ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで188万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
6pt
「中流幻想」ははるか彼方の過去の夢。1980年前後に始まった日本社会の格差拡大は、もはや後戻りができないまでに固定化され、いまや「新しい階級社会」が成立した。前著『新・日本の階級社会』により、日本社会の実態を客観的な調査データに基づいて明らかにしてみせた著者が、2022年の新たな調査を元に提示する衝撃の第2弾。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
女という階級、という言い方がものすごくしっくり来た。そこからのフェミニズム。P28でパート主婦を階級として一つとるのだが、もう少し突っ込んでほしかった基本属性を読むあたりは少し根気がいる。自分が世代の典型的なライフコースを辿ってきたのだなあと感心する。再生産部門、どうすべきか。ケアの倫理に向かうのが...続きを読むいいのか?p225の階級移動の話は当然だが納得。アンダークラスへの移動、コロナの階級差の話は身につまされる。貧困の自己責任論が労働者に浸透しているが全体では思ったより少数派なのは意外。p302の意見動向p316の支持政党の話は実感に近く説得力あり。だからといって最終提案が当たっているかというとちょっと疑問。
昭和61年、男女雇用機会均等法施行の年に理系人気1位の会社に入社してから40年。 2人の子ども自立まで育てたし、ずっと忙しく働いてもきたのに「どうしてこんな社会に?」という漠然とした疑問に対する説明をしてもらえたようです。忙しすぎて、「労働」についてきちんと考えてこなかったのだとも気づいた。 新中間...続きを読む階級、女性、リベラル。 まだ自分にできることを、これからも、ずっと。 グラフや表が豊富なのもよかった。ただ、データが豊富なので、横書きの方が読みやすかったと思う。
とりあえず、大事だと思ったのは女性が正規雇用を維持しながら出産することはない難しいこと。いじめや不登校の経験者がアンダークラスになりやすいこと。アンダークラスの人々が格差を是正してほしいと思っているとは限らないこと。自分は小さい頃、学校嫌いだったためいじめや不登校と経済的なリスクの関係性は身につまさ...続きを読むれた。
何かでアンダークラスについて目か耳にして興味を持ってこの本を手に取った。 ベトナムのハノイにいる間に読んでいたんだけど、国全体がエネルギッシュで、働けば報われるような空気に包まれたベトナムで、枯れてしまった日本についてのこの本を読んでいるのは複雑な感慨があった。 この本で一番印象に残ったのは、我...続きを読む々は資本主義的企業で仕事をして生きている限り搾取は免れず、これが資本主義の本質でもある、だがこれまではそれでも労働力の再生産に向けるだけの収入は得られていた - これつまり、自分を癒すためだったり次の世代を残したりする再生産 - のだけど、アンダークラスにおいては再生産は行われず、家族を形成せず、子を産み育てない。アンダークラスのあとには何も残らない、という点。これは恐ろしいことだ。 本書は常にデータを元にした分析手法を用いて我々の社会の現状がどうなっているかを説いていく。まず階級の定義なわけだが、資本主義的企業の領域には資本家階級、新中間階級、正規労働者階級、アンダークラスが含まれていてピラミッド状に構成されている。そしてその脇に自営業者の領域に含まれる旧中間階級がいる、ということらしい。この定義を押さえておかないとこの本は読み進まないので要注意だ。資本家階級は経営者や役員ということだが、中小零細企業の経営者も含むのでどうも言葉のイメージと実態は違いそうで、雇われ人ではない、ということが大きな違いのようだ。新中間階級は専門的知識や組織の管理運営をする人たちで、読者の俺も著者の大学教授もここに含まれるのだろう。その下にある正規労働者階級は販売・サービス・建築などの領域。その下に位置するのがパート主婦以外の非正規労働者、これがアンダークラスである。 様々な角度からデータを分析して、例えばアンダークラスの孤立、階級は世代間で継承されるのか、などとても興味深く、驚くような分析もあれば、そりゃそうだよなあと感覚に即すものもあった。