「格差とは経済問題ではない。『私には価値がある』という思い( 自尊 )を破壊することである」 価値ヒエラルキーとしての階級格差。戦後日本を、資本家階級(経営者・役員)/前近代的中間階級(農業・自営業主)/新中間階級(Wワーク被雇用者)/労働者階級(単純労働Wワーク&Bワーク被雇用者)の4つに区分し、その変容を考察。従来の階級社会論は、基本的に女性を排除し続けてきたことと、男性以上に格差意識が広がっていることを指摘。昨今の世代間格差を重視しつつ、格差拡大と機会不平等論を整理。新中間階級の動向が社会を決定するとして時短労働を提唱。