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「中流幻想」ははるか彼方の過去の夢。1980年前後に始まった日本社会の格差拡大は、もはや後戻りができないまでに固定化され、いまや「新しい階級社会」が成立した。前著『新・日本の階級社会』により、日本社会の実態を客観的な調査データに基づいて明らかにしてみせた著者が、2022年の新たな調査を元に提示する衝撃の第2弾。
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Posted by ブクログ
新しい階級、、、 資本主義的企業の領域を ①資本家階級 3.9% 企業の経営者・役員 ②新中間階級 32.1% 専門家・管理職・正規雇用の事務職 ③正規労働者階級 27.4% 販売・サービス・製造・建設等 新中間階級以外の正規雇用労働者 ②③パート主婦12.3% 有配偶の女性 非正規雇用労働者...続きを読む ④アンダークラス 13.9% パート主婦以外の非正規雇用労働者 59歳以下で専業主婦以外の失業者・無業者 273万人 自営業者の領域 〇旧中間階級 10.3% 自営業者 家族従業者 に分類している。 ちょっと②③の分け方はどうか、と思うところはあるが、まあいい。 自分に振り替えれば、②にいる。 この新書は出自も分析しているので、親の仕事を考えると、旧中間階級だったことになる。 自営業者だ。 親の階級、学歴、性別が今の階級に影響している、という。 学歴も親次第なところがあるから、これは自己責任で片づけていい問題ではない。 まして、アンダークラス、結婚も子育ても難しい階級890万人は、性別はともかく、 親の階級、学歴でそうなる比率が変わってしまう。残酷だ。 。。。このあたりを分析した後で、この新書は保守、リベラル、政党支持を絡める。 政党を大きくリベラルと伝統保守と新自由主義右翼 に分ける。 新自由主義右翼ほど、こうした格差に肯定的で、排外主義で、、、 民主党政権ができた時に受けを狙って自民は一気に変わったのだ。 そして、岸田から石破政権が伝統保守に近づけようとしたときに、票が保守党、参政党に流れたので、 高市を首相に掲げ、新自由主義右翼を徹底し、正月の解散で議席を奪い取ったのだ。 今の自民に「新自由主義右翼」という言葉を使うのが適切かといえば、私はそうは思わない。 新自由主義 は決して悪いものではない。国の関与を減らすという方向は間違っていない。 人間が介在するのがよくないとフリードマンは言っていた。だから負の所得税という概念があったのだ。 要するに給付付き税額控除。 財務省が補助金をばらまく仕組みは新自由主義でも何でもない。 所得再配分を自動的に行うのが新自由主義。 今の自民は給付付き税額控除を歌いつつ、実態は弱者切り捨て、国が一番、に過ぎない。 右翼、、も。今の排外主義と右翼は何の関係もない。右翼に失礼だ。 家父長制を右翼がどう見ているか、そこは自民と一致しているかもしれないが、、、 いずれにしても家父長制かつ格差肯定、補助金による大企業優遇が今の自民。 しかし自民の中にも伝統的保守を貴ぶ人はまだいるはず。 そしてリベラル、、、要は国より個人。 ここは表現次第で誤解を招くが、国のために個人を犠牲にするかしないか、、、 私は個人あっての国だと思う。 いずれにしてもアンダークラス890万人を放っておけば国力はどんどん落ちる。 結果正規労働者階級も新中間階級もどんどんアンダークラスに落ちていく。 沈む船の突端にいるのが世襲政治家と官僚と大企業の経営者、、、 結局は皆沈んでしまう。 それよりは皆が浮かぶ方法を考えたほうがいいだろう。 今の高市政権では無理だ。 発足当初は期待したが、期待できないと判断した。 この新書の分析が世の中を変える一歩になるといいのだが。 階級構造、それは人生の舞台装置───序に変えて 第一章 「新しい階級社会」とは何か 第二章 「新しい階級社会」が生まれるまで 第三章 五つの階級:それぞれの生い立ちと日常 第四章 哀しみのアンダークラス 第五章 男の階級・女の階級 第六章 人の階級はどうやって決まるか 第七章 階級格差を拡大させた新型コロナ 第八章 格差をめぐる対立の構図と日本の未来 参考文献