本書はさらにはジェンダーの格差、新型コロナの影響、そしてそれぞれの人たちの政治意識にまで切り込んでいき、視野の広さと視点の公平さ、データを尊重する姿勢には好感を持ったし、とても読み応えがあった。 また、政治意識の分析では貧困自己責任論を支持するような新自由主義右翼にはある程度収入があり学歴もあり、そういう人たちほどこぼれ落ちた人たちに苛烈であるというのは衝撃的だった。また彼らは自民党を支持する傾向が強く、自民党の近年の政策は彼らに寄せたものだったという分析にも驚いた。 とは言えこれを読みながら、ああ俺はこのどの層のどの平均と比べても勝った立ち位置にいるし、客観的にこんな本を読めるような余裕があってよかったよなあ、とは頭のどこかで常に考えていたと思う。個人的には困窮した人たちはどんなことがあろうとも国に助けられるべきだと思うし、所得の再配分には賛成だと思う。そうしないと本当にこの本の言うように我が国の社会は持続可能ではなくなると思う。
自分が今どの階級に属しているのか客観的に知ることができて面白かった。 アンダークラスに興味がありこの本を手に取ったが、アンダークラスだけでなく、階級それぞれにどのような特徴(メリット/デメリット)があり、それらがどのような因果関係から生まれるのかについて言及される。 私個人は「新中間階級」に当た...続きを読むるものだが、自ら事業を営む資本家階級や、農業などを指す旧中間階級と比較すると労働に関する幸福度が低いことが指摘されていた。 また最終章では、階級と政治的立場の相関関係についても言及され、所謂「階級が高い」人々は保守的な考えに傾く傾向が強く、責任論を指示し、格差を助長しがちであると指摘があった。 勿論、努力をして財を成してきた人間であれば、貧困に陥るのは努力が足りないのだと言いたくもなるだろう。しかし、努力が正当に報われるには、相応の土俵が必要だと言うことも忘れてはならない(そしてその土俵は、地頭の良さや教育環境など、生まれながらに決まってしまっていることが多いのも事実だ)。
みすず読書アンケートで挙げている人が複数いたので読んでみる。タイトルから気分が悪くなる内容であろうと予測されるが、現状を認識するため。 結論としてはいい本だった。新自由主義社会において、経営者は儲けを優先して労働者が次世代を再生産する費用を含まない低い賃金しか支払われない、非正規雇用労働者(パート主...続きを読む婦除く)が誕生する。平均年収216万円のアンダークラスは、890万人、全体の約14%というかなりの規模の階層に及ぶが、結婚できないので、次の世代に連続することがない。つまり、別の階級からアンダークラスになっていく。そして、女性、非大卒、出身階層が低い、卒業してから就職までに時間がかかるというのがアンダークラスになりやすい要素である。あまりにも露骨すぎる。 このような格差拡大があることについて社会的合意ができており、野党を支持する「リベラル」だけでなく、自民党を支持する「伝統保守」の過半数が格差を縮小し、貧困を解消するための再分配が必要という共通認識を有しているという指摘は意外だった。
早稲田の橋本先生の本。 ・新自由主義右翼という存在 └競争を勝ち上がってきたエリート。高学歴率が高く、男性率も高い(67%程度)、世帯年収もいちばん高い。要は資本主義社会を勝ち上がってきた人たち。こういう人は革新的かつ、自己責任論を唱える。 ・格差が支持政党にも繋がるのはその通りというデータ。低賃金...続きを読むほどリベラル側に行きやすい。既得権益の有無で支持政党がかわるのだとおもう。
アンダークラスの転職理由は現職への不適合が多い。 新自由主義右翼は高学歴、高収入の男性がメイン。 リベラルが多数で次が伝統保守、新自由主義右翼は少数。
