなくて「カネ」なので、ごく一部の富裕層に向けた政策はこれからも続いていくと思われる。公明党が与党から外れてどうなるか見ものである。

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    2025年12月26日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    現代日本社会の階級を六種類に分けて、さまざまな調査データを紹介していく。

    六種類というのは、資本家、新中間階級、旧中間階級、正規労働者階級、パート主婦、アンダークラス、の六つである。
    平たく説明すると、新中間階級は管理職や専門職であり、旧中間階級は自営業者である。正規労働者階級は正規雇用だが平社員、アンダークラスは非正規雇用者である。

    本書では主にアンダークラスについて、特に詳しく触れられることが多い。これはきわめて現代的な(とはいえ本書によると80年代以降の現象なのだが)事象だからである。
    なお、アンダークラスの出現は先進国において起きていることであり、「アンダークラス」という呼称は英米

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    2025年11月23日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    なんとなく格差拡大は進んでいると思っていたけど、具体的にどういう状況になっているんだろうと興味が湧いて手に取った。

     たくさんのアンケートデータで格差があることがはっきり示されていて、アンダークラスの人たちが生活において命や幸せに関わるレベルで切羽詰まっていることを知った。そしてこの格差は他人事じゃなくて、別の階層の人間にも不利益があるという指摘も印象的だった。
     ただ、それ以上に驚いたのは自分自身のことだった。読み進めていくうちに、自分が無意識に「努力は報われるべき」とか「頑張ってこなかったら貧困でも仕方ない」みたいなことを思っていたことに気づいて、正直怖くなった。
    冷静に考えれば、自分が

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    2025年11月22日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    日本人を収入や職業で階級分けしてデータ整理している。

    政党支持なども調査しているがそのあたりの傾向は正直疑問

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    2025年11月01日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    本書は、大規模調査データを元に、日本に住む人を5つの階級に分けて、それぞれがどのような傾向にあるかをまとめている。

    複数のデータを組み合わせることにより、その階級に属する人はどんな人達なのかを多面的に見ることができるのが一つの特色と感じた。
    また格差是正には政治との関わりが不可欠ということで、階級と政治との関わりもまとまっている。 支援の必要な層が政治に無関心で、結果支援を受けられないという現実がある一方、与党、野党の掲げることが国民の求めることと一致しにくいという点は、個人的に納得感を感じた。

    この点が変わってくると、政治への向き方というのも変わっていくのかもしれない。

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    2025年10月27日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    現在の日本の階級社会についてまとめた本。
    今まであまり気にしていなかった部分を統計データを使って説明されており、色んな見方があるんだと気付くことが出来た。
    にしても資本主義って中々残酷な世界だと思う。

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    2025年10月26日
  • 新・日本の階級社会

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    ネタバレ

    数字が多く中々難しかったが、最後まで読んで今の日本の階級、格差の現実、自民党の立ち位置がよく分かった。
    自民党が政権にあり続ける限り、富裕層を優遇し、政治献金や組織票を手にし、そしてその見返りにまた富裕層を優遇するという循環は変わらないのではないだろうか。
    それだけでは選挙に勝てないと分かり、一時的にばら撒きを行っているが、それだけでは根本的な格差解消にはならない。
    ただ、著者は格差解消の為に富の再分配を挙げているが、高所得者から税金を多く取っても、それがきちんと格差解消の為に使われるという保証がない為賛成できない。

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    2025年10月07日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    最初は、格差の固定の話かと思ったら、そうではなくて、アンダークラスの生活が悲惨という話と、男女間の格差の話になり、コロナの影響の話が続き、最後には、政党ごとの支持者の傾向と格差の関係を持ち出し、自民党は、所得再配分については、野党主流派とそう変わらないのに、一部の新自由主義者を取り込むために、政策が右傾化しているという。そして、新自由主義者を集める別の政党が出てくれば、最右翼は自民党を離れてそちらに行くので、自民党は、逆にリベラル陣営との協調をしやすくなるだろうと予測している。
    この本が出たあとの、2015年7月の参院選では、現実に、参政党などの新自由主義政党が躍進したので、この著者の予測が正

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    2025年07月23日
  • 中流崩壊

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    格差社会の形成が1970年代から始まっていた等、ジニ係数の推移からデータに基づいて説明があり説得力がある。一億総中流の古き良き時代の幻想は勘違いだったとの主張は面白い。たしかに設問方法が3段階なら中流と答えるし、過去の比べて暮らし向きが良くなったら中流と思えるし、他国のアンケートでも中流が多くて日本だけが中流と思う人が多かったわけではないという証拠をつきつけられると、うならざるを得ない。他国や他人の生活を知らなければNepalが幸福の国と信じていたネパール人と同じだね!
    中間階級を資本家階級でも労働者階級でもない層と分類して、独立自営の旧中間階級とホワイトカラーの新中間階級に分ける。労働者階級

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    2025年07月05日
  • 新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>

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    自分の暮らす社会の現状は、大雑把でもいいので把握しておきたいものだ。その点で本書は、格差拡大の現状分析、各階層の意識を知る良いきっかけを与えてくれる。

    「格差拡大は社会に対して多くの弊害をもたらす」
    自由競争の社会で自らの弛みない努力の結果、富を得ることは良くないことなのか?
    過度な競争主義は徒に格差拡大を加速させるのか?
    社会はどうあればよいのか?
    考えることが沢山ありそうだ。

    本書は、日本社会における階級構造の固定化と格差の拡大を、独自の調査データ(東京、名古屋、大阪の20から69歳の住民約4万人)をもとに明らかにし、日本の社会がどのような方向に進むべきかを問いかける。

    この調査デー

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    2025年06月23日
  • 東京23区×格差と階級

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    東京における経済格差を示した本

    平均所得が高くなる地理的要因がわかり
    「年収は住むところで決まる」とセット読みすることで価値が最大化する

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    2023年05月28日