女という階級、という言い方がものすごくしっくり来た。そこからのフェミニズム。P28でパート主婦を階級として一つとるのだが、もう少し突っ込んでほしかった基本属性を読むあたりは少し根気がいる。自分が世代の典型的なライフコースを辿ってきたのだなあと感心する。再生産部門、どうすべきか。ケアの倫理に向かうのが...続きを読むいいのか?p225の階級移動の話は当然だが納得。アンダークラスへの移動、コロナの階級差の話は身につまされる。貧困の自己責任論が労働者に浸透しているが全体では思ったより少数派なのは意外。p302の意見動向p316の支持政党の話は実感に近く説得力あり。だからといって最終提案が当たっているかというとちょっと疑問。
昭和61年、男女雇用機会均等法施行の年に理系人気1位の会社に入社してから40年。 2人の子ども自立まで育てたし、ずっと忙しく働いてもきたのに「どうしてこんな社会に?」という漠然とした疑問に対する説明をしてもらえたようです。忙しすぎて、「労働」についてきちんと考えてこなかったのだとも気づいた。 新中間...続きを読む階級、女性、リベラル。 まだ自分にできることを、これからも、ずっと。 グラフや表が豊富なのもよかった。ただ、データが豊富なので、横書きの方が読みやすかったと思う。
とりあえず、大事だと思ったのは女性が正規雇用を維持しながら出産することはない難しいこと。いじめや不登校の経験者がアンダークラスになりやすいこと。アンダークラスの人々が格差を是正してほしいと思っているとは限らないこと。自分は小さい頃、学校嫌いだったためいじめや不登校と経済的なリスクの関係性は身につまさ...続きを読むれた。
日本の階級社会を様々なデータから描いて面白い。 特に「アンダークラス」(一般的には「ワーキングプア」か)は、家族を形成することは少なく、子孫を残さないから世代継承は無い、との指摘は、なるほど、と思った。 終わりの方の政治意識の考察が中途半端な気がするのは、著者も記すように、「現在の政党システムが日本...続きを読む人の政治意識の構図とあまりにもずれている」からかも。
何かでアンダークラスについて目か耳にして興味を持ってこの本を手に取った。 ベトナムのハノイにいる間に読んでいたんだけど、国全体がエネルギッシュで、働けば報われるような空気に包まれたベトナムで、枯れてしまった日本についてのこの本を読んでいるのは複雑な感慨があった。 この本で一番印象に残ったのは、我...続きを読む々は資本主義的企業で仕事をして生きている限り搾取は免れず、これが資本主義の本質でもある、だがこれまではそれでも労働力の再生産に向けるだけの収入は得られていた - これつまり、自分を癒すためだったり次の世代を残したりする再生産 - のだけど、アンダークラスにおいては再生産は行われず、家族を形成せず、子を産み育てない。アンダークラスのあとには何も残らない、という点。これは恐ろしいことだ。 本書は常にデータを元にした分析手法を用いて我々の社会の現状がどうなっているかを説いていく。まず階級の定義なわけだが、資本主義的企業の領域には資本家階級、新中間階級、正規労働者階級、アンダークラスが含まれていてピラミッド状に構成されている。そしてその脇に自営業者の領域に含まれる旧中間階級がいる、ということらしい。この定義を押さえておかないとこの本は読み進まないので要注意だ。資本家階級は経営者や役員ということだが、中小零細企業の経営者も含むのでどうも言葉のイメージと実態は違いそうで、雇われ人ではない、ということが大きな違いのようだ。新中間階級は専門的知識や組織の管理運営をする人たちで、読者の俺も著者の大学教授もここに含まれるのだろう。その下にある正規労働者階級は販売・サービス・建築などの領域。その下に位置するのがパート主婦以外の非正規労働者、これがアンダークラスである。 