橋本健二氏による新しい階級社会論。アンダークラスの存在を明確に定義し、日本が格差社会に陥っていることに問題提起するとともに、本来少数派であるはずの新自由主義右翼に政策的な主導権を握られてきた15年程度の期間にその傾向が強化されたとする。 本書のリーチは昨年2024年の衆議院議員選挙までで今年2025...続きを読む年夏の参政党の躍進は視野に入っていないけれど、去年の傾向が明示的に示されたのが今年の参議院選挙とすれば概ねその端緒は示されていると言えるだろう。すなわち、石破政権によるリベラル・伝統的保守へのシフトにより安倍政権以来の岩盤右翼層が離れ、保守党・参政党へシフトした結果、自民党が過半数割れに追い込まれたとする。加えて、本来リベラル色の強い公明党が連立政権にいたため、自民党が新自由主義右翼へシフトしたという分析は興味深く、この20年以上続く自公政権の功罪を考える際にも重要な観点だろう。 一方で、新自由主義右翼の解像度はそこまで上がっていないように思われる。本書は資本家階級、新中間層、正社員、アンダークラス、旧中間階層とするが、資本家階級でやや新自由主義右翼が多いとはいえ、各層に散っている。このクラスターが上手く政治思想を捉えられていないことを示しているように思えるのだがどうか。追加的な論考が待たれる。
かつて「一億総中流」と言われた日本社会。その幻想が静かに崩れ落ちた今、私たちはどのような現実に直面しているのか――。本書『新しい階級社会』は、この問いにデータと構造分析を通して真正面から答えようとする力作です。 著者は、現代の日本社会を五つの階層に分類しています。企業の経営者などの資本家階級、農業...続きを読むや自営業を営む旧中産階級、企業内の専門職や管理職を中心とした新中産階級、そして現場で働く正規雇用の労働者階級、さらにその下に位置づけられる非正規雇用の「アンダークラス」。こうした階層のすみ分けは、単なるラベルにとどまらず、収入や雇用の安定性、社会参加の度合いといったさまざまな指標によって、きわめて明確に分断されつつあることが、本書を通じて浮かび上がってきます。 なかでも本書が丁寧に描き出しているのが、「アンダークラス」に分類される人々の現実です。非正規雇用として不安定な立場に置かれ、十分な賃金や保障を得られない人たちは、自己責任論では語りきれない社会的な困難を抱えています。著者の視点は、そうした人々に対して決して冷淡ではなく、むしろ「どうしてこのような立場に追いやられてしまったのか」を、社会構造の側から理解しようとする、温かく誠実なまなざしに満ちています。 一方で、このような階級分化を後押ししてきた大企業のふるまいに対しては、厳しい視線が向けられています。短期的な利益を優先するあまり、正規雇用を減らし、非正規雇用の拡大を進めてきた結果、アンダークラスを増加させてしまった。その帰結として、日本社会の中で分断や貧困が固定化されつつあることに、私たちはもっと目を向ける必要があります。本書は、こうした企業行動の問題点を静かに、しかし明確に指摘しています。 ただし、希望がまったくないわけではありません。本書の終盤では、「現在の格差はあまりにも大きすぎる」という点で、社会の中に一定の合意が生まれつつあることが示されています。これは、分断の現実を直視した上で、私たちがどのような社会を望むのかを考える出発点となるでしょう。例えば、大企業に対する規制強化や、最低賃金の引き上げ、正規雇用の拡充といった政策的なアプローチも、もはや避けては通れない議論です。 『新しい階級社会』は、今の日本で何が起きているのかを理解するための重要な一冊です。特に、声を上げにくい立場にいる人々の現実に目を向けたい人にとって、本書は多くの示唆を与えてくれることでしょう。格差の背後にある構造を知り、共に変えていく道を探るための第一歩として、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て>
新刊情報をお知らせします。
橋本健二
フォロー機能について
「講談社現代新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
小説・文芸
アンダークラス ──新たな下層階級の出現
アンダークラス2030 置き去りにされる「氷河期世代」
ビジネス・実用
階級社会 現代日本の格差を問う
〈格差〉と〈階級〉の戦後史
「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書【増補新版】
家族と格差の戦後史 一九六〇年代日本のリアリティ
試し読み
新・日本の階級社会
女性の階級
「橋本健二」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て> ページトップヘ