橋本健二のレビュー一覧

  • 新・日本の階級社会

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    ネタバレ

    あなたは格差を認めますか?

    明治時代になって、親の職業や身分を受け継がなくてよくなり、そうして生まれたのが、立身出世、モラトリアムだと、現代文の先生が教えてくれた。今、階級は固定化し、格差は広がるばかりだ。本当に?
    筆者は収入や意識調査を用いて、格差の問題、格差是正になぜ動けないか、政治の問題を語っている。階級や格差について、またそこに属する人の思想について、思いこんでいることも多かった。自分はどこに属し、何を求めているのか。せめて、多くの人が幸せに生きてほしいとは思うけれど、万人が一致して求める政策は難しい。
    富める者が自分の持ち物を分け与える痛みを受け入れられるか、貧しい者が努力すれば上

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    2018年06月25日
  • 新・日本の階級社会

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     直接的なタイトルに手が伸びやすい一冊だと思う。最近出版されているこの類の例に漏れず、個別のサンプルデータを統計的に処理した結果から見える状況の説明である。
     本書の特徴としては、階級社会への議論を導く印として、女性を17種類に分けて、それぞれの特徴を細かく分析していることにある。確かに、これらの分析を読んでみてよくわかることがある。ただ、その分類は配偶者の立ち位置に強く起因していて、少し運命論的なようなところもあり、本当にそうなのかと疑うぐらいがちょうどいいかもしれない。サンプルデータというのはその切り方でどうにでも見せることができるという一面があるからである。
     問題設定そのものは、これか

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    2018年06月17日
  • 新・日本の階級社会

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    格差の拡大、固定をデータで示す。
    資本家階級、専門家・管理職、正社員の収入が増える一方、アンダークラスとされる非正規の収入は減少。かつての中間階級層であった個人事業主も、いまは貧困層に近い。だが時間の自由はあるので、生活の満足度は高い。

    子は父親の出身階級になりやすい。
    アンダークラスは親もアンダークラス、高等教育を受けず、学校でいじめられ、遅刻や不登校などの問題行動が多かった。そして支持政党もない。要するに、社会の動向に無関心。配偶者の有無や、夫の収入次第で、女性はとくにこの階級格差を受けやすい。

    著者は解決策として、金融資産への資本税導入や、ベーシックインカムを推奨する。が、すでに手垢

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    2018年05月03日
  • 「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書【増補新版】

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    戦後60年の格差。所得格差は戦争で大きく低下したがその後上昇、60-80年高度成長期に低下、その後はまた上昇している。80年代以降、出身階級の格差も、固定化・拡大傾向にある。

    格差の縮小した高度成長期は、身分が変り得る、戦国時代的な特異状況でもあったと。

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    2014年05月31日
  • 階級社会 現代日本の格差を問う

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    日本の急激な階級社会への移行への警鐘を示した本であった。最後に引用した,マキャベリの言葉「・・・人間に,人間の社会の流れを変えることができないはずがないのである。」という部分に希望がもてた。

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    2009年10月04日
  • 階級社会 現代日本の格差を問う

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    「格差とは経済問題ではない。『私には価値がある』という思い( 自尊 )を破壊することである」 価値ヒエラルキーとしての階級格差。戦後日本を、資本家階級(経営者・役員)/前近代的中間階級(農業・自営業主)/新中間階級(Wワーク被雇用者)/労働者階級(単純労働Wワーク&Bワーク被雇用者)の4つに区分し、その変容を考察。従来の階級社会論は、基本的に女性を排除し続けてきたことと、男性以上に格差意識が広がっていることを指摘。昨今の世代間格差を重視しつつ、格差拡大と機会不平等論を整理。新中間階級の動向が社会を決定するとして時短労働を提唱。

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    2009年10月04日