様々な角度からデータを分析して、例えばアンダークラスの孤立、階級は世代間で継承されるのか、などとても興味深く、驚くような分析もあれば、そりゃそうだよなあと感覚に即すものもあった。本書はさらにはジェンダーの格差、新型コロナの影響、そしてそれぞれの人たちの政治意識にまで切り込んでいき、視野の広さと視点の公平さ、データを尊重する姿勢には好感を持ったし、とても読み応えがあった。 また、政治意識の分析では貧困自己責任論を支持するような新自由主義右翼にはある程度収入があり学歴もあり、そういう人たちほどこぼれ落ちた人たちに苛烈であるというのは衝撃的だった。また彼らは自民党を支持する傾向が強く、自民党の近年の政策は彼らに寄せたものだったという分析にも驚いた。 とは言えこれを読みながら、ああ俺はこのどの層のどの平均と比べても勝った立ち位置にいるし、客観的にこんな本を読めるような余裕があってよかったよなあ、とは頭のどこかで常に考えていたと思う。個人的には困窮した人たちはどんなことがあろうとも国に助けられるべきだと思うし、所得の再配分には賛成だと思う。そうしないと本当にこの本の言うように我が国の社会は持続可能ではなくなると思う。
自分が今どの階級に属しているのか客観的に知ることができて面白かった。 アンダークラスに興味がありこの本を手に取ったが、アンダークラスだけでなく、階級それぞれにどのような特徴(メリット/デメリット)があり、それらがどのような因果関係から生まれるのかについて言及される。 私個人は「新中間階級」に当た...続きを読むるものだが、自ら事業を営む資本家階級や、農業などを指す旧中間階級と比較すると労働に関する幸福度が低いことが指摘されていた。 また最終章では、階級と政治的立場の相関関係についても言及され、所謂「階級が高い」人々は保守的な考えに傾く傾向が強く、責任論を指示し、格差を助長しがちであると指摘があった。 勿論、努力をして財を成してきた人間であれば、貧困に陥るのは努力が足りないのだと言いたくもなるだろう。しかし、努力が正当に報われるには、相応の土俵が必要だと言うことも忘れてはならない(そしてその土俵は、地頭の良さや教育環境など、生まれながらに決まってしまっていることが多いのも事実だ)。
みすず読書アンケートで挙げている人が複数いたので読んでみる。タイトルから気分が悪くなる内容であろうと予測されるが、現状を認識するため。 結論としてはいい本だった。新自由主義社会において、経営者は儲けを優先して労働者が次世代を再生産する費用を含まない低い賃金しか支払われない、非正規雇用労働者(パート主...続きを読む婦除く)が誕生する。平均年収216万円のアンダークラスは、890万人、全体の約14%というかなりの規模の階層に及ぶが、結婚できないので、次の世代に連続することがない。つまり、別の階級からアンダークラスになっていく。そして、女性、非大卒、出身階層が低い、卒業してから就職までに時間がかかるというのがアンダークラスになりやすい要素である。あまりにも露骨すぎる。 このような格差拡大があることについて社会的合意ができており、野党を支持する「リベラル」だけでなく、自民党を支持する「伝統保守」の過半数が格差を縮小し、貧困を解消するための再分配が必要という共通認識を有しているという指摘は意外だった。
早稲田の橋本先生の本。 ・新自由主義右翼という存在 └競争を勝ち上がってきたエリート。高学歴率が高く、男性率も高い(67%程度)、世帯年収もいちばん高い。要は資本主義社会を勝ち上がってきた人たち。こういう人は革新的かつ、自己責任論を唱える。 ・格差が支持政党にも繋がるのはその通りというデータ。低賃金...続きを読むほどリベラル側に行きやすい。既得権益の有無で支持政党がかわるのだとおもう。
アンダークラスの転職理由は現職への不適合が多い。 新自由主義右翼は高学歴、高収入の男性がメイン。 リベラルが多数で次が伝統保守、新自由主義右翼は少数。
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